2012年09月 忘却エンドロール

素敵映画に出会えた時の感動をそのまま書き綴る、映画感想ブログ.

映画「ターミネーター4」観た

 | SF  Comment(6) 

ターミネーター4
原題:TERMINATOR SALVATION
製作:アメリカ’09
監督:マックG
ジャンル:SF/アクション/サスペンス

【あらすじ】2018年。“審判の日”を生き延びた人間たちは抵抗軍を組織し、スカイネット率いる機械軍との死闘に身を投じていた。その一員ジョン・コナーは、将来の父カイル・リースを保護するため捜索を続ける。だが、彼がスカイネットにさらわれたと、謎の男マーカス・ライトに聞かされ…。

思ったよりぜんぜん良かったです。
主人公が誰かわからないけど、群像劇戦争アクションもいいんじゃないだろうか。今まで話で聞くだけだった荒廃した未来の世界も観られたし、みんなが活躍してて良かったと思います。可愛らしいスターちゃんにもきちんと見せ場があるのが嬉しい!
確かに、執拗に追ってくる強敵がいないのは寂しいし、スカイネットのやり方は詰めが甘い気がするけど、そこらじゅうにいるロボットの脅威は、迫力のCGも相まってなかなかのもの。CGシュワちゃんもリアルで驚きました。普段、古い映画ばかり観てるから、なおさらです。
個人的に、一番の胸キュンポイントは、バイクロボット捕獲シーン(バイク・アクションも良かったよね)。あんな古典的な罠にかかって、捕まって、改造されて、利用されちゃうなんて…あのくだりに妙にドキドキしてしまいました(わたしだけ?)
わたしにも一台捕まえて下さい!!
AIもった乗り物と、コンビを組むのが夢なんです(笑)

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「マーシャルの奇跡」観ました

映画「僕の妻はシャルロット・ゲンズブール」観た

 | ラブコメ/ロマコメ  Comment(2) 
Tag:フランス

僕の妻はシャルロット・ゲンズブール
原題:MA FEMME EST UNE ACTRICE
製作:フランス’01
監督:イヴァン・アタル
ジャンル:★コメディ/ロマンス

【あらすじ】パリ。有名女優シャルロット・ゲンズブールを妻にもつイヴァンは、日々嫉妬に悩まされ続けていた。深く愛し合ってはいたが、行く先々でファンが寄ってきて、ふたりの時間を楽しむ余裕もない。そんな中、シャルロットが名うてのプレイボーイ、ジョンと共演する事になり…。

女優を妻に持つ男ののろけ話だと聞いていたんですが、これが結構面白かったです。
確かに、妻との時間をファンに邪魔されたり、あからさまに妻との対応が違ったり、自分以外の男とラブシーンを演じてたり、それを多くの人に見られたり…いい気分じゃないですよね~。
気にしないようにしても、つい嫉妬してしまうイヴァンなんだけども、そんな彼のためにラブシーンを断ろうとする奥さんが健気です。でも、「私だけさらし者になるなんて嫌よっ!」という一言から、まさかあんな展開になるとは(笑)
それを目撃したイヴァンが「妻がカルト教団に入ったんです…。」と通りすがりのおばちゃんに話しかけるくだりは爆笑ものでした。
一応彼も妻の事を理解しようと、小劇団に入ってみるところなんか可愛げあります。いい夫婦ですよね。
でも、劇団の娘たちが妻の相手役の事を「大人の魅力がたまらないわよね~」と話してるのを聞いたら、いてもたってもいられない!嫉妬せずにはいられないんです。
その後の対応によっては彼女も喜んだんでしょうけど…。女優を妻に持つのも大変だけど、嫉妬深い夫を持つ彼女の苦労もしっかり描かれてました。
シャルロット役の女優さんが可愛いなぁと思ってたら、ご本人でしたか。しかも、イヴァンもご本人で、俳優で、監督にも挑戦とは!色々とすごいな…。
彼らに嫉妬さえしなければ、可愛くて楽しめるフランス映画だと思います(笑)

自家製かぼちゃで餡子をつくったよ

 | 日常生活  Comment(4) 

