2014年07月 忘却エンドロール

素敵映画に出会えた時の感動をそのまま書き綴る、映画感想ブログ.

映画「編笠権八」観た

 | 時代劇  Comment(0) 
Tag:三隅研次 日本

編笠権八
製作:日本’56
監督:三隅研次
原作:川口松太郎
ジャンル:★時代劇/ロマンス

【あらすじ】誤って岡山藩池田家の指南役である神道十兵衛を斬ってしまった志賀原権八郎は、追っ手を逃れて旅に出る。十兵衛の娘、千草と露路は敵討ちをと江戸へ向かい出立する。やがて、旅先で出会ったふたりはお互いの素性も知らずに惹かれあい…。

gyaoで鑑賞。ピュアラブでした。古きよき時代の時代劇って感じで、市川雷蔵の作品の中では一番好きかも。
ストーリー的には、「東海道四谷怪談」のお岩さんをちょっと思わせるような境遇(前半)のヒロインが、仇だと知らずに主人公と恋に落ちるロミオとジュリエット的な感じですかね。
1時間程度の短い作品なんだけど、若々しいお肌の綺麗な市川雷蔵と綺麗なお嬢さんの恋は初々しいし、展開はベタなりに引き込むものがちゃんとあって、二人の魅力を引き出してました。
露路殿に斬られるなら本望!みたいなやりとりは今ではなかなか観られません(笑)
後半、露路にライバル心むき出しの女性が、悲壮な覚悟を目の当たりにして「負けた…!」っていう表情をしながら、露路の切れた鼻緒を直してあげる所が可愛かったです。
あと、市川雷蔵の「権八郎は仇の汚名で死ぬのではない、恋のために死ぬのだ」のセリフもむずがゆくなりますね~。
タイトルはパッとしないけど、市川雷蔵ファンなら観て損はないです。

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映画「髪結いの亭主」観た

 | ファンタジー  Comment(9) 
Tag:フランス

髪結いの亭主
原題:LE MARI DE LA COIFFEUSE
製作:フランス’90
監督:パトリス・ルコント
ジャンル:★ファンタジー/ロマンス/コメディ

【あらすじ】子供の頃から女の理容師と結婚したいという願望を抱き続けて来たアントワーヌは、中年にさしかかった頃、ようやくその夢を実現する。優しくて綺麗なマチルドを娶った彼は、幸せな日々を送っていたが…。

gyaoでやってたので久しぶりに再見。なんか好きなんですよね~。
またもやファンタジーに分類してしまったけど、ほぼ中年の妄想なんだからいいと思う(笑)
この中に描かれている登場人物の妄想じゃなくて(それでもいいけど)、普通の生活を送っている中年男性、中年女性が、こんな燃え上がるような恋いいなぁと思うような妄想が描かれてます。
だって、働かないで綺麗な理容師の奥さんといちゃいちゃ過ごす毎日とか、何年経っても運命の恋人のように扱ってくれる旦那とか(美貌が衰えない自分とか)そうそういないでしょ。
唐突なラストも、妄想の世界から現実に引き戻すためっていうか。
そんなわけで、非現実的な事がいくら起こっても全部許せてしまいました。

アントワーヌのマセた子供時代が可愛いです。憧れの理容師さんに少しでも近づきたくて、しょっちゅう伸びてない髪をカットしてもらいに行くという。その理容師さんが太めで肉感的なのも、いかにもな感じで良いです。
かがんだ時に頬に胸が当たるのが至福の時だったとか、彼女の体臭にうっとりしたとか、横チチ目撃して半日呆然としてたとか、ここはたぶんリアリティあるんじゃないでしょうか。監督の体験談だったり?
そんなわけで女理容師と結婚するのが夢なんだけども、それを言ったら父親にひっぱたかれるんですよ。
前に観た時は意味がよくわからなかったけど、「髪結いの亭主」というタイトルの意味が「ヒモ」のことなんですね。確かに働いてなかった!
でも、理解あるお父さんで、その後謝って「お前のなりたいものになっていい」と認めてしまうという…。
それが実現した時にショックで…な展開も笑えます(妄想なので)。
で、肝心のヒロインなんですが、これがもう中年男性にはたまらない色っぽさなんじゃないでしょうか。とにかく一挙一動が官能的です。ウェディングドレス姿でお客の髭を剃る姿も綺麗でした。
ラストの寂しげな雰囲気は、真面目にこの作品を観た人には痛々しく映るんだろうけど、ぜんぶ彼の妄想として観ると違う意味で痛々しいです(笑)

