忘却エンドロール

素敵映画に出会えた時の感動をそのまま書き綴る、映画感想ブログ.

映画「イヴの総て」観ました

 | 社会派  Comment(6) 

イヴの総て
製作:アメリカ’50
原題:ALL ABOUT EVE
監督:ジョセフ・L・マンキウィッツ
原作:メリー・オア
ジャンル:★ドラマ

【あらすじ】アメリカ演劇界最高の賞を最年少で手にしたイヴ。大物舞台女優マーゴの親友で劇作家の妻カレンは、イヴがここまでのし上がった経緯を思い返す。それは8ヶ月前の事、彼女は芝居のたびに現れるイヴをマーゴに引き合わせたのだった。

*ネタバレ注意!*
いやぁ、すっかりイヴに騙されてしまいました。怖いですね、女って。
あんなに控えめで健気に見えた女性が、マーゴは用済みとばかりにその恋人で人気演出家のビルに言い寄った時の豹変振り!!
傍から見てあんなに怖いのに、言い寄られたほうはどう思うか…彼女は考えなかったんでしょうかね?
若くて美人で才能のある女に言い寄られるのはどんな男性でも嬉しいでしょうけど、今まで猫被ってたことモロバレだと嫌悪感を抱くひとのほうが多い気がします。第一、それで落ちる相手はろくな男じゃないと思うし。
…実際この後、彼女は痛い目をみるわけですが。

それにしても、それをきっぱり断ったビルは恰好良かった。そんな彼に心底愛されているマーゴも幸せ者です。40代(女優さんは42歳)とは思えないほどの美しさと、あの愛嬌ある性格にはビルでなくとも惹かれました。
イヴのおかげで二人が結ばれたと考えるとちょっと複雑な気分ですね。

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■ Comment

これまた、すごい映画を見てしまいました!
アカデミー賞の六部門で受賞した映画だけあります。
マーゴを演じたベティ・デーヴィスの演技が素晴らしかったです。
女優として落ち目になり、周りに当たり散らす場面。授賞式でイヴに皮肉を言う場面。
脚本家の妻を演じたセント・ホルムの演技もいいですよねー!

演劇界の内幕。

演劇評論家を演じたジョージ・サンダース、そしてイヴに憧れる少女を演じた女優さんもその後驚くような最期を遂げてるんですね。先程Wikipediaで調べてビックリしました。

猪俣勝人先生が著作に
「後の大スター、マリリン・モンローが無名の小娘に扮してちょっと登場する。
この小娘こそ後年アメリカ大統領と浮名を流すほどの大女優になった事を思うと、この世界の可愛い女の子は皆イヴなのではないかと言う気さえしてくる。」
と書いています。
モンローもまた不可解な死を遂げました。

題名の「イヴの総て」。その意味がわかった時はニヤリとさせられました。
2010/10/24 (Sun) 11:56  間諜X72〔編集〕  

>間諜X72さん

これも素晴らしい作品ですよね!
インパクトではイヴが勝っても、やはりマーゴの映画という感じがしました。ベティ・デーヴィスの演技・存在感はさすが!

> この小娘こそ後年アメリカ大統領と浮名を流すほどの大女優になった事を思うと、この世界の可愛い女の子は皆イヴなのではないかと言う気さえしてくる。」

たしかにイヴの豹変振りは女性不信に陥りそうです。モンローのことは鑑賞後に知ったので、どんな演技をしていたか思い出せませんが、第二のイヴを演じたモンローがあんな人生を送るなんて・・・。当時は誰も思わなかったでしょうね。

> 題名の「イヴの総て」。その意味がわかった時はニヤリとさせられました。

いい題名ですよね。やはり鑑賞後にそれに含まれた意味がわかる、というのが理想的だと思います。
隅から隅まで名作でした♪
2010/10/24 (Sun) 15:53  宵乃  

