忘却エンドロール

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映画「ギルバート・グレイプ」観ました

 | 青春  Comment(4) 
Tag:ラッセ・ハルストレム

ギルバート・グレイプ
製作:アメリカ’93
原題:WHAT'S EATING GILBERT GRAPE
監督:ラッセ・ハルストレム
原作:ピーター・ヘッジズ
ジャンル:★青春ドラマ

【あらすじ】冴えない田舎町エンドラ。食料品店で働くギルバートは、知的障害をもち警鐘塔に登るのが好きな弟アーニーの面倒をいつも見ていた。家の中にも外にも問題は絶えないが、間もなくアーニーの18歳の誕生日だ。そんなある日、トレーラー・ハウスで祖母と旅を続ける少女ベッキーと出会い…。

町に新しいものが入り込み、それを受け入れる人々と取り残される人々がいる。それを傍観する主人公も内心では焦りを感じているものの、今は大切な家族を守ることでいっぱいだ。
でも、家族を愛していても不満に思うことはたくさんあって、それを押さえ込もうとしても苛立ちはふいに顔を現す。それは家族も一緒で、そんな彼らの心を表すかのように、彼らの家の床は軋んだ音を立て始めていた。

大切なものを失って、やっと自分の人生を歩み始めるというラストが、なんとも切ないです。
でも、その新しい人生には、大事な弟と大切な女性ベッキーがいて…。
彼らの前には確かに道が続いている。そう思える、希望のあるラストでした。
弟役のディカプリオとギルバート役のデップ(観終わってから彼だと知って、顔を覚えられない自分に驚いた…)の好演が光ります。

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■ Comment

ジュリエット・ルイスが可愛くてしょうがない。

 こんにちわ~。 この作品は15年前ぐらいに観たんですが、最近衛星でやっているのを撮って改めて観直しました。
 当時はレオナルド・ディカプリオがそんなに人気がある頃じゃなかったような気がするんですが、それもあって「へ~この映画は、本当に障害を持っている方を起用したんだな~」なんて思ってました。その後『ロミオ・アンド・ジュリエット』か『タイタニック』かを観たときに、「この主役の人…何か見たことある…」と思って、後で調べて分かったという次第だったんです。そのくらい演技が真に迫っていて、後で知ったときはちょっと驚きました。
 あと、当時は私が未熟だったため、叙情というか作品の繊細さを感じることが出来ず、「服のまま川に入っちゃってるよォ~」とか、「(アーニーが)買い物袋を落としちゃってる…」とか、「このお母さん面白い(特にテレビの消し忘れのシーンがイイ)」なんて、瑣末なことに着目してしまっていたんです。
 ところが今回観直してみて分かったのは、「ジュリエット・ルイスが可愛い!」…じゃなくて、素朴な風景やシーンが人物を際立たせているなと感じました。(特にジュリエット・ルイスを。)エンドーラという場所の設定が、そこに住む人物を浮かび上がらせているし、そこを通りかかったベッキー(ジュリエット・ルイス)が新しい風、爽快な涼風を吹き込んでいるような感覚を受けました。
 ただ、チョッと作品自体に引っかかるのは、お母さんが亡くなるタイミングが気になるんですよね。アーニーの誕生日の前日にギルバートとアーニーが喧嘩して、家を飛び出してしまい、その心痛でお母さんの体に負担がかかってしまう。という流れは良いような気がするんですが、それならば、その前にお母さんは一回倒れておいて、「大丈夫大丈夫」みたいな伏線があった方が方が良かったような気がします。それまで元気そうだったのに、誕生日の後にスッと亡くなるのは不自然な気がして。。。
 でも、作品の全体的な評価としてはイイと思います。
2009/09/28 (Mon) 10:19  期待マン  

Re: ジュリエット・ルイスが可愛くてしょうがない。

期待マンさん、こんにちは。
わたしもディカプリオの迫真の演技には驚かされました。
それまでは彼のことは”格好イイといわれている俳優さん”という認識しかなかったんですが、この作品で演技もできる方だったんだなぁと。(最近はどうなんでしょ?)

