忘却エンドロール

素敵映画に出会えた時の感動をそのまま書き綴る、映画感想ブログ.

映画「サイコ(1960)」観ました

サイコ(1960)
原題:PSYCHO
製作:アメリカ’60
監督:アルフレッド・ヒッチコック
原作:ロバート・ブロック
ジャンル:サスペンス

【あらすじ】アリゾナ州フェニックス。不動産会社に勤めるマリオンには恋人サムがいたが、彼は経済的な理由でマリオンとの再婚に踏み切れないでいた。そんな時、彼女は仕事で4万ドルを預かる。そのまま逃亡した彼女は、ベイツモーテルに立ち寄り…。

観るのは三度目でしょうか。初めて見た頃はグロいのとかエグいのが大好きだったので、物足りなく感じ、二度目は前半と後半が別作品みたいな構成にいまいちノレず、やっと今回はこの作品の良さを味わいながら観られました。
OPから音楽で不安を煽ってきますね~。とくに怖い映像がある訳でもないし、ストーリーもわかっているのに身構えてしまいます。
そして、このヒロインが私的にあまり好みじゃなかったりするんですが、この眼力、表情の演技が素晴らしい。荷造りしながらちらっちらっと大金を見てしまうシーンや、パトカーを目にしてからの瞬きの少なさ、パトカーが別の道に入った途端、思い出したかのように瞬きするくだりは、目元を強調するような化粧もあって動揺や緊張がこっちにまで伝わってきます。
もうやめようと決心してからの晴れやかな表情も、この後の事を知っているから切ない…。
後半はノーマンがやっぱり好みじゃなかったりするんですが、それはノーマンというキャラクター自体がどこかアンバランスで観ていて不安になるタイプの人間なので、つまりは演技が素晴らしくてはまり役だったということでしょう。
終盤にサムが当初の目的(時間稼ぎ)を忘れて核心を突いてしまうくだりは、他人を危険にさらす行動だし「オイオイ」と思ってしまったけど、彼と対峙してたら不安になって抑えられなくなったと考えれば納得できるかも。
あと、陰影による表情を見せない演出も不気味さを増してたし、ラストのミイラと重なる笑みが印象的。サスペンスの傑作というのも納得です。
あと、どうでもいいけど、彼の事を説明する医者のドヤ顔に若干イラッとしました(笑)

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■ Comment

今日はコメントを有難うございました☆

>やっと今回はこの作品の良さを味わいながら観られました。

それは良かったですね~!

>OPから音楽で不安を煽ってきますね~。とくに怖い映像がある訳でもないし、ストーリーもわかっているのに身構えてしまいます。

サイレント映画っぽいですよね、こういう感じ☆

>この眼力、表情の演技が素晴らしい。
>・・・目元を強調するような化粧もあって動揺や緊張がこっちにまで伝わってきます。
>もうやめようと決心してからの晴れやかな表情も、この後の事を知っているから切ない…。

この「分析」が素晴らしいです~!

>つまりは演技が素晴らしくてはまり役だったということでしょう。

今年、全然別の映画の彼を見ましたが、すっごく良かった・・・
やはり演技派だと思います☆

>あと、陰影による表情を見せない演出も不気味さを増してたし、ラストのミイラと重なる笑みが印象的。サスペンスの傑作というのも納得です。

仰るとおり!
そして宵乃さんの(浮かび上がるような)イラストが
この文章にピターッとはまって、すごいです♪

>あと、どうでもいいけど、彼の事を説明する医者のドヤ顔に若干イラッとしました(笑)

ドヤ顔は、ほとんどの場合イラッとしますね~(笑)。
今年は多くの皆さんと、全然別の時期にこの映画を見られて、なんだか嬉しかったです☆


.
2013/12/12 (Thu) 18:59  miri〔編集〕  

No title

こんばんは!!

>目元を強調するような化粧もあって動揺や緊張がこっちにまで伝わってきます。

ヒッチコックの好きなテーマに“覗き見”
あるいは“目”転じて、(文字通り)めまい(目眩)というのもありますよね。

そして、シャワーシーンの後の“目”のアップにつながっていくんでしょうね。

ラストの“彼女”の目の動きを含め
宵乃さんの記事でまた、いろいろと考えさせられました。
ありがとうございました。

2013/12/12 (Thu) 19:48  きみやす  

No title

イラストが、まるでハロウィーンの南瓜のお化けみたい♪
僕も5、6回は観たんで、あのお屋敷の薄気味悪い印象がだいぶ減ったみたいです。(^^)

初めて観たのはもう40年以上前だと思うんですが、子供でしたのでラストのミイラのショットは怖かったですねぇ。
勿論、日曜洋画劇場でした。
2013/12/12 (Thu) 20:10  十瑠  

>miriさん

> サイレント映画っぽいですよね、こういう感じ☆

ホントそんな感じで、再見してmiriさんの仰ることがよくわかりました!

