2012年10月 忘却エンドロール

素敵映画に出会えた時の感動をそのまま書き綴る、映画感想ブログ.

映画「ネバーエンディング・ストーリー」観ました

ネバーエンディング・ストーリー
原題:THENEVERENDINGSTORY
製作:西ドイツ・イギリス’84
監督:ウォルフガング・ペーターゼン
原作:ミヒャエル・エンデ
ジャンル:★ファンタジー/アドベンチャー

【あらすじ】母を亡くし悲しみに沈んでいた少年バスチアン。いじめっ子に追いかけられ古本屋に逃げ込んだ彼は、店主が読んでいた不思議な本と出会う。こっそり持ち出し、学校の屋根裏で読み始めた彼は、ファンタージエンを舞台にした冒険物語にすぐに引き込まれ…。

これ大好きなんですよ~。もうOPの曲からワクワクドキドキしちゃいます。
ファンタージエンの世界観も素敵なんだけど、一番ドキドキするのはその世界への入り口となる、古本屋や屋根裏なんですよね~。”屋根裏”という言葉の響きがこんなに魅力的に感じるなんて!
ただ、屋根裏に行くまでの学校の白い廊下を見たら、なぜか「シャイニング」を連想してしまいました(笑)
屋根裏では、バスチアン側とアトレイユ側が切り替わり話が進んでいくんですが、だんだんとアトレイユ側を描く時間が増えていくとこもいい。バスチアンが本に熱中していく感覚を共有してるようで、一緒になってアトレイユの冒険に心奪われてしまいます。アトレイユ側だけ観てもダイジェストみたいな流れなのに!
ファンタージエンの住人も大好きですね~。アトレイユ(撮影中に二度も死に掛けたとか…)はカッコ可愛いし、愛馬アルタスクの別れのシーンでは毎度涙してしまいます。ふわふわんこなファルコンはもちろん大好きだし、なんと言っても幼ごころの君は私にとって永遠のヒロインです(今回の字幕は女王呼びだった!?)。大きな岩男とその仲間たちや大亀、小人の老夫婦も短い時間でいい味だしてました。
最後に叫んでいた名前は字幕がなかったので調べてみたら、ドイツ版ではモンデンキント(月の子)、英語版だとムーンチャイルドと言っていたそうです。てっきり母親の名前をつけるのかと思ったら、結局違う名前をつけたんでしょうか?
今まで考えもしなかったけど、本屋のおじいさんは以前、幼ごころの君に名前をつけた事があるのかも。
久しぶりの再見にドキドキしまくりでしたが、ファルコンの力を借りていじめっ子に仕返しするラストだけはいただけませんでした。続編を覚えてないから夢オチなのかもしれないけど、わざわざラストに持ってくるようなものじゃないですよね。そこだけが残念…!

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忙しい時のお豆腐グラタン

 | 日常生活  Comment(4) 

この間、うちで一番古いPCに入れている、フリーのアンチウイルスソフトの新バージョンが出ていたので、古いのをアンインストールして、新しいのを入れたんですが…ウイルス定義ファイルの更新のところでフリーズ!!
散々試行錯誤したあげく、たんに32bitOSに64bitのソフトを入れてしまったせいだと気付き、がっくりきてしまいました…。公式サイトからはダウンロードできないって…(出来るかもしれないけどどこにあるやら)。もう32bitOSのユーザーへの配慮なんてしないつもりかな。

そんなこんなで、家事もそっちのけでPCに構ってたら、食卓がおそろしく寂しいことになってしまいました。そこで思い出したのが、かえるママさんのおとうふグラタン!
ただ、調べなおす時間もなくて、あやふやな記憶で作ることに(笑)

まず、出だしから大間違い。木綿豆腐を水切りするためレンジでチン!
オーブンが壊れてて、レンジで調理すると水が出てきてしまうという事で、しっかり水切りしようとして潰してしまいました(笑)
まあ潰れてしまったものは仕方ないと、うろ覚えだった卵を投入。生で!
塩コショウして軽く混ぜました…。
トッピングは冷蔵庫に常備されてる”かにかま”です。
マヨネーズは苦手なひとがいるので、プロセスチーズととろけるチーズをWでのせて、再びレンジでチン!
水切りした木綿豆腐と卵のため”ふわふわ”とはなりませんでしたが(それ以前に別物…)、想像以上に好評でした。トッピングを変えるだけで色々な味が楽しめそうです。
かえるママさん、我が家の食卓を救ってくれてありがとうございます!