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一言感想まとめ(7/21~7/26)

 | まとめ感想  Comment(2) 

以前「私の健康法6」で書いた”冬に太らないダイエット”を続けて約1年半?、もうすぐ小学生の頃の体重(身長156cmで痩せてはいなかった)に突入です。二度とこんな体重になる事はないと思ってたのでびっくり。ちょっと怖い!

7/26「ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃」
CGショボイのはまあ許せるとして、変にオカルトだしヒロインが電波すぎだし、怪獣バトルはあまり興味ないしでつまらなかった。
7/25「悲鳴を上げろ」
「変態殺人犯!! 鉄ノ爪野郎」なんていう酷い邦題を付けられた作品です。冒頭からB級臭がプンプン漂ってるけど、話がぜんぜん通じないマザコン主人公は地味に怖いし、警察が仕事してない以外はわりとまともなサイコホラー。おばあちゃんが一番健闘してました。
7/24 ジェシカおばさんの事件簿「悪党は岬に眠れ」
さすがのジェシカさんもぎっくり腰には勝てないらしい。せっかく観光名物があったのに、人が集まり過ぎてうるさいから祭りを止めるなんてすごい余裕のある町だね。
7/23「蒼ざめた官能」
こんなタイトルだけどまじめなドラマ。妊婦用の監房へ移るために妊娠したいなんて、と思ったけども、虐待の痕や彼女の過去を知ったら仕方がないかなと思えた。主人公と友人の二つの家族の様子が描かれ、割と考えさせられる内容だったけども、わたしには終盤の解釈がよくわからなかった。
7/23「マイ・ライフ・アズ・ア・ドッグ」
再見して覚えてる箇所もぽつぽつあったんだけども、それが観終わっても点のままで線にならなかった印象。とてもネガティブな前向きさをもつイングマル君がモテまくりなのが解せない(笑)結局わんこの処分を決定したのは誰だったんでしょう…。
7/22「アンノウン・コール」
前半はスローテンポでもそれなりに緊張感あったし楽しめたんだけども、後半からどんどんダメになるタイプ。しょぼいCGが増えるし、主人公より別居中の嫁の彼氏の方が役に立つしタフだし超いい人。二発銃弾食らった瀕死の彼氏に色々頼りすぎでしょ。
7/22「三大怪獣 地球最大の決戦」
石の投げ合いをするゴジラとラドンに萌えた。そこにモスラがキングギドラを一緒に倒そうと提案しに行くんだけど、「いつもぼくらをいじめるニンゲンなんか助けないよ!」と交渉難航。小美人が通訳し「みんなの地球を守るために協力するということで話がまとまりそうです」「…ダメでした」もウケる。その後、一人で立ち向かうモスラが攻撃され「モスラくんをいじめるな!」とばかりに助けに入るツンデレなゴジラ&ラドンにまた萌えました。
7/22「ブルーラグーン」
「青い珊瑚礁」の続編。序盤だけは意外と良かったけど、後はもうとってつけたような展開。文明を拒んでも、あの船が帰国したら地図に載ると思うんだけどね~。にしても初潮が遅すぎるような。16歳以上に見えたし、あんな女性らしい体型ならとっくになってると思うんだけど…。
7/21「モスラ対ゴジラ」
「モスラーヤッ♪」の歌が聴けて満足しちゃって、うっかり寝てしまった。モスラ可愛いよね~。どうやってゴジラを倒したのかと思って巻き戻してみたら、生まれたばかりの幼虫にやられてやんの(笑)アニメのポケモンの「糸を吐く」が強いのはこれのせいかな。
7/21「昆虫物語 みつばちハッチ ~勇気のメロディ~」
ハッチって人間と仲良くなる話しだったっけ?色々とあざとくて鼻についたけども、それでも終盤はうるっとしてしまったから、それはそれですごいかも。

