2013年02月 忘却エンドロール

素敵映画に出会えた時の感動をそのまま書き綴る、映画感想ブログ.

映画「ティンカー・ベルと輝く羽の秘密」観た

 | ファミリーアニメ  Comment(8) 

ティンカー・ベルと輝く羽の秘密
原題:SECRET OF THE WINGS
製作:アメリカ’2012
監督:ペギー・ホームズ
ジャンル:ファンタジー/ファミリー

【あらすじ】物づくりの妖精たちで冬支度をする中、ティンカーベルは立ち入り禁止の冬の森に興味を示す。こっそり境界線を超えたところ自分の羽が光ったのだ。 ある冬の妖精がその理由を知っていると聞いた彼女は、禁じられた境界線を越えて冬の森に入って行き…。

ファンタジー企画三作目です。
あいかわらずどっぷりファンタジー世界を堪能できる作品。ティンクも成長したのか、顔を真っ赤にして怒ることはなくなりウザさも半減。でも、相変わらず掟と聞けば片っ端から破らずにはいられない性格です(笑)
毎回そのせいで必ずピクシー・ホロウや友達の命の危機を引き起こしてるのにな~。反省しないな~…。
まあ、ネタバレしてしまうと、今回は破っても仕方ない理由がありました。なんとティンクの生き別れの双子の姉妹がいたんですよ!!
同じ赤ん坊の笑いから生まれ、運悪く離れ離れになってしまったティンクとペリウィンクル。冬の妖精は暖かい場所では羽が融け、その他の妖精は寒い場所では羽が凍って割れてしまうという悲劇の姉妹!
大冒険はないものの、ふたりのために頑張る仲間たちの描写は微笑ましいし、何より姉妹が可愛い。守ってあげたくなります♪
後半は強引で笑えました。大根おろしで出来た降雪機があんな危機を引き起こすとは…ものづくりの妖精すげぇ~!!(笑)
ティンクと同じく、引き離される辛さをよく知っている女王の恋物語も王道でよかったです。でも、そのせいかイッケメーンなテレンス君の出番がほぼ無し。ペリウィンクルにボーイフレンド?と聞かれて、ティンクは「う~ん…」と口ごもってたしなぁ。将来的にはピーター・パンが現れるわけで、テレンスの恋の行方は…。
次回作に期待ですね。

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映画「夜のとばりの物語」観ました

夜のとばりの物語
原題:LES CONTES DE LA NUIT
製作:フランス'2010
監督:ミッシェル・オスロ
ジャンル:★ファンタジー/ロマンス/アドベンチャー

【あらすじ】古い映画館の映写技師と好奇心旺盛な少年と少女を進行役に紡ぐ幻想的な6つの愛の物語。

ファンタジー企画で観た二作品目です。わたしの風邪はほぼ治ったんですが、家庭内感染が拡大しちゃってイラストはもう少し後になりそう。オムニバスだったおかげで、ちょっとした時間に少しづつ観られました。
「プリンス&プリンセス」と同じで、映写技師のおじさんと少年少女がお話を作って演じるという設定で始まります。このノリが好きなんだよな~。

一話目は「狼男」
いきなり美しい影絵の世界を堪能できます。湖に映る月が綺麗…。狼男のくせに、人間の時は自分に親切にしてくれた相手が誰かも気付かないなんてね~。妹がもっとはやく告白してれば…。ツッコミどころはあったものの、御伽噺らしい展開でよかったです。

二話目は「ティ・ジャンと瓜ふたつ姫」
主人公が本当にのんきな青年で笑えました。死者の国に迷い込んで観光気分♪
障害を優しさで乗り越え、そのおかげで三つの試練をクリアできる展開も定番でいいね。でも、最後のオチにあんぐり。善い人だけど、男としては…。

三話目は「黄金の都と選ばれし者」
「わたしが美女だとわかってる?」と連呼するヒロイン(笑)
生贄の美女を救うのも冒険譚につきもの。ハッピーエンドだけど、住む家がなくなったのは大変そうです。黄金の都の遺産ともいえる”歌”のちからで、みんな頑張れるかな?

四話目は「タムタム少年」
物語的には面白かったけど、アフリカ民族はもっと音楽やダンスを重要なものだと考えてる気がして、あんなに五月蝿がるのに違和感を覚えてしまいました。もしかして、昔話とか伝説的なものだったのかな?

