忘却エンドロール

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映画「My Son あふれる想い」感想

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Tag:韓国

My Son あふれる想い
製作:韓国’07
原題:MY SON
監督:チャン・ジン
ジャンル:★ドラマ/コメディ

【あらすじ】強盗殺人で無期懲役となったガンシクは、15年目にして初めて一日の帰休を認められる。彼には母と、三歳の時に別れたきりの息子ジュンソクがいた。時間を惜しむように彼らに会いに行くが、老いた母は痴呆症となり、息子とも上手く話せなくて…。

15年の想いを抱えた無期囚が、手探りで息子との絆を取り戻そうとする物語。
暗くて沈んだ雰囲気漂うなか、淡々と語られる主人公とジュンソクの心情は、少ない言葉だけれど素直で単純で胸に響きます。
わたしの場合はツボのど真ん中だったらしく、中盤の夜の散歩で全力疾走する辺りなんかは大泣き。映画を観て30分くらい涙が止まらないという初の体験となったのでした(笑)
印象に残っているのは、冒頭の”待つものがなにもない無期囚のわたしに、「待つ」という切実な希望が出来ました”という主人公の言葉。息子に”目が恐い”と言われ、鏡を見ながら”こんな恐い目は嫌いだ、どう見れば息子は恐がらないだろうか、泣いていても恐い目だなんて…”と嘆く姿。父親の外に出ようという言葉に、ジュンソクが”今日の父の言葉のなかで一番気に入りました”と笑みを浮かべるシーン。そんな彼らを見ないフリして送り出す監察官など、挙げればキリがありません。
そして、そんな感動の合間には、思わず「ぷっ」と噴出してしまいそうなユーモアもちりばめられています。渡り鳥の親子の可笑しな会話には、楽しいだけでなく主人公たちの心の距離の変化も感じられました。

このように、泣くのも笑うのも監督の思う壺という感じで観ていたんですが、終盤で彼らが初めて手をつなぐシーンから
『あぁ、こういう流れになるわけね、ふ~ん…』
てなことに!!
いやもう、あれだけ感動させられたわけだし、この流れでも充分”いい話”のままだから★はつけたままにしておきますよ。きっと、この展開に更に感動した人もいると思います。
でもね、わたし的には今年最大のがっかりでした。
あれだけ高まっていた感情が、津波直前の引き潮のように「さぁーーー」っと引いていきましたからね。(しかも津波は来ないし。)しらけるってこういうことを言うんだなって、しみじみ実感しました。
あ、でも「いい話」であることには変わりないんですよ。あの展開が好きか嫌いかというだけで、手をつなぐシーンまでに感じた感動は嘘じゃないです。
う~ん、複雑な気分だ…。

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