忘却エンドロール

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映画「フリックストーリー」観た

 | サスペンス  Comment(11) 
Tag:フランス イタリア

フリックストーリー
上司「報告書を書け、詳細にだ!」
製作:フランス・イタリア’75
原題:FLIC STORY
監督:ジャック・ドレー
原作:ロジェ・ボルニッシュ
ジャンル:サスペンス

【あらすじ】戦後まもない1947年。敏腕刑事ボルニッシュのもとに、殺し屋ビュイッソン脱獄の大事件が転がり込む。密告者への報復を済ませ、強盗事件まで起こすビュイッソン。ボルニッシュは情報屋からアジトの場所を突き止めるが…。

いつでも雨の後みたいな街を舞台に、キレてもイカレてもないドロンが強面の犯罪者を追っかける話。実話を基にしてるらしいです。
とりあえず、いたって普通の敏腕刑事を演じるドロンに違和感を覚えまくりでした。でも、犯人を追って屋根から落ちたり、上司に怒鳴られっぱなしだったり、恋人を大事にしてたり、こんなドロンの方が好きかもしれない。捜査を外されても、新しく担当になった事件がビュイッソンにつながれば、上司に報告せずにまた彼を追い始めるところが飄々としていて格好よかったです。
…まあ、らしくはないけれども。
彼の同僚がいきすぎた尋問をするものの、途中で必ず彼がたしなめ、飴と鞭でいいコンビに見えました。ヒステリックな上司も、淡々と仕事をする主人公とバランスが取れていたと思います。コメディ担当ってワケじゃないんだろうけど、なんだか笑えるし。
ただ、いろんな人が褒めている犯人役のトランティニアンの演技は、わたしには無表情な怖い顔のひとにしか見えなかったり。レストランで、逮捕に協力してくれた恋人(危なくない?)が弾くピアノの音色に、その強面がすこし緩むのは印象的でした。
ラスト、一年に渡る取調べをボルニッシュの独白で見せるところも面白い。犯人との間に、ある種の共感がうまれたというセリフは、原作者とドロンの両方の言葉だったんでしょうか?
脇役の顔をあまり見分けられずストーリーはわかったようなわからなかったような感じでしたが、作品の雰囲気はとても楽しめました。
ちなみに、フランス語フリックは「警官」「刑事」の俗語です。

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■ Comment

主役の2人が交代したリメイクが見たかった

お久しぶりです。確かにこのアラン・ドロンには違和感ありますね。トランティニアンと交代した方がよかったのかしらん。躊躇なく見られた人間を殺すところなんてね。それで上司役がリノ・バンテューラだったらぴったりかも。実話らしいですけど、いくらなんでもこれだけ周りの目があるなかで、拳銃ぶっぱなしてつかまらないってないよね。あの少女に見破られるくらいですから。それにしてもフランスの郊外の風景っていいですね。こういうところでゆっくり住んでみたいなあ。まあ、いずれにせよボクならあんなにきれいなお金持ちの彼女がいれば刑事なんてやらないな。
2011/08/08 (Mon) 22:35  BBJJC  

“宵乃さん”(*→‿←)ノドモ!

劇場公開の頃、まさに映画に目覚め始めた頃だったのでタイトルは鮮明に覚えているのですが観ていないんです…

アランドロンの奔放さに外国人の違和感を持ち名がら人間としての美しさ・カッコよさに圧倒されて彼の作品は観ていなくてもタイトルは何故か良く覚えています!

あの頃と言えば「ブーメランのように」とか「ル・ジタン」なんてアラン・ドロンの映画ってだけでタイトルが思い浮かびますが観ていません…

逆に?僕にとってはそれだけ存在感の強い俳優なのかなぁ~と思います

宵乃さんの感想を読んでいると、ドロンがなんかきちんと役をやりきっているような…
そんな感じがうかがえます

アランドロンみたいに生まれていれば僕も結婚の10回や20回出来たのかも知れません(^^ゞ
2011/08/09 (Tue) 00:00  |―|/‐\|\/|  

>BBJJCさん

お久しぶりです、毎日暑いですね~。

> トランティニアンと交代した方がよかったのかしらん。それで上司役がリノ・バンテューラだったらぴったりかも。

あはは、それもアリですね!
でも、バンテューラが上司になったら怒鳴ってるだけじゃなく、ちゃんと活躍しそう。一番目立ってしまったり(笑)