五話目は「嘘をつかなかった若者」
物語もいいけど、その前の「こんなお姫様は嫌」と怒り出す女の子が良かった。彼らが演じているんだと思い出させるこのつなぎが好き。
そして、お姫様は確かに嫌な女でした。けれども、それを頼んだのは父親だ!
愛馬の命どころか娘まで賭けの道具にするとは…。でも、一番好きなお話です。

六話目は「鹿になった娘と建築家の息子」
これまたお城や妖精の家が美しいですね~。タイトルに偽りありなのと、カラスを悪く言いすぎなのが引っかかったものの、愛の力で解決するところがこの作品のいいところ。エンドロール中に爺さんが妖精に諭されていて笑えます。愛ですよ、愛!

全体的に「プリンス&プリンセス」ほど物語に引き込まれることはなかったけれど、大好きなオスロ監督の美しい影絵の世界を堪能できたので大満足でした♪

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映画「プチ・ニコラ」観ました

 | ファミリー  Comment(9) 
Tag:フランス

プチ・ニコラ
原題:LE PETIT NICOLAS
製作:フランス’09
監督:ローラン・ティラール
原作:ルネ・ゴシニ 、ジャン=ジャック・サンペ
ジャンル:★コメディ/ファミリー

【あらすじ】優しい両親と仲の良い友だちに恵まれ、楽しい毎日を送るニコラ。ところがある日、自分に弟ができると察してしまう。そうなれば自分は森に捨てられてしまうかもしれないという不安に駆られ、仲間たちに相談するニコラだったが…。

風邪は治ったけど本調子ではないので、とりあえずいつもの映画感想。「おおかみこども~」は午後に観て、明日から他のファンタジー映画も観ていく予定です!

原作の絵本は知りませんが、OPから可愛らしくて思わず口元が緩みました。
弟が出来たら自分は森に捨てられてしまうかもしれないと悩むニコラもカワイイ。見た目がお人形さんみたいな子で、いかにも本気でこういう事を悩みそうな感じがするんですよ。
そして、ニコラを取り巻く個性的な子ども達が面白かったです。
がり勉で授業で当ててもらうのが大好きなメガネのちびっ子、食べるの大好きでみんなもそうだと思ってる小太り少年、事業家のお父さんが大好きな仮装大好き坊ちゃん、いつもぼーっとして怒られてばっかりな赤毛少年、弟ができて不安を抱える憂鬱顔の少年など、見た目からしてそれぞれのキャラクターにぴったりで、このメンバーが揃うと妙にしっくり!
身体測定や代理の先生、視察のエピソードでは、わたしのお気に入りのメガネ君と赤毛君が大活躍で、思いっきり笑わせてくれました。「セーヌ川!」と答えてクラス中が感動の嵐に包まれるとこなんてサイコー。
割とシャレにならないこと(サボテン事件や怪力薬)もしてたけど、コメディと割り切って観られたので、ずっと笑いっぱなしでした。
一方、ニコラの両親も負けず劣らず面白い!
社長夫人を食事に招いた時のお母さんの空回りっぷりがね~(笑)
大人パートはシニカルな笑いがあって、子どもパートと絶妙なバランスでした。
勘違いに勘違いを重ねての大騒動も大満足だったし、ラストにニコラが出した結論には思わず感動してしまいました。こうくるか~っていう驚きはあるのに、納得の流れ。
大好きな作品です。

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映画「K-19」観た

 | 伝記/自伝/実話  Comment(2) 
Tag:イギリス ドイツ

K-19
原題:K-19 THE WIDOWMAKER
製作:アメリカ・イギリス・ドイツ’02
監督:キャスリン・ビグロー
ジャンル:★ドラマ/サスペンス/アクション

【あらすじ】1961年、米ソ冷戦最中のソ連。原子力潜水艦K-19の処女航海の艦長にボストリコフが任命された。副艦長には経験豊富なポレーニンが就き、艦は出航。しばしば対立しつつも、K-19は順調に任務を成功させていく。だが突然、原子炉の冷却装置にひびが入り…。

