2013年03月 忘却エンドロール

素敵映画に出会えた時の感動をそのまま書き綴る、映画感想ブログ.

第37回ブログDEロードショー「白雪姫と鏡の女王」

 | ブログDEロードショー  Comment(21) 

原題:MIRROR MIRROR
製作:2012年アメリカ
監督:ターセム・シン・ダンドワール
開催:2013/4/5~4/7
白雪姫と鏡の女王
グリム童話の「白雪姫」を大胆にアレンジした、ポップでキュートなファンタジー・コメディ。
reikoさんのリクエストで、投票によりみんなで決めました。
2番目に投票数が多かったのは「TIME タイム」「アメージング・スパイダーマン」「ヒューゴの不思議な発明」「メン・イン・ブラック3」です。
リクエストと投票へのご協力ありがとうございました!
企画内容については、サイドバーにある「ブログDEロードショー」欄の”企画概要+参加者名簿”のリンク先をご覧下さい。

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TV映画「横溝正史シリーズ/悪魔が来りて笛を吹く」観た

 | ミステリー  Comment(4) 
Tag:横溝正史 日本

横溝正史シリーズ/悪魔が来りて笛を吹く
製作:日本’77
監督:鈴木英夫
原作:横溝正史
ジャンル:★ミステリー

【あらすじ】昭和22年、集団毒殺で世間を騒がせた天銀堂事件。容疑をかけられていた椿元子爵が遺書を残して失踪、遺体で発見される。娘の美禰子の依頼で椿邸を訪れた金田一耕助だったが、間もなく玉虫元伯爵が殺され…。

オンエアしててわぁ~いと思って録画したものの、2時間だし、続きもやりそうにないし変だなぁと調べたらリメイクのTVドラマでした。古谷さんが老けてるよ!
という訳で、我慢できずに横溝正史シリーズ版を借りて観ました。
今回は出川刑事が登場で、日和警部が目立たなくなってますね。ちょっと残念。
金田一は相変わらずで、事件が起こると妙に楽しそうだし、逆立ちしてたら女中に「はぁ?!」って言われるし、ルーツを探りに旅に出ればその間に死人は増えるしで、いつも通りの金田一で安心でした(?)
人が多くて人間関係は把握し切れなかったけど、あき子と乳母がすごく印象的。
あき子は浮世離れした雰囲気が合ってるというか、もう何も考えたくない感じが複雑な境遇を匂わせてます。
「お嬢様!お嬢様!」と全てのものからあき子を守ろうとする乳母の過保護っぷりも、彼女の弱々しさを際立たせててましたね~。乳母の存在のおかげで、没落華族の時代錯誤な雰囲気も感じられてよかった。
逆に、依頼者でありながら傍観者になっていた美禰子は影が薄いです。表情に乏しいし、何を考えてるのかよくわからなかった。いる意味あったのかな?
ラストは、ドラマ版と違って最後には犯人が母親を許していたのにホッとしました。あき子はたぶん犠牲者だし、悪いのは全部あいつですよ!
そんなこんなで事件の背景はドロドロでしたが、金田一の「はぁ~っくしょい!」で終わらせてしまうのがなんとも(笑)
やっぱりこのシリーズ好きだわ。

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映画「グレンとグレンダ」観た

グレンとグレンダ
原題:GLEN OR GLENDA
製作:アメリカ’53
監督:エドワード・D・ウッド・Jr
ジャンル:ドラマ/ドキュメンタリー

【あらすじ】服装倒錯が社会から差別的な扱いを強く受けていた時代。服装倒錯者グレンは婚約者には内緒で女性の格好をし「グレンダ」として街を歩くのが好きだった。だが、やがて隠しているのが後ろめたくなり…。