第3回 夏のきもだめし企画

 | ブログDEロードショー  Comment(16) 

開催:2014/8/1(金)~10日
肝試し
夏の恒例企画、第3回きもだめし大会を今年も開催いたします♪
ホラー映画への耐性は人それぞれなので、作品は指定しません。新作ホラーを観るもよし、気になっていたホラー作品を観るもよし。ホラーが苦手な人も、今まで怖くて手を出せなかった作品に挑戦してみませんか?
コンセプトは”怖いものに挑戦する”ことなので、最後まで観られなくても大丈夫!
急に言われても何を観ればいいのかわからないよ~!という方は、「Make Shift (仮」のnorさんが作った”ホラー占い”で自分に合った作品を探してみて下さい。
複数作品の鑑賞も大歓迎ですよ~。みなさん一緒に、クーラーなしで夏の暑さを忘れましょう!

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映画「狼たちの午後」観ました

 | 犯罪  Comment(4) 
Tag:シドニー・ルメット

狼たちの午後
原題:DOG DAY AFTERNOON
製作:アメリカ’75
監督:シドニー・ルメット
原作:P・F・クルージ、トマス・ムーア
ジャンル:★ドラマ/犯罪

【あらすじ】勢いで銀行を襲うも肝心のお金はほとんどなく、ぐずぐずしているうちに警官隊に囲まれ篭城せざるを得なくなった二人の強盗ソニーとサル。海外に高飛びするため警察と交渉するなか、強盗と人質の間に奇妙な連帯感が芽生え始め…。

久しぶりに再見したけどやっぱり面白い。
大筋は覚えていたものの、ソニーの家族とか結婚の事はさっぱり忘れていました。内縁の妻が登場した時、「あれ、どういうこと?」となったくらいで。
にしても、偏見の強い時代に内縁の妻が来て大喜びするソニーは肝が据わってる。実話なんだよね?
野次馬とマスコミを利用して警察を悪者に仕立てたところも見事だったけど、単に行き当たりばったりなだけかもしれない。
銀行には詳しいのに、メンバー編成からして思いつきで始めたとしか思えない銀行強盗。「そこ一番大切なところだろうっ!」とツッコミ入れてしまいました(笑)
でも、妙に行動的で冷静なところもあって、サルが暴走しないように人質や警察などの対応に必死になる姿をみていたら、人質が協力的になっていくのもわかる気がしてきます。
サルの子犬のような目も印象的で、そこにいつ発射されるかわからない銃の存在が加わって、とてつもない緊張感が。
刑務所に戻るのだけは嫌だという彼が「逃げのびるか、死か」と心に決めている事や、最後に連絡したい家族や恋人はいないのかと尋ねられ、誰もいないと答えた事を考えると、彼の哀しい人生がなんとなく浮かび上がってきて切ない…。
ソニーも彼の覚悟を最初から知ってたんだから、もう少し計画を練ってくれば良かったのに…。人質に説教されるのも当然です。
でも、強盗犯と人質のそんな奇妙な絆も、終わってみれば夢だったと思えるほどに儚くて、そこに気付いたソニーの表情が良かった。
たぶん、事件をFBI視点とか人質の家族視点で観ていれば、ラストはホッとするシーンなんだろうね。
時間を忘れる作品でした。

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一言感想まとめ(7/10~7/20)

