忘却エンドロール

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映画「真夜中のピアニスト」観た

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Tag:フランス

真夜中のピアニスト
原題:DE BATTRE MON COEUR S'EST ARRETE
製作:フランス’05
監督:ジャック・オーディアール
ジャンル:ドラマ/犯罪/音楽

【あらすじ】父の影響で不動産の裏ブローカーになった28歳のトム。だが、恩師に再会し、”母のようなピアニストになりたい”という夢が蘇る。再び鍵盤に向かう決意を固めた彼は、言葉が通じないベトナム人留学生に習い始めるが…。

最初は淡々としていて、彼がどんな人物なのかよくわからないし、ぼや~っと観ていたんですが、ピアノレッスンを始めてからが本番でした。
ちょっとヤバイ仕事をしていて、父親には金の取立てを任されるし、不倫はするし、暴力は日常茶飯事というトム。そんな彼の日常のエピソードを”つまみぐい”くらいの感じで見せていき、合間にレッスン風景を挟んでいきます。
それが「映画なのにこれでいいの?」というくらい単純な繰り返しで、”日常→レッスン→日常”と終盤まで続くんですよ。
でも、シンプルだからこそなのか、彼が上達しのめり込んでいく様子が詳細に伝わってきました。日常のエピソードの中でも指だけは動かしていたり、音楽を聴いていたり、彼の生活の比重が段々と音楽に傾いていくのがよくわかるんですよね。
ピアノを教えてくれるのが、言葉の通じない留学中のベトナム人女性というのもよかったです。言葉は通じなくても、お互いに真剣なのがわかるから、音楽と向き合う時間を共有し、音楽で通じ合います。
一度トムが諦めようとした時、彼女が涙が出そうなほど通じない言葉で叱り付け、彼がおとなしくレッスンを再開したくだりは静かな感動がありました。

ただ、私は勝手に音楽ドラマだと思い込んでいたので、フィルム・ノワールなラストにはちょっと裏切られた気分になったり…。まあ、思い留まったのは音楽のおかげだろうけど、あそこまでしちゃったら終わったも同然だよねぇ…。
ちなみに原題の意味は「鼓動が止まる、僕の心臓の」。鼓動=音楽と考えると、やはりラスト以降のことを言ってるのでしょう。恋人さんには何も告げず姿を消しそうです…。

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