忘却エンドロール

素敵映画に出会えた時の感動をそのまま書き綴る、映画感想ブログ.

映画「アイアン・ウィル 白銀に燃えて」観ました

 | 青春  Comment(10) 

白銀に燃えて
製作:アメリカ’93
原題:IRON WILL
監督:チャールズ・ヘイド
ジャンル:★ファミリー/スポーツ/ドラマ

【あらすじ】1917年の冬。父の死によって打ちひしがれていたウィルは、父が彼の大学進学のため、賞金1万ドルのかかった犬ぞりレースに応募しようとしていたことを知る。ウィルは父の夢をかなえるためにも、レースに出場することを決意し…。

ぬるいファミリー映画かなぁと観始めたら、思いがけず手に汗握るアクションあり感動ありの燃える作品でした!
犬ぞりレースってこんなにも過酷だったんですね~。コースに明確な印はないし、カーブしそこねれば崖から転落だし(犬も人間も無事。フックを投げて落下を免れるとか忍者か!)、何より寒さが体を蝕みます。何日にも渡るレースで日々、主人公の顔はやつれ、肌は荒れ、唇が裂けていくのが痛々しい…!
家族との描写よりレースが中心なんですが、そうまでしてレースを続けるのは、父親の想いを継ぐためであり、父親の犬ガスと一緒にいるため(お金がなくて売ろうとしていた)、自分の中に父を感じていたいという彼の生きる希望のため、そして何より家族と笑って生きていくためなんですよね。
遭難しかけて動けないところを記者に撮られ「母さんが心配するだろ!」と怒ったり、犬ぞりの修行を見てくれた先生の言葉「誰よりも長く走り、誰よりも短く眠れ」を頑なに実行しようとする姿、父親が走るときに吹いていた曲の使い方など、家族の描写はなくても家族を感じさせる時間は長かったと思います。

また、彼をネタにし儲けようとする記者の心情の変化も丁寧に描かれており、ラストのゴール直前のシーン、会場も彼も観ているわたしも、ウィルを応援する気持ちが一体となる感じがホント熱い!!
犬好きもスポ根好きも、ぜひ観てほしいです。
…ただ、実話に基づいた作品ってふれ込みみたいだけど、実際に行われた犬ぞりレースを題材にしたというだけで、主人公も物語もフィクションだったりします。(訂正します。詳しくは↓追記で)感動ものには違いないですが。
原題は「アイアン・ウィル」、記者が”鉄の意志”を持つウィルにつけたニックネームです。邦題はちょっと手抜きパターンですね。

<追記:2015/07/18>
毎日暑いので、雪が見たくて再見しました。わんこがもふもふ可愛かったです♪
今回の感想も初見とほぼ同じで、見慣れた王道展開なのに最後にはみんなと心を一つにして「ウィル、がんばれ!」と応援してました。息子の想いを汲み取って、心配で不安で仕方ないはずなのに息子をレースに送り出す母親の存在も光ってたと思います。
あと、ウィルを金儲けのネタくらいにしか思ってなかった記者をぶん殴るシーンはスカッとしたし(笑)

あまり書くことがないので、もう一度、実話かどうかについて詳しく調べなおしてみたところ、ウィルの基になった人物が二人いましたね~(汗)
一人は、当時27歳くらいで、幼い頃に両親を亡くし、養母に育てられてマサチューセッツ工科大学を卒業したアメリカ人、フレッド・ハートマンさんです。
英語の記事なのではっきりと断言はできませんが、ガスが怪我をして苦しませず殺そうか悩むエピソード…実際はレース開始前に亡くなった(殺された?)みたい。あと、熱を出して倒れてた他の参加者を助けたのも、アメリカの希望として英雄視されていたのも、「アイアン・フレッド」と呼ばれていたのも実話っぽいですね。
でもレース結果は、完走(11チーム中5チームのみ)したもののビリだったようです。それでもアメリカ国民は(4時間ほど待ち続けて)彼を歓声とともに迎え入れ、ファンが1,000ドル贈ったんだとか。
レース後、講演旅行などしていたものの、翌年には戦争へ。終戦後の1919年、飛行機事故に遭い29歳の若さで亡くなりました。

また、もう一人はレースの優勝者、クリー族の血を引くカナダ人のアルバート・キャンベルさんです。彼はレースに参加する2週間ほど前に父親を亡くしており、父の最期の願いを叶えるために出場。みごと誓いを果たし、カナダの国民的英雄に。
フレッドと同じく第一次世界大戦に行きましたが、無事帰ってきて長生きしたようです。

以上の内容はgoogle翻訳によるものなので、多少間違いがあるかもしれません。正確な内容が知りたければ、英語の記事をご確認下さい。
初見時の感想に嘘っぱちを書いてしまい、本当に申し訳ありませんでした!

