忘却エンドロール

素敵映画に出会えた時の感動をそのまま書き綴る、映画感想ブログ.

映画「恋人はセックス依存症」観ました

 | 社会派  com(7) 

恋人はセックス依存症
原題:THANKS FOR SHARING
製作:アメリカ’2012
監督:スチュアート・ブルムバーグ
ジャンル:★ドラマ/ロマンス

【あらすじ】セックス依存症のグループセラピーに参加し、5年の節制に成功した独身男アダム。一歩踏み出すためパーティーに参加した彼は、そこで積極的な美女フィービーと意気投合する。だが、元彼の依存症に苦労した彼女は真っ先に「依存症の人はパス」と釘を刺さし…。

酷い邦題ですが、セックス依存症を扱った真面目なドラマで、クスリと笑えるシーンもある良作でした。依存症に悩む男性3人を中心に、ロマンスと友情と家族のドラマが描かれます。
メインの3人は、5年の節制に成功して次のステップに踏み出そうとしているアダムと、今は克服してセラピーの世話役をするマイク、行政命令で仕方なく参加し始めたニール。邦題からはロマンス担当のアダムが主役のようですが、実際には3人とも主役ですね。
依存症が家族、とくに子供を深く傷つける事がわかる世話役マイクのパートでは、過ちを認め心から謝るラストに涙。…母親もあの後、ちゃんと謝ったと思います。先に謝ったら、あの父親はタイミングを失ってただろうし。
また、アダムのパートでは、人間は誰しも完璧じゃなくて、それを受け入れる事が愛なんだと考えさせられます。終盤の”ある呼び方”にはギョッとしたけど、あれは年齢的に考えて違いますよね。ただし、5年以上前にセフレだった事が完全にアウト。一度捕まっとけ!

中でも印象に残ったのが、医者でありながら痴漢や自慰がやめられないニール(ジャック・ブラック似)です。
以前、セックス依存症についてTVか何かで見たんですが、やってから自己嫌悪に陥ったり、生活(仕事や健康)に支障を来たす、もしくは犯罪行為だとわかっていてもやめられない場合が”依存症”に当てはまり、彼の場合は全部当てはまってました。
不安になると自慰で誤魔化し、そんな自分が惨めで向き合いたくなくて、できる事といったら好きなものを食べてストレス解消することだけ。
でも、必死に勉強してやっとなれた”医師としての自分”も痴漢や盗撮の衝動のせいで失いかけて、やっと本気で依存症と向き合います。

そんな彼の支えになったのが、新入りセラピー仲間の助けを求める電話でした。
終わった後の惨めな気持ちを知っているからこその助言、誰かに助けて欲しいと自分も思っていたからこそ必死になって駆けつける事ができる…太った体で大量の汗をかきながら街中を走る様子は笑いを誘うものの、その姿はまるでヒーローのよう。
そして、彼女と支えあいながら自分も成長し、アダムのために誘惑と戦いながら地下鉄に乗ったり、過干渉の母親に真実を打ち明けたりと、何気に一番がんばっていたかも。
相手は女性で一歩間違えばセックス依存症同士どうなるかわからなかったところ、二人とも友情を何よりも大切にしていて最後には爽やかな感動がありました。

この作品を観ると、どれだけ街往く女性の挑発的な服装が、セクシーな看板や広告が、誘惑だらけのテレビやネットが、セックス依存症の人にとって大きな障害になっているかがわかります。
この病気で一番怖いのは性病の蔓延だと思うんだけど、誘惑を回避する手段とかもう少しなんとかならないのかな?
ちなみに、原題は「聞い(共有し)てくれてありがとう」という意味で、グループセラピーで自分の辛い心境を話した後のお決まりの台詞です。

恋人はセックス依存症 [DVD]

■ Comment

こんにちは

アダムの物語は勿論のことですが、
ジャック・ブラック似(笑)の彼が、努力して医者になったのに、それを全てぶち壊した自分に対する嫌悪が、悪循環にならずに、改善する方向へと向かったのが良かったですよね
セックス依存症にはさすがになったことがないのでわかりませんが、宵乃さんのおっしゃるとおり、街中が誘惑の宝庫なのかもしれません
自制というのは一番難しいものですもんね
そういう私は最近過食気味で自制が効きません^;
小腹がすいたらコンビニにいってでもお菓子やらパンやら食べちゃう
映画をみるときになにか口寂しいってのもあるんですが
これも一種の病気ですよね~^;
2015/01/21 (Wed) 15:56  maki編集〕  

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2015/01/21 (Wed) 20:16    

>makiさん

> ジャック・ブラック似(笑)の彼が、努力して医者になったのに、それを全てぶち壊した自分に対する嫌悪が、悪循環にならずに、改善する方向へと向かったのが良かったですよね

