忘却エンドロール

素敵映画に出会えた時の感動をそのまま書き綴る、映画感想ブログ.

映画「シェーン」観ました

 | 西部劇  com(14) 

シェーン
(2017/03/08イラスト差し替え)
製作:アメリカ’53
原題:SHANE
監督:ジョージ・スティーヴンス
原作:ジャック・シェーファー
ジャンル:西部劇

【あらすじ】ワイオミングの高原地帯。ジョーが営む小さな牧場で、旅人シェーンが手伝いを始めた。幼い息子ジョーイは彼に懐き、ずっと居てほしいと頼む。だが、入植者たちを追い出そうとする牧畜業者ライカーは、彼の存在を快く思わず…。

「シェーン、カムバーック!」の場面だけは何度も見かけたこの作品を、ついに鑑賞しました!
西部劇なのに優しさに溢れ、それでいて”銃”の怖さというものがしっかり描かれていて、多くのひとに愛されてきた理由がよくわかります。
また、銃を捨てようとしたシェーンが再び銃を手にする過程や、奥さんとの淡い恋心など、感情の機微も丁寧に描かれています。少年の空気読めなさ加減にはわざとらしさを感じてしまったんですが、シェーンにべったりな様子からは友達が出来た嬉しさが伝わってきて、なおさら最後の別れのシーンが切なくなってきました。

驚いたのは、悪役であるライカーの言い分が割りとまともだったということ。
彼のやり方は汚いけれど、”入植者が畑に水を引いたせいで小川が枯れ、牛を移動させなければならなくなった”というのが本当なら、皆で話し合って解決しなければならない事ですよね。
まあ、話し合いに応じなかったのもライカーなんでしょうけど、もし話し合っても折り合いがつくことじゃなかったとしたら、国家に保護されている農民に追い出されるのは目に見えていたのかも…。
実際1876年頃から”有刺鉄線”が普及し、牧畜業者は敗れ去ったそうです。
う~ん、いろいろ考えさせられる作品だ…。

<再見追記感想:2017/02/20>

久しぶりに再見。良い作品だけど、何度も観るほど好きというわけではないかも…。途中で少し飽きてきてしまいました(汗)
今回はジョーイとシェーンの二人に注目。シェーンは流れ者のガンマンで、きっと今までいろいろあったんでしょうね。あまり自分がこういう場所に相応しくないとわかっているから、常にジョーイの夢を壊さないように、彼にとってヒーローでいられるように気にしているようでした。
暴力はいけないと思ってライカ―たちに馬鹿にされても黙っていたのに、ジョーイが「シェーンはそんな臆病じゃないよね?」と言っているのを聞いて、次は我慢せずに拳で応えるのが可愛い。こういうところが彼の魅力だと思います(笑)
そして、父親もそれに負けじと頑張ってしまったのかな。それが最後の無茶に繋がった気がするし、シェーンもジョーイのために自分のやるべきことをやり…。
ラストの別れのシーンで、彼が馬に乗って去って行くところをじっと見てみましたが、噂通り馬は勝手に歩いてシェーンはうつむき加減で手がぶらぶらと…。哀しいですが、最後までジョーイのヒーローでいたこと…いられたことは、彼にとっても救いだったんじゃないかなと思いました。彼らに出会わなければ、誰の記憶にも残らないまま孤独な最後を迎えていたのかもしれません。

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■ Comment

そうでしたか・・・・・。

この名画を見てからライカーは何と悪い奴なんだと、長い間思い続けていました。
しかし、宵乃さんの文章を読んで、「うーん・・・・・。そういう考え方もあるなあ。」と納得しました。
話し合いをしたとしても、牧畜業者は追い出される運命。自営業の厳しさ。現在の日本が不景気だから、余計にわかります。
一つ勉強になりました。

アメリカ人しては極めて小柄なアラン・ラッド。若い頃は飛び込み競技の全米チャンピオン。抜群の運動神経でしたが、背が高い女優とのキスシーンでは台を使ったと言うエピソードがあります。
代表作は、この「シェーン」だけでしょうね。10年後にアル中の鎮静薬の使い過ぎで死去。寂しい人生の幕引きでした。
2010/12/26 (Sun) 20:30  間諜X72〔編集〕  

>間諜X72さん

いらっしゃいませ、いつもコメントありがとうございます。
間諜X72さんにはいつも教えてもらってばかりなので、わたしの記事で少しでもお役に立てたのなら嬉しいです!