TV映画 横溝正史シリーズ「不死蝶/黒猫亭事件」観た

 | ミステリー  Comment(6) 
Tag:森一生 横溝正史 日本 にゃんこ

横溝正史シリーズ/黒猫亭事件

『不死蝶』(1978年、森一生監督)

前半、周りがうるさいところ頑張って観たんだけども、次男が殺された理由がよくわからなかったです。最初に殺されたじいさんが、結婚を自由にさせなかったために起きた事件なんでしょうか?
マリがどうやって母の無実を証明しようとしていたのかもよくわからなかったし。
とりあえず、せっかくの休みなのに金田一にパシられる日和警部が可哀相でした。

『黒猫亭事件』(1978年、渡邊祐介監督)

んにゃぁ~ん!っていうアイキャッチの音楽が良かった。OPもみゃ~んみゃ~んと猫っぽさ出てたし。楽器はテルミンでしょうか?
顔なし死体に「推理小説では~」と説明しだした金田一に、「これは現実の話だ、小説と一緒にしないでくれ!」と日和警部が怒り出すのが(笑)
「見込み捜査はいかん」と金田一に注意したりと、しごくまともな捜査をしているのに、結局、金田一にいいとこ取られちゃうのが哀しいね。
しかも、部下たちも金田一に頼りきり。それを一喝しつつ自分も説明してもらいたそうな顔をしている日和警部も可愛かったです。
犯人はぜんぜんわからなかったものの、物語にはちゃんとついていけて楽しめました。前編の最後に、いきなり古畑風に語りかけてくるのがウケたし。
でも、あんなことで殺された黒猫が可哀相…。
風間は金田一に捜査を依頼したり、最後は説得しにきたり、ホント中途半端に優しくて、確かにモテるだろうなぁと納得。ラストで、真の犯人はあなただと断言した金田一も男前でした。
…あれ、そういえば犯人が生き残るのって珍しくない?
最後の〆がこれでよかったです♪

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映画「チリンの鈴」観ました

 | アニメ/人形アニメ  Comment(0) 
Tag:日本

チリンの鈴
製作:日本’78
監督:波多正美
原作:やなせたかし
ジャンル:★ドラマ/ファンタジー

【あらすじ】狼ウォーに母親を殺された子羊チリン。強くなければ生きられないと、チリンは仇であるウォーに弟子入りする。やがて3年の月日が経ち、狼ウォーの相棒として、周囲の動物に恐れられるようになったチリンだったが…。

ヤバイ!超痺れました!!
可愛い子羊(その他2作品のキャラ)が描かれたジャケットだったので、こんな展開になるとは思ってもみませんでした。時代劇や西部劇、「ランボー」などが好きな人におススメです!
冒頭から湿っぽい曲が流れて、悲しい物語なんだろうと覚悟はしていました。でも、ラストはそんな単純なものじゃなくて、寂しさと虚しさと喪失感が押し寄せてくるような感覚。最初は湿っぽいと思ったテーマ曲が、その余韻をさらに深いものにくれるんですよね…。
ウォーとチリンの関係は、「ドラゴンボール」のピッコロと悟飯を思い出しました。親を殺したウォーに弟子入りし、力を求めるチリン。その間に、親子のような感情が芽生えてゆきます。
ハードボイルドなウォーが魅力的でした。名台詞が多くて、なかでも「悲しみで心の牙を砥げ!」というセリフと最後のセリフが印象的。
ラストは、強さを求めた者の寂しい末路が容赦なく描かれます。サンリオとは思えないシビアな展開…。46分と短い作品ですが、生きることや親子の愛情、そして憎しみや恐怖から生まれる強さについて考えさせられました。
子供には重い内容ですが、しっかりと大事な事を心に刻み付けてくれる、そんな名作アニメだったと思います。
この作品を教えて下さった方、ありがとうございました!