ハリソン・フォードのシワが素敵(特殊メイクだった!)と思いながら再見(笑)
初見では艦長と副艦長の対立をメインに観てました。艦長の傲慢さ不器用さに「あ~!そんな言い方して!」とハラハライライラしたり、そんな艦長にあからさまに反発する不穏分子を放っておき、自分も持ち場を離れたりした副艦長に疑問を感じたり。
でも、元はといえばこんな危険なものを乗せた艦に、安い部品を使ったり無理させる上層部が悪い!ということで、今回は艦長との対立についてはわりと冷静に観られました。
完璧とはいかないまでも艦長としての責任を果たそうとするボストリコフと、信頼と結束が何より大事な局面だと(やっと気付いて)、個人的感情は抑え艦長を助けるポレーニンのドラマは見ごたえあります。
そして、再見するまですっかり忘れていて、今回記憶にしっかり刻まれたのが原子炉の事故。ハリウッド映画で、ここまで放射能の恐ろしさを克明に描いた作品は珍しいと思います。いちおう観る人への配慮もあって、被爆レベルは低めの状態のメイクにしたそうですが、それでも寒気がするほど怖かった…。
放射能の影響で吐いているのを見ても、決死の思いで作業に向かう姿。手の震え。倒れつつも最後までやり遂げる決意…。
彼らは英雄になりたかったわけじゃなく、ただ仲間や祖国を守りたかったんですよね。集合写真が切なかったです。
実話を基にしていると言っても、実際にあったのは”進水式でシャンパンが割れなかったこと”と、”原子炉事故があった”という部分だけだとか。でも、放射能の恐ろしさをしっかり伝えてました。

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映画「ナチスの犬」観ました

 | 歴史・実録ドラマ  Comment(0) 
Tag:オランダ

ナチスの犬
弟くんが「シー」と言われるのは2回、意味があるのかな?
原題:SUSKIND
製作:オランダ’2012
監督:ルドルフ・ヴァン・デン・ベルフ
ジャンル:★実録/ドラマ/戦争

【あらすじ】1942年夏、ナチス・ドイツ占領下のアムステルダム。ドイツ系ユダヤ人のズスキントは、家族のためにユダヤ人評議会で職を得て強制送還を免れた。彼は表向きはナチス親衛隊の高官と親しつつ、レジスタンスの協力で子供達を逃す地下活動を続けるが…。

自分と家族のため、同胞に憎まれるのは覚悟の上で、ユダヤ人移送の指揮官となった主人公。
映画を観てる分には「まあ必死になるのも当然だよね。」という気持ちでしたが、もし戦時下で能力も財産もない自分が連れて行かれて、彼のような人がそれを指揮していたら、間違いなく”裏切り者”と憎んだと思います。
でも、彼は自分の事だけを考えていられるほど冷酷な人間ではありませんでした。少しでも同胞を守るチャンスを得ようと、積極的に孤独なフュンフテン大尉に取り入ります。
あれほど簡単に取り入る事が出来たのは、才能だけでなく、彼が保身を考える普通の人間だったからかもしれません。正義感が強すぎても、あのたくさんの子ども達は救えなかったかもしれない…。そう考えると、普通の人たちの持つ小さな良心というものは、「海と毒薬」の時とは逆に、とても強いものだと思えました。
誰かがやらなければならない仕事…ならば彼で良かった!
隠れているユダヤ人を見つけ、ドイツ軍に引き渡す事を商売にしている男も登場し、その差が際立ってました。
利用されるフュンフテンも見ていて辛くなります。この人だって、やりたくてこんな事をしてる訳ではないのだから…。戦争がなければ親友になれたと哀しそうに笑うのが印象的でした。
また、夫婦の描き方も良かったです。いつも話し合って想い合って、夜は娘を抱きながら一緒に床下で眠る…。娘の描写は少なかったけど、娘への愛はしっかり描かれてました。
終盤、子供たちを救いに行かせるための奥さんの決断が痛ましい。金網越しに手を伸ばすシーンも切ないです。
やるせないラストですが、彼のおかげで再会できた姉弟と母親の笑顔に救われます。