エド・ウッド」を再見して、彼の作品について調べていたら、これがパブリックドメインになったという事で、動画サイトにアップされていたので観てみました。
心の準備が出来ていたからか、そこまで酷くは感じなかったというか、動画サイトがある時代に生まれていたら大活躍だったんじゃ…と切なくなったり。生まれるのが早すぎたのかなぁ。
まあ、作品が最低ではないと言っても、服装倒錯にいたる経緯や、その原因、神様も間違える事があるんだというような事を、くどくどくどくど繰り返すし、資料映像や同じシーンの使い回しも多いから、けして上手くはないんですけどね。
抽象的、暗喩的表現(だいぶわかりやすい部類)も多いから、そういうのが苦手な人は面白くないかも。しかも、製作会社に言われて、意味不明なお色気シーンが加えられているし!
あと、性同一性障害についてはおまけ程度で、ポスターを見て映画館に来た人はそりゃあ怒ったでしょう。詐欺同然です。
でも、服装倒錯者や性同一性障害についてもっと知ってもらいたい、受け入れてほしい!というエドの熱い想いは伝わってきて、わたしでもちょっとグッときたくらいなので、同じような悩みを抱えている人なら共感、感動したことでしょう。

また、ベラ・ルゴシの狂言回しは、演技の上手さとホラーテイストで浮いてはいるものの、見ごたえありました。「エド・ウッド」の俳優さんの役作りの素晴らしさもわかったし、一見の価値あり!
エドの熱演もいいですね。ショーウインドウを物欲しげに眺めつつ、ガラスに映る自分の姿とマネキンを比べてしまったり、恋人に贈ると言ってネグリジェを買おうとして、つい手触りを確かめすぎてしまったり。実感こもってます。
ドロレスが意外と真面目に演技していると思ったら、映画の趣旨を知らない時の演技か~。まあ、こういう明かされ方は嫌だよな…。
「エド・ウッド」が好きなら十分楽しめる作品だと思います。

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映画「ショウ・ボート(1951)」観ました

 | ミュージカル  Comment(0) 

ショウ・ボート(1951)
原題:SHOW BOAT
製作:アメリカ’51
監督:ジョージ・シドニー
原作:エドナ・ファーバー
ジャンル:★ミュージカル

ミシシッピ川を行くショウ・ボート。アンディ船長と母パーシィに育てられたマグノリアは、一座の主演女優ジュリーを姉のように慕っていた。だが突然、彼女が一座を去り、マグノリアと流れ者の賭博師ゲイロードがその穴を埋める事に。ふたりは急速に惹かれ合い…。

冒頭から心躍りました。ショウ・ボートが町についたとたん、それを待ち焦がれていた人々が、仕事を放って河の方へ走っていくんですよ。みんな表情を輝かせていて、その期待に負けないくらい一座も楽しくて華やいでいるんです。
そして、メインは世間知らずな娘と賭博師の物語なんだけども、そんなふたりより断然輝いていたのが、娘を笑顔で見守るアンディ船長と、陰からそっとマグノリアを助けるジュリー、そして船尾で歌うのが仕事の(違う)黒人青年ジョーでした。
まずお父さんがキュート!
奥さんの尻に敷かれてるものの、娘の幸せを一番に考えていて、いざという時は「笑顔を忘れるな」と励ましてくれます。
直前まで酔っ払って「ハーーッピニューイヤー!!」と連呼してたのが嘘のような良いお父さんっぷり。それに比べてゲイロードの頼りなさは…。
また、ジュリーも主役を食ってしまうくらい素敵でした。一座を去った理由が人種問題だった事にもズシっときましたが、孤独で落ちぶれて酒に溺れても、可愛い妹分マグノリアの事を気に掛け、彼女の幸せを涙を流して喜ぶ姿に感動。
ラストの笑顔を見たら、きっと彼女はもう大丈夫だと思えました。
ジョーが情感たっぷりに歌う「Ol' Man River」も心に響きます。歌のプロなのかな?
プロと言えば、シュルツ夫妻の歌とダンスも素晴らしかったです(後で調べたら元ダンサーの監督兼俳優)。三回くらい別のダンスを見せてくれて、それがぜんぶウキウキするくらい楽しい。古きよき時代のミュージカルという感じで大好きです。
終盤、マグノリアが娘につけた名前が、ケンタッキー、イリノイ、ミシシッピの頭文字KIMをとってキムと名付けた事が明かされますが、河が合流する場所で生まれたという事なのか、それ以上の意味があるのかちょっと気になるところ。
若干主役の影が薄いものの(笑)、何度でも観たいと思えるミュージカル作品でした。

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映画「デーヴ」再見しました

 | コメディ  Comment(4) 
Tag:アイヴァン・ライトマン

デーヴ再見
原題:DAVE
製作:アメリカ’93
監督:アイヴァン・ライトマン
ジャンル:★ドラマ/コメディ

【あらすじ】気さくで面倒見の良いデーヴは、大統領そっくりだった事から一晩替え玉をやる事に。だが、本物の大統領が脳卒中で倒れ、彼は契約延長を余儀なくされる。やがて、大統領夫人エレンの言葉により、彼は自分で考え行動するようになり…。