> 自営業の厳しさ。現在の日本が不景気だから、余計にわかります。

商店街からひっそりと消えていくお店なんか思い出すと切なくなりますよね・・・。
頑固で時代の変化についていけなかった不器用なライカーが憎めません。

> アメリカ人しては極めて小柄なアラン・ラッド。若い頃は飛び込み競技の全米チャンピオン。抜群の運動神経でしたが、背が高い女優とのキスシーンでは台を使ったと言うエピソードがあります。

そんなに小柄だったんですね。台を使ったキスシーン、今の時代に生まれていたらそんなこと気にしなくて済んだでしょう。せっかくの運動神経ですし、もっと多くの作品でみたかったです。
残念・・・!
2010/12/27 (Mon) 10:43  宵乃  

こんにちは☆

>なんというか、名場面なのに申し訳ない・・・。

いえいえ、暗い画面から、ココまで描きおこして、本当に有難う☆

再見しました☆
中3で映画館で初見して、大感激した作品です。
後は高1でテレビ鑑賞・・・以降、チラ見しかなかったので、
本当に、恐ろしいくらい時間が経ちました。

>西部劇なのに優しさに溢れ・・・
>また、銃を捨てようとしたシェーンが再び銃を手にする過程や・・・
>シェーンにべったりな様子からは・・・

本当にあらすじ等を、上手に書かれますよね~。
全部、書かれている通りで、こういう事に、中学生だった私は、コロッとまいったのです☆

>驚いたのは、悪役であるライカーの言い分が割りとまともだったということ。

でも、今回再見して、一番ビックリしたのがこの件です。
私も宵乃さんと同じように考えました。

また、覚えていたよりも、ずっと残酷な映画で、シェーンが種をまいたところもあり、
ご都合の良い筋運びだとも思いました。
・・・まぁそれでもさすがの監督、力強かったです。

>実際1876年頃から”有刺鉄線”が普及し、牧畜業者は敗れ去ったそうです。

これは全然知りませんでした。
長い歴史で、色々とありますよね・・・
皆が幸せに、だなんて、いつの時代も難しいのですよね・・・きっと。

ところで、アラン・ラッドは、この作品の他は「島の女」が良かったです。
あんまり覚えていないけど、ソフィア・ローレンとのラブコメ?だったと思います。
2011/12/01 (Thu) 14:58  miri〔編集〕  

>miriさん

いらっしゃいませ!
イラストはいつか描きなおしたいと思ってるんですが、なかなか時間が・・・。次のオンエアにはきっと!
この作品を中3の時に観たら、コロっといっちゃいますよね~。遅くに観たわたしでも名作を観た感動と、西部劇のイメージが覆った驚きでいっぱいでしたから。

> また、覚えていたよりも、ずっと残酷な映画で、シェーンが種をまいたところもあり、
> ご都合の良い筋運びだとも思いました。
> 皆が幸せに、だなんて、いつの時代も難しいのですよね・・・きっと。

すでにライカーへ肩入れ気味だし、再見する時にはそこら辺が気になってしまいそうです。いろいろ考えさせられる作品ですよね。敗れ去った牧畜業者がどうやって暮していったのか。「ジャイアンツ」のように上手い事やっていけた人もいたでしょうが・・・気になります。

> ところで、アラン・ラッドは、この作品の他は「島の女」が良かったです。
> あんまり覚えていないけど、ソフィア・ローレンとのラブコメ?だったと思います。

聞いた事のないタイトルです。いつか観ることがあったら、「シェーン」の人だと思いながら観てみます。
あと、「永遠のこどもたち」の扉の事ですが、昨日の夜ふと思い出しました。物置に閉じ込められそうになるシーンですね!
あの時はまだ怖さが上回っていたので、見つけて欲しいっていう子ども達の気持ちまで考えられなかったです。でも、次に観る時は涙腺ゆるみそう・・・。
2011/12/02 (Fri) 07:11  宵乃  

おはようございます☆

>あと、「永遠のこどもたち」の扉の事ですが、昨日の夜ふと思い出しました。物置に閉じ込められそうになるシーンですね!