そうなんですよ~、ホント彼の頑張りは見ていて心地よかったです。
思わず自分も何か頑張ろうという気になりますよね。
ベッキーへの対応もさすが医師という感じで、本気でなりたかった憧れの職業だったんだろうというのが伝わってきました。

> 自制というのは一番難しいものですもんね
> そういう私は最近過食気味で自制が効きません^;
> 小腹がすいたらコンビニにいってでもお菓子やらパンやら食べちゃう

難しいですよね~。
私も好きなものがあるとつい食べすぎちゃって、せっかく減った体重が戻りつつあります。
最近はおやつを自分で作る事で楽しみつつカロリー制限しています。おからが安くて腹持ちよくていいですよ~。ちょっとモゴモゴするけど(笑)
2015/01/22 (Thu) 07:46  宵乃〔編集〕  

No title

こんばんは

グウィネス・パルトロウって以前はあまり好きじゃなかったけど「アイアンマン」のヒロインがとても感じがよくて、それから印象が変わったので、この作品も見たんですよね

でも一番印象的だったのは太めの彼の成長だったなあ。この役者さん、結構売れっ子です。「アナと雪の女王」で雪だるまの声優やってたりとか
(アナ雪見てないけど...あまり興味ないんだよなぁ)

それとティム・ロビンスの息子役の人って「あの頃ペニーレインと」の主役で、あのままブレイクせずに消えたと思ってましたので(失礼)
ちゃんと活躍してるのも感慨深い
2015/01/24 (Sat) 01:08  バーンズ  

>バーンズさん

いらっしゃいませ、バーンズさんもこの作品をご覧になった事があるんですね!
この邦題だと観てる人は少なそうだと思ってたので、仲間がいて嬉しいです。

> グウィネス・パルトロウって以前はあまり好きじゃなかったけど「アイアンマン」のヒロインがとても感じがよくて、それから印象が変わったので、この作品も見たんですよね

アイアンマンのヒロインか!
観ている間ずーっと見たことある顔だなぁと思ってて、「きっとロード・オブ・ザ・リングだ!」とか思ってました(笑)
全然違った…。

> でも一番印象的だったのは太めの彼の成長だったなあ。この役者さん、結構売れっ子です。「アナと雪の女王」で雪だるまの声優やってたり

ですよね!
彼がいなければこの作品の魅力半減だと思います。売れっ子だったんですか~。
アナ雪は私も興味ないですが、雪だるまの声は聞いてみたいです。

> それとティム・ロビンスの息子役の人って「あの頃ペニーレインと」の主役で、あのままブレイクせずに消えたと思ってましたので(失礼)

その作品は観たことがあるはずなんですが…内容が思い出せない…。
彼のお顔も…もうぼやけてるかも(笑)
地味だけど(おい!)、しっかりした演技のできる人でしたね~。
2015/01/24 (Sat) 12:02  宵乃〔編集〕  

こんばんは☆

こちらのブログで常に第一位を誇るこの作品を、とうとう見ました☆
イラスト素晴らしいですネ~!
この映画の中で一番良いシーンだと思います☆
泣けました、いつも良いシーンをありがとう♪

>酷い邦題ですが、

これはいけませんよね、ホントに真面目なドラマなのに、邦題を好きな人には内容がガッカリで、中身を好きそうな人は邦題で避けるという。。。

>実際には3人とも主役ですね。

映像の切り替えとか、メッチャ良かったです。
3人とも同じ分量の気持ちをのせてあると思います☆

>依存症が家族、とくに子供を深く傷つける

もちろんお母さんも謝ったと思いますが、息子はお母さんを投げ飛ばした事を気にしていたと思います。 お互いに傷つけあって、でも本当は愛しあっているのですよね・・・。

>人間は誰しも完璧じゃなくて、それを受け入れる事が愛なんだと考えさせられます。

これがこの映画で一番考えさせられた事です。 自分を反省もしました。 依存症までいかなくても、いろいろと突き詰めるとそういう事だろうと思える事がありまして・・・。

>終盤の”ある呼び方”にはギョッとしたけど、あれは年齢的に考えて違いますよね。ただし、5年以上前にセフレだった事が完全にアウト。一度捕まっとけ!