庭で勝手に育ったかぼちゃですが、雨が降った日に一つひび割れができてしまって、あわてて収穫しました。どうやら皮が硬くなってからは、急に水分量が増えるとひび割れちゃうようで。
ちょっと早い収穫になってしまいましたが、一ヶ月ほどおいてやっと食べる事にしました。やっぱりまだ完熟してなくて水っぽかったです。
かぼちゃ大
というわけで、残りは全部(2つだけど)かぼちゃスイーツに。何故、餡子なのかというと、クリームとかバターが混ざったかぼちゃが苦手だからです。

<作り方>
1、かぼちゃを半分に切って、種とわたを取り除き、水で洗う。
2、濡れたままの状態でラップに包み、皮を上にしてレンジで加熱。
3、菜ばしが刺さるくらいの柔らかさになったら、中身をくりぬき潰す。
4、砂糖をかぼちゃ100gに対し15g入れて混ぜる。(お好みで塩一つまみや、バター、生クリームなど)
5、鍋で好みの硬さになるまで混ぜながら煮詰める。
かぼちゃ餡
綺麗な色のかぼちゃ餡ができました。買ってきたパンに入れればかぼちゃアンパンです!

映画「弾丸を噛め」観ました

 | 西部劇  Comment(6) 

弾丸を噛め
原題:BITE THE BULLET
製作:アメリカ’75
監督:リチャード・ブルックス
ジャンル:★西部劇

【あらすじ】1900年初頭の西部。賞金2千ドルの1120キロ耐久レースが始まろうとしていた。馬を乗りかえることは許されず、定められた過酷なコースをゆく死のレースだ。アメリカ中が注目する中、一癖も二癖もある猛者8人が各地から集まり、闘いの火蓋は切って落とされる…。

これは素晴らしくわたし好みの西部劇ですね!
過酷なレースってことで、馬がかわいそうで観てられないシーンもありましたが、作品自体は心から観てよかったと思えるものでした。
ロードムービー並の穏やかな道中で、動物愛護の精神を持ったクレイトンや、大金を自分の優勝に賭けてたのに彼が参加する事になって焦る親友マシューズ、周りに力を示したい粋がった若者や、ひどい虫歯で涙目なおじさん、過酷なレースに似つかわしくない美人さんなど、8名の参加者の交流が爽やか。
とくに、登場から動物をいじめていた、ケツを蹴っ飛ばしてやりたくなるような若者が、クレイトンに指導され、最後には彼を父親のように慕うとこがよかった。美しきケイトにもきちんと謝ったし、成長が見られるっていいよね!
ただ、最初はレースなんて馬には何の意味もないと言っていたクレイトンが、何故参加する気になったのかはよくわかりませんでした。保存してあるから、いつか確認せねば!
そして、彼とマシューズとの友情もいいんですよ。べたべたしすぎず、言わなくても気持ちが通じるみたいな。最後にヘロヘロになりながらもある行動にでたクレイトンの姿に涙が…。

邦題は原題の直訳ですが、原題は熟語で”苦しみに耐えてやりぬけ”という 意味。 でも、ある登場人物がやむをえない事情で弾丸を噛んでおり、終盤、怪我の痛みに顔をしかめる彼に「弾丸を噛んで耐えろ」と言うシーンがあるから、間違ってはいない気もします。というか「こんな弾丸は初めてだ。人の役に立つなんて」と、レース仲間との絆を感じさせるエピソードでは、タイトルの意味を考えて感動してしまったので、むしろ直訳でよかったと思います。
のんびりした作風や、友情が好きな方にはお勧めです!

映画「お嬢さん乾杯!」観ました

 | ラブコメ/ロマコメ  Comment(2) 
Tag:日本

お嬢さん乾杯!
製作:日本’49
監督:木下恵介
ジャンル:★コメディ/ロマンス

【あらすじ】自動車修理業で成功した圭三のもとに、華族の令嬢、池田恭子との縁談が持ち込まれた。彼は興味を示さなかったが、お見合いで実際に会って一目惚れ。結婚の承諾を受け舞い上がっていたところ、彼女の父が詐欺事件の巻き添えで刑務所におり、池田邸も抵当に入っていることを知り…。

