忘却エンドロール

素敵映画に出会えた時の感動をそのまま書き綴る、映画感想ブログ.

映画「博士の愛した数式」観ました

 | ドラマ  Comment(8) 
Tag:小泉堯史 日本

博士の愛した数式
製作:日本’05
監督:小泉堯史
原作:小川洋子
ジャンル:★ドラマ

【あらすじ】シングルマザーの家政婦・杏子は、交通事故による記憶障害で80分しか記憶が持たない天才数学博士のもとへ派遣される。博士との接し方を学ぶうち、数式の美しさに魅了されていく杏子。やがて、博士の提案で10歳の息子も一緒に過ごすようになり、博士は彼をルートと呼び仲良くなっていくが…。

どんな感想を抱いたかすら覚えてなかったんですが、再見したら中盤にはもうウルウルしてました。
成長したルートが、自己紹介を兼ねて生徒に博士の話を聞かせるという始まりからして温かな気持ちになりますよね。これだけで、どれだけ博士が彼に影響を与えたのか、いかに博士を敬愛しているのかが伝わってきます。
そして、深津絵里演じる杏子がまた良い。話し方や表情から優しさ、穏やかさが滲み出てて、まるで天使のようでした。
博士とのやり取りは、私だったらきっとイライラしてしまうものなんですが、それを戸惑いは見せても笑顔で接し続ける彼女は本当にすごいと思います。
一度だけ博士を傷つけるような発言をしてしまうものの、博士がそれを忘れるとしても自分は忘れないし、二度と傷つけないと、ルートと誓い合うくだりに感動!
まあ、ちょっと自分の矮小さを痛感していたたまれない気持ちになったんだけども…。
でも、それだけ優しい気持ちになれるのは、博士も”愛”を知っている子供思いのいい人だからなんですよ。彼を傷つけたくないと思う気持ちはよくわかるし、彼の講義を聴いていたら数式に魅了されていくのもわかります。とくに真実の直線や虚数の説明や、最後に示されたオイラーの公式は心に残りました。
そして、そう思えるほど博士の事を知る事ができたのは、やっぱり杏子の人柄があったから。彼らを繋ぐ友愛数の絆は本物だとすんなり納得できました。
再見してよかったです♪

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「雨あがる」再見しました
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■ Comment

宵乃さん、こちらにもお邪魔いたします☆

優しいタッチのイラストで、手がつながっているところ「友達」の言葉が胸にしみます。

>成長したルートが、自己紹介を兼ねて生徒に博士の話を聞かせるという始まりからして温かな気持ちになりますよね。
>これだけで、どれだけ博士が彼に影響を与えたのか、いかに博士を敬愛しているのかが伝わってきます。

父親がいなかったので、もちろんコーチとかは いたんだけど、博士の病気の性格上、子供には真実のその人を見抜けて、それで余計に友情が育ったのだと思います。

>そして、深津絵里演じる杏子がまた良い。話し方や表情から優しさ、穏やかさが滲み出てて、まるで天使のようでした。

天使・・・ちょっと褒めすぎのような気が?
彼女も夫がいなくて、必死に働くなか、次々に職場を変わるよりは、なるべくなら同じ所で長く働きたかったのだと思うので、頑張ったのだと思います。

>まあ、ちょっと自分の矮小さを痛感していたたまれない気持ちになったんだけども…。

う~ん、どうでしょう? 貴女の普段の記事・書き込みを読ませて頂くと、ご自身以外の人への思いやりはとってもたくさん持っていらして、しかもキレイごとではなく、誠実に具体的に接していらっしゃるから、ルート母につながるモノを感じますよ。

「矮小さ」なんて、やはり事実ではなく小説の映画化ですからね・・・そこまで感じなくても良いのではないでしょうか?(笑)
私なら終盤に出て来た茅島さんのやっていた家政婦さんと同じ事しか出来ないと思いますが、ルート母に矮小さまでは感じません、図々しいので(爆)。

>でも、それだけ優しい気持ちになれるのは、博士も”愛”を知っている子供思いのいい人だからなんですよ。

そうですね・・・事故の前までの生き方では、略奪もする熱情の人でしたけど、事故の後に病気が本当の人格を引き出してくれたようにも思いますね~。

>彼の講義を聴いていたら数式に魅了されていくのもわかります。

数学が嫌いな人でも、うんうんと頷いて、よく分かってしまいますよね~!
ルートは天職を頂いたようにも思います。
ホントに良い作品でしたね~☆

*****************************

「秋日和」涼しげな原節子さんが素敵なイラストです。
コメントさせて頂いていなかったようですので、明日お邪魔させて頂きますね~。
2013/04/18 (Thu) 18:50  miri1〔編集〕  

No title

これは、タイトルは知ってましたが内容は知りませんでした・・・
でも、宵乃さんの記事を読んで涙が出て来ました。すごく感動ものなんですね。
あと、自分が記憶喪失になったら、どうなるんだろうか・・?と言うことも、時折考えることでもあります。そう言った意味でも是非是非見たい映画です。
ああ、見たい映画がどんどん溜まっていく・・・(^_^;)
宵乃さん、ありがとうございました。
2013/04/19 (Fri) 11:11  かえるママ21  

>miriさん

> 優しいタッチのイラストで、手がつながっているところ「友達」の言葉が胸にしみます。

ありがとうございます。静かに心に染み入るシーンで、描くならここしかない!と思いました。博士の愛した数式を表すかのようなシーンです。

> 父親がいなかったので、もちろんコーチとかは いたんだけど、博士の病気の性格上、子供には真実のその人を見抜けて、それで余計に友情が育ったのだと思います。

そうですね~、母子家庭というのもあるし、ふたりがあのタイミングで出会ったのも意味があったんだなぁと思えました。一生ものの友情ですよね!