No title

 宵乃さん、こんばんは
 先日は大変失礼しました。

この作品、未見だったのですがバックステージものとして有名なのは知ってました。
内容は知りませんでしたが、ドロドロした作品だろうと覚悟して観ました。
だから、イヴがマーゴの衣装を胸に当て、舞台でウットリしてるシーンを観て、まァ、コイツが怪しいと確信はしました。(笑)
イーディス・ヘッドの清潔そうな衣装もあるけど、本当に上手に猫被ってましたね。

普通、過去を語り手が語っていく場合、主要人物の一人が全てを語っていくのに、この作品は語り手がアディスン、カレン、マーゴ、カレン、アディスンと次々と替わっていくのが面白く、複数の人間がイヴを語っていく・・、確かにこれは「イヴの総て」だと思いました。

余り、何度も観たい作品じゃないけど、アカデミー獲っただけの作品なのは肯けました。
 
2015/12/04 (Fri) 00:11  鉦鼓亭〔編集〕  

>鉦鼓亭さん

いらっしゃいませ!
有名すぎる作品だと、情報を遮断するのが難しいですよね。
私は何も知らずに見られて幸いでした。

> だから、イヴがマーゴの衣装を胸に当て、舞台でウットリしてるシーンを観て、まァ、コイツが怪しいと確信はしました。(笑)
> イーディス・ヘッドの清潔そうな衣装もあるけど、本当に上手に猫被ってましたね。

憧れの人の衣装を手にうっとりというと、今ならリプリーを思い出します(笑)
イヴみたいに可愛く猫被られたら、みんな騙されてしまいそうです。

> 複数の人間がイヴを語っていく・・、確かにこれは「イヴの総て」だと思いました。

そう言われるとそうですね。個人的にはマーゴのいい女っぷりが印象に残っているものの、映画のつくり的にはタイトルが示すとおりの作品でした。

> 余り、何度も観たい作品じゃないけど、アカデミー獲っただけの作品なのは肯けました。

見終わってぐったりしますよね(笑)
わたしは一度見たきりで、もう6年も経ってるから、そろそろ再見してもいいかも。
最近、再見することが多くなってきてます。
コメントありがとうございました♪
2015/12/04 (Fri) 11:17  宵乃〔編集〕  

チャンスをつかむ

上の方のコメントにありますが、猪俣勝人氏がマリリンが「無名の小娘に扮して」と書かれたとすると、氏は勘違いされているかも?
マリリンの役は、新進女優で、名前もはっきり紹介されましたからね。イヴに憧れる少女は、ラストに出る女性で、彼女のほうが「無名の小娘」に近い。

イヴは芸能界への、きっかけを得るために大女優に接近したわけでしょうが(変則的な弟子入りに近い?)、チャンスがあっても演技の才能がなければ成功はできないですよね。
男まで盗ろうというのは多少行きすぎですが。
2016/08/11 (Thu) 16:35  ボー編集〕  

>ボーさん

> マリリンの役は、新進女優で、名前もはっきり紹介されましたからね。イヴに憧れる少女は、ラストに出る女性で、彼女のほうが「無名の小娘」に近い。

確かに、ラストの少女のことを言ってるように聞こえます。もしかして、この勘違いが広まってしまったのでは(汗)
発言力のある方が勘違いしてしまうと大変です…。

> チャンスがあっても演技の才能がなければ成功はできないですよね。

ですよね~。逆に言えば、才能があってもあれくらいできないとのし上がれない世界ってことでしょうか。まあ、すべての人がそうというわけじゃないでしょうが。
モンローの演じた女優さんは、実力でイヴから大女優の座を奪ってくれるかも!
2016/08/11 (Thu) 20:18  宵乃〔編集〕  
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「イヴの総て」
彼女がいかにしてスターにのし上がったか、イヴのすべてをお見せしましょう。
或る日の出来事|2016-08-11 16:13
*イヴの総て*
{{{   ***STORY***              1950年  アメリカ アメリカ劇界最高の栄誉であるセイラ・シドンス賞が、新進女優イヴ・ハリントン(アン・バクスター)に与えられた。満場の拍手のうち、イヴの本当の姿を知る数人の人達だけは、複雑な表情
Cartouche|2009-03-09 00:43