> 今年、全然別の映画の彼を見ましたが、すっごく良かった・・・
> やはり演技派だと思います☆

お~、やはり演技派俳優でしたか。彼の他の出演作を観た事あったっけ?と調べてみましたが、3作品くらいはありそうです。でも、ノーマンの印象が強すぎて思い出せない…(苦笑)

> そして宵乃さんの(浮かび上がるような)イラストが
> この文章にピターッとはまって、すごいです♪

ありがとうございます!
わたしの好きなゲームの舞台がこの家をモデルにしているときみやすさんに聞いてから、この家を描きたくて仕方がなかったんです(笑)

> 今年は多くの皆さんと、全然別の時期にこの映画を見られて、なんだか嬉しかったです☆

こういうのもたまにはいいなぁと思いました。また何かをきっかけに名作とふれあう機会があればいいですね♪
2013/12/13 (Fri) 09:28  宵乃〔編集〕  

>きみやすさん

> ヒッチコックの好きなテーマに“覗き見”
> あるいは“目”転じて、(文字通り)めまい(目眩)というのもありますよね。

そういえば、見ることや目にこだわりを持った監督さんでした。
やはり”目は口ほどにものを言う”と云うだけあって、映像でわからせるには”役者の目”と”観客の目”が大事ってことでしょうか。

> そして、シャワーシーンの後の“目”のアップにつながっていくんでしょうね。
> ラストの“彼女”の目の動きを含め

ノーマンの覗き見と、シャワーシーン後の目のアップと、めちゃくちゃ不気味!
ラストというのは、あの独白のくだりですよね。あのシーンも、いつもとハッキリ違うというのが目だけで伝わってきました。本当にどこもかしこもすごいです。

> 宵乃さんの記事でまた、いろいろと考えさせられました。
> ありがとうございました。

こちらこそ、きみやすさんと話して見逃していた部分に気付けました。
コメントありがとうございました!
2013/12/13 (Fri) 09:43  宵乃〔編集〕  

>十瑠さん

> イラストが、まるでハロウィーンの南瓜のお化けみたい♪
> 僕も5、6回は観たんで、あのお屋敷の薄気味悪い印象がだいぶ減ったみたいです。(^^)

なるほど!ぼうっと光が漏れる様子がそっくりですね!
この作品の不気味さは、あのお屋敷によるところも大きいというのが、描いていて改めてわかりました。

> 初めて観たのはもう40年以上前だと思うんですが、子供でしたのでラストのミイラのショットは怖かったですねぇ。
> 勿論、日曜洋画劇場でした。

みんな大好き日曜洋画劇場♪(笑)
わたしも子供の頃に観ていたら、怖くて夢に見たかも。それまで映されなかった母親とのやりとりを、あのミイラを見た瞬間に思い浮かべてしまいますよね~。
2013/12/13 (Fri) 09:49  宵乃〔編集〕  

No title

イラスト、いいですね~!
窓から漏れてくる灯が不気味さを増しています。

グロくなくても、エグくなくても
きっちりと怖さを表現しているんですよね。
すごいですよね。

私は初見から随分時間がたったので
皆さんの感想や記事を見ていたら再見したくなりました。
2013/12/13 (Fri) 22:09  マミイ編集〕  

No title

たびたび、すみません。
やっぱり、この“ベイツ邸”は良いですね。
必ず、(無意識の内に)2階のあの部屋に
人影が写っていないか確認してしまいますね(笑)

あとは、シャワーシーンの有名な音楽がよく
取り上げられますが、個人的にはあのモダンなOPの音楽もなかなか不安感を煽ってくれて好きです。
その中でも、勿論「ノーマン!ノーマン!」が一番耳に残っていますが。
それでは!!
2013/12/14 (Sat) 09:17  きみやす  

