忘却エンドロール

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映画「かあちゃん」観た

 | 時代劇  Comment(2) 
Tag:山本周五郎 市川崑 日本

かあちゃん
製作:日本’01
監督:市川崑
原作:山本周五郎
ジャンル:時代劇/ドラマ

【あらすじ】天保末期の江戸、飢饉により人々は貧窮に喘いでいた。泥棒に身を落とそうとしていた若者・勇吉は、金を溜め込んでいる貧乏長屋の噂を耳にする。さっそく泥棒に入った勇吉だったが、そこで5人の子供を育てる母おかつと出くわし…。

泥棒に入った勇吉がおかつに諭され涙するところまでは、私好みの人情喜劇だなぁと思っていたんですが、後半は意外と普通でした。
なんというか、おかつが一家総出で救おうとしていた男が、泣き所を間違えているような気がしたんですよね。自分がやり直すために精一杯のお金を用意してくれた事に感謝するのは当たり前なんですけど、彼にとって一番嬉しかったのは、間違いを犯した自分を変わらず受け入れてくれるひとがいるということなんじゃないかな、と。
だから、家の前で笑顔で迎え入れてくれた時に男泣きした方がいいのに、と思ってしまったんです。登場人物がいいひとばかりなので、お金を目の前に感涙するのは、ちと現金すぎる気がしました。

とはいえ、ちょこちょこ笑いを入れてくるので、最後まで楽しく観れます。
とくに、おかつ一家の陰口をたたく可笑しな四人組が、大家のものまねをして”あれを聞くだけでぞぅっとする”と話しているシーン。くるぞ、くるぞ、わかっていても、ちゃんと大家が現れてものまね通りに話し出したのには大笑いでした。
たまに入る音楽が合わない気がしましたが、後味も良く、なかなかいい雰囲気の作品です。

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■ Comment

こんにちは☆

鑑賞しました~。
「海は見ていた」「さぶ」と、山本周五郎3部作でしょうか?監督もそれぞれ違うけど、まぁ「江戸人情話」ですよね~。

>お金を目の前に感涙するのは、ちと現金すぎますし。

でもね、私は、あれで良かったと思うの、演出的に。
何もない時代ですもの、やっぱり温かい言葉や態度も、もちろんものすごく嬉しいとは思うけど、
明日からどうやって暮らしを立てれば良いか分からない、不安な出所日に、

目の前に、現に、手で触れる、何でも買う事が出来る「お金」が積まれる・・・
それこそが、この当時のヒトの感じる「本物の愛情」ではないでしょうか?
私たちには「食べられない時代」はなかったけど、
少し前まで、日本はマトモに食べられない時代が多かったのよね~。
好きなだけ食べられる時代に、心から感謝します☆

あ、あと他の部分は、宵乃さんの書かれた事、大いに共感しています。
イラストも、最後まで見てから、深い意味が分かる、すっごく良い場面で素晴らしいです♪
2010/09/23 (Thu) 15:33  miri〔編集〕  

>miriさん

いらっしゃいませ。
時代劇というと山本周五郎の名前をよく聞きますが、「海は見ていた」「さぶ」は観た事がありません。黒澤監督も彼の原作でいくつか撮ってますよね。江戸人情話が得意なんでしょうか?

> 目の前に、現に、手で触れる、何でも買う事が出来る「お金」が積まれる・・・
> それこそが、この当時のヒトの感じる「本物の愛情」ではないでしょうか?

言われてみれば、あれが一番こころから安心できる瞬間だったのかもしれないですね~!
自分はどうも”きれいごと”を求めてしまうところがあって、現代の感覚であそこに違和感を抱いてしまったようです。
彼らが町人ではなく農民だったら、お米を貰って涙してたのかな?

コメントありがとうございました。明日はがんばりましょうね~!
2010/09/23 (Thu) 21:13  宵乃  
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