 | まとめ感想  Comment(5) 
7/20シャーロック・ホームズの冒険「レディー・フランシスの失踪」
ワトソン君の手紙を読みながらチェスの駒などで状況を把握するホームズさんとワトソンの描写力がさすが。でも今回は不法行為してもなお後悔の残る顛末でしたね。ラストの物悲しさが印象的。
7/19「借りぐらしのアリエッティ」
なんとなくジブリっぽくないような。モノは返さなくてもいいから何らかの形で返すとかないのか。敵にも敬意を払う、共存のテーマ、そんなものがジブリだと思ってた。そして、家政婦の悪意ある描き方はジブリというよりディ○ニーでしたね。誰にも信じてもらえなかった反動なんだろうけど、最後まで彼女には救いもなくて残念。
7/18「スイング・ホテル」
主役が自己中でいじけてるし、ヒロインは当てつけで婚約するし、楽曲はあまり好みじゃなかった。
7/17ジェシカおばさんの事件簿「未亡人はご用心」
大富豪になりすましておとり捜査とか…さすがの貫禄。ちょろいと思ってた相手が犯人だったりしつつ、最後はやっぱりモテモテで終わる安定感。
7/17「黒部の太陽(1968)」
あれ、三船敏郎出てたっけ…どのひとだ?とりあえず働き蜂を連想しました。蜂の世界でも社会のために自分を投げ出して頑張ったりするし。それは本能なんだろうけど人間みたいに葛藤とかもあるのかもね~。
7/15「八点鐘が鳴るとき」
この手のジャンルが苦手なせいか、しっかり見てるつもりなのに意識が飛んでることが(笑)ふとっちょのボスが憎めないキャラだったのと、若かりしホプキンスを見れたからまあいいか。で、結局タイトルの八点鐘ってなに?
7/15「愛すれど哀しく」
最初の15分で「働きたくない、娼婦になって稼いできて」「(嫌われたくない)OK」でギブ。これが噂に聞くアダルトチルドレンですか。姉も同じ道を歩んでいるようだし、どうしてこうなったのか掘り下げていく話だったら続きを観てもいいけど。あらすじを読む限りそんな感じじゃないんだよね~。
7/13シャーロック・ホームズの冒険「ブルース・パーティントン設計書」
ホームズが冒頭で歌ってた!?周りはノーリアクションなので、よくあることなのかな。今回は兄弟の絆について考えさせられる話だったね~。
7/10ジェシカおばさんの事件簿「天罰は雷雨の夜に」
殺人事件を担当するのが初めてという保安官をうまく誘導するジェシカさんが素敵。事件の真相は悲しいものだけど、ぜんぶ神の意思だ!みたいに思ってるのはどうなのか…。
7/10「ゴジラ」
モノクロだからこその魅力というか、ゴジラの迫力はよかったですね。でもモンスター映画だと思って観てしまったので、面白みは感じられなかった。

映画「ダイ・ハード」観ました

 | アクション  Comment(18) 

ダイ・ハード
原題:DIE HARD
製作:アメリカ’88
監督:ジョン・マクティアナン
原作:ロデリック・ソープ
ジャンル:★アクション/サスペンス

【あらすじ】仕事のため先にロサンゼルスに来ていた妻ホリーに会うため、彼女の新しい職場のクリスマスパーティに向かっていたNY警察のジョン・マクレーン。だが、その高層ビルが武装テロリストに占拠され、それを運よく回避した彼は、一人でテロリストたちに立ち向かい…。

ちょっと前に久しぶりの再見をしたもののその時はぜんぜん楽しめず「こんなはずじゃなかったのになぁ」と心残りだったので再挑戦。
今度は同じ作品とは思えないくらい楽しめました。
…やっぱり観るタイミングって大事ですね。2時間越えてる作品なのに時間が経つのが早い!
観る前に楽しめる日かそうでないか、わかればいいんだけど。
冒頭からリムジン運転手のキャラがよかったです。マイペースだけど何気に察しはよくて、最後まで先を見通してたし。きっと、2の事件が報道されて「やっぱりね」とか思ってるよ(笑)
あと、吹き替えでジョン・マクレーンの声が懐かしくてしっくりきました。もはや「ダイ・ハード」は吹き替えじゃないと観れないかも。
アクション映画なのに細部まで丁寧に描かれているし、主人公と犯人たちの駆け引きが見ごたえあります。
裏をかかれた理由が細かいところまで描かれてるって結構すごいかも。
主人公の機転のよさも素敵で、銃の使い方も色々だし、その場にあるガムテープ、爆弾、それに死体まで使ってしまうとは…さすが!
殺し方が刑事とは思えないくらいエグイけども、自分も血まみれで「ぜーはー」言ってるのでそこまで気になりませんでした。
そして、一番印象に残っているのが、甘党の警官との友情です。初めて会うのに、旧友に再会したようなラストシーンが良かった。奥さんを救い出すシーンより感動的(2では奥さんとの再会は感涙もの)。
でも、奥さんも気丈で張り手の迫力もすごくて、さすがこの男の旦那だなぁという感じでしたけどね。
最後まで手に汗握って観られました♪
ちなみに、タイトルには「最後まで抵抗する者」とか「なかなか死なない者(不死身)」という意味があるそうです。