さすがですよね~。見なくても思い出せる!
でも、同じシークエンスだとは思うのですが、私が思うのはちょっとニュアンスが違って・・・
う~ん、これ以上書くと・・・

ただ、その1シーンが、妙に心にあって、
後半、怒涛の「おぉ~!」が、自分の中に発生しました。
いつか再見なさったら、宜しくお願いします☆
2011/12/02 (Fri) 07:40  miri〔編集〕  

Re: おはようございます☆

おはようございます!
いちおう好きな作品なので意地でも思い出したいという気持ちはありました。思い出せたのは思い出そうとしていた時ではありませんでしたが(笑)

> ただ、その1シーンが、妙に心にあって、
> 後半、怒涛の「おぉ~!」が、自分の中に発生しました。

そうだったんですか~。ニュアンスは違えど、キーとなる場面でしたよね。
再見する時は、miriさんとお話した事を思い出しながら観たいと思います♪
2011/12/02 (Fri) 09:38  宵乃  

なんだかとっても浪花節な西部劇

 宵乃さん、こんばんは!

この前の日曜にスクリーンで観てきました(ン十年振り)。
今回、僕もライカーの言い分に同情してしまいましたよ。(笑)

3年以上前に観たようですから、細部を言っても忘れてると思うので、
もし、また観ることがあったらという事で。

最後、ジョーの家を出てから「シェーン カンバック!」までの時間経過が滅茶苦茶いい加減。
(あれだとジョーイ君はシェーンを追って4時間くらい走った事になっちゃう~でなければ子供が夜中の3時頃まで起きてたことになる)
一番解り易いのは決闘が終わってジョーイとシェーンが表で喋ってるのが、ちょうど夜明け頃、まだ薄暗い。
そこから裏へ回って、宵乃さんのイラストシーンに繋がるんですけど、たった2、3分で夜が明けきってる。(笑)

ラスト・シーンはシェーンが丘の上にある墓場の墓標の向こうへ去って行ってENDなんですが、これはカゥボーイやガンマンの時代は過ぎ去って墓場行きの存在になってしまった、という意味なんだと思います。
でも、もう一つ、ファンには有名な話題でwikにも出ていますが、あの時、既にシェーンは死んでいる、もしくは死ぬ寸前だった、だから、最後が墓場のシーンなんだという説があります。
(最後に残ってたライカーの弟に2階から撃たれたのが当たった~弾は骨に当たったかで背中を貫通していないけど、致命傷を負っていた~
弾の入り口が無いんだけど、昔の時代劇で斬られても衣装は切れてないと同じ感覚でいいのかも)
確かに丘に登って行く時、肩も首もガクッとなってます。
(馬に乗って急坂を登る時は、手綱を短く持って上体を前に倒すんですが、それにしても首が落ちすぎてます)
宵乃さんは、どう思いましたか?

決闘に行く時、堅気の服から元の流れ者・渡世人の服に戻ったのが、ちょっと「哀れ」でした。
2012/10/31 (Wed) 01:17  鉦鼓亭編集〕  

>鉦鼓亭さん

いらっしゃいませ、コメントありがとうございます。
映画館で再見とは素敵ですね~。鉦鼓亭さんもライカーに同情してしまいましたか!

> 最後、ジョーの家を出てから「シェーン カンバック!」までの時間経過が滅茶苦茶いい加減。
> (あれだとジョーイ君はシェーンを追って4時間くらい走った事になっちゃう~でなければ子供が夜中の3時頃まで起きてたことになる)

お~。時間経過までは気にしてませんでした。再見する時はそこら辺もチェックしてみます!

> ラスト・シーンはシェーンが丘の上にある墓場の墓標の向こうへ去って行ってENDなんですが、これはカゥボーイやガンマンの時代は過ぎ去って墓場行きの存在になってしまった、という意味なんだと思います。

ライカーと同じく、シェーンも消えゆく運命か…。余韻の残るラストが、この作品を名作にしたんでしょうね。

> 確かに丘に登って行く時、肩も首もガクッとなってます。
> (馬に乗って急坂を登る時は、手綱を短く持って上体を前に倒すんですが、それにしても首が落ちすぎてます)

この記事を書いた時にどこかで読んで、初めてその説を知りました。確かに傾いていて負傷してるとは思いましたが、亡くなっている・亡くなる直前とは思いたくないかなぁ。
「イタタ!」と傷を押さえつつ、あの親子が追ってこないのを確認してから、こっそり一人で手当てしてほしいです。男はやせ我慢!(笑)
あと、よく覚えてないけど、あの時点で銃を持っていたのなら、過去の自分とともに墓場に葬ってほしいです。

> 決闘に行く時、堅気の服から元の流れ者・渡世人の服に戻ったのが、ちょっと「哀れ」でした。

服を着替える描写だけで、彼の心情を表現してるんでしょうか。過剰な演出がないのがいいです。
彼の服は亡くなった旦那の服を借りてたんでしたっけ?
亡き夫とシェーンを思い起こさせる服を、彼女は大事にとっておくのかな…。
2012/10/31 (Wed) 09:56  宵乃〔編集〕  

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2012/10/31 (Wed) 18:43    

あはは、記憶違い!