> 実話らしいですけど、いくらなんでもこれだけ周りの目があるなかで、拳銃ぶっぱなしてつかまらないってないよね。

ですよね~。物騒すぎてみんな見ぬ振りしてたんでしょうか。

> それにしてもフランスの郊外の風景っていいですね。こういうところでゆっくり住んでみたいなあ。

雰囲気でてました。やたらと坂道の多い町で大変そうだけど、自分の町が好き!ってみんな思ってそうです。

> ボクならあんなにきれいなお金持ちの彼女がいれば刑事なんてやらないな。

確かに(笑)
ボルニッシュは静かに情熱を燃やすタイプなんですね。はやく出世して、彼女を安心させてほしいです。
2011/08/09 (Tue) 11:00  宵乃  

>HAMさん

> アランドロンの奔放さに外国人の違和感を持ち名がら人間としての美しさ・カッコよさに圧倒されて彼の作品は観ていなくてもタイトルは何故か良く覚えています!
> 逆に?僕にとってはそれだけ存在感の強い俳優なのかなぁ~と思います

HAMさんが映画にはまりだした頃の作品ですか。観ていなくても記憶されているなんて、ある意味役者冥利に尽きるのかな?

> 宵乃さんの感想を読んでいると、ドロンがなんかきちんと役をやりきっているような…
> そんな感じがうかがえます

どうなんでしょう?(おいっ!)
わたし、外国人俳優の演技力っていまいちよくわからないんですよね。言葉も表情も日本人とは違いますし。
でも、このドロンは結構好きでしたよ~。

> アランドロンみたいに生まれていれば僕も結婚の10回や20回出来たのかも知れません(^^ゞ

結婚の10回や20回って、それはそれで問題あるような(笑)
一つ一つの出会いを大切にしてくださいね~。
2011/08/09 (Tue) 11:16  宵乃  

弊記事までTB&コメント有難うございました。

この作品以降取り締まる方の役柄が増えて行くドロンですが、やはり「サムライ」「ボルサリーノ」などのイメージが印象深く、殺し屋やギャング役でないと変に思う方が多いようです。
トランティニャンは逆に善人というか普通の人を演じることが多かったですから、通常なら逆の配役にするでしょうね。
共同製作者でもあったドロン自身が配役を決めたのかもしれません。

主人公の上司は、出世願望が強すぎて、確かにコミカルでした。
2011/08/11 (Thu) 20:13  オカピー編集〕  

>オカピーさん

いらっしゃいませ、コメントありがとうございます。

> この作品以降取り締まる方の役柄が増えて行くドロンですが、やはり「サムライ」「ボルサリーノ」などのイメージが印象深く、殺し屋やギャング役でないと変に思う方が多いようです。

そうだったんですか~。わたしはまだ彼の若い頃の作品しか観てないのかもしれません。基本、BSプレミアムしだいなので(笑)

> トランティニャンは逆に善人というか普通の人を演じることが多かったですから、通常なら逆の配役にするでしょうね。
> 共同製作者でもあったドロン自身が配役を決めたのかもしれません。

わたしはトランティニャンの普段の演技をあまり知らないから、この作品での凄さがわからなかったのかも!
意外性をついた面白い配役でしたね。
登場人物のキャラクターもなかなかバランスがよくて、楽しめました♪
2011/08/12 (Fri) 10:33  宵乃  

こんばんは☆

>・・・まあ、らしくはないけれども。
>コメディ担当ってワケじゃないんだろうけど、なんだか笑えるし。
>ただ、いろんな人が褒めている犯人役のトランティニアンの演技は、わたしには無表情な怖い顔のひとにしか見えなかったり。

普通は反対ですよね~。
ドロンも、ジャン=ルイも、全然似合わな~いと思いつつ、最後までやっぱ変だと思った私です。
でもまぁたまには悪いヒトのジャン=ルイも変わっていて良いかも???
と思いつつ、ドロンのあんな良い刑事は、ぜったい認めたくありません!!!

>レストランで、逮捕に協力してくれた恋人(危なくない?)が弾くピアノの音色に、その強面がすこし緩むのは印象的でした。

これは婦警では(婦警がいないかも?)こういう流れにならなかったと思います。
確かに危険ではありますが、彼女の何もない“すとーんとした心”が、
彼に本当に珍しい「油断」を引き起こさせたのだと思いました。

>ラスト、一年に渡る取調べをボルニッシュの独白で見せるところも面白い。

ココまで来ても、ドロンが良い刑事だ~と自分に言い聞かせて見ていました。

>犯人との間に、ある種の共感がうまれたというセリフは、原作者とドロンの両方の言葉だったんでしょうか?

