忘却エンドロール

素敵映画に出会えた時の感動をそのまま書き綴る、映画感想ブログ.

映画「エレファント・マン」観ました

 | 社会派  Comment(6) 
Tag:イギリス

エレファント・マン
製作:アメリカ/イギリス’80
原題:THE ELEPHANT MAN
監督:デヴィッド・リンチ
原作:フレデリック・トリーブス、アシュリー・モンタギュー
ジャンル:ドラマ

【あらすじ】19世紀末のロンドン。21歳の青年ジョン・メリックは、その特異な容姿から“エレファント・マン”と呼ばれ、見せ物にされていた。そんなある日、外科医トリーブスの目に留まり、研究のために病院へ。やがて、メリックは一躍時の人となるが…。

頭の中に「エレファントマン」という単語が引っかかってて、気になって観てみました。
これって実話を基にしてたんですね…。こういう病気があったら怖いなというくらいの気持ちで観はじめて、最後は涙して観終わったんですけど、実際にこういう病気で苦しんだ人がいると思うと色々と考えさせられました。
「人を見かけで判断してはいけません」とはよく言うけど、第一印象は仕方がないとして、大事なのはその後のことですよね。
この作品では、”エレファント・マン”の姿が映されるのは、始まって30分以上経ってから。それまでの間に、彼がどのような扱いを受けてきたか、周りの人々がどういう反応をするのか、割と客観的に判断できました。
商売道具、化物、研究対象、何もできない厄介者、哀れな存在…そんな風に彼をみる人間を客観的にみることで、誰もが先入観のままに彼と接していることがわかります。
それは、彼が恐怖のあまり喋る事すら恐れるようになってしまったのも一つの原因なんだけど、それが解消されてからも先入観のままに彼を扱う人は後を断ちません。サーカスを思わせる音楽とともに、彼を見物しに来た人々が好き勝手やるシーンでは、その心無い姿にゾッとしました。
こんな行動をとる人は限られていると思うけど、実際に彼と対面したらトリーブスや奥さん、女優さんのように普通に優しく接するのは難しいでしょう。わたしもきっと傍観者になってしまうんだろうなと考え込んでしまいました。
気になったのはタイトルにもなっている彼の呼び名。彼の姿を見ても、どうして”エレファント・マン”なのかさっぱりわかりません…。

B006QJT14Aエレファント・マン [Blu-ray]

■ Comment

こんばんは☆

>最後は涙して観終わったんですけど、実際にこういう病気で苦しんだ人がいると思うと色々と考えさせられました。

本当に辛い病気です・・・。
今現在は、顔かたちのそういう病気が色々と研究もされて、
多くの人が一般の社会生活を送っているようですが、
彼のような人は、昔から多くいて、それぞれに辛い人生を送ったのだと思いました。

>「人を見かけで判断してはいけません」とはよく言うけど、第一印象は仕方がないとして、大事なのはその後のことですよね。
>わたしもきっと傍観者になってしまうんだろうなと考え込んでしまいました。
>気になったのはタイトルにもなっている彼の呼び名。彼の姿を見ても、どうして”エレファント・マン”なのかさっぱりわかりません・・・。

宵乃さんは、彼に直接は会ってはいないけど、
映画を見てこのように思われるので、傍観者、では無いと思います。

タイトルの意味は、この映画の中の、
心無い行動をする人の気持ちになって観賞なされば、ご理解なさるのではないでしょうか?

