映画三本立てで疲れました…
『明日、君がいない 2:37』
2006年オーストラリア、ムラーリ・K・タルリ監督
誰が自殺するのか当ててみろと言わんばかりの構成(最終的には違う)に、とてつもなく嫌な気分になりました。登場人物それぞれに暗い部分があって、一人社会的に抹殺して欲しい奴がいたんだけども、どうなるわけでもなく。ラスト、そいつのインタビュー形式の独白?には吐き気がしました。自殺シーンを無駄にしっかり撮っているのも気分が悪い。
友人が自殺して自分も自殺未遂したという19歳の監督の作品だそうで、撮る事に意味があったのだろうとは思います。19歳が撮ったとは思えないところもあるので、彼が明るい作品を撮れるようになったら観てみたいかな。
『ラスト・マップ/真実を探して:AROUND THE BEND』
2004年アメリカ、ジョーダン・ロバーツ監督
口直しに観始めたロードムービー。最初は「サン・ジャックへの道」みたいなノリで、お祖父ちゃんの遺灰を撒く旅を始めます。少しカーネルおじさんに似ているお祖父ちゃんの指示で、ケンタッキーのお店で灰を撒いたり、途中出会った夫婦に遺灰を任されるのが可笑しい。でも、後半は感動への積み重ねが足りず微妙でした。素材は良かったのに、料理する時に手を抜いた感じ。ちなみに、冒頭でホラー好きの看護婦が「ゴーストシップ」の惨劇シーンを観てます。少女の悲鳴をバックに、祖父の死後のことを相談する親子の微笑ましい光景(笑)
『世界でいちばん不運で幸せな私:JEUX D'ENFANTS』
2003年フランス/ベルギー、ヤン・サミュエル監督
口直しには物足りなくて、もう一本観始めたんだけど…。
最初は「アメリ」っぽい雰囲気だったものの、どこまでも周りや自分たちを傷つけあう悪趣味なゲームに嫌気が差しました。本っ当にこいつら最悪!!
子供の頃は、辛い事を忘れるための遊びで済んでいたけれど、大人になってからの彼らの行動はまったく理解できません。”素直になれなくて”じゃ済まない、悪意に満ちたものでした。ラストもお互いの家族をさんざん苦しめてポイッ!
あんまりすぎて泣けてきました。「ラスト・マップ」でやめておけばよかった…。
気分を変えて、最近庭でみつけた昆虫の写真でも。
虫嫌いのひとは逃げて!
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たぶんカブトムシのメス。写真を撮ってすぐ、捕まえた所に戻しました。