きっと原作者のお言葉でしょう。

>脇役の顔をあまり見分けられずストーリーはわかったようなわからなかったような感じでしたが、作品の雰囲気はとても楽しめました。

まぁまぁの作品でしたね☆
やはりジャン=ルイには悪いヒトは似合わないと思いました。
(私もたくさんは知りませんが、「Z」の予審判事で好きになったので・・・)
2011/08/15 (Mon) 21:41  miri  

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このコメントは管理人のみ閲覧できます
2011/08/15 (Mon) 21:48    

はじめまして

宵乃さん、はじめまして。
オカピーさんのところでお見かけして、お邪魔しました。
「フリック・ストーリー」は、初めて映画館で観たアラン・ドロンの作品で、わたしにとっては、たいへん思い出深い作品です。

犯人逮捕に失敗して、落ち込んだり、腹を立てたり・・・ようやく逮捕できたときには得意げだったり、この作品のドロンは、とても表情が豊かでしたね。

では、また。
2011/08/16 (Tue) 02:20  トム(Tom5k)編集〕  

>miriさん

いらっしゃいませ、コメントありがとうございます!
珍しい配役でしたよね~、ドロンは本当は裏があるのでは・・・と途中まで少し疑ってました(笑)

> 確かに危険ではありますが、彼女の何もない“すとーんとした心”が、
> 彼に本当に珍しい「油断」を引き起こさせたのだと思いました。

まあそうなんですけど、普通の恋人想いのボルニッシュがよく頼めたなぁと思ったり。死刑になることはわかっていたし、絶対に彼女を守ってあの場で捕まえる自信があったんでしょうが、みんな自然体で初めての事に見えませんでした。肝の据わった彼女さんですよね。

> ドロンも、ジャン=ルイも、全然似合わな~いと思いつつ、最後までやっぱ変だと思った私です。
> ドロンのあんな良い刑事は、ぜったい認めたくありません!!!
> ココまで来ても、ドロンが良い刑事だ~と自分に言い聞かせて見ていました。

ハハハ、違和感続きでしたか。
わたしは結構好きですよ。新しい自分のイメージを作り上げようと努力するドロンに好感度UPでした。

> >犯人との間に、ある種の共感がうまれたというセリフは、原作者とドロンの両方の言葉だったんでしょうか?
> きっと原作者のお言葉でしょう。

ドロンがボルニッシュ刑事に共感してこの作品を撮ったらしいので、そのボルニッシュを演じたドロンも心からそう思ったのかもしれないなぁと思ったのです。

> やはりジャン=ルイには悪いヒトは似合わないと思いました。
> (私もたくさんは知りませんが、「Z」の予審判事で好きになったので・・・)

「Z」ですか~、あれは顔が見分けられないし難しくてついていけないし、まったくわかりませんでした。いつか再挑戦して、ジャン=ルイの演技も見てみます!

あと鍵コメ、ありがとうございました。
あの2作品は違う印象を残すということで、少し観る気が湧いてきました。ただ、根底に暴力やレイプがあったり、これから起こるだろうと長時間ストレスがかかる作品は、胸が苦しくなってパニック発作を起こすことがあるんですよ・・・情けないことに。いつ観られるかわかりませんが、観たら感想を書くか報告するかしますね~。
2011/08/16 (Tue) 10:19  宵乃  

>トムさん

初めまして、ようこそいらっしゃいました!
オカピーさんのお友だちですね、後でトムさんのブログにもお邪魔させていただきます。

> 犯人逮捕に失敗して、落ち込んだり、腹を立てたり・・・ようやく逮捕できたときには得意げだったり、この作品のドロンは、とても表情が豊かでしたね。

本当に、今まで観てきたドロンとは一味違って新鮮でした。上司に怒鳴られているところも普通っぽくて(笑)
正直、これまで彼を”二枚目俳優”としか思ってなかったので、これからは考えを改めたいと思います。
これ以降の作品をもっと観てみたいですね~。
2011/08/16 (Tue) 10:29  宵乃  
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