主人公の初々しい恋模様が面白可愛いかったです。
冒頭から、断る気マンマンでお見合いに行ったのに、時間が迫ってくるとそわそわして、身だしなみを整えだしたりと微笑ましい。しかも、お見合い相手を見たとたん、もうわっかりやすく一目ぼれしちゃうんですよね~。
お見合いが終わって、「天上の美女に出会った!」と弾けないギターを夢心地でかき鳴らしたり、「俺なんかじゃ釣り合わない。断られるに決まってる…」と落ち込んだり、恋に落ちた男の姿をコミカルに見せてくれます。
原節子のお嬢さんも清楚かつ可憐ではまり役。彼女の甥っ子たちも含めて、本当に育ちのよい優雅な感じでした。
舌足らずなお坊ちゃんが可愛くて、親族が部屋に入ってくるたびに「僕のお母ちゃまです」と律儀に紹介してくれたり、年齢を聞いたら「おじちゃまはいくつですか?」と聞き返したり、ほのぼの笑わせてくれます。
また、彼女をかわいがっている祖母が、あからさまに主人公との結婚を嘆いて見せるところが(笑)
主人公が気にしている”育ちの違い”を、ことごとく刺激してくるという、なかなかの性格でした。
こんな感じで、この時代の邦画にも関わらずハリウッド映画のラブコメのノリを見せてくれます。日本人がこういう役を演じていることも違和感がなく、今観てもぜんぜん面白い!
何気に興奮のハッピーエンドでした。

第32回ブログDEロードショー「ギャラクシー・クエスト」

 | ブログDEロードショー  Comment(22) 

原題:GALAXY QUEST
製作:1999年アメリカ
監督:ディーン・パリソット
開催:2012/9/28~9/30
ギャラクシー・クエスト
SF番組「ギャラクシー・クエスト」のファン集会で、招待された出演者の前に奇妙な4人組が現れ…。という「スター・トレック」のパロディー満載の本格SFコメディです。
匿名様からリクエスト頂きました。
企画内容については、サイドバーにある「ブログDEロードショー」欄の”企画概要+参加者名簿”のリンク先をご覧下さい。

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映画「バタリアン」観た

 | ホラー/パニック  Comment(8) 

バタリアン
原題:THE RETURN OF THE LIVING DEAD
製作:アメリカ’85
監督:ダン・オバノン
ジャンル:★ホラー/コメディ

【あらすじ】ロスの科学資料庫で働くバートは、新人フランクに地下のタンクを見せる。彼が言うには「ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド」という映画は事実を元に描かれており、中にはゾンビが入っているという。だが、ふざけてタンクを蹴っ飛ばしたところ、謎のガスが噴出し…。

わたしの肝試し企画もこれで最後。”走るゾンビ”の元祖(元祖は「ナイトメア・シティ(1980)」でした)「バタリアン」を観てみました。やたらと頭がよかったり、頭を破壊しても燃やしても解決できないという、えげつないほどの最強モンスターになってます。
そんな最強モンスターが登場するのに、冒頭から妙に明るい雰囲気。ベタなコントみたいなノリでゾンビ復活です。アホな二人が、いい感じに周りを巻き込んで、大事に発展させてくれるんですよね。最初のゾンビを倒すのもあっさりで、むしろ処分の方に困って、その様子がまたおかしいんだわ。まさかあんな展開になるなんて!
彼らの行動によりゾンビが増殖してしまうのが恐ろしい。ここからだんだんと怖い展開になっていきます。なんせゾンビの賢さが生前と変わらないレベルなので、やり方がホント人間らしいというか。狩猟民族だなぁという感じ。おかわりが欲しくて救急車呼ぶとか(笑)
ただ、脳を食べたがる理由がわかるような、わからないような…。まあ、骨になっても動くような奴らなので、細かい事を気にしたら負けですよね!
前半はおバカコメディだと思ってたので、しだいに悲壮感が漂ってきて気が引き締まります。うるっとさせる展開もあり、何気に見ごたえある作品でした。
でも、何よりも良かったのは音楽かな。ハードロック?なBGMが妙に合っていて、気分が盛り上がりました。ホラーなのにノリノリなとこが、この作品の持ち味でしょう。

映画「パンズ・ラビリンス」観ました

 | ファンタジー  Comment(15) 
Tag:メキシコ スペイン

パンズ・ラビリンス
原題:EL LABERINTO DEL FAUNO/PAN'S LABYRINTH
製作:メキシコ・スペイン・アメリカ’06
監督:ギレルモ・デル・トロ
ジャンル:★ファンタジー/ドラマ/ホラー

