忘却エンドロール

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映画「100歳の少年と12通の手紙」観た

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Tag:フランス

100歳の少年と12通の手紙
原題:OSCAR ET LA DAME ROSE(OSCAR AND THE LADY IN PINK)
製作:フランス’09
監督・原作:エリック・=エマニュエル・シュミット
ジャンル:ドラマ

【あらすじ】白血病を患う10歳の少年、オスカー。周りの大人たちが腫れ物を扱うように接する中、デリバリーピザの女主人ローズが見せた遠慮ない態度が彼の心を掴む。院長に彼の話し相手になってほしいと頼まれた彼女は、オスカーを励ますためにある提案をし…。

GyaOで観賞。気になっていた「地上5センチの恋心」の監督(&原作)作品ということで観てみました。
難病ものではあるけどお涙頂戴にはなっておらず、キュートな映像表現とユーモアに溢れた作品になってました。まあ、少年はあまり病気に見えないし(演技は上手いけど)、ちょっと無理があったり無茶しすぎなシーンがあるけど…半分ファンタジーみたいな作品なので。
でも、12日間で生きる意味をみつけ死を受け入れていく少年と、周りの大人たちの変化を描いた哲学作品でもあって、よく覚えてないけど「ソフィーの世界」の読後感と似た印象を受けました。

ややネタバレあり!
ローズの提案で1日を10年と考えて過ごすようになったオスカーは、12日間で人生を疑似体験していきます。それはもう濃密な12日間で、恋や修羅場、結婚。ローズを娘に迎え、両親とは仲直り。死への恐怖を克服し、毎日の美しさに気付き、人生の長さよりも毎日をどう生きたかが大切だと悟ります。
そんな彼の心境の変化を知るために、ローズが毎日書くようにアドバイスした神様への手紙もいい。同じ病院に入院する女の子が手術することになって、自分のことより彼女の無事と健康を祈る手紙にはホロリときました。
一方、愛や優しさを表に出せずにいたローズも、オスカーと接するうちに変化していきます。最初は人生の先輩、母親のような存在だったのが、最後には彼の友人であり娘でもあるという状況に。見方によっては、オスカーとは逆に人生をさかのぼり、なくしてしまったものを取り戻していくかのよう…。
愛する家族にも見せられなかった一面を、彼女が恐れた”病気”の子供に見せるのは、自分と似た匂いを感じたからでしょうか。彼女が語るプロレスのエピソードは「ビッグ・フィッシュ」みたいで、深い愛情と優しさを感じます。
ラストで驚くほど悲しくないのは、彼もローズも幸せを見つけられたからなんですよね。
若干説教臭く感じたり、宗教色が強いと感じる人もいるかもしれないけど、フランス映画好きの人には意外とおすすめな作品です。

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2015/04/08 (Wed) 11:07    
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