忘却エンドロール

素敵映画に出会えた時の感動をそのまま書き綴る、映画感想ブログ.

映画「ブロークン・フラワーズ」観た

 | ドラマ  Comment(4) 

ブロークン・フラワーズ
製作:アメリカ’05
原題:BROKEN FLOWERS
監督:ジム・ジャームッシュ
ジャンル:★ドラマ/コメディ

【あらすじ】未だに独身生活を送っていた元プレイボーイのドン。愛想を尽かした恋人シェリーが出ていった日、19歳の息子の存在を知らせるピンクの手紙が届く。親友に息子探しの旅をお膳立てされ、彼は仕方なく過去の女達を訪ねまわるのだった。

随分昔に「ストレンジャー・ザン・パラダイス」と「ダウン・バイ・ロー」を観て、”とっつきにくい”という印象しか持っていなかったジム・ジャームッシュ作品。今回この作品を観て、なんともいえない雰囲気と間のとり方の心地よさにハマってしまいました。
ある程度自分の映画の好みが固まった今だからでしょうか?ちょっと昔観た作品を見直した方がいいかもしれないですね。

さて、主人公が会いに行くのは、露出癖のある娘と暮す未亡人と、不動産で成功した子供のいない人妻、動物と話が出来る独身女性、バイク野郎たちと暮すヒッピー風の女性の四人。だいぶ個性的な面々でドンもたじたじなんですが、それでも律儀に”ピンク”のものを探したり家族構成を聞き出したりします。オマケにちゃっかりベッドを共にしたり…さすが老いてもプレイボーイ。
それにしても、始めの3人の住所はどう調べたか想像つくんですが、4人目はどうやって調べたのか不思議になるような山奥に住んでいます。親友の熱心さといい手際の良さといい、「実は彼が仕組んだことなのでは!?」と疑ったりもしました。彼と同じ名前の犬を飼ってる女性がいるのも気になります。
あとは何気にピンク好きな恋人シェリーも怪しい???
とまあ、こんな風に誰が手紙の主か推理してみると楽しいですね。
また、ずっと無表情だったドンが、ラストに色々な表情をみせるのも見どころです。
…ちなみに、最後に車ですれ違う青年はドン役ビル・マーレイの実の息子さんだそうです。

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■ Comment

ジム・ジャームッシュってイイ。

こんにちは。
からすさんのおっしゃるとおりでございます。衛星は国会中継が入ると、容赦なく放映を延期しますからね~。それで先日延期になった『ピンクの豹』を撮り忘れました。イヤ、延期前に撮れていると思ったんです。期待して観ようと思ったら、「財源をお聞かせ願いたい」って麻生太郎さんが仰っている映像が残ってまして…ガックリ。。。そして延期時に思いっきり撮り忘れです。。。

さて、ジム・ジャームッシュ作品は、私もからすさんと同じでとっつきにくいと思う映画が少なくないですが、中には『ナイト・オン・ザ・プラネット』や『ミステリー・トレイン』といった作品はツボにハマってしまい、DVDも購入してしまったほどです。特に『ナイト・オン・ザ・プラネット』のドイツから移民してきたタクシーの運転手が、運転が下手過ぎてお客が運転してしまうエピソードは大好きです。
さてさて、今回またジム・ジャームッシュの作品で好きなものが一つ増えてしまったなというカンジです。まず小ネタだと、行く先々で「ドン・ジョンソン?」と聞かれ、「いや、Tが入る。ジョンストン」と言い直しているところが笑えました。
ドン・ジョンソンといえば、80年代にヒットした海外ドラマ『マイアミ・バイス』のソニー役の人ですよね。明らかに顔形違うのに、間違えられて「ウソ!?ホントに?」って言われてる。そこにジャームッシュ節が出ていたなと。
ストーリーもきちんと時系列に沿って話が進み、回想も気になりません。そして観賞者の予想を裏切るラスト、あれはイイですね~。てっきりサンドウィッチをあげた青年が息子だと思っていました(願望もあり)が、逃げられてしまう。それと入れ替わりに、チンピラ風の青年が車でドンにメンチを切って走り去っていく。
以前、知り合いの人が「結末をはっきりさせずに終わる映画ってキライ」と言っていたことがありましたが、それもまた映画じゃないでしょうか。だって、映画って後で考えて「あぁだったのかな?それともこうだったか…もう一度観てみるか…」っていうのが本当のいい映画のような気がするんですよね。どう思いますか?
2009/09/24 (Thu) 13:11  期待マン  