参考記事
Fred Hartman (1890 - 1919) - Find A Grave Memorial(フレッドさんについて)
Albert Campbell (dogsled racer) - Wikipedia(キャンベルさんについて)
The 1917 Winnipeg-St. Paul Dogsled Race(レース「Red River Dog Sled Derby」について)
B000EAV6T0アイアン・ウィル -白銀に燃えて- [DVD]

■ Comment

No title

犬ぞりってとても、難しいものの様ですね?
北海道では、犬ぞり体験など楽しい催しもありますが、やっぱり生き物ですから、走りながらうんちもしますし、本当は、大変な事の様です。
犬にも性格や、体力など、個体差がありますものね。

是非とも見てみたい映画だと思いました。


2011/08/10 (Wed) 20:12  かえるまま  

>かえるままさん

> 北海道では、犬ぞり体験など楽しい催しもありますが、やっぱり生き物ですから、走りながらうんちもしますし、本当は、大変な事の様です。
> 犬にも性格や、体力など、個体差がありますものね。

お~、もしかして犬ぞり体験してみたんでしょうか?
走りながらうんち・・・映画ではなかったなぁ(笑)
大好きなマンガ「動物のお医者さん」でも犬ぞりレースのエピソードがあって、犬の配置などで苦労してましたね~。でも、映画とはまるで印象が違いました。死傷者が出て当然みたいな雰囲気なんですよ。

犬ぞりレースに親しみのあるかえるままさんなら、より楽しめるかもしれません!
2011/08/11 (Thu) 10:24  宵乃  

なつかしい!

しかもとっても涼し気な映像の作品ですね☆
イヌ主体だと愛犬家としては物語的に『何か』あるんじゃないかと
毎度心配になるのですが彼らの強さや信頼関係を築いていく映像には
感動させられてしまいます。

イラストも色使いを抑えながらもこの躍動感…勉強させて頂きます^^!
2011/08/12 (Fri) 10:24  shimaneman  

>shimanemanさん

> しかもとっても涼し気な映像の作品ですね☆

そうなんですよ~、暑い中鑑賞したんですが、雪景色が涼しげでほっと一息つけました。
shimanemanさんはこの作品を知ってらっしゃるんですね♪

> イヌ主体だと愛犬家としては物語的に『何か』あるんじゃないかと
> 毎度心配になるのですが彼らの強さや信頼関係を築いていく映像には
> 感動させられてしまいます。

お、犬派でしたか!
私は猫派ですけど、犬も大好きです。怪我をするシーンはあっても、ちゃんとみんな生還したみたいで、さすがディズニーでしたね。ガス以外の犬とのやり取りは省略されてましたが、最初は咬みついてきたガスと目で語り合える仲になっていくのが感動的でした。

> イラストも色使いを抑えながらもこの躍動感…勉強させて頂きます^^!

ありがとうございます!!
こちらこそ、shimanemanさんの人物画の繊細な色づかい、いつも勉強させてもらってま~す!
2011/08/12 (Fri) 10:40  宵乃  

この映画を見ました☆

イラスト、すっごく良いです☆
あのシーン、すぐに分かりました!

>ぬるいファミリー映画かなぁと観始めたら、思いがけず手に汗握るアクションあり感動ありの燃える作品でした!

でも、私は宵乃さんほどには気に入らなかったです。
もちろん悪くはなかったのですが、主人公が実在の人物ではないと知って、余計にガックリしました(笑)。

>遭難しかけて動けないところを記者に撮られ「母さんが心配するだろ!」と怒ったり、
>家族の描写はなくても家族を感じさせる時間は長かったと思います。
>また、彼をネタにし儲けようとする記者の心情の変化も丁寧に描かれており、

このあたりは本当に良かったと思いました。

>原題は「アイアン・ウィル」、記者が”鉄の意志”を持つウィルにつけたニックネームです。邦題はちょっと手抜きパターンですね。

まぁ邦題も悪くはないのですが・・・
でも、この映画を見て、良い時間を過ごせたという感じはしました♪


.
2015/03/30 (Mon) 14:03  miri〔編集〕  

>miriさん

こちらもありがとうございます!
このイラストは自分でも気に入ってるんですよ~。
オンエアがあると知ってたのに、TVカット版を見て再見したかったのを忘れてました。今回のオンエアはフルバージョンだったのかな?

> もちろん悪くはなかったのですが、主人公が実在の人物ではないと知って、余計にガックリしました(笑)。

あはは、そこまで入り込めませんでしたか~。TV編集版の方が良くできてたりして(笑)
実話ものと宣伝したのは配給会社でしょうか。そんなのに頼らなくても他に良いところがあるのになぁ。

> まぁ邦題も悪くはないのですが・・・
> でも、この映画を見て、良い時間を過ごせたという感じはしました♪

今見返すと「白銀に燃えて」もいい邦題ですね。感想を書いた時は何が気に入らなかったのか…。
この作品についてお話できて嬉しかったです♪
コメントありがとうございました。
2015/03/30 (Mon) 16:30  宵乃〔編集〕  