【あらすじ】1944年、内戦終結後のスペイン。母カルメンと新しい父親ビダル将軍の元へやってきた少女オフェリアは、ゲリラの鎮圧にあたる冷酷な父を嫌っていた。ある夜、彼女は妖精に導かれ、迷宮で牧羊神パンと出会う。彼は、オフェリアが地底の魔法の国のプリンセスの生まれ変わりだと言い出し…。

もうすぐ次の企画なのに肝試し大会6作品目。ホラーっていうよりファンタジーですけど。
この雰囲気好きですね~。「不思議の国のアリス」を思いっきりダークにした感じ。
中盤に出てくる化け物だけは悪趣味(見方によっては遊び心があって可愛い?)で、このために万人受けしない作品になってる気もします。でも、登場シーンは短いので、キモいモンスターが苦手な人でも頑張れば観られるかな。
その他のファンタジー要素はほんのり怖い雰囲気があって、昔のマペット系モンスターを思い出しました。彼らより、オフェリアの義父の方が怖いかも。
現実の殺し合いとダークファンタジーのバランスが素晴らしい作品ですね。それでいて、オフェリアの母親と弟への愛情や、ゲリラに協力するメルセデスたちの悲しみなんかも良く描かれていて。
ラストの解釈も色々あるようですが、わたしは妖精たちの姿や王妃様の姿に、とくに意味はないと思ってます。よく不思議な存在が”子供たちが信じないと存在できない”っていうのがあるじゃないですか。あれって、人間とコンタクトを取れる形になる事を”存在できる”と言ってるだけだと思うんですよ。大昔から姿のない不思議な存在はあったけれど、人間が誕生してから、人間の想像した名前や姿かたちを借りる事で、人間と関わるようになったみたいな。
なので、オフェリアの読んでいた本や、彼女の記憶から姿や物語を借りて、ファンタジーを必要としていた彼女を救ったんじゃないかと。
幾つかの別れが悲しいものの、私的にはハッピーエンドとして観られました。好きな作品です!
ちなみに、原題は「ファウヌスの迷宮」。ギリシャ神話のパンに対応するのがローマ神話のファウヌスなんだとか。

映画「ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド」観ました

 | ホラー/パニック  Comment(6) 

ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド
原題:NIGHT OF THE LIVING DEAD
製作:アメリカ’68
監督:ジョージ・A・ロメロ
ジャンル:★ホラー/サスペンス

父の墓参りの帰り、よろよろと歩いていた男に襲われたバーバラと兄ジョニー。恐怖から近くの民家に逃げ込んだバーバラだったが、そこには同じように襲われ逃げ込んだ黒人青年ベンがいた。外部との連絡が取れない中、家は同じように様子のおかしい人々に取り囲まれてゆき…。

地味に一人で続けている肝試し企画5作品目。古い作品だし、映像的にもそれほど怖くないだろうなぁと思いつつ鑑賞です。
いやぁ、驚きました。この時点でもうゾンビものは完成してたんですね~。女性がほぼ足手まといなのと、グロイシーンで手作り感出てる事以外は、今のゾンビものと大差ないというか、これ以降はぜんぶ真似しただけみたいな。ゾンビとの戦いより、人間同士の衝突が怖いっていうのも、今ではお馴染みになってます。
ゾンビが人肉を食べると言いつつ、そこら辺にいるゾンビは生前とほとんど変わらない綺麗な状態っていうのは変でしたね。でも、普通に見える人がいきなり襲い掛かってくるっていうのが意外と怖かったり。
しかも、ヒロインはショック状態で無能だし、頭を撃てば倒せるのにぜんぜん気付かなくて、妙にハラハラさせられました。
というか、数人で前後左右たいまつ掲げて移動するのが一番安全だったのでは?
火に対してメッチャ怖がるゾンビがちょっと可愛かったです。火葬されるのが怖いのかな(笑)
でも、道具を使ったり、車を壊してから人間を襲おうとしたり、意外と知能が高いのはビックリ。まだ脳がフレッシュだから?
ラストはクールで、いいホラー映画観たな~って感じでした。他のロメロ作品も観てみたいです!