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映画「バンディット」観た

原題:JANOSIK. PRAWDZIWA HISTORIA
製作:ポーランド、スロバキア、チェコ'09
監督:アニエスカ・ホランド、カシア・アダミク
ジャンル:歴史劇/ドラマ

【あらすじ】1711年、戦乱に巻き込まれ皇帝軍に身を置いていたヤノシークは、ビトチャ城に投獄されていた盗賊団の首領トマーシュと出会い意気投合する。彼の脱獄を手伝い、皇帝軍からの除隊にも成功した彼は、平穏な生活を求め牧童として働き始めるが…。

gyaoで鑑賞。145分の長尺作品で前編後編に分かれてます。
「秘密の花園」や「敬愛なるベートーヴェン」の監督と、その娘さんで撮った作品ということで鑑賞。
一言感想に書こうかと思ったんだけど長くなりそうなので記事に。イラスト描く気力は湧きませんが。
ヤノシークの伝説自体を知らないし顔が見分けられなかったので十分理解できたとは言えませんが、「チェコの古代伝説」の衣装などと似たような登場人物たちが見られたので最初から楽しめました。
結構グッとくるセリフが多くて、「これからはお前と俺の名誉を守る」というような事を未来の嫁さんに誓うシーンや、病に倒れた仲間がヤノシークに「どんなに強い軍にいても死からは逃れられない。殺るか殺られるかだ。でも、盗賊団でなら人を殺さなくてすむ」と言うシーンが印象に残りました。
反戦映画でもあると思います。

あと、女がみんなインパクトあって、宿屋の娘がヤノシークに目をつけて、ヤクを盛って既成事実を作るところとかマジ肉食系。
死にかけた男に、新鮮な馬糞の絞り汁を渡して「死にたくないなら私を信じて飲め」というおばあさんとか(笑)
後半はもっと恐ろしい女が出てきて、むかし”魔女”と呼ばれた人たちの中にはネグレクトとかサイコパスとか本気でヤバイひとたちも含まれてたんだなぁと思いました。
残酷なシーンもハッキリ描いている作品なので、そこらのホラー映画より怖いかも…。
拷問や残酷すぎる死刑方法とか見ると、現代の日本に生まれてよかったと心底思えます。
終盤は本気でゾッとしたから、死刑制度廃止を訴える作品でもあるかも。
一方で、酔った時や瀕死の時に空を飛んでいって(亡くなった?)おばあちゃんとお話しするなどのファンタジックな表現もあって、それプラス、ラストの美しい日の出やそれを見るヤノシークの表情に少し救われました。

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映画「さよなら。いつかわかること」観た

さよなら。いつかわかること
原題:GRACE IS GONE
製作:アメリカ’07
監督:ジェームズ・C・ストラウス
ジャンル:★ロードムービー/ドラマ/戦争

【あらすじ】シカゴのホームセンターで働くスタンレーのもとに、イラクに出征中の妻グレイスの戦死の報が。気持ちの整理がつかない彼は、12歳の長女ハイディと8歳の次女ドーンにその事実を伝えることができず、ドーンが行きたがっていたフロリダの遊園地を目指して家族旅行を始め…。

