忘却エンドロール

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映画「白い肌の異常な夜」観ました

 | サスペンス  Comment(4) 
Tag:ドン・シーゲル

白い肌の異常な夜
たぶん手に持ってるのはランプです(汗)
原題:THE BEGUILED
製作:アメリカ’71 101分
監督:ドン・シーゲル
原作:トーマス・カリナン
ジャンル:★サスペンス

【あらすじ】南北戦争末期、南部にある深い森の中。戦火を避け、自給自足の生活を送っていた女子学院に、負傷した北軍兵士マクバーニー伍長が運び込まれる。敵方の兵士であることに戸惑いながらも、彼女たちは彼を匿い介抱するが…。

面白かったです。もしかしてイーストウッド主演作品では「ダーティハリー」シリーズ並に好きかも?
蜘蛛の糸に必死に手を伸ばすがごとく、女たちに良い顔をするマクバーニー伍長。
女心を掴むためなら、流れるように嘘を吐きます。フラッシュバックのように入る回想が効果的。
もうこの頃のイーストウッドにピッタリのはまり役で、自分で修羅場にしておいて追い詰められていく様が良く似合ってました(笑)
別に取り入るなら男の魅力以外でもよかったのに、モテモテだったからこういう方法しか思いつかないんでしょうね~(せめて的を絞れ!)。

また、彼が破滅するのは目に見えているとはいえ、彼女たちは想像の斜め上を行ってくれるから油断できません。
淡々としたモノローグなんて、最初からちょっと不気味だし。途中、下心見え見えの兵士たちを追い払う、学院長の気丈な姿には圧倒されるほど。
こちらも回想によって過去が垣間見えるんですが、それによって彼女たちの誰かが、すでに越えてはいけない一線を越えていたことが伺えます。
近親相姦、奴隷へのレイプ未遂、消えた兄…。
そんな秘密を抱えた閉鎖的な女の園で、怪我をした男がひとり暴れまわったらどうなるか?
闇夜に浮かぶ学院長の妖しい表情に、マクバーニーすら気圧されるメイドの怒り、そして彼が目覚めさせてしまった”女の狂気”!
学院長を中心とした女たちのたくらみにはゾッとしてしまいました。少女の最後の微笑みといったら…。

しかし、初めて”切断”して成功させちゃう学院長がすごいです。医学書を持っていたから、彼女自身かお兄さんが医療系の大学にでも行ってたんでしょう。
開放骨折?だったようなので、切断しなければ壊死の恐れがあるというのは本当だったと思います。戦場でも大した設備のないところで切断してたわけだし、一か八かの大勝負に出たわけですね。
それをマクバーニーにあんな風に言われたら、プッツン切れるのもわからないでもない…かも?
そんな風に思えるくらい、みんな演技も見せ方も上手かったと思います。

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■ Comment

こんばんは☆

怖いイラストです・・・院長先生でしょうか?
この映画は昨年11月に見まして、今回はその再放送だったようですね?
ホラーかと思いましたよ(笑)。

大昔からタイトルは知っていてやっと見られて記事にしたかったのですが
うまく書けず諦めたので、宵乃さんの記事が凄く嬉しいです♪

>面白かったです。もしかしてイーストウッド主演作品では「ダーティハリー」シリーズ並に好きかも?

それは良かったですネ~。

>それによって彼女たちの誰かが、すでに越えてはいけない一線を越えていたことが伺えます。
>近親相姦、奴隷へのレイプ未遂、消えた兄…。
>そんな秘密を抱えた閉鎖的な女の園で、怪我をした男がひとり暴れまわったらどうなるか?
>闇夜に浮かぶ校長の妖しい表情に、マクバーニーすら気圧されるメイドの怒り、そして彼が目覚めさせてしまった”女の狂気”!
>校長を中心とした女たちのたくらみにはゾッとしてしまいました。少女の最後の微笑みといったら…。

おぉぉ~忘れかけていた詳細が、迫ってきます~!

>しかし、初めて”切断”して成功させちゃう学園長がすごいです。

戦争さえなければ、きょうだい揃って素晴らしい医師になっていたかもしれないのにね~!

>それをマクバーニーにあんな風に言われたら、プッツン切れるのもわからないでもない…かも?
>そんな風に思えるくらい、みんな演技も見せ方も上手かったと思います。

あの12歳の少女は、やはりカメを殺されたことで豹変したんですよね・・・
女優さんたちもイーストウッドさんも皆さんお上手でした。
この監督らしく(女性がいっぱいでも)男の映画(というか何というか、厳しい映画)になっていたように思います☆


.
2016/05/04 (Wed) 20:12  miri〔編集〕  

>miriさん

> 怖いイラストです・・・院長先生でしょうか?
> この映画は昨年11月に見まして、今回はその再放送だったようですね?
> ホラーかと思いましたよ(笑)。

はい、本性を表し始めた院長先生です(笑)
マジでホラーみたいですよね。初見は結構若い頃でインパクトがすごかったので、かなり印象に残ってました。

> 大昔からタイトルは知っていてやっと見られて記事にしたかったのですが
> うまく書けず諦めたので、宵乃さんの記事が凄く嬉しいです♪

初見だと衝撃が強すぎて感想もまとまらなさそうです。
私もやっと再見したい気持ちが湧いてきて、こうして記事にすることができました。miriさんに喜んで頂けたし、再見してよかったです♪

> 戦争さえなければ、きょうだい揃って素晴らしい医師になっていたかもしれないのにね~!

あの度胸、きっと腕利きの外科医になってたと思います!

> あの12歳の少女は、やはりカメを殺されたことで豹変したんですよね・・・

好きの種類は違うけど、マクバーニーより好きって言ってましたもんね。彼女にとって掛けがえのない家族だったのに、あんなことになって…。彼も悪人というわけではなかったので、どうしてこうなってしまったんだろうという気持ちになりました。

> この監督らしく(女性がいっぱいでも)男の映画(というか何というか、厳しい映画)になっていたように思います☆

独特の雰囲気で、なんとなく「ピクニックatハンギング・ロック」を思い出しました。こっちは女の映画でしたけどね。
シーゲル監督とイーストウッドコンビのつくりだした妖しい世界を堪能できたと思います♪
2016/05/05 (Thu) 11:14  宵乃〔編集〕  

これは、

なかなか、おそろしゅうございました。
戦争という極限状態を背景にして、人間のドロドロしたところが…おもしろかったです!
2016/05/06 (Fri) 22:56  ボー編集〕  

>ボーさん

戦争があったから保身のために駆け引きが必要になって、あんな恐ろしい顛末に!
遺体を始末する時に流れる「入隊なんかするもんじゃない」という歌が印象的でした。
怖いけど、魅せる作品でしたね~。
2016/05/07 (Sat) 11:50  宵乃〔編集〕  
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女の園に取り込まれたひとりの男。
或る日の出来事|2016-05-06 22:52