映画「ローラ(1960)」観ました

ローラ(1960)
原題:LOLA:DONNA DI VITA
製作:フランス/イタリア’60
監督:ジャック・ドゥミ
ジャンル:★ドラマ/ロマンス

【あらすじ】仕事にあぶれたローランは、幼友達ローラに似た雰囲気の少女と出会う。そしてその矢先、10数年ぶりにローラと再会するのだった。初恋のひととの思いがけない再会に運命を確信するが、彼女は7年前に忽然と姿を消した恋人ミシェルを待ち続け…。

最初はケバイ女だなぁと思って観てたんだけど、彼女の母親としての素顔が見えるにつれ引き込まれてしまいました。主人公がちょっと頼りなげな根暗青年なのも私的に感情移入しやすくていいです(笑)
子供を学校へ送ったり、寝かしつけたり、主人公と再会して話してても子供から目を離さず、こまごまと母親としての描写が入り続けて、最後まで変わらなかったことに感動。さすが「子供のためにギャンブルやめて立ち直る!」と修行の旅に出た夫(恋人?)を7年も信じて待ち続けるだけあります。
強い母親であり、ダンサーとしても男たちを魅了してしまう彼女は、何事にもやる気がなかった主人公が生きる喜びを見出すのも納得なヒロインでした。
また、13歳の美少女を女手一つで育てつつ父親にふさわしい相手を探す女性や、みんなに甲斐性なしと思われている息子の帰りを待ち続けるお婆さんが良かった。母親がみんな素敵なんですよ。
それに、仕事ではふらふらしてる主人公も、彼女への態度や他の人との会話から他人への誠実さが伝わってきて好感が持てます。ついかっとなってヒロインに酷い言葉を投げつけてしまった翌日、きちん誠心誠意謝るのがよい。こういう描写は省略してはいけないよね。
モノクロの美しい映像が、ラストの切なさを際立たせてました。ローラ(ローランでした)のその後が語られるという「シェルブールの雨傘」もいつか観てみたいです!

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映画「グレートレース」観た

 | ファミリー  Comment(6) 

グレートレース
原題:THE GREAT RACE
製作:アメリカ’65
監督:ブレイク・エドワーズ
ジャンル:★コメディ/アドベンチャー/ファミリー

【あらすじ】宿命のライバル、レスリーとフェイトは、様々なチャレンジで記録を打ち立てていた。レスリーがNYからパリにかけてのカーレースを開催、出場すると聞き、いつも苦汁を舐めているフェイトは大張り切り。また、女性記者として名を上げたいマギーも参加を決め…。

いきなり主人公の歯がキラーンで笑いました。目だって光るんだぜ。古き良き時代だなぁって感じが心地いいです。
フェイト教授と助手のコンビがいい味出してますね。レスリーに勝つことしか考えてなくて、あきらかに失敗してても「あいつはこんなこと出来まい!」ジャジャーン♪となるのが可愛いです。彼が作るメカの数々も童心を呼び覚ますものがありました。
助手(P・フォーク!)もどうしてそんなに忠実なのというくらい健気で、途中さすがに愛想が尽きてきたかと思いきや、やっぱり最後まで一緒なとこがいい。
チキチキマシン猛レースは見たことないけど、ケンケンとご主人が彼らをモデルにしてるというのはなんとなくわかる気がしました。他の作品への影響もそこここで感じられます。
そんな彼らが本気で古典的ギャグを連発!最初からクスクス笑い通しでした。
ただ、160分もあれば当然なんだけど、後半は飽きてきてしまいます。いきなり漂流したり、他国の王位継承問題に巻き込まれたり、どんどんレースとかけ離れていって。パイ投げはさすがにうんざり…(あの量!)
それでも、終盤のマギーと主人公の恋の駆け引きでは、思わず笑顔になっちゃうし、フェイトの負けず嫌いな性格(というよりずっとレスリーと競い合っていたいんだよね)がわかる提案も後味爽やか。何より最後のエッフェル塔で、ぜんぶ許せてしまいます♪(笑)
愛すべきスラップスティックコメディでした。

真冬のファンタジー企画&「おおかみこどもの雨と雪」

 | ブログDEロードショー  Comment(46) 
Tag:日本

真夏のきもだめし企画から半年、今度は一緒にファンタジー映画を観ませんか?
おススメは、norさんがリクエストして下さった『おおかみこどもの雨と雪』(2012年日本製作、細田守監督)。
“おおかみおとこ”と恋に落ち、2人の“おおかみこども”を生んだ一人の女性を主人公に、母親と子どもたちとの絆と成長を描いたファンタジードラマです。
おおかみこどもの雨と雪
(画像クリックで大きいサイズが見られます)