こんにちは☆

新記事の中には見た作品がないので、こちらで失礼いたします♪

>もう一度、実話かどうかについて詳しく調べなおしてみたところ、ウィルの基になった人物が二人いましたね~(汗)

いや~凄いですネ~!
英語の文章をちゃんと読まれて、こうして噛み砕いて教えて下さり、
ホントにいつも感謝しています♪

二人とも素晴らしい若者だったようで、約100年前にこうしたことが
事実でこの映画に近い事があったと知り、胸が熱くなりました☆

映画とはドキュメンタリーでなければ、それは嘘の世界で良いし、
たとえ事実を元にしていても、全てを再現できる筈がなく、
そういう事を考えると、
この映画はとてもよく出来た、胸を打つ作品だと思います☆

新たな感激を、有難うございました☆
いつかまた、もふもふしたわんこちゃんも見たいと思います!



2015/07/21 (Tue) 16:49  miri〔編集〕  

>miriさん

> 英語の文章をちゃんと読まれて、こうして噛み砕いて教えて下さり、
> ホントにいつも感謝しています♪

いえいえ、google翻訳さまさまですよ。
最近は英語圏の記事も調べようと思えば調べられるようになってきて、本当にインターネットってすごいなぁと感動してます。

> 二人とも素晴らしい若者だったようで、約100年前にこうしたことが
> 事実でこの映画に近い事があったと知り、胸が熱くなりました☆

ですよね、せっかく良い映画があって素晴らしい人たちのことを伝えているのに、彼らの詳しいことが書かれた日本語の記事がないのはもったいないと思いました。
初見で嘘っぱちを書いてしまったけど、こうやって調べるきっかけになって、彼らのことを追記できたのは良かったです。

> そういう事を考えると、この映画はとてもよく出来た、胸を打つ作品だと思います☆
> 新たな感激を、有難うございました☆

お役に立てて嬉しいです。
カナダの方から見たら「キャンベルどこいった!」となりそうですが(汗)、それでも二人の英雄の素晴らしいエピソードを上手くまとめて、魅力的な作品に仕上げてましたよね。
事実を基にした作品といっても脚色ばっかりなんでしょ、と冷めた目で観ることも多くなってたんですが、この作品みたいに印象的なエピソードのほとんどが実際にあったことだという場合もあるみたいだし、これからはもう少し素直な目で観られそうです♪
コメントありがとうございました。
2015/07/22 (Wed) 13:19  宵乃〔編集〕  

こんにちは。

さすが、動物好きの宵乃さん、きっちり押さえてましたね。ぎゅっ!

出来過ぎレースには違いありませんけど(^^;、やっぱりラストは手に汗握りましたね。
こういう辺りは、やっぱりディズニーはうまいなって思います。

実際の出来事を基にってなってましたけど、2つの出来事をまとめ上げていたとは!なにげに感動職人だディズニー!
それにしてもやはり、その後は戦争に行っていたんですか。この時代は辛い背景があるんですよね。

画像が凄い!寒さが、寒さが、寒さが。

トラックバックありがとうございました。
こちらからもさせて頂きますね。
2015/11/30 (Mon) 21:10  白くじら編集〕  

>白くじらさん

> さすが、動物好きの宵乃さん、きっちり押さえてましたね。ぎゅっ!

えへへ、動物ものがオンエアしてたらどんな作品でもチェックしますよ!
ディズニーの実写は当たり外れが大きいですが、これは当たりの部類だったと思います。
画像にもコメントありがとうございます♪
寒さが伝わって何よりです(笑)

> 実際の出来事を基にってなってましたけど、2つの出来事をまとめ上げていたとは!なにげに感動職人だディズニー!
> それにしてもやはり、その後は戦争に行っていたんですか。この時代は辛い背景があるんですよね。

実話を基にしてると言いつつ”事実なのはレースがあったことのみ”とか多いですから、しっかり実在の人物を基に作っているのには好感が持てました。書き方が悪かったかもしれませんが、このお二人は同じレースの1位とビリで、1位の方は人種差別で優勝を認めない人もいたとかいなかったとか…(記憶と英語読解力が曖昧で断言できません 汗)。
戦争の気配がなんとなく感じられる描写もあって、何気に考えさせられる作品でしたね。

あと、タイトル一覧の件、ありがとうございました。
実は「は行」の方にしか書いてないのに昨日気付いてたんですが、その後「あ行」の方に追加するのを忘れてて(汗)
白くじらさんのコメントがなかったら、また放置するところでした。
2015/12/01 (Tue) 07:30  宵乃  
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勝つと心に誓えば勝つ! 公開年1993年IRON WILL制作国アメリカ監督チャールズ・ヘイド原案制作パトリック・パーマー、ロバート・シュワルツ制作総指揮脚本ジョン・マイケル・ヘイズ、ジョルジェ・ミリチェヴィク、ジェフ・アーチ撮影ウィリアム・ウェイジズ音楽ジョエル・…
MOVIE-DIC|2015-11-30 20:58