スルーっと観られる、楽しくて人情味あふれる作品。前回見た時は「パラドールにかかる月」を観たばかりで類似点に多少引っかかるものがあったけど、記憶も薄れて今回は心から楽しめました。
やはり主人公を演じるケヴィン・クラインがはまり役ですね~。廊下で本物と対面する時の、一人二役の演じわけが素晴らしい。
球場や工場での仕事を子供みたいに楽しむ姿や、大統領夫人に見とれたり、嫌われている事を気にするところ、孤児院で周りの目を気にするでもなく独りで遊ぶ子供に声をかける純朴さも良い。
マスコミに「今はやめてくれ」とハッキリ言うところなんて、真の大統領という感じでした。
前も思った事だけど、彼女やSP、悪徳政治家の金魚のフンまでもが彼の人柄に惹かれるのも納得です。
「もしまた大統領になったら何をしたい?」と問われ、あの決断をするくだりも素直に感動できました。

イラストはデーヴが別れを暗示するところ。ヴァルコニーでの二人は前も描いたけど、ふたりの距離はぜんぜん違います。
手に持ってるのは小輪の黄色いバラ。別れを前にデーヴが彼女に贈ったんでしょうか。花言葉は”笑って別れましょう”。
役目を終えて、夜の公園に消えていくデーヴを見送る夫人の姿が切ない!
ただ、ラストは一気に普通のアメリカ的なラブコメみたいになってしまうのがちょっと。せめて、デーヴが頑張ってる様子を映して、そこへ向かう夫人の後姿を映すくらいで終わってほしかったです…。

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イラストの途中経過を晒してみる、AsPainter2編II

 | イラスト関係  Comment(8) 

久しぶりのイラスト途中経過さらしです。ホントは映画の記事を書こうと思ってたけど準備が終わらないので、急遽、昨日完成した方のイラストの制作過程でも。

とりあえず、使ったソフトは線画にAzDrawing2、着色にAzPainter2。
キャンパスサイズは1200×1000。

AzDrawing2のブラシサイズは、線画用には1.2、2、5で、メインは5を使い、髪の先など細かい修正に1.2、線の太さの修正などに2を使ってます。
消しゴム用にはさらに20、50も加え、適宜使い分け。

ブラシの濃度は一番濃いもので、補正は強い。
マウスで描いているので、清書はベジェ曲線で。線の入り抜きをそれぞれ50%に設定しているので、マウスでも強弱のある線を描けます。

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映画「エド・ウッド」観ました

エド・ウッド
原題:ED WOOD
製作:アメリカ’94
監督:ティム・バートン
ジャンル:★伝記/ドラマ

【あらすじ】ある日、往年のドラキュラ俳優ベラ・ルゴシと出会った映画青年エド。ふたりは瞬く間に意気投合し、ルゴシは俳優としてもう必要とされてないと嘆いた。そんな時、自分にぴったりの映画が製作されると知り、ルゴシを出演させることを条件に、その映画で監督デビューを飾るが…。

再見。やっぱり大好きです。映画が大好きな気持ちと、映画を愛する人への尊敬が伝わってきて、映画好きには心地良いんですよね~。
冒頭から雰囲気たっぷりで、吸血鬼の語りや、墓場をうねうねと進みながら墓石の文字を映していくタイトルバックが素敵。
あえてモノクロなのも効果的でした。途中、ドレスの色をおじさんに尋ねたら「どちらが赤だ?色の見分けなんてつかんよ」と言ってて笑えます。
ベラとの出会いから無二の親友になっていく様子も微笑ましくて、彼の演技を目を輝かせて見つめる様子は、純粋にただの一ファンという感じ。
この人をまたスクリーンの世界に連れ戻したいという気持ちや、弱っている彼を思い遣る気持ちがひしひし伝わってきて、もう序盤からうるうるしてしまいました。
一方で、何がなんでも映画を撮りたいという姿勢や、どんなに作りや演技を妥協しても自分が伝えたい事はしっかり伝えるところなど、服装倒錯者で孤独を感じていた彼の、そういう強いところも見せてました。