> 天使・・・ちょっと褒めすぎのような気が?
> 彼女も夫がいなくて、必死に働くなか、次々に職場を変わるよりは、なるべくなら同じ所で長く働きたかったのだと思うので、頑張ったのだと思います。

あはは、深津絵里が大好きなもので。あの声やしゃべり方がとても癒し系で、日本人の天使がいるなら彼女みたいな感じがいいなぁと思いました。
自分の仕事に誇りを持っているとルートも言ってましたし、頑張りもあってのことだったという事ですね。

> 「矮小さ」なんて、やはり事実ではなく小説の映画化ですからね・・・そこまで感じなくても良いのではないでしょうか?(笑)

優しいお言葉ありがとうございます。わたしももう一人の家政婦さんのようにしかできないなぁと思ったら、どうにも卑屈になってしまって(笑)
ルート母に繋がるものを感じるというのは…さすがにちょっと良く言いすぎな気が。…照れます!

> そうですね・・・事故の前までの生き方では、略奪もする熱情の人でしたけど、事故の後に病気が本当の人格を引き出してくれたようにも思いますね~。

その事故前の略奪愛について、観ている間と見終わってしばらく気付かなかったんですよ(爆)
義姉との関係はわかってたのに、まったく今の博士と結びつかなくて。しばらくして「そういえば略奪愛かよ!」と驚きました。
本当の人格>記憶障害を扱った作品で、ネガティブな面だけを強調した作品になってないのが他と違っていいですよね。

> ルートは天職を頂いたようにも思います。

ですね!
そしてルートもまた博士と同じように、数式の魅力を生徒に伝えていって、その生徒が数学の道に進んでいくのでしょう。素敵です。

> *****************************
>
> 「秋日和」涼しげな原節子さんが素敵なイラストです。
> コメントさせて頂いていなかったようですので、明日お邪魔させて頂きますね~。

ありがとうございます。お待ちしてますね~。
2013/04/19 (Fri) 11:14  宵乃〔編集〕  

>かえるママ21さん

いらっしゃいませ、コメントありがとうございます。
タイトルが印象的なので、一度聞いたら忘れないですよね。
80分しか記憶が持たない病気を扱った作品ですが、ゆったりとした穏やかで温かい作品です。オンエアがあった時にでもぜひ。

> あと、自分が記憶喪失になったら、どうなるんだろうか・・?と言うことも、時折考えることでもあります。

お~、それは考えた事がありませんでした。さすが哲学好きなかえるママさん!
もしご覧になったら、その辺も交えてお話しましょうね♪
2013/04/19 (Fri) 11:21  宵乃〔編集〕  

4/20(土)19:00~ BS-TBS

この作品の原作を読んだことがあります。個人的に数学が好きなので、数学をネタにした小説ということで読みました。映画はまだ見ていないので興味がありました。

ちょうどタイミングよくBSで放送がありますね。見てから再コメントしてみようと思います。

放送告知 URL
http://www.bs-tbs.co.jp/movie/hakasenoaishitasushiki/
2013/04/19 (Fri) 22:10  Deka-E  

>Deka-Eさん

いらっしゃいませ、コメントありがとうございます!
Deka-Eさんは原作を読んだ事があるんですか~。原作を読んでから観るのと、読まずに観るのでは印象も違ってきますし、お話できるのを楽しみにしてます♪

それにしても、こんなちょうど良いタイミングで再放送があるとは…録画してからだいぶ経ってたからなぁ(笑)
2013/04/20 (Sat) 10:05  宵乃〔編集〕  

映画を見て

原作を読んだのが映画製作前のたぶん2004年頃だったので、結構記憶があいまいになってますが、原作に忠実に映画化されていると思いました。

原作と共通しての感想ですが、記憶が80分しか持たないという設定が上手く活かせていないなという点が気になります。
痴ほう症として記憶が長続きしないという設定はいいとして、「80分」という数字に何か意味を持たせて欲しかったと思ってしまいます。数学的な意味を持たせてもいいし、ドラマ性という点での意味でもいいので、何か考えてほしかったです。

あとは、私(きょうこ)の様に博士の数学についての話に興味を持つ家政婦って実際にはいないんじゃないかと思ってしまうんですが、どうなんでしょう?よっぽど教養のある家政婦じゃないと有り得ない話だとツッコミを入れたくなりました(笑)

