忘却エンドロール

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映画「素晴らしい一日」観た

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Tag:韓国

素晴らしい一日
原題:멋진 하루(英語題:MY DEAR ENEMY)
製作:韓国’08
監督:イ・ユンギ
原作:平安寿子
ジャンル:★ロードムービー/ドラマ

【あらすじ】失業中で貯金も底をついた女性ヒスは、一年前に別れた男ビョンウンに会いに競馬場へやって来る。彼に貸したままの350万ウォンを返してもらうためだ。だが、相変わらずの能天気な甲斐性なしの彼を信用できず、彼女は金を工面してくるというビョンウンに同行し…。

あらすじを読んで「集金旅行」みたいだと思って鑑賞。集金旅行ならぬ、借金旅行でした(笑)
原作者は日本人で、「集金旅行」のずっと後に書かれた短編らしいです。わざわざ結婚式ネタ入れてるから、オマージュなのかな。借金を返せない男が知り合いの女たちを訪ねて金を貸してもらうという、どうしようもない話に見えて、観てみたらなかなかどうして良作でした(本国ではウケなかったらしいけど)。
ヒロイン視点でこの”どうしようもない男”を見ていくんですが、女社長やホステス、シングルマザー、姪っ子などなど、色んな人たちとのやり取りを見ていくうちにその印象が変わっていきます。
確かに、口先ばっかりの女の扱いが上手いダメ男なんですが、人の心を穏やかにする何かがあるというか、憎めないんですよ。いつも人の良いところを見ていて、大らかで怒るという事がなく、夢に向かって前向き(楽観的ともいう)に生きています。
そんな彼だから、みんな快くお金を貸してくれるんですよね。訪ねた女性たちは恋人だったとかではなく、困っていたら助け合うのが当然という間柄なんです。
最初は刺々しい様子だったヒスも、しだいに表情が和らいでいって、ビョンウンの優しさに涙を流したり、自分の事を話しだしたり…。
ロマンスの予感はまったくしない分、彼らの間に出来ていく穏やかな繋がりが心地よかったです。
BGMもない中、車を運転するヒスの表情の変化を静かにとらえたラストが秀逸。まるで思い出の写真のように張られた、新しい借用書のラストカットも印象的でした。
ちなみに、原題の意味は「素敵な一日」で、英語題は「わたしの親愛なる敵」です。英語題の方がしっくりくるかも?

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