クリント・イーストウッドが音楽担当らしいです。鑑賞後に知ったのでぜんぜん覚えてないけど、そう言えばEDは早送りせずにしみじみ聞いてしまった。
妻に先立たれた夫であり、母親を亡くした娘たちの父親であるスタンレーを、ジョン・キューザックが熱演。
奥さんの声が入った留守番電話に旅先からメッセージ(弱音)を残すのが切ない…。
何も知らず戦地へ行った母を心配し、夜眠れなくなってしまった長女ハイディに、「眠れない時はパパを起こせ、話ができるだろう」とスタンレーが言うシーンがよかったな。いい父親です。
隠れてタバコを吸っていた彼女に、タバコを買い与えて一緒に吸い、ゲホゲホむせてみせて、「やめたほうがいい」と娘に言わせるくだりとか、機転が利いて普通に感心してしまいました。

一番良かったのは、ドーンとお母さんの約束です。ネタバレしない方がいいと思うので詳しくは書かないけど、この約束のおかげでラストは涙腺が…。
こういう心が繋がるような約束は、時には何よりも助けになりますね。
ただちょっと気になったのは、終盤の家族の会話シーンがセリフなしだったのと、ケンカ別れ?したスタンレーの弟と仲直りしたシーンが少しも描かれなかったのが、さらっと流しすぎて物足りない。
あと、ムダにフィルムがレトロ風なのが意味不明だった。
ちなみに、原題の意味は「グレースはもういない」と直接的で、この邦題はけっこう良かったと思います。

映画「ブレス」感想

 | ファンタジー  Comment(0) 
Tag:韓国

ブレス2007
原題:BREATH
製作:韓国’07
監督:キム・ギドク
ジャンル:★ファンタジー/ドラマ

【あらすじ】刑の執行が間近となり、絶望から手作りのナイフで喉を突いて自殺を図った死刑囚チャン・ジン。彼は声だけを失って再び刑務所に戻されるが、そこには彼を愛する若い囚人がいるだけだ。一方、夫の浮気を知り打ちひしがれていた主婦ヨンは、ニュースでチャンの事を知り衝動的に刑務所へ行き…。

gyaoで鑑賞。好き嫌いがハッキリ分かれるので、間違っても人には勧められない作品ですね(笑)
ジャンルをファンタジーにしたけど、不思議な出来事というよりは変な人の変な行動がまかり通ってるという意味でファンタジーです。
描かれてないところをあれこれ想像して補うのが好きな人には楽しい作品かも。
なんせヒロインがイカレ女だし、家事も育児も一時的に放り出したりするので、ヒロイン目線で観たら拒絶反応出そうです。

→以下、ネタバレ注意!

一言感想まとめ(6月29日~7月9日)

 | まとめ感想  Comment(4) 

何だか最近ブログが縦になが~くなってきたので、追記に本文を書く方式に変えようかな?
イラストと映画のあらすじまで読めるようにしとけば、このブログの役割はほぼ果たしたと言えるかも(笑)
ブックマークからTOPページに来てくれた方が面倒になるし、RSSで全文配信できないのが玉に瑕だけど…。
まあ、様子見つつもとりあえず変えてみます!