捕まるのは、ベッキ―ですか??? 彼女の成育歴は分かりませんが、あの二人の間のあの呼び方は「遊び」の一種でしょうね~私もギョエ―っと思いました、はい。

>彼の場合は全部当てはまってました。
>やっと本気で依存症と向き合います。
>そんな彼の支えになったのが、新入りセラピー仲間の助けを求める電話でした。
>太った体で大量の汗をかきながら街中を走る様子は笑いを誘うものの、その姿はまるでヒーローのよう。
>そして、彼女と支えあいながら自分も成長し、・・・何気に一番がんばっていたかも。
>相手は女性で一歩間違えばセックス依存症同士どうなるかわからなかったところ、二人とも友情を何よりも大切にしていて最後には爽やかな感動がありました。

彼のエピソード、彼女のエピソード、二人でのエピソード、食い入るように見入りました。 あの二人で泥沼?と疑った自分が恥ずかしいです(笑)。 イラストのシーン、本当に良い涙が流れますよね~。

>どれだけ街往く女性の挑発的な服装が、セクシーな看板や広告が、誘惑だらけのテレビやネットが、

普通の男性にもぎょぎょぎょの連続ではないでしょうか?
私など女目線からも「おいおい」って思う事ありますものね~。

>この病気で一番怖いのは性病の蔓延だと思うんだけど、誘惑を回避する手段とかもう少しなんとかならないのかな?

ここまで時代が進むと、なかなか難しいような気が・・・結局は幼い頃からの教育と環境、そして自分自身がシッカリする事でしょうね・・・と、いまプレシャスの顔が浮かんで涙・・・。 自分ではどうにもならない事も多いのでしょう・・・アメリカだけではないのでしょう・・・本当に邦題とは全然違って考えさせられる良い作品でした☆

>ちなみに、原題は「聞い(共有し)てくれてありがとう」という意味で、グループセラピーで自分の辛い心境を話した後のお決まりの台詞です。

直訳では日本人にはなじみ薄いですよね・・・それにしてももうちょっと何とかならなかったのでしょうか???


.
2015/08/06 (Thu) 19:14  miri〔編集〕  

>miriさん

いらっしゃいませ!
この作品がうちで一番アクセス数が多いと知った時は自分でも驚きましたよ~。
イラストを早く追加しないとなぁと思いつつ、手間がかかりそうで遅れてましたが、この事実を知ってやっと描く気になれました(笑)
喜んで頂けて嬉しいです。しみじみといいシーンですよね。

> 邦題を好きな人には内容がガッカリで、中身を好きそうな人は邦題で避けるという。。。

そうなんですよ、邦題のせいでかなり損してると思います。
でも、アクセス数が多いのは実はこの邦題のせいかも…と思ったりして。その場合、記事を読んでもらえてるかどうか…。
パッケージもよくないですよね。きちんと主役3人をメインにしてほしかったです!

> これがこの映画で一番考えさせられた事です。 自分を反省もしました。 依存症までいかなくても、いろいろと突き詰めるとそういう事だろうと思える事がありまして・・・。

依存症全般のことだけでなく、家族のあり方や愛について考えさせられる作品でしたね。
あの親子3人のエピソードなんかは、親子関係がこじれて悩んでいるという方に観てもらいたい!(でもこの邦題じゃ…)

> 捕まるのは、ベッキ―ですか???

未成年に手を出した方が捕まるんじゃないですかね?
州によって法律が違うかもしれないけど、マイアミを舞台にした刑事ドラマでは17歳以下に手を出したらアウトだった気がします。よくセレブが連行されてました(笑)

> 彼のエピソード、彼女のエピソード、二人でのエピソード、食い入るように見入りました。 あの二人で泥沼?と疑った自分が恥ずかしいです(笑)。 イラストのシーン、本当に良い涙が流れますよね~。

私も最初は大丈夫なのか?と不安になりました。
そんな予想をいい意味で裏切ってくれて、しかも心情が伝わってくるので素直に納得できるのがよかったです。あのシーンでは「二人ともよく頑張ったね」とふたりの肩を抱きしめたくなりました!

> 結局は幼い頃からの教育と環境、そして自分自身がシッカリする事でしょうね

そうですね。こういう時代だからこそ「この街は安心して子育て出来ます」という地域も増えているとは思いますが、やはり規制などで遠ざけるんじゃなく、自分で判断できるように育てたり、依存症になる前にストレスを健全に解消できる趣味をもつことが大切なんでしょう。
「プレシャス」は貧しい家庭で虐待されて育った子の物語でしたっけ。まずは経済格差をどうにかしなきゃいけないのかな。

> 直訳では日本人にはなじみ薄いですよね・・・それにしてももうちょっと何とかならなかったのでしょうか???

そうなんですよ、日本人にわかりやすいタイトルをつけるのが難しいのはわかるけど、だからと言って詐欺みたいな邦題にしていいわけじゃないのに。
せっかくの秀作なんだし、地味でもヒューマンドラマが好きそうな人が手に取るような邦題を考えて欲しかったです。
コメントありがとうございました!
2015/08/07 (Fri) 10:39  宵乃〔編集〕  
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