Re: ジム・ジャームッシュってイイ。

期待マンさん、いらっしゃいませ~。
わたしも録画失敗に落胆することがままあります(泣)
一度失敗すると、何故か連続でポカしてしまうんですよね~。衛星放送は、野球延長でずれる事がないだけましなんですけど。
「ピンクの豹」はオープニングのアニメーションがお気に入りです。
BS2のサイトで再放送のリクエストを受け付けていたような気がするので、試してみるのはどうでしょう?(なくなってたらスミマセン)

> 『ナイト・オン・ザ・プラネット』や『ミステリー・トレイン』といった作品はツボにハマってしまい、DVDも購入してしまったほどです。特に『ナイト・オン・ザ・プラネット』のドイツから移民してきたタクシーの運転手が、運転が下手過ぎてお客が運転してしまうエピソードは大好きです。

お客が運転・・・いいですね、なんかすごく観たくなってきました。
ジム・ジャームッシュ特集とかいいかも!
期待マンさんのおかげで”ドン・ジョンソン”と尋ねられていた理由がわかりました。「マイアミ・バイス」をあまりよく知らなかったもので、「誰かに似てるのかな?」と流してました。
しかも、似てないんですね(笑)・・・監督ってば、お茶目さんなんだから。

> 以前、知り合いの人が「結末をはっきりさせずに終わる映画ってキライ」と言っていたことがありましたが、それもまた映画じゃないでしょうか。だって、映画って後で考えて「あぁだったのかな?それともこうだったか…もう一度観てみるか…」っていうのが本当のいい映画のような気がするんですよね。どう思いますか?

そうですね、想像の余地があるのも映画の醍醐味だと思います。
観客がいて映画が完成する、みたいな。
CGで何でも描ける時代ですが、見せないことで広がりを持たせたり恐怖を煽ったりする昔ながらの作品のほうが面白かったりしますしね。
ただ、あまりにもぶっ飛びすぎて頭の中が???となるようなのは、ちょっと苦手です。
2009/09/25 (Fri) 11:05  宵乃  

こんにちは

動物と話せるセラピストとか、いまだと断捨離のプロとかなんでしょうが収納のプロとか、確かに変な職業の人が多かったですね
…で、結局ピンクの手紙の主は誰なんじゃい!という作品でしたが、自分の息子か?とつい思ってしまう一人旅の青年とのふれあいで「わたしはゲイではない」と先にいっちゃうところがなんとなくアメリカを感じてしまいました

ビル・マーレイのなんともいえない表情が哀愁ただよってましたね~
2014/04/03 (Thu) 16:42  maki編集〕  

>makiさん

いらっしゃいませ!
淡々とした作品なので、濃いキャラが際立ってましたよね(笑)

> 「わたしはゲイではない」と先にいっちゃうところがなんとなくアメリカを感じてしまいました

あはは、ですね。
キレイな子は、ゲイを常に警戒してそうです。
…もちろん大歓迎な人もいるんでしょうけど。

> ビル・マーレイのなんともいえない表情が哀愁ただよってましたね~

彼の哀愁漂う感じがこの作品の雰囲気そのものと言ってもいいかも!

>案外と、すぐ思い出す恋のお相手よりも、忘れてるその他の女性の誰かな気がしますね

これはあり得ますね!
これだけのプレイボーイなら、忘れてる方が多そうです。
これを念頭に再見したら、また違った印象になるかも♪
2014/04/04 (Fri) 07:17  宵乃〔編集〕  
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いやいやえん|2014-04-03 16:43
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