忘却エンドロール

素敵映画に出会えた時の感動をそのまま書き綴る、映画感想ブログ.

映画「炎の人ゴッホ」観た

 | 伝記/自伝/実話  Comment(10) 

炎の人ゴッホ
製作:アメリカ’56
原題:LUST FOR LIFE
監督:ヴィンセント・ミネリ
原作:アーヴィング・ストーン
ジャンル:★伝記/ドラマ

【あらすじ】伝道の道を志すゴッホは、貧しい炭坑町で坑夫と共に生活し、それまでのやり方が空虚なものだと痛感。画商として成功した弟テオにすすめられ、故郷で絵に専従する。やがて、ゴーギャンと出合い、アルルで共同生活を送るが…。

観たいなーと思っていた作品なんだけど、よりによってどんな作品も93分に編集してしまうテレビ東京「午後のロードショー」で鑑賞することに。まあ、さすがに手馴れてますから、所々ダイジェストっぽさを感じるものの楽しめました。華麗なる編集で30分消失マジックです。
「夜のカフェテラス」や「ひまわり」の絵が好きなのに、恥ずかしながらフィンセント・ファン・ゴッホ自身のことはあんまり知りませんでした。かなり気性の激しいひとだったんですね。ロウソクの火で手を焼くシーンでは正直引きました。
でも、度々弟への手紙が読まれるのを聞いていると、冷静に分析して考えるタイプのひとのようでもあります。絵を描いている間は感性のままにという感じですが、それ以外の時間は”表現”というものを考えに考え抜き、他の画家たちにも強い関心をもって勉強しているようでした。ゴーギャンとの議論も、激しさのなかに知性と磨かれた感性が窺われます。
そして、弟テオがいかに彼の支えになっているかも伝わってきました。わたしが思っていたより友だちや理解者が多かったフィンセントですが、テオの存在は別格です。奥さんが痩せてしまうくらい、兄への援助を惜しまなかったわけですし。厄介な兄を疎ましく思ったって仕方がないのに、あれだけ夫婦で尽くしてこれたというのは、愛情があるのはもちろんのこと、それだけフィンセントの才能を信じ、あの絵を好きだったという事なんでしょうね。
終盤、狂気にとりつかれていくカーク・ダグラスの演技は鬼気迫るものがありました。

<再見追記:2017/06/30>
TVカット版しか見たことがなかったので再見。初見時よりも映像の美しさや彼を取り巻く人々にも注目できました。とくに弟のテオについては今回はさらに強烈な印象を受けて、彼の伝記も作ってほしいなぁと切実に願うほど。それくらいテオあってのゴッホだったし、兄を失ってからのテオのことが気になります(調べたら元々病弱で翌年には…涙)。弟がいなかったらゴッホはあんなに絵に没頭することもできなかったし、名画も生まれていなかった。あと、二番目の先生について手紙で絵画収集家としては良い人だけど、医者としては…と書いていたのに、ああなるのを阻止できなかったのが…。テオが自分を責めていないか心配になりました。ゴッホの絵が世間に認められるまでのテオの奥さんの頑張りなども含めて、他の映画で描かれてないかチェックしたいです。

関連記事
「花嫁の父」観ました(ヴィンセント・ミネリ)
「華麗なる激情」観ました(アーヴィング・ストーン)
B016PLAR2S 炎の人ゴッホ [DVD]

■ Comment

こんにちは、寒いですね~!

ひえぇぇぇ~それは、それは!
そういう映画放送の枠があるんですネ~!
知らなかった~!!!
どんな映画も、93分にね~。
(こっちにも地方局で短いのはあるみたいですが、ホトンド見た事ありません)

以下の文章ですが、未見ですが読ませて頂きました。
私は絵画の番組が好きで「日曜美術館」とか「美の巨人」とか「世界の名画」を、いつも録画して見ています。

それでこの人の事もまぁまぁ知っていて、たしかにそういう話も聞いた事あります。この映画、名前は知っていたけど、特に見たいと思わなかったけど、この記事とイラストを見せてもらって、今は是非鑑賞したいと思うようになりました。

楽しみにして待ちま~す♪
追伸:明日は締め切り「マルサの女」とか「バック・トゥ・ザ・フューチャー」とか、リクエストしたくなっている私・・・。
2011/01/30 (Sun) 13:31  miri〔編集〕  

>miriさん

寒いですね~。今朝、いつものようにダンボールコンポストを混ぜようと思ったら、外においてあったシャベルが霜でくっついてました。はやく春になれ~!!

