忘却エンドロール

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映画「桜桃の味」観ました

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Tag:イラン

桜桃の味
製作:イラン’97
原題:TA'M E GULIASS
監督:アッバス・キアロスタミ
ジャンル:★ドラマ

【あらすじ】車に乗って町を彷徨う男がいた。彼は金に困っていそうな人物を拾っては、町から少し離れた丘に連れてきて奇妙な頼みごとをするのだった。引き受けてくれる人物を探しているうち、彼はトルコ人の老人ゲバリと出会い…。

<ネタバレ注意!>
男の目的が分かるまでは、彼が”獲物を探して町を彷徨う怪しい人物”にしか見えず、青年を車で送ると言い出したときは、猟奇的なことが起こるんじゃないかとハラハラしてしまいました。
でも、彼が青年に頼んだのは「翌朝、木の下の穴にいる自分を呼び、返事がなかったら土をかけて欲しい」というもの。…つまり自殺の後始末ですね。
生きることに絶望し、淡々と自殺の準備を進めていた彼がやっと見つけたのは、病気の子供をもつ老人ゲバリでした。彼は子供の治療費のため仕事を引き受けるんですが、その帰りに昔話を始めます。それは、かつて自殺を決意した彼が木にロープを括ろうとして、ふと手に触れた桑の実を食べ、食べている内に夜が明けてしまったという話でした。
「私は桑の実に命を救われた。見方を変えれば世界が変わる。…君は桜桃の味を忘れてしまうのか?」
本当に思いつめている人がこれを観てどう受け取るかは分かりませんが、少なくとも私は生命の活力を感じました。死をみつめることは生をみつめることと同じということなんでしょうか?
突放した感じの終わり方も独特で印象に残りました。

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『桜桃の味』
『桜桃の味』 1997年/イラン/98min 【製作・監督・脚本】アッバス・キアロスタミ 【撮影】ホマユン・パイバール 【出演】ホマユン・エルシャディ/アブドルホセイン・バゲリ <カンヌ映画祭パルムドール受賞> 今夜で人生を捨てようと決心したバディ。 自殺の後始
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