もし彼らが出会ってなかったら一体どんな道を歩んでいたのか…。でもきっと出会う運命だったと思えるふたり。
彼らが心から映画を愛し、映画という居場所を求めているから、彼らに協力してくれる人々も、いつも大変そうなのに楽しそうにやってるんですよ。
こういうところが、ティム・バートンや多くの人の心を掴んだんでしょうね。
ルゴシの最後のフィルムを観ながら、熱っぽく語る姿が印象に残ります。

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映画「グレン・ミラー物語」観た

 | 伝記/自伝/実話  Comment(4) 

グレン・ミラー物語
原題:THE GLENN MILLER STORY
製作:アメリカ’54
監督:アンソニー・マン
ジャンル:★伝記/音楽

音楽に情熱を燃やすグレン・ミラーは、商売道具のトロンボーンを質屋に出し入れする生活を続けていた。そんな時、バンドメンバーに選ばれ演奏旅行に参加、旅先で大学時代の恋人へレンと再会する。やがて二人は結婚し、彼女の支えで自分のバンドを結成するが…。

かなり長い期間を描いた作品なので、序盤からテンポ良くサクサク進みますが、電撃結婚の流れも彼ならありえるなぁと思えるのが凄い。人物の特徴を上手く捉えてるし、俳優さんも成りきって演じているからでしょうね~。
そして、奥さんがマジで理想の奥様という感じで、夫婦で仲むつまじく夢に向かって進んでいく様子に引き込まれました。
倹約&へそくりで夫の窮地を救ってしまう奥様が素晴らしい。彼女がいなかったら夢は叶わなかったでしょう。人間は自分には無いものを持っている相手に惹かれるんだなぁと妙に納得したり(笑)
また、お金では解決できないような壁にぶち当たっても、まさしく愛で乗り切ってしまいます。今は苦しくても、愛する人がいれば、流れが変るまで信じて耐えられるんです。
彼の名前を聞いてもどんな曲があるのか思い浮かばなかったけど、聞き覚えのある曲ばかりで聴き入っちゃいました。どういう経緯でつくられたのかわかって聴くと、感動もひとしお!
まだ完成してない曲と、完成してからの曲の違いも面白かったです。
笑いあり涙あり。好感が持てるつくりで楽しく見られました。

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映画「ミトン」「レター」「ママ」観ました

 | ファミリーアニメ  Comment(4) 
Tag:ソ連

ファンタジー企画の最後の作品は、大好きな「チェブラーシカ」の監督ロマン・カチャーノフの短編集。どれも10分と短く、セリフもないんだけど、人形の細やかな動きで感情の機微を丁寧に描いています。哀愁ただよう音楽も相変わらず素敵で、寂しさやそれを包み込む母子の愛情にあふれた作品でした。
ミトン

『ミトン:Varezhka(MITTEN)』ソ連’67

犬を飼いたいのに母親に反対され、しょんぼりしていた女の子アーニャのお話。
あまりの可愛さに絶叫しちゃいました。窓の外で犬と遊ぶ子どもを眺める様子とか、本ばっかり読んでいるお母さんを横目に寂しそうにしている様子とか!!
しかも、紐のついた赤い手袋を子犬に見立てて遊び始めるんですよ…。通りがかりの犬さえも足を止めてしまう寂しい光景。その後のファンタジックな展開には、きゅんきゅんしっぱなしで、ひとりでと悶えてました(笑)
ラスト、母親が娘の寂しさと自分の過ちに気付き、ハッとして、すぐに娘のために走るところが良かったです。アーニャの代わりに『ありがとうお母さん!!』と抱きつきたい。

『レター:Pismo(LETTER)』ソ連’70

戦争に行った父親からの手紙が途絶え、不安げな母親を心配する少年のお話。
これもよかった…。母親を思いやる息子の気持ちがひしひしと伝わってきて。手紙が途絶える前の、二人だけの貧しい生活でも笑顔が絶えない様子とのギャップがね。人形なのに、息遣いまで聞こえてきそう。
母親を思う息子の気持ちが奇跡を起こす展開も、その時に父親の船長の帽子を被っているところもよい。
ラスト、二人を見つめる郵便屋さんたちと一緒に、温かな気持ちになれました。

