忘却エンドロール

素敵映画に出会えた時の感動をそのまま書き綴る、映画感想ブログ.

映画「白い巨塔(1966)」観ました

 | 社会派  Comment(10) 
Tag:日本

白い巨塔(1966)
製作:日本’66
監督:山本薩夫
原作:山崎豊子
ジャンル:★サスペンス/ドラマ

【あらすじ】浪速大学医学部の東教授が来年退官となるため、そのポスト争いが水面下で激化していた。東の教え子である財前五郎は最有力候補と言われていたが、傲慢な態度ゆえ東教授に疎まれており、彼は様々な工作を進めていく。

「機関車先生」を録画したら急遽こちらに変更になってたので、「まあいいか」と再見。前回はうるさくてセリフがぜんぜん聞き取れなかったんですよね~。セリフがわかったら面白くて、一気にぐいぐい引き込まれました。
あろうことか裁判の途中で録画が途切れたけど、運よく家族が前に録画したDVDがあって助かった(笑)
もう、病院内での謀略や駆け引きがすごいんですよ。医者になる勉強をして医者として過ごしてきて、いったいいつ駆け引きの仕方なんて覚えたのやら!
それが出来ないと生き残れない世界なのかと思いきや、高潔な大河内教授のようなひともいます。駆け引きなんてまったく通用しない、自分の正しいと思うことを貫き通す、理想の人という感じ。
こういう人が実際にどれほどいるのかはわかりませんが、このドロドロした作品の中で、彼の歪みない言動は観ていて気持ちいいものがありました。
彼を知っていて、あれだけの才能があって、なお汚い手を使おうとする五郎は、案外小心者なんですね~。
でもまあ、そんな選挙中にお母さんに連絡を取らなかったのは、やはり自分が誇れることをしてないと自覚していたからでしょうか。でも一人では耐えられないから、愛人に甘えてたのかな?
彼に強硬手段を勧めたり、段取りをつけ、彼の取り巻きをその気にさせたり、この悪女もいい味出してました。
あと、五郎を教授にするためならいくらでも出すという義父がいいんですよ。もはや金持ちである事がアイデンティティという感じで、「あっちが権力なら、こっちは金や!」と謎のプライドを賭けた勝負になっていくのが面白い。
さしずめ五郎は競走馬?
でも、一方で旦那どころか父親にすら”どうでもいい”扱いされている、影の薄い五郎の奥さんが切なかったです…。
五郎の対照的な存在として描かれる里見も両親的な存在でほっとさせられたんですが、彼より彼の部屋から一望できる大阪城が印象に残ってしまいました。
優しそうな奥さんと可愛い息子と大阪城…これだけでもう財前五郎に勝ってる!(笑)

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■ Comment

こんばんは☆

凄い財前!!!
宵乃さんの年齢では、田宮次郎の絶好調時代をご存じないような?

私が高校生の時に衝撃の亡くなり方をしたのですが、大スターで、
この映画はもっとずっと前なのですが、とにかくそういうこと全部
ご存じと思うようなイラストで、素晴らしいです☆

ご家族のお陰で、全部再見出来て良かったですね!
「機関車先生」は、また今度!是非☆

・・・2010年12月のオンエアで見て、詳細はアレですけど
今までも色々なドラマ等で見てきたので流れは分かっているつもりです。

>もう、病院内での謀略や駆け引きがすごいんですよ。医者になる勉強をして医者として過ごしてきて、いったいいつ駆け引きの仕方なんて覚えたのやら!

医者になる人間は、そういう人間ばっかりですよ、ハハハ。
特に大学に残るようなヒトはね。
もしもこのあたり、良くない発言でしたら、非公開にして下さっても結構ですよ~笑。

>それが出来ないと生き残れない世界なのかと思いきや、高潔な大河内教授のようなひともいます。

フィクションですからね~ハハハ。

>でもまあ、そんな選挙中にお母さんに連絡を取らなかったのは、やはり自分が誇れることをしてないと自覚していたからでしょうか。でも一人では耐えられないから、愛人に甘えてたのかな?

