忘却エンドロール

素敵映画に出会えた時の感動をそのまま書き綴る、映画感想ブログ.

映画「乱」観ました

乱
製作:日本/フランス’85
監督:黒澤明
原作:ウィリアム・シェイクスピア
ジャンル:★時代劇/ドラマ

【あらすじ】多くの血を流し今の地位を築いてきた秀虎は、70歳を迎え家督を長男・太郎に譲ることに。安楽な余生を望む秀虎に、三男・三郎だけが辛らつな言葉で忠告する。それに腹を立て三郎と親子の縁を切る秀虎だったが、彼を待っていたのは息子たちの裏切りと血で血を洗う戦いだった。

まず目に飛び込むのが自然や衣装などの鮮やかな色彩で、その刺激のおかげか感覚が研ぎ澄まされた気がします。実際のところ、いつもは雑音や眼精疲労が気になってしまうのに、「乱」を観ている間は一切そんなことがなく、ずっと正座で観てました。(2回に分けて観たけどね。)
そして、もう一ついつもと違ったのが、”復讐”嫌いの私が復讐者である楓さまに惚れ込んでしまったことです。
太郎と二郎を手の平で転がす”したたか”で”冷酷”な姿。それを際立たせる、あの時代の表情を隠すような化粧。逆らうことを許さない強い物言いに、恐怖を通り越して畏怖の念を抱いていました。
ほんと、こういう女性を描くのが上手いですよね。黒澤監督は。
他にも、絶望で枯れ果てて行く秀虎や、そんな彼を見守ってきた狂阿弥の叫びなど、記憶に焼き付くようなシーンが沢山あります。感動というよりも強烈なインパクトを残す作品でした。

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■ Comment

今日は黒澤明監督つながりで(笑)

こちらにもコンニチハ♪

ため息の出るような画面の美しさ、デザイン、張り詰める緊張感、そしてその迫力に「日本の文化は素晴らしい!!!!」と心の底から思ったものでした。

そして、それ以上のインパクト・・・「いやじゃいやじゃぁぁぁぁ!」と叫ぶ原田美枝子さん演じる"お楓の方"の怖いこと怖いこと!この映画を初めて観た後、TVのCMで笑顔で出てくる原田さんを目にするたびにドキドキしていました(笑)。女優さんってスゴイ!宵乃さんも書かれていらっしゃいますが、黒澤監督はこういう女性の恐ろしさを描くのが本当に上手ですよね。『蜘蛛巣城』の山田五十鈴さんとか。なんだか思い出しただけで、どっと疲れがきました(笑)。

2013/09/27 (Fri) 14:04  はなまるこ〔編集〕  

Re: 今日は黒澤明監督つながりで(笑)

こちらもコメントありがとうございます♪

> ため息の出るような画面の美しさ、デザイン、張り詰める緊張感、そしてその迫力に「日本の文化は素晴らしい!!!!」と心の底から思ったものでした。

ですよね~、この作品はビジュアル的にも全体を覆う雰囲気的にも、とても印象に残ってます。時代劇なのに、スタイリッシュな印象すらあったり。

> この映画を初めて観た後、TVのCMで笑顔で出てくる原田さんを目にするたびにドキドキしていました(笑)。

あはは、突如豹変しそうで怖いですね。
与えられた役を見事にこなす女優さんも凄いし、それを出来ると見抜いた黒澤さんも凄いかも。
そうそう、蜘蛛巣城でも恐ろしい女性が出ていました。ホラーじゃないのに、ホラーを観たような気分になってしまいます(笑)
2013/09/28 (Sat) 10:41  宵乃〔編集〕  
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黒澤監督のカラー作品。シェイクスピアのリア王がモチーフにされています。確かにリア王そのままでしたね~。末子は追放し、上の子2人に裏切られた王は気が狂い荒野をさ迷う。 全体の淡々としたゆっくり目の静かな空気感はやはり黒澤さんです。仲代達矢演じる秀虎の面相
いやいやえん|2008-12-27 10:30