忘却エンドロール

素敵映画に出会えた時の感動をそのまま書き綴る、映画感想ブログ.

映画「ブラインドサイト~小さな登山者たち~」観ました

 | ドキュメンタリー  Comment(8) 
Tag:イギリス

ブラインドサイト~小さな登山者たち~
製作:イギリス’06
原題:BLINDSIGHT
監督:ルーシー・ウォーカー
ジャンル:★ドキュメンタリー

【あらすじ】盲目は前世の悪行が原因との迷信が根強く残るチベットで、自身も盲目のサブリエは盲人学校を設立した。ある日、盲人として初めてエベレスト登頂に成功した登山家エリックを学校に招き、生徒たちに登山の魅力を教えて欲しいと頼むが…。

まず、チベットでの盲人への差別に驚かされました。道ですれ違った老婆が酷い言葉を投げかけ、親だって守ってくれるとは限らない。売られる事もあるし、盲目は前世の悪行が原因という迷信を、盲人の子供自身も信じて受け入れていたりするんですよ。
ウォー・ダンス/響け僕らの鼓動」を観た時も思ったけど、そういう過酷な環境で育った子供たちは、チャンスを見つければ真っ直ぐそこへ向かって突き進んでいくんですよね。たとえ命がけでも迷わず進んでいく意志の強さに、圧倒されてしまいました。
彼らが挑戦したのは、エベレストの北側にある標高7000mの「ラクパリ」への登頂。足を踏み外せば真っ逆さまという場所も歩くし、高山病で命を落とすこともあります。それを14歳~19歳の6人の盲人の子供に挑戦させるなんて、聞いた時には自分の耳を疑ってしまいました。
自身も盲人の登山家エリック率いるガイドメンバーは、みんな”挑戦”とか”冒険”とか”名声”が大好きな男たちで、子供たちのひたむきさもあって、登山の様子を見ているのは本当に怖ろしい!
後半は、そんな彼らと、真っ向から意見するサブリエ先生との議論が白熱します。”子供たちにとってのゴールは頂上とは限らない”と必死に訴える姿は教育者の鏡。最後、彼ら全員が出した結論と、その結果見ることができた子供たちの楽しそうな姿にジーンとしました。男の子が「HappyTogether」を歌うエンドロールもよかったです。
原題の意味は”目が見えない人の視覚”。登山の途中でサブリエが、「目が見えなくても、風や匂い、様々な音や足元の感覚などから、どんな場所か想像して楽しむ事ができる」と話していたのが印象的でした。

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■ Comment

こちらもお邪魔します☆

>まず、チベットでの盲人への差別に驚かされました。

コレ凄かったですよね~!
ビックリしました。
いまどき、あんな・・・とくに「親の○体の肉でも食え」という言葉が
今も耳について離れない・・・それもフツーのどこにでもいる婆さんが言っただなんて・・・

>「ウォー・ダンス/響け僕らの鼓動」を観た時も思ったけど、・・・

私もその映画の事をすぐに思ったのですが

>そういう過酷な環境で育った子供たちは、チャンスを見つければ真っ直ぐそこへ向かって突き進んでいくんですよね。たとえ命がけでも迷わず進んでいく意志の強さに、圧倒されてしまいました。

それはそうなんですけど、
全員が大変な目にあっている地域と、
差別がまかり通っている地域の差を感じ、
愛のありなしでこんなに違うと、情けなくなってしまって・・・

>自身も盲人の登山家エリック率いるガイドメンバーは、みんな”挑戦”とか”冒険”とか”名声”が大好きな
男たちで、子供たちのひたむきさもあって、登山の様子を見ているのは本当に怖ろしい!