>マミイさん

> イラスト、いいですね~!
> 窓から漏れてくる灯が不気味さを増しています。

ありがとうございます♪
この屋敷が舞台じゃなかったら、こんなに印象に残る作品ではなかったかも?とすら思ってしまう不気味さですよね。

> グロくなくても、エグくなくても
> きっちりと怖さを表現しているんですよね。

さすがヒッチコック監督という感じでした。
細部まで行き届いていて、再見は初見とは違った楽しみ方ができる作品かもしれません。もし再見なさったら、またお話しましょうね~♪
2013/12/14 (Sat) 10:10  宵乃〔編集〕  

>きみやすさん

再びのお出ましありがとうございます♪
そうなんですよ~、きみやすさんの記事を読んで、映画を観ている時もベイツ邸にばかり目が行ってしまいました。さすが、あのゲームの舞台のモデルになるだけあります!

> 必ず、(無意識の内に)2階のあの部屋に
> 人影が写っていないか確認してしまいますね(笑)

わかるわかる(笑)
もはやあの家から彼女を切り離して考えることはできません。

> あとは、シャワーシーンの有名な音楽がよく取り上げられますが、個人的にはあのモダンなOPの音楽もなかなか不安感を煽ってくれて好きです。

いいですよね~。シャワーシーンの曲はまさに危機に直面しているという感じで一度聞いたら忘れられないですが、OPのようにこれから何か起こりますよ~という曲の方が、この作品をよく表している気がします。

> その中でも、勿論「ノーマン!ノーマン!」が一番耳に残っていますが。

あの声はノーマンが母親に対して抱いているイメージ・感情そのものなんでしょうね。恐ろしいです!
2013/12/14 (Sat) 10:21  宵乃〔編集〕  

No title

こんばんは!
これまた素敵なイラストですね!!
イメージ、来まくってます!!\(^o^)/

>このヒロインが私的にあまり好みじゃなかったりするんです
>が、この眼力、表情の演技が素晴らしい

ですね、僕もあまり好きじゃないです、、(^▽^;)
けど演技が良かったので、この人が主役?くらいに
思ってました。すぐに死んじゃったのでビックリで(笑)

>あと、どうでもいいけど、彼の事を説明する医者のドヤ顔に若干イラッとしました(笑)

この映画は宵乃さんとツボが似ているようですね、
僕も思ってました(笑)


2014/02/19 (Wed) 21:46  take51  

>take51さん

> これまた素敵なイラストですね!!
> イメージ、来まくってます!!\(^o^)/

ありがとうございます♪
この家の雰囲気からして怖いですよね~。
主役級の存在感があります!

> ですね、僕もあまり好きじゃないです、、(^▽^;)
> けど演技が良かったので、この人が主役?くらいに
> 思ってました。すぐに死んじゃったのでビックリで(笑)

彼女の演技力あっての驚きでした!
ノーマンにも引けを取らないです。

> この映画は宵乃さんとツボが似ているようですね、
> 僕も思ってました(笑)

あはは、やっぱりドヤ顔ウザかったですか~。
古い作品だから仕方ないけど、今観るなら、もう少しあっさりな説明が良かったですね。
コメントありがとうございました♪
2014/02/20 (Thu) 12:07  宵乃〔編集〕  

宵乃さん こんにちわ

イラスト、素晴らしいデス~♪
おどろおどろした屋敷の、雰囲気が出てますね!

サイコは、2,3,4、と続けて見たのですが、やはり本作が最高ですね!
サムと、ヒロインの姉ちゃんはこの事件で仲良くなって、後結婚するんですよね( ゚Д゚)

医者のドヤ顔は覚えてないです(>_<)もう1度見直したいっ。
2015/01/14 (Wed) 13:44  mia☆mia  

>mia☆miaさん

> おどろおどろした屋敷の、雰囲気が出てますね!

いらっしゃいませ、ありがとうございます♪
この作品の怖さの30%くらいは、この屋敷にあるかも(笑)

> サイコは、2,3,4、と続けて見たのですが、やはり本作が最高ですね!
> サムと、ヒロインの姉ちゃんはこの事件で仲良くなって、後結婚するんですよね( ゚Д゚)

2は観た事がありますが、そんなに続いていたんですか~!?
なんだかB級になってしまうパターンのような…。
そして、やっぱりあの二人は結婚しましたか。姉妹でまったくタイプが違って、恋人同士でいるより、お姉さんと一緒にいる時の方がしっくりきてました。
妹さんはちょっと可哀想ですけどね。
2015/01/15 (Thu) 07:15  宵乃〔編集〕  
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