忘却エンドロール

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映画「天国と地獄(1963)」観ました

 | 社会派  Comment(2) 
Tag:黒澤明 日本

天国と地獄(1963)
製作:日本’63
監督:黒澤明
原作:エド・マクベイン
ジャンル:★サスペンス/ドラマ

【あらすじ】次期株主総会で社長らを出し抜くため全財産をつぎ込んだ権藤専務。しかしその矢先、自分の息子と間違えられ運転手の息子が誘拐されてしまう。三千万という多額の身代金を要求され、権藤は子供を見捨てるか破産かを迫られる。

キングの身代金?、87分署シリーズって何?という状態だったんですが、この映画を観て読みたくなりました。今まで観た黒澤作品の中でいちばん好きかも知れません。(いや、「椿三十郎」があったか…)
前半の密室劇の重厚さ! 苦悩する権藤はもちろん周囲の人物の心理も巧みに描かれていて、画面から目が離せません。そして、後半の捜査風景は興味深く、犯人を追い詰めてゆく様子を夢中でみてました。
それにしても、この映画を観て誘拐を企てた人間がいるというのが残念です。しかし、それをきっかけに誘拐罪に対する刑が見直されたのも事実なんですよね。改善されただけまし…なんでしょうか。

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■ Comment

リバイバル時、ラジオCMのキャッチコピーは「乗れば解るよ、権藤さん」でした

こんばんは、お邪魔します!

昔々、日劇のリバイバル・ロードショーで観たのですが、黄金町のヤク中女がトタンを爪でキーキーやるのがトラウマになって、面白かったんだけど、つい最近までDVDをセット出来なかった作品。(笑)
再見した時も、そこだけ音量絞りました。

この作品は、今から見ると本当に役者を贅沢に使ってて、見とれてしまいます。
初代黄門様、2代目黄門様は、それぞれ1カットだけ、田所兵衛の藤田進さんも台詞たったの一行、「椿三十郎」で黒幕の菊井をやった清水将夫さんも刑務所長でチョイ役。(笑)
まだ、有名じゃなかった人もあちこちに居て、それを見るのも楽しいです。
ヤク中の群れの中に居る菅井きんさん(「生きる」や他の作品にも出てますが)、記者席の後ろに居るだけの大滝秀治さん、右端の児玉清さん(これは、ちょっとやそっとじゃ解らない)、
刑事の一人には名古屋章さんも居るし。
楽しみ方としては邪道かもですが、何回も見ると、そんな所にも目が行ってしまいます。

作品はサスペンス分野で、洋の東西ひっくるめて出色の出来。
この頃の黒澤監督には「神が憑いていた」としか思えません。(笑)
ちなみに、僕の好みは、
「七人の侍」>>>>>「赤ひげ」>「用心棒」>「隠し砦の三悪人」>「天国と地獄」>「椿三十郎」
まあ、「七人の侍」以外は半分、その日の気分なんですが。(笑)
2012/07/05 (Thu) 00:55  鉦鼓亭編集〕  

>鉦鼓亭さん

> リバイバル時、ラジオCMのキャッチコピーは「乗れば解るよ、権藤さん」でした

あはは、面白いキャッチコピーですね。それにつられて観たら、真面目な内容に面食らうかも(笑)

> 黄金町のヤク中女がトタンを爪でキーキーやるのがトラウマになって~
> 再見した時も、そこだけ音量絞りました。

そのシーンは覚えてないですけど、想像しただけで背筋がゾワ~とします!
確かに、映画館でそれを聞いたらトラウマものですね。

> まだ、有名じゃなかった人もあちこちに居て、それを見るのも楽しいです。
> 楽しみ方としては邪道かもですが、何回も見ると、そんな所にも目が行ってしまいます。

そんなことないですよ~。映画好きで、本当にこの作品が好きじゃないとできない楽しみ方だと思います。たくさんの作品を観て、それぞれの俳優さんも覚えてるなんて、顔が覚えられないわたしから見たら偉業です!!

> この頃の黒澤監督には「神が憑いていた」としか思えません。(笑)

黒澤さんの映画愛が映画の神様に通じたんですね~。

> 「七人の侍」>>>>>「赤ひげ」>「用心棒」>「隠し砦の三悪人」>「天国と地獄」>「椿三十郎」
> まあ、「七人の侍」以外は半分、その日の気分なんですが。(笑)

「七人の侍」は素晴らしい作品ですよね。ただ、観るのに(興奮しすぎて 笑)体力を消耗するので、なかなか再見する気が起きません。
「用心棒」は悪役の嫌~な印象しか残ってなかったり。ちょっとお茶目な三十郎が好きです!
2012/07/05 (Thu) 11:59  宵乃〔編集〕  
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