実母を恥じる、実母もそれを甘んじる、愛人に甘える、
もうマジ、山崎さ~ん、って言いたい(笑)。

>彼に強硬手段を勧めたり、段取りをつけ、彼の取り巻きをその気にさせたり、この悪女もいい味出してました。

このまま「鬼畜」等に、流れこんでいったような、彼女でした(笑)。

>あと、五郎を教授にするためならいくらでも出すという義父がいいんですよ。>さしずめ五郎は競走馬?

こう考えると、可哀想な感じもしますね~ちょっとだけですが。

>でも、一方で旦那どころか父親にすら”どうでもいい”扱いされている、影の薄い五郎の奥さんが切なかったです…。

なんというか、この作品ではこうなっていましたね~?
こっちの方が原作に近いのでしょうか?
若村真由美のイメージが強くて・・・。

>彼より彼の部屋から一望できる大阪城が印象に残ってしまいました。
>優しそうな奥さんと可愛い息子と大阪城…これだけでもう財前五郎に勝ってる!(笑)

大阪城って、近くで見た事はありますが(入った事はない)
私の生まれ育った街のお城の方が、美しくて、素晴らしいので、
全然大したことないと思っています。
でも宵乃さんにこう書かれて幸せかも?

医者の勝敗はどこで決まるのか・・・
私も最近再見した医者の出てくる作品で色々と考えさせられました。
結局、医者も人間だということでしょうね~。(そう思えない自分もいますが)
長々失礼いたしました~。


.
2013/10/23 (Wed) 18:59  miri〔編集〕  

>miriさん

> 私が高校生の時に衝撃の亡くなり方をしたのですが、大スターで、
> この映画はもっとずっと前なのですが、とにかくそういうこと全部
> ご存じと思うようなイラストで、素晴らしいです☆

ありがとうございます!
彼の事はこの作品で知りました。wikipediaを読んでみましたが、当時はいろいろとあったようですね…。
渾身の演技から伝わる彼の気迫が少しでも再現できたなら嬉しいです♪

> ご家族のお陰で、全部再見出来て良かったですね!
> 「機関車先生」は、また今度!是非☆

ホント助かりました。裁判の大河内教授の供述(?)のシーンで、すごいいいところだったので、ここでお預けなんて耐えられません(笑)
機関車先生もきっと12月のラインナップで!

> 医者になる人間は、そういう人間ばっかりですよ、ハハハ。
> 特に大学に残るようなヒトはね。

あはは、最初の方で東教授が言ってた「開業医なんて大学に残れない半端者」みたいな考えがまだ残ってるんですかね…。
大河内教授にはモデルがいたそうで、歴史上でみれば高潔な信念の人もたくさんいたと思います。まあ、彼は彼で患者への思い遣りとか、持っていても伝わらなさそうな不器用さを感じましたが。

> 実母を恥じる、実母もそれを甘んじる、愛人に甘える、
> もうマジ、山崎さ~ん、って言いたい(笑)。

「白い巨塔」はこの映画しか知らなくて、まさか女性が原作者とは思いもよりませんでした。
あと、実母を恥じているのは、この作品からはわからなかったです。他の作品では描かれているのでしょうか?(わたしが鈍いだけ?)