設定に若干の不満を感じつつも、博士と私(きょうこ)とルートの心温まるエピソードになっていたと思います。私としては数学的な要素・話題が物足りないかなとも思いましたが、一般向けの小説としてはこの位で十分だったのではないでしょうか。

映画中にもありましたがオイラーの公式など、数学の公式を美しいと感じることがあっても、その美しさを上手く表現して伝えるのは難しいというのは感じます。そしてそれをこの作品全体を通して表現しようとしているんだとも感じました。
作者もオイラーの公式を美しいと感じて、これを使って小説が書けないかと考えたんだと思います。まさにタイトルにした作者の意図が感じ取れるようです。

映画としての感想ですが、キャストの寺尾聰さんはイメージ外でした。「優しさ」が顔や全身から溢れ出ている役者さんなので、ちょっと直接的かな思いました。
私の想像していた博士はもっと気難しさが感じ取れるような、見た目からして強面な人物像だったので、外見と中身のギャップみたいなのを期待していたのですが、そういったものはありませんでしたね。
というよりも私の知っている数学者、学生時代の数学の先生や奇抜なエピソードを持った数学界の偉人が奇人変人な人が多いので、そちらにイメージが引っ張られ過ぎているのかもしれません(笑)

寺尾さんも決して悪くはなく、むしろこういったキャスティングで良かった面もあったと思います。深津絵里、吉岡秀隆、浅丘ルリ子等の面々も安定した演技力で、奇をてらっていないキャスティングで良かったと思います。

全体的に派手さは無いけど、しっかりとストーリーで魅せるという映画化の方針は原作ファンにとってはとても満足のいくものに仕上がっていたと思います。

最後に、トップの画像を見た時は映画をそのままキャプチャーした写真かと思いました。イラストだってことを気付かせないほど美しい絵になってますね。しかもシーンが最後の感動の場面ということで、選考もいいです。
2013/04/21 (Sun) 00:36  Deka-E  

>Deka-Eさん

再びのお出ましありがとうございます!
原作を読んだ直後よりそれくらい間が空いていた方が、まっさらな気持ちで鑑賞できてかえって良かったかもしれませんね~。

> 原作と共通しての感想ですが、記憶が80分しか持たないという設定が上手く活かせていないなという点が気になります。

認知症じゃなくて、記憶障害(前行性健忘)ですね。
確かに、話している途中で突然会話が中断されて戸惑うなど、”80分しか持たない”ことを印象付けるシーンは少なかったように思います。
数字に意味を求める博士が、その80という数字に興味を示さなかったのも変といえば変かなぁ。まあ、あえて触れたくないのかもしれないけど。

> よっぽど教養のある家政婦じゃないと有り得ない話だとツッコミを入れたくなりました(笑)

私もうっすら思いましたが、勉強したくても出来ない境遇だったからこそ、興味を持ってスポンジのように吸収したという見方もあるかなぁと。
やれと言われたものより、やるな(できない)と言われたものの方が、魅力的に思えてきませんか?(笑)

> 設定に若干の不満を感じつつも、博士と私(きょうこ)とルートの心温まるエピソードになっていたと思います。

Deka-Eさんは本当に数学に興味をお持ちなんですね。実際に博士に会えたとしたら、気が合うかも!
数学者が登場する作品はわりと多いものの、本当に数学をメインにした作品というとないでしょうね~。興行的に!

> 作者もオイラーの公式を美しいと感じて、これを使って小説が書けないかと考えたんだと思います。まさにタイトルにした作者の意図が感じ取れるようです。

博士のように数式を愛してなければつくれない作品だと思います。タイトルも内容を表していて、印象にも残って素晴らしいタイトルでした。

> というよりも私の知っている数学者、学生時代の数学の先生や奇抜なエピソードを持った数学界の偉人が奇人変人な人が多いので、そちらにイメージが引っ張られ過ぎているのかもしれません(笑)

あはは、変わり者が多そうな業界です。実際にそういう方を知っていて、原作を先に読んでいたら、自分のイメージが出来上がっていて当然だと思いますよ。
もし回想で事故の前の博士も見せていたら、寺尾さんが演じ分けてくれたかも!?

> 寺尾さんも決して悪くはなく、むしろこういったキャスティングで良かった面もあったと思います。深津絵里、吉岡秀隆、浅丘ルリ子等の面々も安定した演技力で、奇をてらっていないキャスティングで良かったと思います。

そうですね~、観ていて安心できて、この作風にはぴったりだったと思います。
とくに深津絵里は大好きなので、個人的にそれだけで好感度アップでした(笑)
原作ファンにも満足な作品だったという事で、お話を聞けてよかったです♪

> 最後に、トップの画像を見た時は映画をそのままキャプチャーした写真かと思いました。イラストだってことを気付かせないほど美しい絵になってますね。しかもシーンが最後の感動の場面ということで、選考もいいです。

ありがとうございます。まるでオイラーの公式を表したようなシーンでしたよね。
水面の感じを頑張ってみました!
2013/04/21 (Sun) 09:27  宵乃〔編集〕  
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