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映画「ブラジルから来た少年」観た

ブラジルから来た少年
原題:THE BOYS FROM BRAZIL
製作:イギリス’78
監督:フランクリン・J・シャフナー
原作:アイラ・レヴィン
ジャンル:★サスペンス/ミステリー

【あらすじ】アウシュビッツ収容所で死の天使と言われたメンゲレ博士が、ナチスの残党と共にある計画を発動した。それは、アメリカとヨーロッパにいる、94人もの人物を殺害する、というものだった。彼らの動きを追っていた青年は、危険を冒してナチハンター、リーバーマンのもとに情報を送るが…。

ブラジルから来た少年のハートフルな物語を想像して観たらぜんぜん違って、ひやっとする良質サスペンスでした。最初はほんのりコミカルなんだけども、主人公と一緒になってミステリアスな事件を追っていくうちに、次第に怖い展開になっていってぐいぐい引き込まれます。
途中で先は読めてくるものの、その陰謀は製作当時より現実的になっている現代の方が恐ろしく感じるんじゃないでしょうか。
その上、「アラバマ物語」のグレゴリー・ペック演じる、冷酷なメンゲレ博士(公開当時まだ生きていた実在の人物)が地味に怖くって…。自分の命が危険になると恐怖に怯えるくらいなので映画的にはイカレてるという程ではないものの、計画のためなら人の命など省みない冷酷さ、ナチスが復活した未来を嬉々として語る姿は、やはり怖いです。「アラバマ物語」の面影はいづこに?
あと、イラストのシーンが素晴らしいですね。真相に気付いた時、「あぁ!」と思わず納得のシーンでした。どこか不安を煽る彼の微笑みが印象的。
未公開なんてもったいないです。

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映画「ひばりの森の石松」観ました

 | 時代劇  Comment(2) 
Tag:日本

ひばりの森の石松
製作:日本’60
監督:沢島忠
ジャンル:★時代劇/コメディ/ミュージカル

【あらすじ】晴れて憧れの清水次郎長の子分となったやくざ者・森の石松。やがて一目置かれるようになった彼は、次郎長の代参で金毘羅参りに旅立つ。だがその途中、命を狙われる丸亀藩の幼い盲目のお姫様を助け、石松は彼女を無事送り届けようと決意するが…。

美空ひばりが出てるのはわかってたけど、まさか彼女が森の石松を演じてるとは思いませんでした。冒頭では茶摘み娘に扮しており、仕事の合間に茶摘み娘たちに話して聞かせるという設定なんですね。女だと忘れてしまいそうな見事な石松っぷりに、一気に引き込まれました。
やや低い声での”べらんめぇ口調”が心地よくて、ミュージカルではない部分ですらリズミカル。全部聞くのは(たぶん)初めての、有名な”三十石船道中”「江戸っ子だってね~」「神田の生まれよ!」の部分もホント楽しめます。
他にも、次郎長親分が反省しない石松に「斬るぞ!」と言ってしまって、石松はそれも本望という感じで避けようともしないから、誰か止めてくれるひとが来てくれるように『斬るぞー、本当に斬るぞー!!』と大声で言うくだりなど、くすくす笑わせてくれました。
また、悪い家臣に命を狙われる盲目のお姫様(11歳くらい?)との交流はホロりとさせます。姫様を不安にさせないようにいつも明るく振舞って、笑わせようとする石松の姿が健気!
荷物を盗まれ路銀も尽き、仲間もいなくなって途方にくれた時も、「こんな時は唄って踊るに限る」と精一杯です。今まで誰も踊ってくれなかったと喜ぶ姫様と、夕焼けの下で踊る場面ではジーンとしてしまいました。
何故か龍宮城の夢をよくみる石松が、夢の中の龍宮城でミュージカルを繰り広げるのも楽しい。夢の中では姫様の目も見えるように!
笑いあり涙あり、歌にアクションありの盛り沢山な時代劇でした。

映画「箪笥<たんす>」観た

 | ホラー/パニック  Comment(4) 
Tag:韓国

箪笥<たんす>
原題:薔花、紅蓮
製作:韓国’03
監督:キム・ジウン
ジャンル:ホラー/サスペンス/ミステリー

【あらすじ】韓国ソウル郊外。スミとスヨンの姉妹は長い入院生活を終え、静かに佇む一軒家に帰って来た。継母ウンジュが笑顔で迎えるが、姉妹は新しい母親に対しに反発する。やがて、怪奇現象が頻発し、彼女たちの対立も深まっていくが、父ムヒョンはそんな彼女たちをただ傍観していた…。

