忘却エンドロール

素敵映画に出会えた時の感動をそのまま書き綴る、映画感想ブログ.

映画「ミッシング(1982)」観ました

 | 社会派  Comment(6) 

ミッシング(1982)
製作:アメリカ’82
原題:MISSING
監督:コンスタンタン・コスタ=ガヴラス
原作:トーマス・ハウザー
ジャンル:★ドラマ

南米チリに滞在していたアメリカ人夫婦チャールズとベス。ところが、突然のクーデターでチャールズは行方不明に。彼の父親エドワードがやってくるが、息子は自分の意思で隠れていると楽観的だ。だが、現地のただならぬ様子に思い直し…。

主演がジャック・レモンだから明るいのを期待してたんですけど、冒頭からもう不穏な空気が漂っていて、そこでタイトルが”行方不明”だと気付きました。死体だらけの街に、直前に観た「ブレイブワン」の「人間は一線を越えれば簡単に人を殺せる」というセリフが頭の中でぐるぐる回る…!
のんきにアヒルを可愛がるチャールズの日常や、白馬が駆け抜けていく幻想的なシーン、聞く相手によって変わる状況を表現した映像や、チャールズを想うベスの回想。そんなシーンを観れば沈んだ気持ちも少し和らぐものの、捜せば捜すほど生存は絶望的だとわかってしまう二人を観ているのが辛かったです。
最初は真剣に心配しているように見えない父親も、危機感が募れば隠れていた息子への深い愛情が見えてきて、闘技場で呼びかけるところでは鼻の奥がツンとしました。普通に平和な場所で生活していたら、わが子がこんな恐ろしい事に巻き込まれてしまうなんて思わないものですもんね。ましてや、自分が信じていたものが背後に絡んでいるなんて…。
ラスト、怒りと悲哀を帯びた後姿が深い余韻を残します。

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■ Comment

こんにちは☆

先日、鑑賞しました。

>ましてや、自分が信じていたものが背後に絡んでいるなんて・・・。

この映画は結局のところ、これが言いたかったのだと思います。実話ですし、監督の名前を見たら、何一つ飾ったりしていない事も分かりますし・・・。

チリという国の事を、あまりにも知らない自分が情けなかった・・・この映画の少し前に見た映画2本も、それぞれヨーロッパのある国の事を、全然知らない自分を突き付けられました。

それにしても素晴らしいイラストですね。この映画であのシーンを描かれるとは、宵乃さんのお人柄だと思います。

お忙しいのが落ち着かれたご様子、電力の心配のない今、イラストをたくさん描かれて、本当にお疲れ様でした☆ 全部それぞれ素敵なイラストです!!!

この映画、昨日までは今月の1位でしたが、今日見た映画が1位になってしまいました。では、また☆
2011/05/16 (Mon) 17:35  miri〔編集〕  

>miriさん

いらっしゃいませ、コメントありがとうございます!

> この映画は結局のところ、これが言いたかったのだと思います。実話ですし、監督の名前を見たら、何一つ飾ったりしていない事も分かりますし・・・。

実話というのがズシッときますよね。この監督さんの作品は5つくらいしか知りませんが、いつも考えさせられます。わたしも知らないことばかりで、常に知ろうという気持ちを忘れてはいけないなぁと痛感しました。

> この映画であのシーンを描かれるとは、宵乃さんのお人柄だと思います。

ありがとうございます、一番印象に残ったシーンを描いてみました。追い払われる白馬は”正義や希望”を象徴しているのかな? それを見ていたベスの表情も忘れられません。

夏になるとまた省エネを考えなければならないので、お互い今のうちに存分に映画を楽しみましょうね。
miriさんの今月の一位、気になります!
2011/05/17 (Tue) 10:52  宵乃  

☆馬のシーンは☆

印象的でしたね。

ダラダラと“ながら鑑賞”してしまい、
余り感想と言うほどのモノも湧きませんでした(×_×)

「壁の中から見つかりました」みたいな言い回しに、
妙に想像力をかき立てられてしまい、落ち込んでしまいました。

ときに、
銃撃から逃げ走ってたあの馬、無事に逃げおおせた事でしょうか・・?
2011/05/19 (Thu) 20:06  TiM3編集〕  

>てぃむさん

こちらもありがとうございます。
この作品はじっくり見ないとついていけませんよね。しかも、重いので元気な時じゃないと疲れてしまいそうです。

> 「壁の中から見つかりました」みたいな言い回しに、
> 妙に想像力をかき立てられてしまい、落ち込んでしまいました。

そのまま発見されなかったら・・・と思うと怖いです。

> 銃撃から逃げ走ってたあの馬、無事に逃げおおせた事でしょうか・・?

颯爽と走っていたからきっと大丈夫ですよ!
希望とか正義とかの象徴だと思っているので、一時はいなくなっても必ず戻ってくると信じてます。
2011/05/20 (Fri) 09:56  宵乃  

コスタ・ガブラス

内容は全く知らずに観たんですが、ガブラスなのでシリアスな話ではあろうとおもってました。
このチリの独裁政権に関しては、これ以外にも数々の映画や小説が作られているようですね。
映画も上手い作り方をしてました。
2011/11/23 (Wed) 14:10  十瑠  

>十瑠さん

いらっしゃいませ、コメントありがとうございます!
この監督の名前はこの作品でやっとぼんやり覚えた感じですね~。コンスタンタンってなんか可愛いです(笑)

> このチリの独裁政権に関しては、これ以外にも数々の映画や小説が作られているようですね。

そうなんですか。今調べたら、タイトルだけ知ってた「ぜんぶ、フィデルのせい」があって驚きました。
あと、個人的に好きだった「MASTERキートン」にもそういうエピソードがあったみたいで。ぜんぜん覚えてませんが。
いろいろ観てみたいです!
2011/11/24 (Thu) 10:21  宵乃  
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ミッシング
(1982/コンスタンタン・コスタ=ガヴラス監督・共同脚本/ジャック・レモン、シシー・スペイセク、ジョン・シーア、メラニー・メイロン/122分)・お薦め度【★★★★★=大いに見るべし!】
テアトル十瑠|2011-11-23 13:52