>  ところが今回観直してみて分かったのは、「ジュリエット・ルイスが可愛い!」…じゃなくて、素朴な風景やシーンが人物を際立たせているなと感じました。(特にジュリエット・ルイスを。)エンドーラという場所の設定が、そこに住む人物を浮かび上がらせているし、そこを通りかかったベッキー(ジュリエット・ルイス)が新しい風、爽快な涼風を吹き込んでいるような感覚を受けました。

ジュリエット・ルイスLOVE×3!(笑)
ほんとうに可愛かったですね。可憐さと芯の強さを併せもった瑞々しい少女、という感じで。
彼女がいなかったら、この作品はもっと重い雰囲気になってしまっていた気がします。

>  その前にお母さんは一回倒れておいて、「大丈夫大丈夫」みたいな伏線があった方が方が良かったような気がします。それまで元気そうだったのに、誕生日の後にスッと亡くなるのは不自然な気がして。。。

そうですね~、その流れの方が自然に感じます。
わたしも終盤の展開は唐突かなぁ、とちょっと思ってました。
でも、ラストのギルバートの表情を見たら、すっかり感動モードに入ってしまって(笑)
後味のいい作品って、いいですよね。
2009/09/28 (Mon) 13:29  宵乃  

このイラスト、映画を的確に表していて素敵です!

張り詰めきって疲れた糸が、ちょっとした事でプツンと切れる。
傷つけてしまった弟より、もっと深く自分を傷つけてしまったギルバート。
二人の心情が手に取る様に解って切ないです。

ナンダカンダ言いながらも、大事に守り、愛した母の亡骸と共に住み慣れた家が炎に包まれていく。
それを見詰める4人の顔。
自分たちの道を、それぞれ歩み出すた為の儀式でもあるのですが、
形ある家族の想い出の喪失であり、自分達を縛り付けていた故郷への告別でもある。
心に残るシーンでした。
(言いっこナシなんですが、あれだけの家財道具、運び出したはいいけど、雨降ったらどうするんだろう?(笑)

ディカプリオ、デップ、共に素晴らしい演技だったと思います。
でも、平凡に演じてみせないといけないデップの方が、大変なんじゃないかと思いました。

「ギルバート・グレイプ」、「サイダーハウス・ルール」、「マイライフ・アズ・ア・ドック」、実を言えば、いずれも甲乙付けがたく、その日の気分で変わる位の僅差で好きな作品なんです。

2012/05/30 (Wed) 00:30  鉦鼓亭編集〕  

>鉦鼓亭さん

イラストも見てくれてありがとうございます!

> 張り詰めきって疲れた糸が、ちょっとした事でプツンと切れる。
> 傷つけてしまった弟より、もっと深く自分を傷つけてしまったギルバート。
> 二人の心情が手に取る様に解って切ないです。

昔のイラストなのでちょっと恥ずかしいですが、鉦鼓亭さんのお言葉に、前より良い絵に見えてきました(笑)
初心にかえって、これからも精進しようと思います!

> 自分たちの道を、それぞれ歩み出すた為の儀式でもあるのですが、
> 形ある家族の想い出の喪失であり、自分達を縛り付けていた故郷への告別でもある。
> 心に残るシーンでした。

そうですよね~。このシーンでは彼らの複雑な心境が伝わってきて、涙が溢れてきました。

> (言いっこナシなんですが、あれだけの家財道具、運び出したはいいけど、雨降ったらどうするんだろう?(笑)

あはは、火事の後って雨が降りやすかったりしますもんね~。まあ、外国人はそれくらい気にしないと思ってます(偏見)

> ディカプリオ、デップ、共に素晴らしい演技だったと思います。
> でも、平凡に演じてみせないといけないデップの方が、大変なんじゃないかと思いました。

デップは濃い役の方が多いから、こういう普通のひとを演じてると新鮮ですよね。観てる時は気付かなくて、後から知ってビックリしました。

> 「ギルバート・グレイプ」、「サイダーハウス・ルール」、「マイライフ・アズ・ア・ドック」、実を言えば、いずれも甲乙付けがたく、その日の気分で変わる位の僅差で好きな作品なんです。

この監督の描く空気感がたまらないですね~。「マイライフ・アズ・ア・ドック」、再放送しないかな!
2012/05/30 (Wed) 07:37  宵乃〔編集〕  
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