ちょっとこの作品は、今まで見たドキュメンタリーの中でも
良くない作りだと思いました。
作っている・・・そんな気がするところが多かったのです。
(特に、この記事では触れられていませんが、親に棄てられて、親を探しに行った子の件は、
その後の顛末が気になって仕方ありません・・・姉まで居なくなっているという事は、つまり・・・)

>後半は、そんな彼らと、真っ向から意見するサブリエ先生との議論が白熱します。”子供たちにとってのゴールは頂上とは限らない”と必死に訴える姿は教育者の鏡。

なんというか・・・あの先生もご立派なんですけど、
大人たちは自分の立場が大事で、この子たちの事をまず第一に考えている人が
あんまりいないように見えて・・・もちろん結論は結論なんですけど、
映画を作っているという感じが、ここでも見えてしまったのです。

>子供たちの楽しそうな姿にジーンとしました。男の子が「HappyTogether」を歌うエンドロールもよかったです。
>登山の途中でサブリエが、「目が見えなくても、風や匂い、様々な音や足元の感覚などから、どんな場所か想像して楽しむ事ができる」と話していたのが印象的でした。

これらの件は良かったと思いますが、全体的にこの作品は、ドキュメンタリーにしては珍しく
私的には良くなかったです。こんな映画に出来上がってしまって、なんというか・・・残念な作品でした。

あ、でも、イラストはすっごく良いです☆
山も、空も、光も、人間も、このイラストの通りでした、素晴らしい♪
2012/04/15 (Sun) 14:03  miri  

>miriさん

いらっしゃいませ、この作品、miriさんもご覧になってましたか。

> いまどき、あんな・・・とくに「親の○体の肉でも食え」という言葉が
> 今も耳について離れない・・・それもフツーのどこにでもいる婆さんが言っただなんて・・・

そう、それ!その言葉を書こうかどうか迷ってしまいましたよ。衝撃的な差別の現実でした。

> 全員が大変な目にあっている地域と、
> 差別がまかり通っている地域の差を感じ、
> 愛のありなしでこんなに違うと、情けなくなってしまって・・・

そうですね・・・。わが子が盲目になって初めて盲人側の気持ちを考える人もいるにはいるでしょうが、親でさえ”いまいましい”という態度をとる家庭もあって恐ろしく思いました。チベット仏教の教え(でしたよね?)に何故そんな差別を助長するようなことがあるのか・・・。やはり昔から迫害対象をつくる事で人々の不満を抑えていたんでしょうかね。

> 作っている・・・そんな気がするところが多かったのです。
> (特に、この記事では触れられていませんが、親に棄てられて、親を探しに行った子の件は、
> その後の顛末が気になって仕方ありません・・・姉まで居なくなっているという事は、つまり・・・)

”作っている”ですか~、わたしはそこまで感じませんでした。
確かに”こういう流れにしたい”という意図は感じましたが、思い通りにいかなくてもそのまま見せていると思えたので・・・。親探しの件なんて、結局”子供を売った”という事実を隠し通そうとする親の姿を見せる事になって、感動とは程遠いものでしたからね。こういう現実があると伝えていたと思います。

> なんというか・・・あの先生もご立派なんですけど、
> 大人たちは自分の立場が大事で、この子たちの事をまず第一に考えている人が
> あんまりいないように見えて・・・

こんな大人たちの議論を見せるより、子供をメインに持ってきたほうが万人ウケすると思うのに、あえてそこも見せていたのが、わたし的には好感が持てました。山男たちは確かに”思い立ったらやり遂げる”という気持ちが強かったですが、自分が登頂で得たものを子供たちにも味あわせてあげたいという気持ちもちゃんと持っていたと思います。彼らの印象を悪くするこのシーンをカットさせなかったのも、ここで得た”気付き”が大切なものだと思っての事かと。
先生については「失うものが大きすぎる」という言葉の事を言ってるなら、わたしには”失うもの”が”生徒たちの笑顔”に聞こえたのでそういう風には感じませんでした。むしろ、今登頂を目指している子供たちだけでなく、学校で待っている子供たちの事も忘れずに考えていて、本当に責任感のある立派な先生だなぁと感動したくらいで。
「愛されるために~」の時も思ったことですが、お互い傷つくかもしれない時でも伝えなければ何も変わらないことってあると思うし、相手の表情が見えない盲人の場合はとくに話し合う事が大事なんだと考えさせられました。
・・・まあ、子供たちが大人の意見を受け入れるところは見せるべきだったと思いますが。