『ママ:MAMA』ソ連’72

幼い息子を寝かしつけ買い物に出かけたママが、長蛇の列でなかなか帰れず息子を心配するお話。
これはファンタジーではなかったけど、やっぱり素晴らしい作品でした。当時の物不足な社会情勢を反映してるのを知らないと、ちょっとわかり辛いものはあったけど。
列に並びながら、ちょっと青い顔で、もし坊やが剃刀で遊んだら、もし家に泥棒が入ったら、もし窓の外に出てしまったら…。考えれば考えるほど不安になっていく母親の気持ちがひしひし伝わってきます。
坊やが最優先で、文字通り走って買い物に出かけ、人にぶつかっても見向きもせず、走って帰ってくるところも素敵。
ネタバレだけど、坊やが何事もなく安らかに眠っている様子を確認して、安堵のあまり一筋の涙をこぼす様子に、もらい泣きしそうになりました。

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映画「ハーヴェイ」観た

 | ファンタジー  Comment(4) 

ハーヴェイ
原題:HARVEY
製作:アメリカ’50
監督:ヘンリー・コスター
原作:メアリー・チェイス
ジャンル:ファンタジー/ドラマ/コメディ

グレンドーラの町。父の遺産で何不自由のない生活を送る未亡人は、現当主で弟のエルウッドのことで悩んでいた。彼にはハーヴェイという見えない巨大ウサギの親友がおり、誰彼構わず紹介しまくるのである。娘の嫁の貰い手がなくなると心配した彼女は、弟を精神病院送りにしようと決意し…。

いまだに続いてるファンタジー企画第6弾。一度はやめようと思ったんですが、参考画像が手に入ったし、書きたい事も整理できたので記事にしてみました。
ネタバレありま~す。
前半は病院スタッフの言動が怖くて引いてしまいました。彼らに病人(危険人物)認定されたら、家族の許可があろうがなかろうが、容赦なく病院にぶち込まれます。まるで犯罪者を扱うような言動で「これは風刺だから」と自分に言い聞かせながら観たものの、この時代のアメリカなら十分ありそうで笑えなかったです。

でも後半は、幻覚だと思われていた”ハーヴェイ”が、辞書を介して会話したり、耳用の穴の開いた帽子の存在、小銭入れ紛失によって良い流れになるなど、ハーヴェイの存在をほのめかすあれこれが素晴らしい。
ハーヴェイの姿が見られるのは肖像画だけで、それを描いた画家とのやりとりを想像すると楽しかったです。きっと最初は見えなかったけど、エルウッドと話すうちにだんだんと見えるようになって、最後には院長みたいな優しい目をしながら描いていたんだろうな。
終盤、弟を思う姉の愛が染みます。まあ、あれだけバカをしでかした連中に「注射一本で治る」なんて言われても信用できる訳がないんですが、彼女はそれを信じた上で「治っても弟が別人のようになってしまうのは嫌だ」と決断したのが素敵です。
エルウッドとハーヴェイを中心に、ハチャメチャに騒いでいたひとたちが、最後には幸せそうな安らかな表情を浮かべていて、なんだか温かな気持ちになれました。

ただ、エルウッドは酒の量を控えないと本気で人が変ることになるのでは…と一抹の不安が。お姉さんがちゃんと頼めば大丈夫だとは思うけど…。
しかしながら、コメディだから、風刺だからとは思ったものの、”ファンタジーだから仕方ない”とは一度も思わなかったところは、とても素晴らしかったと思います。

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映画「ヒックとドラゴン」観た

 | ファミリーアニメ  Comment(6) 

ヒックとドラゴン
原題:HOW TO TRAIN YOUR DRAGON
製作:アメリカ’2010
監督:クリス・サンダース、ディーン・デュボア
原作:クレシッダ・コーウェル
ジャンル:★ファミリー/ファンタジー/アドベンチャー

【あらすじ】村を守るため、ドラゴンと戦い続けるバーク島のバイキングたち。そのリーダー、ストイックの息子ヒックは、気が優しくて非力な落ちこぼれだった。ある日、彼は皆が恐れるナイト・フューリーを打ち落とすが、止めをさせず、あまつさえ“トゥース”と名付けエサをあげるようになり…。