7/9「ドリル・マーダーズ 美少女猟奇殺人事件」
gyaoで鑑賞。ドリルに釣られて観ちゃったけど、主人公はチキンで行動が不自然だし、警察は無気力なアホだし、動きが少なくて退屈でした。突っ込みどころ満載でも笑えれば楽しいんだけどね~。
7/7「レミーのおいしいレストラン」
「ねずみ=不衛生」という常識のある世界で、「ありえない」のオンパレードが続くので結構しんどい…。もっと頭が柔軟な時期に観れば楽しめたかも。CGは相変わらず素晴らしい。
7/6シャーロック・ホームズの冒険「ウィステリア荘」
意外に切れ者のベインズ警部が素敵です。ワトソン君もいつものごとくホームズに放っておかれて独自に捜査するんだけども、さすがにずっと一緒にいただけあって成長が感じられました。
7/6「おしゃれキャット」
冒頭ではいい人そうな執事が意外と悪い人だったというところがリアルかもしれない。うだつが上がらない野良猫さんが70年代の映画によくいそうな主人公のおっさんって感じでよかった。
7/5「アリア(2008)」
Gyaoで鑑賞。禁断の恋くらいで死なないで欲しい。まあ欝病だったのかもしれんけど。あと、口の軽い彼女さんが喘息の女の子の前でタバコを吸うのも最低だった。
7/4「風の音、愛のうた」
「のだめカンタービレ」を連想するエピソードが。作曲のインスピレーションを得るために自然の音を録りに行くのがいい。ラストはほのぼのしました。
7/3 ジェシカおばさんの事件簿「道づれは恐い人」
短時間にいくつもどんでん返しがあって感心しました。ジェシカさんの小説は図書館で盗まれる率が高いそうです(笑)
7/2「勇者たちの戦場」
Gyaoで鑑賞。演技や演出で微妙なところもあったけど、帰国後の兵士と待ち続けた家族の苦悩は伝わってくる反戦映画だと思う。「戦争はいつでも始められるが、思い通りに終わらない」という言葉が印象的。
6/29 シャーロック・ホームズの冒険「悪魔の足」
毒物の実験なんて死にたいのか…。幻覚に出てきたけど、モリアーティとの対決はインパクト強かったんだね。にしても、海にコカインの注射とかランプを棄てちゃいけません。
6/29「宇宙からの少年」
意外と好感もてるB級SF作品。ヒロインが現代風の美人で超可愛かったし、彼女のおじいちゃんもいい味出してます。どうみても20代後半な”少年”が、一目惚れであそこまで頑張れるところにホロリ。モンスター役はロブスターが好演してます(笑)パブリックドメインだからyoutubeで日本語字幕つきで観られるよ。

映画「マッチスティック・メン」観ました

 | 犯罪  Comment(12) 
Tag:リドリー・スコット

マッチスティック・メン
原題:MATCHSTICK MEN
製作:アメリカ’03
監督:リドリー・スコット
原作:エリック・ガルシア
ジャンル:★コメディ/犯罪/サスペンス

【あらすじ】極度の潔癖症である詐欺師ロイは、詐欺の時だけはそれから開放され、自らの技を芸術と自負していた。ある日、ロイの前に14歳の少女アンジェラが現われ、彼の実の娘だと言い出す。困惑しながらも父親として変わろうとするロイだったが、詐欺師だという事がバレてしまい…。

まったく知らない作品だったんですが、とっても面白かったです♪
主人公は詐欺師なんだけども、自分でもどうしようもないくらい潔癖症なところとか、アンジェラと出会ってよき父親になろうと努力する姿が好感持てます。
映像はさすがリドリー・スコット監督って感じで、ロイの汚れに対する恐怖って言うか執着が目で見てわかるんですよね~。
それが彼女に出会ってから、瞬く間に改善されていきます。
彼女にせがまれて詐欺のやり方を教えてしまっても、「やり方を教えると言ったが金を盗っていいとは言ってない、適当に誤魔化して返してきなさい」とか彼なりに親らしくしてみたり、セラピーの先生の助言を迷える子羊のごとく一言も漏らさず聞こうとする姿が可愛い。
コロコロ表情が変わる少女も本当に可愛くて、薬なんかよりよっぽど効果的というのに納得。名前の通り天使でした。
もともとロイがこうなっちゃったのも、奥さんを失った自分の愚かさが許せないからという感じでしたしね。
でも、演じていた女優さんが実は23歳くらいだったと後から知ってマジでビックリしました…。

あと、彼の相棒との関係も良くて、潔癖症なのによくこんな奴と一緒にいられるなというくらい普通のがさつな男性で、でもだからこそ本当に信頼しあって一緒にいるんだというのが伝わってきます。
こういう作品はガッカリする事も多いし嫌な気分になる事もあるけど、これは一番弟子からの愛のこもった恩返しに、見終えて心がほっこりしました。
うっすらネタバレだけど、ある意味「クリスマス・キャロル」と同じで、ファンタジー要素抜きにこれをできるのがすごい。
何も知らずに観るのが一番だと思います。
ちなみに、タイトルの「マッチスティック・メン」とは、冒頭でロイが言ってたと思うけど「詐欺師」の事です。その語源は英語のページを色々調べてもよくわかりませんでした…。マッチなどの売り子が、売り上げアップのために盲目を装ったりするからかも?と言ってる人はいましたが。

