忘却エンドロール

素敵映画に出会えた時の感動をそのまま書き綴る、映画感想ブログ.

映画「血の伯爵夫人」観ました

 | 伝記/自伝/実話  Comment(9) 
Tag:フランス ドイツ

血の伯爵夫人
原題:LA COMTESSE
製作:ドイツ・フランス’09
監督:ジュリー・デルピー
ジャンル:★ドラマ/ロマンス/伝記

【あらすじ】16世紀、ハンガリー貴族の名家出身で、伯爵夫人となったエリザベート。荘園管理に采配を振るう彼女だったが、夫が急死して、やがて青年イシュトヴァンと愛し合うように。彼の父親により2人は引き離されるが、それを知らぬ彼女は若さや美しさに執着し始め…。

Gyaoで観てとても気に入り、監督を調べて納得。主演女優であり「パリ、恋人たちの2日間」の監督で「恋人までの距離」シリーズのセリーヌをやってたデルピーさんじゃないですか。
わたし的に相性がいいというのもありますが、この作品は”吸血鬼のモデルとなった歴史的な殺人鬼”を題材にしているのに、同情を誘うというか、嫌悪感を抱かせず上手に引き込んでくれます。
彼女との仲を引き裂かれた恋人イシュトヴァン目線で語られるので、彼が愛したエリザベートと、後から人づてに聞いた”殺人鬼”としての彼女と、はっきり分けて見せているからでしょうか?
それに、財産を狙って彼女を陥れようとする人物が描かれており、史実通りの彼女のおぞましい姿を見ても、無実を信じたくなってしまいました。
何気に殺人シーンより怖かったのが、恋人の髪を大切にするエピソード。「飢餓海峡」の八重さんを思い出し、やっぱり爪じゃなくて髪だよなぁと思ってたら、体内(心臓の辺り)にそれを埋め込んで縫合するという八重さん以上のサイコっぷりを見せられて唖然としました…。
また、エリザベートの庇護下になければ魔女狩りの対象になっていたと思われるダルヴリアが印象的で、エリザベートを愛し、側に仕え、キスだけを求める彼女との関係が切ない!
狂っていき、疎まれても決して彼女を見捨てず、最後までエリザベートの身を案じ、老いて死ぬのは自然で美しい事なんだと気付かせようとする彼女の深い愛は、イシュトヴァンとの激しい恋よりも心に残りました。
日本では未公開どころかDVDすら出てないのが悲しいです…!

関連記事
「パリ、恋人たちの2日間」観た
B00GY52L2KComtesse (La) [Blu-ray]

■ Comment

No title

わ~、監督の名前を見てビックリ!です。
ジュリー・デルピーさんは私も大好きなんです。
(その割には動向をチェックしてないですが(^^;)

私もGyaoで観てみようと思います。
紹介してくださってありがとうございます!

観てからまた、お邪魔しますね~!
2014/02/05 (Wed) 19:14  マミイ編集〕  

こんばんは☆

凄いイラストですね~!
どういう場面だったか・・・もし良かったら教えてください☆

>未公開どころかDVDすら出てないのが悲しいです…!

これは、どちらも 今後も ないでしょうね~(笑)。
昨年初夏にイマジカのオンエアで見ました。
好きな方は保存版になさったことでせう・・・私はもちろん「即・削除」でした(笑)。

>それに、財産を狙って彼女を陥れようとする人物が描かれており、史実通りの彼女のおぞましい姿を見ても、無実を信じたくなってしまいました。

私の感想文の一部ですが、宵乃さんのこの文章と多分同じ意味だと思います。
→ よく言われている伝説が、事実はともかくとして、こういう話だったかもしれないと、彼女の生誕から丁寧な演出で分かりやすくて(過ぎて困るところも多かったけど)良かったです。

>何気に殺人シーンより怖かったのが、恋人の髪を大切にするエピソード。

まぁ全体的に恐ろしかったです・・・
そのシーンは、もう勘弁してほしかったです(笑)
・・・八重さんなんか、この女性に比べれば~ほほほ。

>狂っていき、疎まれても決して彼女を見捨てず、最後までエリザベートの身を案じ、老いて死ぬのは自然で美しい事なんだと気付かせようとする彼女の深い愛は、イシュトヴァンとの激しい恋よりも心に残りました。