この企画を思いつく以前から、norさんに”ソフト発売日が決まったら、その月にみんなと一緒に観られないか”とリクエストいただいてました。
理由は…
ポスト・ジブリの呼び声高い細田守監督の最新作。
”ファンタジックに描くリアルな人間模様”
皆さんと一緒に新作映画を楽しめたらと思いリクエストしました。
だそうです。

発売と同時にレンタルも開始されますが、借りられない方も出てくるかもしれません。劇場で観たという方もいらっしゃるでしょう。
…でも大丈夫、そんな時は他のファンタジー映画を観ればいいじゃない!
期間は長めにとってあるので、複数作品の鑑賞も大歓迎です♪
開催期間は2月20日(水)~2月末までなので、みなさんぜひご参加下さいませ。
企画内容については、サイドバーにある「ブログDEロードショー」欄の”企画概要+参加者名簿”のリンク先をご覧下さい。

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映画「トゥモロー・ワールド」観ました

 | SF  Comment(11) 
Tag:イギリス

トゥモロー・ワールド
原題:CHILDREN OF MEN
製作:アメリカ・イギリス’06
監督:アルフォンソ・キュアロン
原作:P・D・ジェイムズ
ジャンル:★SF/サスペンス/ドラマ

【あらすじ】人類に子供が生まれなくなって18年が経過した2027年。希望を失い世界各国が混沌とする中、英国政府だけはなんとか治安を維持していた。そんなある日、エネルギー省の官僚セオは、元妻ジュリアン率いる反政府組織に協力を要請され…。

設定はしっかりSFでしたが、本質的には反戦映画で考えさせられる作品でした。
子供が生まれなくなった近未来は、絶望に蝕まれ混沌に包まれてるわけですが(ここが納得できないという人がいてビックリ!)、そこに描かれているのは今まで人間がしてきた恐ろしい事をそのまま詰め込んだような未来。他人事ではないのだというリアルさがあります。
そして、そこに差す一筋の希望の光である移民少女キー…。ここに描かれる絶望も希望も、今現実にあるものなんですよね。
ネタバレというほどでもないですが、キーの役割は聖母マリアでした。そんな彼女を守り導くのが主人公のセオ。強いわけでも特別な能力を持ってるわけでもない、ただの平凡な男です。
後半のキーたちを守る描写の中で、彼がいかに子供を愛していたのかが伝わってきて涙があふれてきました。妊婦を見た事がなく、何の知識も持たないキーを安心させ支える姿に、出産も育児も夫婦で協力してきた様子が、幸せに満ちたその光景が目に浮かぶようでした。
出産のシーンはややあっけなかったけども、赤ん坊の泣き声を聞き、その姿を見て、戦いに明け暮れていた兵士たちが銃をおろすシーンは胸に迫ります。こんな未来が訪れるまでもなく、きっと本当は誰もがわかっているはず…。
原題の意味は「人類の子供たち」。複数形であるところが重要なのに、邦題は陳腐なものになってしまいました。エンドロールで流れる子供たちの笑い声も印象的です。

映画「戦場にかける橋」感想

 | 戦争  Comment(2) 
Tag:デヴィッド・リーン

戦場にかける橋
原題:THE BRIDGE ON THE RIVER KWAI
製作:アメリカ’57
監督:デヴィッド・リーン
ジャンル:戦争/ドラマ

【あらすじ】タイとビルマの国境近くにある日本軍の捕虜収容所。指揮官も肉体労働に使おうという所長に対し、英軍大佐はジュネーヴ協定に反すると抵抗を続ける。一方、米軍捕虜の海軍少佐は脱走に成功するが…。