TV映画「横溝正史シリーズ/悪魔の手毬唄」観ました

 | ミステリー  Comment(6) 
Tag:横溝正史 日本

横溝正史シリーズ/悪魔の手毬唄
製作:日本’77
監督:森一生
原作:横溝正史
ジャンル:★ミステリー

【あらすじ】岡山の鬼首村を訪れた金田一耕助は、滞在先で放庵という老人と知り合う。20年前にこの村で起きた殺人事件の話を聞くが、その後、彼は謎の失踪を遂げてしまった。やがて、村では凄惨な殺人事件が連続して起こり…。

「悪魔の手毬唄」は初めてなのでわくわくしながら観られました。
冒頭から手毬唄を歌う少女が雰囲気を盛り上げてます。美人も多いし、話数も多いし、期待が膨らみますね。
第一話はとても明るい雰囲気で、金田一は字が下手だと発覚したり、ちゃんと髪をガシガシ洗ってる描写があったり(笑)
不潔なんじゃなくて、フケ症だったのか…?
音楽なども明るい感じだったけど、一人の老婆の出現により暗雲が。雷雨とともに一気に不安を掻き立てられるのが素敵です。
…でも、一話の終わりはサンショウウオで、つい笑っちゃいました。
何気に日和警部が活躍してましたね。金田一にこの村の宿を紹介したのも、心に引っかかっていた未解決事件と彼を引き合わせるため。ひそかに想いを寄せる女将さんのためにも、金田一の手を借りて事件を解決するつもりです。こういうのいいなぁ!
ただ、日和警部が活躍するのは嬉しいんだけど、お約束的に彼がいると犯人がすぐわかってしまうという…。もともと動機も犯人もわかりやすい事件だと思うし。…原作ではどうなんでしょう?
でも、それがわかっているからこそ、切なさやもどかしさも増してました。気遣いが逆に辛そうだったり、「さっさと帰って来い金田一!」と叫びたくなったり(笑)
後半は里子の健気さにぐっときました。女将さんも美人だけど、一番好きなのは里子かな。
今まで観た作品と比べて、そこまで憎らしくて歪みきったひともいなくて(愚かな夫はいたけど)、事件解決後のやるせなさがたまらなかったです。金田一の「ボタンの掛け違いなんだよ」というセリフも良かった。
ちょっと出しゃばりなナレーション以外はとても良かったです。

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第33回ブログDEロードショー「チャンプ(1979)」

 | ブログDEロードショー  Comment(26) 

原題:THE CHAMP
製作:1979年、アメリカ
監督:フランコ・ゼフィレッリ
開催;2012/10/26~10/28
チャンプ(1979)
落ちぶれた元ボクシング・チャンピオン、ビリーが、彼を“チャンプ”と呼び続ける息子T・Jの期待に応えるため立ち上がる物語です。
「ニッケル・オデオン.ISM」の庄屋弁当さんがリクエストして下さいました。
理由は…子供の頃、テレビのロードショーで観て
初めて号泣した作品だったので紹介しました
との事です。
企画内容については、サイドバーにある「ブログDEロードショー」欄の”企画概要+参加者名簿”のリンク先をご覧下さい。

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PCのセキュリティ対策とか

 | PC関係  Comment(3) 

PC遠隔操作のニュースとか聞いてたら、また自分のパソコン大丈夫か?とか不安になってきちゃって。とりあえず、自分がやってる対策を書き出して、間違ってるところや足りないところがあったら、親切な人が教えてくれやしないだろうかと甘い考えで書いてます(笑)
以下、わたしがやってるセキュリティ対策。

●OS、ソフトの更新と、設定の見直し。
普通は自動更新になってますよね。最新版の確認は、ヘルプなどの”アップデートの確認”とか”バージョン情報”で。
adobe readerは、保護モードの有効化や、JavaScriptの無効化、マルチメディアプレーヤーの無効化など、環境設定を見直してました。…が、最近は面倒になって、軽くて必要最低限の機能しかないSumatra PDF Portableに乗り換えました。
他にも、ブラウザの設定では、flashを勝手に読み込まないようにするとか、使わないものは(javaとか)offにしてるし、ウイルス対策ソフトはウイルススキャンのスケジュールや検出時の対応など見直してます。

●不用意にソフトをダウンロードしたり、リンクを踏まない。
フリーソフトをダウンロードする前に、検索しまくって安全性を確認。ダウンロード後は解凍する前に、非常駐のアンチウイルスソフトBitDefender(コマンドライン版)でスキャンしてます。
リンクは、マウスオーバーしてステータスバーに表示されるアドレスを確認するよう気をつけているのと、外部リンクの時は、agusegredで安全かどうか確かめてからクリックしてます。