まぁどちらも・・・ですが、宵乃さん的には友情という感じでしょうか?
ウィリアム・ハートさん(えぐかったけど)も
ダニエル・ブリュールさん(年齢がちょっと・笑)も
主演の彼女も、皆・演技は良かったです♪

・・・一番覚えているのは、最初の犠牲者、可愛い子でした(涙)。


.
2014/02/05 (Wed) 19:20  miri〔編集〕  

>マミイさん

いらっしゃいませ!
マミイさんならきっと気に入られるかと思います。
デルピーさんいいですよね~。
わたしもぜんぜん知らない作品だったので、Gyaoの配信に感謝です!

> 観てからまた、お邪魔しますね~!

記事をアップするまでに時間が空いてしまいましたが、まだ配信期間中でよかったです。お話できるのを楽しみにしてますね♪
2014/02/06 (Thu) 11:17  宵乃〔編集〕  

>miriさん

まさかmiriさんとこの作品についてお話できるとは思ってませんでした(笑)
ラストまでご覧になったんですね~、よく頑張りました!
わたしもオンエアで出会っていれば保存版にできたのになぁ。

イラストは終盤の「神よどうか血のお恵みを!」というような事を言ってるシーンです。この後、指を怪我して…となるんですね。もはやイシュトヴァンに見てもらうこともできず、自分の姿を見る事もできないだろうに、それでも血を求める姿が哀しいです。

> → よく言われている伝説が、事実はともかくとして、こういう話だったかもしれないと、彼女の生誕から丁寧な演出で分かりやすくて(過ぎて困るところも多かったけど)良かったです。

ですよね~、実在した犯罪者を描いた作品の中では、本当に上手に見せていたと思います。”かもしれない”と思わせるリアリティがありました。

> そのシーンは、もう勘弁してほしかったです(笑)
> ・・・八重さんなんか、この女性に比べれば~ほほほ。

miriさんにはかなりショッキングなシーンが多かったことでしょう。
わたしも、八重さんにドン引きしてた頃の自分が懐かしいです(笑)

> まぁどちらも・・・ですが、宵乃さん的には友情という感じでしょうか?

記事をアップしてから、はっきり断定しすぎたかなぁと思ってたところです。
個人的な意見としては、ダルヴリアは恋愛感情は持っていても、恩人であり親友であるエリザベートがつけ込まれる様な行動は慎んで、親友として仕事のパートナーとして徹していたと思いました。
ただでさえ魔女と呼ばれる自分をかばっているのに、彼女まで魔女扱いされたら困るし、あれ以上エリザベートにとって特別な存在になったりしたら、寵愛を妬んであの使用人たちが密告とかしそうです。

> ・・・一番覚えているのは、最初の犠牲者、可愛い子でした(涙)。

ホントあのくだりは悲しいし怖いしで…。
彼女の瞳が絶望に染まっていくのが忘れられません。
俳優さんの演技がみんな上手いから、余計にグサリときました。
あの使用人たちもよくあんな事が出来ますよね…。
2014/02/06 (Thu) 12:00  宵乃〔編集〕  

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます
2014/02/06 (Thu) 13:00    

No title

昨夜早速観ました!
よかったです~~!!
主演のダニエル・ブリュールも好きなので
思わぬ拾い物でした。

ジュリー・デルピーって頭のいい人だと思うので
彼女の言いたい事の少ししか理解してないのかもしれないけれど
今までそういう人だと思っていた人が
(漫画なんかでエリザベート・バートリーは知ってましたので。)
事実はまた違うのかもしれない、
世間的に、ネットで、まことしやかに言われている事柄も
少し立ち止まって考えてみる必要があると
改めて教えてもらったような気がしました。

Gyaoの放送にも間に合ったし、教えてもらえてよかったです。
ありがとうございます!!
2014/02/06 (Thu) 15:15  マミイ編集〕  

>マミイさん

おぉ、お早いですね!
お気に召したようで良かったです。
きっとマミイさんなら気に入ると思ってたんですよ~。

> 主演のダニエル・ブリュールも好きなので
> 思わぬ拾い物でした。

一途にエリザベートを想うイシュトヴァンを好演してました。
他の方が目当てで観たのに、他にもお気に入りの俳優さんが出演してたりすると運命を感じますよね!(笑)