> 私は絵画の番組が好きで「日曜美術館」とか「美の巨人」とか「世界の名画」を、いつも録画して見ています。

時間があれば観たいなぁと、いつも気になってる番組です。この作品を観た後、いてもたってもいられず美術関係の本を引っ張り出してきました。

> それでこの人の事もまぁまぁ知っていて、たしかにそういう話も聞いた事あります。この映画、名前は知っていたけど、特に見たいと思わなかったけど、この記事とイラストを見せてもらって、今は是非鑑賞したいと思うようになりました。

内容はゴッホ入門編という感じですが、カーク・ダグラスの演技だけでも観る価値あると思います。
オンエアあるといいですね(まるごと観たいからBS2でやってくれるといいなぁ!)

> 追伸:明日は締め切り「マルサの女」とか「バック・トゥ・ザ・フューチャー」とか、リクエストしたくなっている私・・・。

邦画は少ないからいいかもしれませんね。今日中にメールフォーム隠しておきま~す。

あと、「ベニスに死す」の記事読みましたよ~。私自身が忘れていたコメントのお返事ありがとうございます(笑)
そうかぁ、あの少年はあんなの日常茶飯事だったのか。確かにあれだけ綺麗だったらありえます。キスしてた友だちも、一緒になって主人公をからかっていたんですかね。
やはりずっと前に一度観ただけなので、時系列の事も混乱していたみたい。いろいろなシーンがはっきりと目に浮かびますが、機会があったら再見しようと思います。(「フラッシュダンス」のことも教えていただいてありがとうございました。残念ですね・・・!)
2011/01/31 (Mon) 10:25  宵乃  

鬼気迫る

何十年も前にTVで見て印象的だった映画です。ゴッホの鬼気迫る人生が描かれていて、最後は悲しすぎて、再見したいけどしたくないような、そんな映画なんです。
これと「赤い風車」、「モンパルナスの灯」とどれも画家を描いた好きな映画です。

URLに画家に関連した映画に関する独り言みたいな記事をリンクさせましたのでご笑覧あれ。
映画を作る人って、絵画にも大いに興味のある人達でしょうからイイ映画が多いですよね。
2011/01/31 (Mon) 11:25  十瑠編集〕  

ゴッホの映画があるんですかΣ(゚Д゚;o)
全く知りませんでした(*ノ∀ノ)
それにしても違和感なく30分も消去させるとは、
編集の人の技というのは凄い物ですね(ノ´∀`*)
2011/01/31 (Mon) 12:33  虫@貯蓄  

>十瑠さん

いらっしゃいませ~。
”ゴッホの鬼気迫る人生”、まさにその通りの作品でしたね。こんなにも激しい人だとは知らなかったので、その迫力に気圧されてしまいました。悲壮な最期も、話で聞くのと映画で観るのではインパクトがまったく違います。

> これと「赤い風車」、「モンパルナスの灯」とどれも画家を描いた好きな映画です。
> 映画を作る人って、絵画にも大いに興味のある人達でしょうからイイ映画が多いですよね。

お~、まったく知らない作品です。
画家を描いた作品って、今までロマンス方面に力をいれた作品しか観た事がなくて、とくに興味なかったんですよね。でも、この作品を観て考えを改めました。その二作品もいつか観てみたいです!
教えてくださってありがとうございました♪
2011/01/31 (Mon) 12:46  宵乃  

>虫さん

いらっしゃいませ、コメントありがとうございます!
わたしも知らなかったんですが、画家を描いた作品はけっこうあるみたいですね~。

> それにしても違和感なく30分も消去させるとは、
> 編集の人の技というのは凄い物ですね(ノ´∀`*)

そうなんですよ、ある意味天才です。
”こういうことがありました”という映像とともに音楽を流したり、ナレーションで説明してしまう時もあります。以前観た「ジャッカルの日」は、これ以上にダイジェストでした(笑)
2011/01/31 (Mon) 13:06  宵乃  

☆ゴーギャン役は☆

アンソニー・クインさんでしたっけ?