●リモートデスクトップの無効
PC遠隔操作の対策になるのかわからないけど、他のパソコンから遠隔操作する機能なんて使わないので、無効にしました。
「コントロールパネル」の「システム」の「リモートアクセスの許可」で設定できます。

●大切なパスワードはブラウザやメモ帳などに記憶させない。
盗まれたらまずいものは、毎回自分で入力してるし、定期的に変更、他のパスワードと同じにならないようにしてます。
メーラーも使ってません。

●クリーナーソフトでデータの削除を適宜行う。
CCleanerで一時ファイルやクッキー、履歴など、セキュリティに関係あるものを削除。詳しくは知らないけど、クッキーのログイン情報など、悪用される事があるとか。PCメンテナンスにもなって一石二鳥です。
ブラウザで、クッキー無効にして例外サイトを設定したり、ブラウザを閉じたら削除するように設定してもいいと思います。

だいたいこんなところでしょうか。
今のところ、不十分だと感じているのはファイアーウォールです。windows標準のをきちんと設定するか、フリーのを入れるかしたいんだけど、わからないままやっても逆効果かもしれないので、怖くていじれません。
詳しい人がいたら教えて下さい!!

TV映画 横溝正史シリーズ「本陣殺人事件/真珠郎」観た

 | ミステリー  Comment(8) 
Tag:横溝正史 日本

横溝正史シリーズ/本陣殺人事件
『本陣殺人事件』(1977年、蔵原惟繕監督)
オンエアの順番おかしくない?
日和警部と初対面だし、「八つ墓村」で死んだ奴が出てるよ(笑)
凝った密室トリックが面白かったものの、ところどころ設定が前観た二作と似てました。原作ではこれが最初の物語なんですね。
このシリーズでは、金持ちやカップルには必ず不幸が訪れる気がします。現代で言う”リア充爆発しろ”の精神でしょうか。今も昔も大衆が好むものは変わらない、と。
今回は、動機がとことん酷いのでいまいちでしたが、日和警部がだんだんと金田一を信頼していく過程が見られたのは良かったです。
しかし、すでに警察上層部は金田一に全幅の信頼を寄せているんですね。ここまでプライドを捨ててるとは…。駆け出し探偵だった頃の話とかないのかな?
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『真珠郎』(1977年、大洲齊監督)
オープニングの語りは雰囲気あってよかったけど、蛍を口の中に入れて全身発光する真珠郎には思わず笑ってしまいました(当時はすごい技術?)。あと、役者はもう少し美青年に見えるひとを選んでほしかったような。
前半は、殺人鬼が野放しになる展開に金田一いらないんじゃ…と思って観てたら、見事に騙されましたね~。しっかりミステリーな展開になって唸らされました。
またもや自己中男が登場するんですが、今回は二人いて、血縁者でもないという…。行く先々で事件が起こる、呪われた探偵のせい?(笑)
お約束の自転車で転ぶシーンも見られたし、満腹だと頭が働かないので事件中は絶食してるという事実も判明。最長何日絶食したんだろ。
にしても、好きな人に頼まれたくらいで、生首持って走り回るなんて正気じゃないよね~。
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TV映画「横溝正史シリーズ/八つ墓村」観た

 | ミステリー  Comment(14) 
Tag:池広一夫 横溝正史 日本

横溝正史シリーズ/八つ墓村
製作:日本’78
監督:池広一夫
原作:横溝正史
ジャンル:ミステリー

【あらすじ】岡山県の八つ墓村。その村ではかつて、欲に目がくらんだ村人たちによって八人の落ち武者が惨殺されたという。神戸に住む寺田辰弥は、この村の田治見要蔵が本当の父親だと聞かされ、この村を訪れる。だが、彼の出現と時を同じくして、恐ろしい連続殺人が再び村を襲い…。