> このまま「鬼畜」等に、流れこんでいったような、彼女でした(笑)。

あ~、お噂の「鬼畜」ですか。ドロドロした作品にたくさん出演してるんですね(笑)

> 若村真由美のイメージが強くて・・・。

原作は知りませんが、ドラマではもっと描かれているんですね。
映画では、これ以上描いても混乱しそうではあるけれど、やっぱり誰にも気に掛けてもらえなくて(ケイ子が一番彼女を意識してたかも?)かわいそうでした。

> 大阪城って、近くで見た事はありますが(入った事はない)
> 私の生まれ育った街のお城の方が、美しくて、素晴らしいので、
> 全然大したことないと思っています。

「神様のくれた赤ん坊」みたいに、思い出のお城があるのですか~!
わたしは城自体ほとんど見たことがなくて、たぶん四国の丸亀城を一度見たきりです。いつも側にお城があるって、それだけですごいです。

> 医者の勝敗はどこで決まるのか・・・
> 私も最近再見した医者の出てくる作品で色々と考えさせられました。
> 結局、医者も人間だということでしょうね~。(そう思えない自分もいますが)

本来勝ち負けなんてないはずなんですけど、人間どうしてもそういうところで自分の価値を量ってしまうんでしょうね~。

コメントありがとうございました♪
2013/10/24 (Thu) 11:02  宵乃〔編集〕  

東野英治郎

「水戸黄門」以外には「キューポラのある街」での頑固な父親(鋳物職人)役のイメージが強いですね。
「職人がアカに助けてもらうようじゃあオシマイだ!」と言う台詞。
この映画では第一外科教授役。これがまたピッタリ!さすが名優です。

>旦那どころか父親にすら”どうでもいい”扱いされている、影の薄い五郎の奥さんが切なかったです…。

女性らしい視点ですね。

>優しそうな奥さんと可愛い息子と大阪城…これだけでもう財前五郎に勝ってる!(笑)

僕もそう思います。

さて私事を書いて恐縮ですが、昨日僕はフルマラソンに初挑戦。4時間26分台で無事ゴールイン。両脚の筋肉痛が酷いです。これから出勤。参りました・・・・。

2013/10/28 (Mon) 07:06  間諜X72〔編集〕  

>間諜X72さん

> 「水戸黄門」以外には「キューポラのある街」での頑固な父親(鋳物職人)役のイメージが強いですね。

東教授…そういえば水戸黄門のひとだ!
ぜんぜん気付きませんでした(笑)
「キューポラのある街」はまともに観た事がないんですよ。様々な役をこなしてらっしゃるなぁ。さすが!

> 女性らしい視点ですね。

やはりあそこまで影が薄いとかわいそうになっちゃいます。
大阪城のおかげか、一瞬しか映らない里見夫人の方が印象に残ってたり(汗)
あんな幸せそうな家庭を見たら、財前も内心嫉妬したでしょうね。

> さて私事を書いて恐縮ですが、昨日僕はフルマラソンに初挑戦。4時間26分台で無事ゴールイン。両脚の筋肉痛が酷いです。これから出勤。参りました・・・・。

それはそれは、お疲れ様でした。
フルマラソンで完走されるとは、心身ともに健康的で何よりです♪
何かに挑んでやりきるというのは、気持ちのいいものですよね~。
筋肉痛が早く治りますように!
2013/10/28 (Mon) 10:53  宵乃〔編集〕  

小心者の財前

>東教授…そういえば水戸黄門のひとだ!
>ぜんぜん気付きませんでした(笑)

宵乃さんがまだ若い証拠ですよ(笑)。

>あんな幸せそうな家庭を見たら、財前も内心嫉妬したでしょうね。

その通りです!
男は出世も大事でしょうが、家庭も大事です!
まあ、これは左遷人事に遭った僕の負け惜しみですな・・・(苦笑)

>あれだけの才能があって、なお汚い手を使おうとする五郎は、案外小心者なんですね~。

そう思いますよ。田宮二郎さん。好演です。
テレビ版「白い巨塔」の頃は躁鬱病が凄かったそうですね。
僕が中学生の頃、衝撃的な最期を遂げました。
みんな驚いていましたよ。

>フルマラソンで完走されるとは、心身ともに健康的で何よりです♪

ありがとうございます!大変嬉しい言葉です!