夫は健在でしたね!
むしろ彼を守るためにシェーンが闘ったと。
何故か、奥さんと惹かれあっていたと思い込んでました…。
2012/11/01 (Thu) 10:38  宵乃〔編集〕  

こんにちは。

アランラッド、一世一代の名演技、魅せられます。

撃ち合いがほとんどない西部劇でありながらも銃の怖さがよく出ていましたし、家族愛もとてもよかったです。
ライカーの言い分もわかりますが、やはり不器用なのでしょうね。今までは銃を使うことはなかったとは言うものの、使っていないだけで嫌がらせは半端なかったようです。(^^;;

もともとシェーンは恐らくアウトローですから、人並みの暮らしに戻るのはやっぱり難しい。
作業着から元の服に戻るところは格好いいですが、やはり堅気からの決別を表していたのでしょう。
いったい何をやらかしていたんだシェーン!

宵乃さんのイラスト…何故かずーとジョーの家の横かと思っていたのですが、町の一角だったんですね。(^^;;

トラックバックありがとうございました。
こちらからもさせていただきました。
2014/07/01 (Tue) 15:15  白くじら編集〕  

>白くじらさん

いらっしゃいませ♪
アランラッドさんは他の作品ではあまり観た覚えがないですけど、この作品の姿を多くの方が記憶に刻みつけてるでしょうね。
カッコいい大人って感じです。

> ライカーの言い分もわかりますが、やはり不器用なのでしょうね。今までは銃を使うことはなかったとは言うものの、使っていないだけで嫌がらせは半端なかったようです。(^^;;

まあ死活問題ですもんね。
こういうやり方しかできなかったという事は、きっとこれまで順調に経営してきたのも乱暴なやり方で押し通してきたのかも(汗)

> 作業着から元の服に戻るところは格好いいですが、やはり堅気からの決別を表していたのでしょう。
> いったい何をやらかしていたんだシェーン!

ここは気になるところです。
ミステリアスだからこそ魅力も増すのでしょうか。
過去のことも、きっと誰かを守るためだったらいいなぁと思います。

> 宵乃さんのイラスト…何故かずーとジョーの家の横かと思っていたのですが、町の一角だったんですね。(^^;;

あはは、わたしももう覚えてないです。
再見する時はこのシーンを探してみます!
2014/07/02 (Wed) 09:26  宵乃〔編集〕  

移民

宵乃さん。おはようございます。いつもレスをありがとうございます。

>あいにくジョーイの父親はさっぱり覚えてませんが、

久しぶりにここに来ました。僕がコメントを書いたのは、もう5年前なんですね。
少し前にマイケル・チミノ監督の「天国の門」を見ました。そこでもワイオミング州のジョンソン郡の土地紛争が題材となっていました。東欧系やロシアからの移民問題。本当に複雑なんですね。

>実際1876年頃から”有刺鉄線”が普及し、牧畜業者は敗れ去ったそうです。う~ん、いろいろ考えさせられる作品だ…。

逆に牧畜業者が気の毒です。
それにしても「天国の門」。219分。長かったです・・・。
2015/05/27 (Wed) 07:52  間諜X72〔編集〕  

Re: 移民

いらっしゃいませ、こちらの記事への5年ぶりの再訪ありがとうございます♪
「天国の門」は私もみましたよ。そうそう、この作品でも土地を巡っての争いがメインでしたっけ。私も「シェーン」のことを連想しました。こんな事をしても、結局敗れ去るのは牧畜業者だったんだよなぁ…と。
時代背景を知っておくと、映画の印象も変わってきますよね。

> それにしても「天国の門」。219分。長かったです・・・。

ホント、長すぎです。
自分用のメモにも、2時間にまとめられるはず!と書いてありました(笑)
2015/05/28 (Thu) 07:48  宵乃〔編集〕  
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シェーン、カムバーーーーク! 公開年1953年Shane制作国アメリカ監督ジョージ・スティーヴンス原作ジャック・シェーファー制作ジョージ・スティーヴンス制作総指揮脚本A・B・ガスリー・Jr.撮影ロイヤル・グリグス音楽ヴィクター・ヤングamazon.co.jpでの評価を見る。 ワイ…
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