この作品は前半は辰弥が主人公みたいでした。金田一は本当にこの村にふらっと立ち寄っただけなんでしょうか?
今回もやっぱりおどろおどろしさはあまり感じなかったんですが(要蔵の迫力が足りない?)、ここで出てくる田治見家も酷かったです。基本、自分のことしか考えてません。
要蔵はただの犯罪者だし、彼を可愛がるばあさん二人は他人なんてゴミくらいにしか思ってません。弱々しい兄妹なんて、他力本願で辰弥にぜんぶ押し付けようとしてるみたい。…春代も好きならもっと早く忠告してやれよ!
まあ、エキゾチック美人に釣られてきた辰弥が、それくらいで引き返すわけないのかな。超怖がってたわりに、美人にも遺産にもご執心でしたし…。
母親が息子に、あんな災いをもたらしそうなものを遺そうとしたのも変な感じでした。すべてはあのラストにつなぐため、見えない力に導かれてる?
でもまあ、とりあえず八つ墓明神の祟りじゃ~とか言ってるくせに、壊れた墓を一向に直そうとしない村人が一番変でしたけど(笑)
そんな中、日和警部がいい味出してましたね~。あの人が出てくると場が和んで、思いのほか楽しめました。憎めないキャラです。
この作品で一番怖いのは、実はラストの金田一だったり。あんな事が起きたのに「やはりこれは祟りってことかなあ。」と軽い口調で、ちょっと引きました。もう少しショックを受けてもいいと思うんだけど…。
犠牲になったのが若い娘さんだったら、もっと違う反応だったかもしれません?

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 | ミステリー  Comment(14) 
Tag:横溝正史 日本

横溝正史シリーズ/犬神家の一族
製作:日本’77
監督:工藤栄一
原作:横溝正史
ジャンル:ミステリー

信州財界の大物・犬神佐兵衛が莫大な遺産を残してこの世を去った。だが、彼の遺言は遺された者たちを争わせるような内容で、親族の間に緊張感が漂う。何か起こるかもしれないと、犬神家の顧問弁護士に雇われた金田一耕助だったが…。

映画版で忘れかけてるところを補完しながら楽しめました。
とくに、犬神左兵衛の人生については、いまいち理解できてなかったので、このゆっくりテンポ(4時間くらい?)がちょうどよかったかも。
全体的におどろおどろしさは少なくて(死体はモロ人形だし)、金田一のキャラ的にものん気なところが。でも、私的には結構好きですね~、古谷一行の方が石坂浩二よりイメージが合ってる気がします。各話の最後にいつもずっこけてる金田一に親しみが湧きました。
スケキヨの方も、マスクが違っていて随分と印象が違います。ぎょろりと覗く眼が見えない分、怖さは半減してたし、体の動きで演技しているせいか感情が見えて割と普通。
窒息しそうなのは相変わらずでしたが(笑)
彼が母親の着物に顔をうずめて匂いを嗅いでいるシーンでは、何事かと思いましたよ。そういえば入れ替わってたんでした。マザコンか…、ろくな兄妹いないな。
何気に、この作品で一番男前なのは、ひたすらお嬢様を守ろうとする猿蔵かも。きっと誰よりもお嬢様のことが好きなんでしょうね。左兵衛の命令なんて関係なく、彼女の幸せを心から願っているのが伝わってきました。
あと、どうでもいいけどアイキャッチのチャンチャララージャーン!がお気に入りです。
この作品は、探偵vs犯人ではなく、犬神佐兵衛vsこどもたちなんだなぁと、つくづく思いました。

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映画「王様と私」観ました

 | ミュージカル  Comment(6) 

王様と私
原題:THE KING AND I
製作:アメリカ’56
監督:ウォルター・ラング
原作:マーガレット・ランドン
ジャンル:★ミュージカル

1862年シャム。王子や王女の教育係として、シャム王の宮殿にやってきたイギリス人女性アンナ。契約では息子と一緒に暮らせる家を宮殿の傍に用意してくれるはずだったが、王はそれを忘れて要求ばかり。封建的で前時代的な王宮で、彼女はなんとかやっていくが…。