さて、宵乃さんのイラスト。相変わらず素晴らしいですね。
モノクロのこの映画。財前の「策を弄する」雰囲気がよく出ています。
2013/10/29 (Tue) 18:33  間諜X72〔編集〕  

Re: 小心者の財前

> 男は出世も大事でしょうが、家庭も大事です!
> まあ、これは左遷人事に遭った僕の負け惜しみですな・・・(苦笑)

いやいや、仕事も家庭も大事にしてらっしゃる間諜X72さんは、素晴らしい旦那さまでお父さまだと思います。
財前のように一時の栄光を求めたって、幸せにはなれませんよね。

> テレビ版「白い巨塔」の頃は躁鬱病が凄かったそうですね。
> 僕が中学生の頃、衝撃的な最期を遂げました。
> みんな驚いていましたよ。

ご自身の病と闘いつつ、テレビ版も財前を演じ続けたんですか…。
この作品への強い思い入れがあったんでしょうね。鑑賞者にも衝撃を与えた作品ですし、演じている側も本当に大きな影響を与えたのかも。

> さて、宵乃さんのイラスト。相変わらず素晴らしいですね。
> モノクロのこの映画。財前の「策を弄する」雰囲気がよく出ています。

ありがとうございます。
一瞬の表情で財前の腹黒さを表現してしまう田宮二郎さんの演技に脱帽です!
2013/10/30 (Wed) 07:38  宵乃  

里見

田村高廣さんがうまく演じましたね。
とても正義感が強い医師役でした。
彼は眠狂四郎シリーズにも敵役として出ていました。

>財前のように一時の栄光を求めたって、幸せにはなれませんよね。

宵乃さんが仰る通りです。ありがとうございます。

>一瞬の表情で財前の腹黒さを表現してしまう田宮二郎さんの演技に脱帽です!

田宮さんは感性の鋭さゆえに悩んだのかも知れませんね。
息子さん。役者として活躍してます。
2013/11/04 (Mon) 11:03  間諜X72〔編集〕  

Re: 里見

> 田村高廣さんがうまく演じましたね。
> とても正義感が強い医師役でした。
> 彼は眠狂四郎シリーズにも敵役として出ていました。

お~、適役ですか!
あの穏やかで真っ直ぐな役柄からは想像もつかないです。
財前役の田宮さんといい、いい役者に恵まれた作品なんだなぁ。

> 田宮さんは感性の鋭さゆえに悩んだのかも知れませんね。
> 息子さん。役者として活躍してます。

ですね…。芸能界って恐ろしい…。
息子さんには役者として末長く続けていってほしいです。
2013/11/04 (Mon) 14:03  宵乃〔編集〕  

田村高廣

眠狂四郎シリーズのどれに出てたかな?
僕自身が忘れてしまいました。
今調べました。
「眠狂四郎 女地獄」(第10作)でした。
田村高廣さんは実の父(家老)を斬ろうとしている浪人役です。
剣の腕は確かだけでも生き方が下手な男を好演しています。
「女地獄」。今日BSで放映されていました。

>あの穏やかで真っ直ぐな役柄からは想像もつかないです。
>財前役の田宮さんといい、いい役者に恵まれた作品なんだなぁ。

そうですよね。映画は監督・脚本家・役者の総力戦です!

>息子さんには役者として末長く続けていってほしいです。

これもまた同感です。
2013/11/07 (Thu) 17:52  間諜X72〔編集〕  

Re: 田村高廣

> 「眠狂四郎 女地獄」(第10作)でした。
> 田村高廣さんは実の父(家老)を斬ろうとしている浪人役です。
> 剣の腕は確かだけでも生き方が下手な男を好演しています。

お~、わざわざ調べて下さってありがとうございます。
本当に里見と同じ役者さんが!?という役柄ですね!

> 「女地獄」。今日BSで放映されていました。

さすが人気の狂四郎シリーズです。
いつまでもギラギラした魅力で人々を楽しませていってほしいです♪
2013/11/08 (Fri) 07:39  宵乃〔編集〕  
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