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「白い嵐」観ました

映画「リプリーズ・ゲーム」観た

リプリーズ・ゲーム
原題:RIPLEY'S GAME
製作:イタリア・イギリス・アメリカ’02
監督:リリアーナ・カヴァーニ
原作:パトリシア・ハイスミス
ジャンル:★サスペンス/ドラマ

【あらすじ】強盗殺人で数百万ドルの贋作絵画を手に入れ裏世界から身を引いたトム・リプリー。そんな彼の元に、昔の仲間リーブスが現れ、邪魔者の始末を強引に依頼する。一度はにべもなく断ったトムだったが…。

「太陽がいっぱい」や「リプリー」の続編の話の映画化です。
マルコビッチのリプリーがよかったですね。今までみた彼の中でも一番嵌ってた気がするし、ドロンのリプリーより謎の男って感じが好きです。
20年後という設定らしいけど、携帯電話が出てくるから舞台は現代でしょうか。はっきりとは言ってなかった気がするし、どうせなら携帯電話なしで曖昧なままにしておけばよかったのに。
で、リプリーは引退して豪邸(若干悪趣味 笑)で奥さんと幸せに暮らしてます。まあ、前からバイセクシャル匂わせてましたし、ちゃんと愛のある結婚生活を送ってるんですよ。
ハープシコード奏者の彼女といちゃいちゃ連弾するシーンとか、スフレが改心の出来だと奥さん&メイドの前で嬉しそうにする姿が可愛い。

→以下ネタバレ注意!

ディズニーネイチャー「花粉がつなぐ地球のいのち」観ました

 | ドキュメンタリー  Comment(5) 

ディズニーネイチャー/花粉がつなぐ地球のいのち
原題:Wings of Life
製作:アメリカ’2013
監督:ルイ・シュワルツバーグ
ジャンル:★ドキュメンタリー

【あらすじ】ディズニーの自然ドキュメンタリーレーベル「ディズニーネイチャー」の第4弾。食物連鎖の最下層に位置するか弱い蝶や蜂などの生物と花との関係を、花視点で描く。

このシリーズの中ではもっとも情報量が多く、映像も綺麗で見ごたえありました。
ホバリングが魚のようで、カラフルでそれぞれ違う模様のお洒落さんなハチドリは、観ているだけで楽しいです。
マルハナバチもまるっこくて可愛いし、地面に巣を作ったり、天敵はスカンクだとか、知らないことばかり。
働き者のイメージが強いミツバチも、わざわざ農園(アーモンドの花って桜みたい!)まで運ばれていってお仕事してます。農園ごとに飼ってるのかと思ってた。
わたしたちの食料を支えている働き者の蜂さんたちなのです。
ミツバチの謎の失踪事件について少し調べたら、まさにその答えを教えてくれそうなドキュメンタリー映画「みつばちの大地」を発見。いつか観たいなぁ。
あと、サボテンとコウモリの関係も初めて知りました。
妊娠したおなかの大きいコウモリが、赤ちゃんのために栄養をたくさん取ろうと、花の蜜(溢れてた)やサボテンの実を食べる姿は意外と可愛い。
でも、サボテンの実が血も滴るような真っ赤な実で、吸血鬼を連想したり(笑)
蝶の生態も面白かったです。名前は忘れたけど、オレンジと黒の模様で毒があるやつ!
以前アゲハが繋がったまま飛んでるのを撮ったけど、この蝶も結ばれた二匹がそのまま安全地帯へ移動。愛を交わす時間は長いと16時間(?)くらいという事で、ホントお熱いです。
最後は人間が自然を奪って花と送粉者の関係が壊れてしまってきているとか、このまま行くと未来はこんなだぞというCG映像を見せつつ、屋根の上や道路脇、使ってない畑や芝生などに花を植える事から始めようという感じで上手くまとめてました。
虫目線の映像がけっこう臨場感あったし、綺麗な花もたくさん観られて、勉強にもなって、素晴らしいドキュメンタリーだったと思います。
ただし、虫や虫の羽音が苦手という人は観ない方がいいかも!