クロサワ作品『夢』の1エピソードとかも含め、
色んな俳優の演じるゴッホを、
イッキに観てみたい(観比べてみたい)ものですね。
2011/02/16 (Wed) 23:04  TiM3編集〕  

>てぃむさん

> アンソニー・クインさんでしたっけ?

そうですね、彼がたくましい感じのゴーギャンを演じてました。

> クロサワ作品『夢』の1エピソードとかも含め、
> 色んな俳優の演じるゴッホを、
> イッキに観てみたい(観比べてみたい)ものですね。

「夢」の内容ははっきりとは思い出せないけれど、絵の中に入り込んでしまうシーンはよく覚えてますよ。
演じる俳優によって、ゴッホの様々な表情が見られるんでしょうね~。
2011/02/17 (Thu) 11:43  宵乃  

こんにちは☆

レンタルDVDで見ました。長くて暗くて辛い重い122分でした。

>どんな作品も93分に編集してしまうテレビ東京「午後のロードショー」

う~ん、私も地デジで映画を見るので何とも言えませんが、同じ映画とは思えないような・・・。
しかし、その中でも、一番ヨサゲなシーンを、的確にとらえて、素晴らしいイラストです。本当に一瞬の春のような感じでしたね♪

>厄介な兄を疎ましく思ったって仕方がないのに、あれだけ夫婦で尽くしてこれたというのは、愛情があるのはもちろんのこと、それだけフィンセントの才能を信じ、あの絵を好きだったという事なんでしょうね。

本当にそう思います。美術番組で見るのは、ゴーギャンとの色々な顚末が多かったですが、弟さんの事、ココまで詳しくは知らなかったので、すっごく感激しました。

でも、37歳で亡くなっているゴッホ、演ずるカーク・ダグラスの年齢(40歳)を考えると、神父見習い時代などは、もうちょっと若く演じないとね~と思いました。でも見られて嬉しかったです!

追伸1:コロンボへの愛情、いっぱいに感じますよ~。合掌。
追伸2:「バス男」昨日のムービープラスのオンエアを「完全保存版DVD」にしました。これでいつでも見られる~ヒッヒッヒ~。
2011/06/25 (Sat) 17:26  miri〔編集〕  

>miriさん

やっぱり122分は長いくて重かったですか~、30分も削ったら別物ですよね、あはは。

> しかし、その中でも、一番ヨサゲなシーンを、的確にとらえて、素晴らしいイラストです。本当に一瞬の春のような感じでしたね♪

ありがとうございます。このシーンで、彼は本当に絵を描くのが好きだったんだなぁと思いました。
あんないきいきした表情をしている兄を見たら、弟も応援せずにはいられないでしょうね。

> 美術番組で見るのは、ゴーギャンとの色々な顚末が多かったですが、弟さんの事、ココまで詳しくは知らなかったので、すっごく感激しました。

わたしも感動して、映画を観た後にゴッホの本を読みましたよ。弟への手紙の文章もたくさんのっていて、その絆の強さに更に感動しました。彼が亡くなったときの弟さんの気持ちを思うと胸が痛みます。

> 追伸1:コロンボへの愛情、いっぱいに感じますよ~。合掌。

朝のニュースで知って、ささやかですがプチギャラリーでコロンボ特集してみました。
家族に囲まれて、きっと穏やかな最期だったでしょうね。「ベルリン・天使の詩」で地上に遊びに来ていたコロンボさんが、また天にかえったってことかな。

> 追伸2:「バス男」昨日のムービープラスのオンエアを「完全保存版DVD」にしました。これでいつでも見られる~ヒッヒッヒ~。

うわ~、いいなぁ!!
羨ましいです。NHKとかでオンエアしてくれないかな~!!
2011/06/26 (Sun) 10:16  宵乃  
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