「アンナと王様」と同じ原作を基にした作品です。
一番印象に残ったのが、スキンヘッドで目つきの悪いユル・ブリンナーが演じる王様ですね。登場シーンでは怖い印象だったけど、誇張したコミカルな演技と、どこか子供っぽいキャラがミュージカルにマッチしていて、だんだんと可愛く見えたり。
王としても父親としても立派に役目を果たしたいという気持ちを、ストレートに歌い上げるところの好感が持てました。
アンナはイメージどおりのひとで、大きなフープ・スカートで歌って踊る姿が素敵!
ススス~と滑るように歩く様子は妖精さんみたいでした(笑)
子供たちがスカートに興味津々なのもおかしくて、一緒に踊るシーンでは子供たちが円陣を組み、一人の子を囲んでスカートのように見せるなど、遊び心があります。
実の息子との描写が少ないのは残念でしたが、彼女の教えが周りに影響を与えていくという”教師と生徒の関係”はしっかり描かれていて、見ごたえありました。
王様は最初に覚えた言葉”エトセトラ”を事あるごとに使うし、王様への貢物としてやってきた女性は、彼女に貰った本を元に演劇の脚本を書いて奴隷解放を訴えます。そして、氷や雪の存在を否定していた子供たちは、劇の見せ場にそれを効果的に取り入れるんですよね。とくに雪のシーンは最高!
劇中劇の完成度もさることながら、物語の中に彼女とのつながりが見えて、とても感動的でした。
「Shall We Dance?」のシーンもロマンティックで印象的。ダンスのレッスンを受けている間はいつもの子供っぽい王様なのに、「さっき見たのと違う」と気付いてから急にセクシーな男性に。ちょっとドキっとしちゃいました。
ラストの展開にはちょっと驚いたんですが(原作もこうなのかな?)、観られてよかったです。

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映画「嘆きのテレーズ」観ました

 | サスペンス  Comment(14) 
Tag:フランス

嘆きのテレーズ
この目に惚れた(笑)
原題:THERESE RAQUIN
製作:フランス’52
監督:マルセル・カルネ
原作:エミール・ゾラ
ジャンル:★ドラマ/サスペンス

【あらすじ】リヨンの裏町。両親を亡くしラカン夫人に引き取られ、そのまま息子カミーユの妻となったテレーズ。彼女は病弱でわがままな夫を世話し、夫人にこき使われる毎日を送っていた。そんなある日、夫がイタリア人のトラック運転手ローランを家に連れて来て…。

タイトルと最初の展開から、アホな不倫ものか~と思って観てたんですが、意外にも、すごく面白かったです。
ダメで嫌味な義母と、病弱でずるい夫と共に暮らし、一緒にいるだけで陰鬱な気分になりそうな表情をするテレーズ。はっきり言って彼女が魅力的とは思えなかったんですが、不幸な女に嵌る男は多そう。
不倫相手となるトラック運転手も、可哀相なヒロインを救出する王子様の気分で口説いてたのかな。「旦那の友人として会っていれば、いずれは結ばれる運命なんだから、今駆け落ちする方が傷は浅いぜ!」みたいな事を、あの眼力で自信満々に言われたら、テレーズのような境遇ならいちころでしょうね。
ただ、長年ダメ親子と暮らしていたせいか、彼女にもずるいところが。「恩を仇で返すわけにはいかない」と言いつつ、駆け落ちはできないけど一緒に居たいと、ずるずる不倫関係に持ち込むんですよ。しまいにゃ「夫が死んだら?」というような事まで口走って、見えない蜘蛛の糸で男を操っているようにも。
だんだんと悪女になっていく様子は怖いものの、すっかり彼女のいいようになっている男には、つい笑ってしまいました。

義母の陰湿さもいいですね~。ショックで死ぬのかと思いきや、口は利けないけど数年は生きるだろうと医者に保証され、ただただ 「お前が殺したんだろう」という目で彼女を見続けるという執念深さ。これほどの復讐があるだろうか?
そして、終盤は珍しく脅迫者との円満な解決となるはずが…。
…これはあれですね、義母の呪いです。生霊となって復讐を果たしたんでしょう!
それくらい出来そうな眼力でした(笑)
脅迫者は意外といい人だったので少し可哀相なものの、わたし的に主人公や夫、義母にはまったく同情できないので、とてつもなく痛快なラストでした。苦手な不倫絡みなのに後味爽やか~♪

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映画「ヤング・フランケンシュタイン」観た

 | コメディ  Comment(5) 

ヤング・フランケンシュタイン
原題:YOUNG FRANKENSTEIN
製作:アメリカ’74
監督:メル・ブルックス
ジャンル:★コメディ/ホラー

フランケンシュタイン博士の曽孫である事に引け目を感じていたフレデリック。だが、博士の遺産を受け継ぐことになり、ルーマニアの古城を訪れた彼は、博士の研究ノートを見つけてしまう。とたんに自分の中の知的好奇心が抑えられなくなり…。