まだ続いてるファンタジー企画第5弾!
王道ストーリーながら、ヒックとトゥースが心を通わせていく過程が自然で、いつの間にか彼らと一緒に冒険できるような作品でした。
憎むべき敵の目に”怯え”を見たことから始まった、ヒックとドラゴンとの交流。
持ち前の優しさと賢さ器用さを発揮して、ヒックはトゥースとの距離を縮めていきます。
”ドラゴンを倒す事がすべて”な村では認めてもらえなかった彼の才能と、お父さん譲りの勇気。それがなかったら、彼らは理解しようとすることもなく殺しあっていたかもしれません。
「リロ&スティッチ」の監督さんらしく、警戒心が解けていってからの”トゥース”の仕草がとってもキュートでした。くりっとした瞳で見つめて、小首をかしげる様子なんて仔犬みたい!
初めて触れようとした時、もどかしくてトゥースの方から近づくところは、なんだか初々しいキスシーンみたいでした(笑)
ふたりが空を駆け抜けるシーンはサイコーです。スピード感あふれる映像が気持ちよく、3Dだったら本当に空を飛んでいるみたいな気分になれそう!

また、ドラゴンの知識によって危険な修行を乗り切り、仲間たちの彼を見る目がみるみる変っていくのも良かった。悔しがるヒロインや、一喜一憂する父親の心の機微も、言葉より映像で表現していて、出番が少なくても納得できました。
ペット発言はちょっといただけないものの、冒頭でドラゴンを害虫(pests)と呼んでいたのにかけてるそうで、翻訳の問題みたい。
怪獣大決戦を終えてのラストはちょっと驚きでした。色々とそこに込められた意味もあるんだろうけど、一番大事なのは、それでも二人一緒なら、家族や仲間が笑っていられれば、サイコーに幸せだっていうことだよね!

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映画「テラビシアにかける橋」観ました

 | ファンタジー  Comment(16) 

テラビシアにかける橋
原題:BRIDGE TO TERABITHIA
製作:アメリカ’07
監督:ガボア・クスポ
原作:キャサリン・パターソン
ジャンル:★ファンタジー/アドベンチャー/青春

田舎の町の貧しい家庭に育った小学5年生の少年ジェス。孤独な日々を過ごしていた彼は、隣家に引っ越してきた想像力豊かな少女レスリーと出会い仲良くなっていく。やがて小川を越えた森の中に、ふたりだけの空想上の王国“テラビシア”をつくり上げ…。

もう3月ですが、もう少し続きます。ファンタジー企画第4弾!
あの場所と、子ども達の信じる心が描き出すファンタジー世界が素晴らしかったです。
森が応えてくれているかのように、鮮やかに広がっていく想像の世界。最初は逃避の場所なんだけども、後半いじめっ子だった女の子と似たトロールが仲間として現れるなどの変化が。自分の心と向き合う場所でもあるんです。
こんな想像の世界を共有できる親友レスリー。彼女に自分と同じ部分を見出す瞬間が印象的です。彼女の感想文に想像力を掻き立てられ、彼女がつむぐ言葉に引き込まれていくのを、目に映る魚や彼女の口元からでてくるあぶくで表現してました。
ちょっと前までは、大好きな音楽の先生に見とれて、歌うのも忘れてたくらいなのに、彼女と出会ってからは少しづつ自信をつけ、先生への態度が男前に変わっていくのも良かったです。(音楽の授業では、いじめっ子もいじめられっ子も関係なく、みんなで楽しそうに歌っていて、この先生が地味に凄い!)
↓以下ネタバレ注意!

終盤の事件はショックでしたが、ご丁寧に2回もそれをにおわせるシーンを入れてくれたし、そもそもあのロープで行き来し始めてからハラハラしっぱなしだったので、ショックな反面、酷い話ですが「メイベルじゃなくて良かった…」とホッとした部分もあったり。
やっぱりキケンがあるものを”楽しいもの”としてだけ描くのは引っかかるし、何より映画的に意味のあるものだったのでなんとか受け入れられました。
今までジェスが知らなかった大人たちの優しい一面が、彼を少しづつ悲しみから引き上げていくのを、短い時間ながらしっかり描いてます。お父さんと担任教師の優しさが…(涙)
想像の世界も素敵だけど、それを共有する人がいるからこそ素晴らしいんだと気付いたジェス。あの美しい世界を蘇らせたメイベルと彼の笑顔に胸がいっぱいになりました。

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