初見では衝撃を受けた記憶があるんですが、再見したら斎藤大佐の描き方が中途半端で入り込めませんでした。協力しないと病人も駆りだすと脅していたのに、結局どうなったのか曖昧なまま進めていたのが…。
まあ、病人使って死者が出たなら「(英軍)大佐が勝った!」とはならないだろうけど、斎藤が心変わりしたのが気まぐれか、良心か、何かに感化されたのかで人物像も変わってくると思います。言動が武士道とは程遠かったし、もしリメイクする事になっても、こんな役をやりたがる役者がいるんでしょうか?
(そもそも、ここに描かれているのは大嘘で、日本軍が作った線路、鉄橋は今も立派に役目を果たしているそうです)
いちおう爆破作戦側のシアーズの描写はコミカルさもあって楽しめたし、その分ラストもずっしりきて良かったけど、前のようには観られず…。
反戦は考えさせられたけど、英軍大佐は戦争でイカれたというより元からちょっとおかしなところがあったんじゃないかと思えてしまいました。

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映画「宇宙戦争(1953)」観た

 | SF  Comment(2) 

宇宙戦争(1953)
原題:THE WAR OF THE WORLDS
製作:アメリカ’53
監督:バイロン・ハスキン
ジャンル:SF/サスペンス

突如飛来した隕石の中から、突如奇怪な円盤群が出現した。それは、圧倒的火力で街を焼き払い、軍隊をもたやすく壊滅させてしまう。最後の手段と思われた原爆すらも通じず…。

ミニチュア宇宙船や、意外と可愛い火星人、しょぼい合成映像とかは胸キュンものだったけど、期待が高すぎたせいかあまり楽しめませんでした。
冒頭は妙に軽いノリで、あの町の第一の犠牲者三人組の灰が人型なのは笑うべきか迷ったり。ヒロインの叔父が(たぶんダメとわかっていて)信条を貫き亡くなってからは、急に悲壮感漂ってきてたけどね。
気になったのは、対象物を消滅させる光線だと主人公が説明したのに、次の瞬間には燃えまくっていたこと。消すのか燃やすのかハッキリして!(笑)
暴徒の描き方や、終盤の絶望感からの希望は深みがあってリメイクより良かったです。
でも、納屋での攻防は先に観たリメイクの方がハラハラしたし…ずっと前から地中に潜んでいたみたいな描写と、息子がちゃっかり生きてるとこは別として、私的にはリメイクの方が全体的に面白かったかな。

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映画「特攻野郎Aチーム THE MOVIE」観た

 | アクション  Comment(10) 

特攻野郎Aチーム THE MOVIE
荒っぽい救出で吐く寸前(笑)
原題:THE A-TEAM
製作:アメリカ’2010
監督:ジョー・カーナハン
ジャンル:★アクション/アドベンチャー

ハンニバルをリーダーに、フェイス、B.A.、マードックら米軍の精鋭によって結成された特殊部隊“Aチーム”。だが、米ドル紙幣原版の奪還作戦にて、罠に嵌められ監獄送りとなってしまう。彼らは潔白を証明するために脱獄し…。

ドラマの再放送をよく観ていました。細かいところはあまり覚えていないけど、大好きだったんですよ~。
そんなわけで、懐かしさにつられて鑑賞です。さすがに俳優の違いが最初は気になってしまったけど(コング呼び好きだったのに)、それもはっちゃけた彼らの様子を観ていたら気にならなくなってました。とにかくノリよく派手にアクションかましてスカッとできればいいのよ!
B.A.の飛行機恐怖症ネタも大好きです。愛車をペッちゃんこにされたからマードックと犬猿の仲だったんだ(ドラマと同じか知らないけど)。料理で懐柔されちゃうところも可愛い。でも毎回注射はやめたげて!(笑)
マードックの曲芸飛行もスピード感あって楽しめたし、彼らのやり取りがいちばんAチームらしさが出てたかも。
ハンニバルは葉巻を咥えた姿が見られただけで満足です!
フェイスは記憶が呼び起されなかったから、あんまり再現されてなかったのかな?
でも、冒頭から活き活きしていて、この作品的にはよかったと思います。
ヒロインはだいぶ地味になってましたね~。最近の海外ドラマによくいそうな…。エンジェルはエンジェルで80年代のヒロインそのものって感じでしたが、あえてそれを再現してほしかったです。
まあそれでも、そんな彼らがノリノリで作戦遂行していくのが痛快!戦車で墜落しつつ、砲撃の反動でなんとか生き残るシーンとか馬鹿でサイコーですね。
愛すべきB級映画でした。

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