私は二十歳の初夏の封切り公開時に、待ちかねて見に行きました。
観賞前に、タイトルを日本語で読んで、象人間、だなんて、
本当に心無い言葉を使っていて、観賞後は猛反省しました。

*********************

ピアノの森に有難うございました☆

>重い鍵盤のピアノで練習の意味が分からない

海にとっては、あのピアノの鍵盤は重くないのではないでしょうか?
子犬のワルツが弾けなかったのは、珍しく普通の練習が必要な曲だったからだけで、
強引な練習とは違うと思ったのですが・・・。

私は、あの二人が、「ヒカルの碁」に見えてしまう時間が長くて、
納得できる事が多い作品でした。

他の件も、本当に有難うございます☆
ハイ、まっさらな気持ちで、宜しくお願いいたしま~す(ペコリ)
2011/10/18 (Tue) 10:20  miri  

>miriさん

コメントありがとうございます。
作品自体衝撃的だし、このような境遇にある人がいたという事実にも衝撃を受けました。
ウィキペディアを読んだところ、彼の病気自体は今でも謎が多いそうですが、それでも見た目に大きな影響を与える病気で苦しむ人はたくさんいて、不当な扱いを受けていたでしょうね・・・。

> 宵乃さんは、彼に直接は会ってはいないけど、
> 映画を見てこのように思われるので、傍観者、では無いと思います。

優しいお言葉ありがとうございます。でも、彼と会う機会があったとしても、やはり普通に接する自信がなくて避けてしまいそうです。見世物客や興行師から助ける勇気もないし・・・。

> タイトルの意味は、この映画の中の、
> 心無い行動をする人の気持ちになって観賞なされば、ご理解なさるのではないでしょうか?

なんというか、彼の姿に象を連想するような特徴があったかな?と、ちょっとドライに考えてしまって。
映画の中では、彼を人間扱いしない人々の悪意がこめられた言葉でしたね。「わたしは人間だ」の叫びが悲痛でした。

> ピアノの森に有難うございました☆
> 海にとっては、あのピアノの鍵盤は重くないのではないでしょうか?

あのピアノの鍵盤が重くないほどに鍛えられていると、すでに繊細な指使いができなくなってそうで。しかも、あの子、成長期なのに夜に練習していることが多かったし。ただでさえ、彼を変な目で見る連中がいるのに、夜に出歩かせるのも嫌でした。
もし、魔法的な意味であの子と森のピアノが特別だという話だったのなら、わたしはまったくそういう風には観れなかったです。というか、今の今までそういう可能性に気付きませんでした。

> 私は、あの二人が、「ヒカルの碁」に見えてしまう時間が長くて、
> 納得できる事が多い作品でした。

私もmiriさんのように純粋な目で観られればいいんですけど、無駄にアニメを色々見ているもので、ある趣味の人たちへのウケ狙いがすぐ分かってしまうんですよ。そういう一部の人しか観ないタイプのアニメでやるならいいんですけど、そうじゃない作品でやられるとついイラッとしてしまって。
今調べていて知ったんですけど、この作品の原作者が描いている「花田少年史」は結構好きでした。
2011/10/18 (Tue) 11:32  宵乃  

No title

象にはみえないですよね。
皮膚が象のように硬くなっていたのと、
(多分ウソでしょうけど、)
母親のお腹にいる時に象に踏まれたというエピソードで
見世物小屋に来た人の好奇心を
煽るためにつけられた名前だったのでしょうね。

本作と同じように顔面が変形している病気の少年を扱った
ピーター・ボグダノビッチ監督の『マスク』という映画を観た事があるのですが、
こちらでは主人公の少年が母親や周りに愛されていたので
幼い時に愛されることがなかったジョン・メリックの境遇を思うと、
とっても哀しくなりました。
2011/10/18 (Tue) 14:31  マミイ編集〕  

>マミイさん

いらっしゃいませ、コメントとTBありがとうございます。
この作品をみて、隠されると見たくなる人間の性を自分の中にも感じました。お祭りムードであの名前を聞いたら、わたしでも見てみたいと思ってしまうでしょう・・・。

『マスク』という作品はわたしも観たことがあります。ライオン病と呼ばれる病気の子と周囲の人々を描いた感動作でしたね!