> あ、でも、イラストはすっごく良いです☆
> 山も、空も、光も、人間も、このイラストの通りでした、素晴らしい♪

いつもありがとうございます!
2012/04/16 (Mon) 08:06  宵乃〔編集〕  

途中でとまっています

観たのですね!モノクロっぽく描かれたイラストがとってもgoodよ。

>盲目は前世の悪行が原因との迷信が根強く残るチベット

中国からかなり圧迫され続けているチベットに同情していたし、チベット教にも良いイメージを持っていたので、冒頭からがーんとやられました。

それで観るのを止めたのですが、サブリエさんに望みをつないでラストまで観るつもりにはしていました。
サブリエさんが凄い女性ですもの。
宵乃さんの感想を読んで少しは続きを観たい気もしてきました・・・。
(もしかすると消してしまったかも(*_*;)
観れたら後でまた来ます。
2012/04/16 (Mon) 16:55  bamboo〔編集〕  

No title

宵乃さん、こんばんは。
観ようかな、と思いつつ今回はスルーしてしまいました。

ひどい差別・・・・『エマニュエルの贈りもの』のガーナでもありましたね。
あちらは障害は天罰だって考えでした。
まだまだ世の中には間違った考えがまかり通っているなんて悲しいですね。

しかし、お恥ずかしい話ですが、
うちの母親も虐待とか火事とか、子供が巻きこまれる悲しい事件のニュースを聞くと
「あの子は前世で悪い事をしたんだ。」みたいな事を平気で言うんです。
母のその言葉を聞くたびに、私は悲しみを通り越して怒りさえ覚えます。
仏教って輪廻転生の考えがあるから、そこからこういう偏見がきているのかもしれませんね。

BSシネマですよね。
再放送があったら、観てみようと思います。
2012/04/16 (Mon) 22:45  マミイ編集〕  

>bambooさん

いらっしゃいませ、いつもありがとうございます!
途中まで観たんですね。この作品は見たくない部分、見せたくない部分もそのまま伝えている感じなので、結構観づらいかもしれませんね~。でも、見て損はないと思います。

> 中国からかなり圧迫され続けているチベットに同情していたし、チベット教にも良いイメージを持っていたので、冒頭からがーんとやられました。

そうだったんですか、だったらなおさらショックですね。未だにあんな事がまかり通っているのかと思うと心が痛みます。

> それで観るのを止めたのですが、サブリエさんに望みをつないでラストまで観るつもりにはしていました。
> サブリエさんが凄い女性ですもの。
> 宵乃さんの感想を読んで少しは続きを観たい気もしてきました・・・。

そう言って頂けて嬉しいです。彼女は本当に凄い女性ですよ。
最後の子供たちの笑顔が、彼女の今までやってきた事の素晴らしさを物語っていると思いました。
2012/04/17 (Tue) 07:47  宵乃〔編集〕  

>マミイさん

いらっしゃいませ、コメントありがとうございます。
そういえば「エマニュエル~」でもありましたね・・・自分の記憶力の悪さに呆れてしまいます。過去記事は短いもののかなり衝撃を受けていたようなのに。これは機会があったら再見しないと!
ガーナでは予防接種が受けられないなどの理由で障害者が多かったですが、チベットでは太陽の輻射が強いため失明者が多いそうです。そういう場所ほど間違った認識があるんでしょうか・・・悲しい事です。

> 母のその言葉を聞くたびに、私は悲しみを通り越して怒りさえ覚えます。
> 仏教って輪廻転生の考えがあるから、そこからこういう偏見がきているのかもしれませんね。

身内のそういう言葉には傷つきますよね。わたしも同じ様な経験があるのでわかります。
輪廻転生は本来は悪い事をさせないための考え方なんだろうけど、実際は差別の理由をつくっているだけ。やはり迫害対象をつくる事で民衆の不満をそこに向かわせる意図があるんでしょうか・・・恐ろしいです。

2012/04/17 (Tue) 09:42  宵乃〔編集〕  

TBしました

遅くなりましたがお約束のブラインド・サイトを遅らせていただきました。
リトル・ランボーズを鑑賞する前に書いておかないとずるずるになりそうだったので。
明日は雨の天気予報なので何とか観れると思います。
2012/04/21 (Sat) 17:49  bamboo〔編集〕  

Re: TBしました

どうも~、TBありがとうございました。
「リトル・ランボーズ」のために頑張って下さったんですね。さっそく読ませて頂きます。
今日はじっくり映画を楽しんで下さい♪
2012/04/22 (Sun) 09:51  宵乃〔編集〕  
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