> 世間的に、ネットで、まことしやかに言われている事柄も
> 少し立ち止まって考えてみる必要があると
> 改めて教えてもらったような気がしました。

そうそう、とくに悪い噂は鵜呑みにせず、”噂にすぎない”という事を忘れないようにしたいです。
デルピーさんは本当に才女で、この作品でますます惚れこんじゃいました。
観ている間は彼女だと気付かなかったのに…(汗)

> Gyaoの放送にも間に合ったし、教えてもらえてよかったです。
> ありがとうございます!!

いえいえ、もっと評価されてもいいと思ってたので、こうやってこの作品を好きな仲間が増えて嬉しかったです。
じわじわと知ってる人が増えて、いつかDVD化されるといいなぁ!
2014/02/07 (Fri) 10:27  宵乃〔編集〕  

こんにちは

これはかなり良かったです
デルピーさん、はまり役だったと思います
白いドレスや喪服姿で舞踏会に出ていた彼女は、まるで当時の絵画のような姿だったと思います

イラストは後半のラスト間際のところですね
幽閉といってもただ部屋から出られないのではなく、
レンガで食事入れ以外はふさいでしまうような
あんな息苦しい、いっそ焼身火刑されたほうがマシのような生活を送っていたのですね…

私もイシュトヴァンの毛髪を胸に(心臓近くに)埋め込むくだりは、物凄い女の情念を感じました

6ヶ国語を話し気丈で荘園管理の手腕も見事な才女が、年下の若い男性との愛で、身を焼くような心情を見いだす物語として非の打ち所がなかったです
レンガによって閉じ込められていく彼女を、イシュトヴァンが最後まで見届けなかったのは、裏切りに感じました。

出来うれば、彼女の最期をもう少し壮絶に描いて欲しかったですね(ホラーとまではいかないまでも、自らの腕にかぶりついて失血死するほどなんですから)
2014/02/12 (Wed) 14:11  maki編集〕  

>makiさん

いらっしゃいませ!
Gyao以外ではフランス映画際とCS放送だけだったとは知らなかったので、コメント返信を読んで驚きましたよ~。記事にして少しは宣伝に貢献できたかな?(笑)

> 白いドレスや喪服姿で舞踏会に出ていた彼女は、まるで当時の絵画のような姿だったと思います

映像も美しくて、本当に絵画から抜け出してきたようでしたね。

> あんな息苦しい、いっそ焼身火刑されたほうがマシのような生活を送っていたのですね…

衛生的にも最悪な環境だったでしょうし、史実で3年生きながらえたというのが驚きです。何を支えにしていたのか…。

> レンガによって閉じ込められていく彼女を、イシュトヴァンが最後まで見届けなかったのは、裏切りに感じました。

確かに!
所詮父親に逆らう事もできず、手のひらで転がされているだけの若造だったということでしょうか…。彼がもう少ししっかりしていれば!

> 出来うれば、彼女の最期をもう少し壮絶に描いて欲しかったですね(ホラーとまではいかないまでも、自らの腕にかぶりついて失血死するほどなんですから)

彼女の伝説のインパクトからみると、あのラストはあっさりだったかもしれませんね。
でも、毛髪を埋め込むエピソードが壮絶だったので、愛を失って静かに息を引き取るという終わり方も、私的には良かったと思います。
2014/02/13 (Thu) 11:11  宵乃〔編集〕  
名前
タイトル
URL
本文
非公開コメント

■ Trackback

この記事のトラックバックURL
トラックバック一覧
血の伯爵夫人
近世のハンガリーに実在し、あの吸血鬼伝説のモデルにもなった「血の伯爵夫人」の恐ろしくも悲しい物語を、ジュリー・デルピー監督&主演で描いた戦慄の作品。 DVDすら出ていませんが、あのエリザベート・バートリーを描いた2009年の作品です。美貌と若さを維持するために処女の血に浸かる。「鉄の処女(アイアン・メイデン)」。そんなものが連想されますが、この作品では愛により狂気におかされた悲劇的な女性と...
いやいやえん|2014-02-12 13:58