この前観た「フランケンシュタイン(1931)」の後味の悪さを洗い流してくれる楽しいパロディ映画。かなりコテコテの笑いなので合う合わないはあると思いますが、優しさもプラスαされていてかなり楽しめました。シリーズすべてを観てるひとはもっと楽しめるかも!
わざわざモノクロで撮ったり、オリジナルのセットを借りたりと、本気で作った作品なのも好感もてますね。
まず、キャラクター自体が面白いです。せむし男は挙動全般が面白くて一度見たら忘れられないし、追っ手である警官は義手を使いこなす様が面白カッコいい。ヒロインもお色気要員としてしっかり仕事してたし、スキンシップよりもファッション優先の婚約者はラストで大笑いさせてくれました。
そして、主人公が良いんですよ。前の主人公と違って、(浮気はしたものの)生みの親として責任感と良心がありました。
怪物が暴れても適切に対応して落ち着かせたし、誰かを傷つけそうになっても(基本コメディなので、そこら辺は安心して観られる)、「本当は優しい心を持ってるんだ。愛されているとわかれば冷静さを取り戻すはず」と、命がけでモンスターのところへ!
…すぐ及び腰になってたけど(笑)
フランケンシュタイン家に伝わる曲をバイオリンで奏で、モンスターをなだめるのも優しくて好きですね~。しまいには、モンスターと一緒にタップダンスを披露してみたり。
オリジナルの残酷なラストを、ここまで明るく楽しいものに変えてしまうのも驚きでした。「フランケンシュタイン」シリーズを見たら、ぜひ一度は観てほしい作品です。

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映画「フランケンシュタイン(1931)」観ました

 | ホラー/パニック  Comment(6) 

フランケンシュタイン(1931)
原題:FRANKENSTEIN
製作:アメリカ’31
監督:ジェームズ・ホエール
原作:メアリー・シェリー
ジャンル:★ホラー

【あらすじ】生命創造の研究に没頭する若きフランケンシュタイン博士は、助手フリッツと共に墓地から死体を盗み出した。綺麗なパーツを継ぎ合わせ、雷の高圧電流を流し、死体を再生させようというのだ。実験は成功したかに見えたが、手違いから犯罪者の脳が埋め込まれていて…。

1930年代を舞台にした作品「ミツバチのささやき」で見かけてから、ずっと観たいと思っていた作品です。おぞましさと悲しみが半々の、見ごたえあるホラーでした。
冒頭から工夫されていて、前説でショッキングな内容だと注意があり、OPにはたくさんの目のイラスト、墓地には死神の像が。怪物の俳優名は”?” と書かれてました(笑)
この物語で一番怖いのは、やはりヘンリー・フランケンシュタイン博士でしょう。彼は、自分を変人と呼び、町の名士である父親と比べた(かもしれない)人々を見返してやろうと、”生命の復活”の研究に没頭します。結婚式直前だというのに狂ったように死体を探す様子は異常としか言いようがありませんでした。
それを手伝うのが、忠実なる助手、せむし男のフリッツです。以前観た「フランケンシュタインの花嫁」のリメイクでは、主人の研究を手伝う召使たちの気持ちがいまいちわからなかったんですが、彼の場合は想像が膨らみました。この外見のせいで、まともな仕事につくことすらできなかったのでしょう。それを、同じように孤立していたヘンリーと出会い、仕事をもらい信頼される事で、彼を心から慕うようになったのかも…。もう彼にとっては善悪なんて関係ないんですね。
また、彼が手違いから犯罪者の脳を盗むというくだりをあえて入れたのは、怪物の凶暴性が脳のせいなのかそうでないのか、視聴者に考えさせるためでしょうか。
ヘンリーは成功に酔いしれるだけで、生みの親としての心構えなどないし、フリッツは怪物を自分より下の存在と認識し、ここぞとばかりにいじめます。そして、ヘンリーの師や婚約者、親友にいたっては、恐ろしい事から目をそらし、すべてをなかった事に…。その中に”フリッツの死”も入っているのが怖い!
正直、怪物が”怪物”と認識されるまでの流れは強引でした。まず松明を近づけようとするフリッツを引き離せよ!と誰もが思うはず。
少女とのエピソードはグサッときましたね。悪いのは怪物じゃなくて、バカな生みの親なのに…。結婚式で町中お祭り騒ぎのなか、父親が歩いていくシーンは本当に悲しかったです。暴徒は怖いけど、今回はそうなる気持ちもわかってしまいました。
後味は悪いけど、観て良かったと思える古典ホラーの名作です。

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