> こちらでは主人公の少年が母親や周りに愛されていたので
> 幼い時に愛されることがなかったジョン・メリックの境遇を思うと、
> とっても哀しくなりました。

そうですよね。彼がどんなに孤独で辛い思いをしてきたか、わたしたちにとっては普通の事が、彼にとっては夢のようだと喜ぶ姿から伝わってきます。実話をもとにしていると知ったときは本当に驚きました。
2011/10/19 (Wed) 07:37  宵乃  

再見しました☆

内容はほぼ覚えていたし、パンフレットは持っているのですが、
彼の容貌は載っていないので、それは忘れていたのです。

宵乃さんのイラスト、素晴らしいですね!
この映画の中で、彼が一番「人間としての誇り」を持てた日の
その前に喜びいっぱいだったシーンのイラストで、胸を打ちました♪

>誰もが先入観のままに彼と接していることがわかります。
>それは、彼が恐怖のあまり喋る事すら恐れるようになってしまったのも一つの原因なんだけど、

人間は「おそれ」を持つと、なかなかそこから脱することができないのですよね・・・それは彼も他の人も・・・時代もそうだったのでしょう・・・

>奥さん
>女優さん

やっぱり胸を打つ作品でしたが
(スクリーンで見た迫力にはさすがに届かなかったし)
若いころと今とではその胸を打ったシーンがちょっと違いました。

特に博士の妻とジョンの母親の話をしているときに思った「母なるもの」のことと(「オペラ座の怪人」にもつながりました)
ケンドール夫人は慈善の見下す気持ちではなかったとスーッと思えたことの
ふたつが。

初見時のこと、(感想や見た時の風景)
そして今回のこと、(初見時とは違う感想など)
どちらも大切に胸に温め続けてゆきたいと思います。


.
2014/01/14 (Tue) 19:17  miri〔編集〕  

>miriさん

> この映画の中で、彼が一番「人間としての誇り」を持てた日の
> その前に喜びいっぱいだったシーンのイラストで、胸を打ちました♪

ありがとうございます♪
このシーンの幸せそうな彼を見て、もう本当に自分の事のように嬉しくなっちゃって、涙ボロボロでした。いいシーンです!

> 人間は「おそれ」を持つと、なかなかそこから脱することができないのですよね・・・それは彼も他の人も・・・時代もそうだったのでしょう・・・

いつの時代でも形は違えどこういう事があるんですよね…。
改めて自分が先入観で誰かを傷つけてないか振り返させる作品でした。

> 特に博士の妻とジョンの母親の話をしているときに思った「母なるもの」のことと(「オペラ座の怪人」にもつながりました)

「オペラ座の怪人」を見た時はこれと他のいくつかの作品を連想し、結構そういう事が多かったのか、それとも母親とはを描こうとする人が多いのか考えてしまいました。
後者であってほしいです…。

> ケンドール夫人は慈善の見下す気持ちではなかったとスーッと思えたこと

よかったです!
彼女は他の人とは違いますよね。

> 初見時のこと、(感想や見た時の風景)
> そして今回のこと、(初見時とは違う感想など)
> どちらも大切に胸に温め続けてゆきたいと思います。

初見も再見も大事にしていきたいですね。
コメントありがとうございました♪
2014/01/15 (Wed) 11:13  宵乃〔編集〕  
名前
タイトル
URL
本文
非公開コメント

■ Trackback

この記事のトラックバックURL
トラックバック一覧
愛されない哀しさ
エレファント・マン 原題:THE ELEPHANT MAN 製作1980年 アメリカ・イギリス 監督:デビッド・リンチ 原作:フレデリック・トリーブス、アシュリー・モンダギュー 脚本:クリストファー・デヴォア、エリック・バーグレン、 デビッド・リンチ 出演:ジョン・ハート、ア…
子育て 時々 映画|2011-10-18 14:33
385・The Elephant Man (エレファントマン) 1980、England+America
↓ 当日購入したパンフレットの画像です ↓ 現在入手できるDVDの画像です 1981年6月20日(土) ○○東宝にて (2本立て) (20歳~) Directed by David Lyn...
映画鑑賞の記録|2011-10-17 18:29