肝試し企画ついに4作品目。リメイク「ゲスト」を先に見ていても問題なくミステリアスな物語を堪能できました。やや反則に近い気もするけど、まあ二重三重に仕掛けた罠って感じで凝ってます。怖さは控えめなものの、音で驚かせてくるので音量注意。
リメイクと比べたら、わたしは「ゲスト」の方が好きかな。というか、ヒロインが「ゲスト」のほうが好き。
以下、「箪笥」と「ゲスト」のネタバレがあり。未見の方は読まない方がいいと思います。

自分的にも、この結論にはビックリしました。こちらのヒロインは誰も殺しませんから。最初は自分でも理由がわからず考えてしまったんですが、一番の違いである継母の秘密にありそうです。
妹スヨンが事故に遭った時、助けられる可能性があったのに救えなかったスミ。罪悪感に苛まれた彼女は、妹が生きていると思い込み、そして諸悪の根源でなければいけない助手の人格を生み出します。
映画の大半が彼女の妄想で構成されており、父親の愛人(本当のところは映画ではわからない)である助手が後妻に納まり、虐待される妹をスミが守るんですね。
しかも、妄想によって本物の妹の霊が呼び寄せられており、実際には継母になりきるスミが妹を虐待しているも同然です。
まあ、一番悪いのはスヨンを見捨てた助手なんですけど、スミが本当に妹を愛しているのか疑問を抱いてしまったために、ラストで切ない真相がわかった時もノレなかったようです。
「ゲスト」のヒロインは母親も姉も(殺人の責任転嫁はしてたけど)大切に想っていたのが伝わってきたので、なおさらそれが引っかかってしまいました…。

映画「ぼくのエリ 200歳の少女」観ました

 | ホラー/パニック  Comment(8) 
Tag:スウェーデン

ぼくのエリ 200歳の少女
製作:スウェーデン’08
原題:LAT DEN RATTE KOMMA IN
監督:トーマス・アルフレッドソン
原作:ヨン・アイヴィデ・リンドクヴィスト
ジャンル:★ホラー/ロマンス/サスペンス

【あらすじ】ストックホルム郊外の小さな町。学校でいじめられる12歳のオスカーは、復讐を夢想して憂さ晴らししていたところを、謎めいた少女に目撃される。毎晩のように言葉を交わすうち、次第に惹かれあうふたり。その頃、町ではおぞましい殺人事件が起こり、住民の間に不安が広がっていた。

まだ続けてる肝試し企画3作品目。
これは切ない…。オスカーとエリの純愛はもちろんの事、エリに尽くすおじさんも、エリの犠牲になった人々もホント切なかったです。それに、その舞台となる冬の町もいいんですよ。それぞれの孤独を際立てるような寂しさがあって。
二人の出会いは、ホラー映画なのに胸キュンものでした。二人とも孤独を抱えていて、エリは最初は彼を遠ざけようとするんだけど、どうしても気になってしまって会いにきてしまうんですよね。
町で猟奇事件が起きている事を除けば、二人のピュアな初恋物語のようでした。

→以下、ネタバレ注意!

映画「運命のボタン」感想

 | SF  Comment(8) 
Tag:リチャード・マシスン

運命のボタン
子供が間違って押したらどうなるんだろう?
製作:アメリカ’09
原題:THE BOX
監督:リチャード・ケリー
原作:リチャード・マシスン
ジャンル:サスペンス/ミステリー/SF

【あらすじ】1976年12月16日、ヴァージニア州郊外に暮らすルイス夫妻宅の前に、何者かが箱を置いていく。中には赤いボタンが付いた装置が入っており、翌日謎の男が訪ねてきてとんでもない事を言い出す。それは、ボタンを押せばどこかで見知らぬ誰かが死に、現金100万ドルが夫妻のものとなるというもので…。

昨日、なんとなく観始めたんですが、最初から夫妻の行動がわたしではありえないものだったので、まったく他人事で観てしまいました。
玄関の前に誰かが置いていった箱を、ホイホイ開けるのって普通なんでしょうか?
以前、届いた荷物の差出人に覚えがなくて、家族で「詐欺!?」「爆弾!?」とおろおろしまくった挙句、2週間くらい放置したことがあります。結局、とくに何もなかったので恐る恐る開けてみたら、「当選おめでとうございます」と応募したのも忘れていた懸賞の品が入ってました(笑)
そんな臆病者なので、玄関の前に置かれた箱はそうっと門の外まで運び、「落し物です」と張り紙をして放置すると思うし、怪しい男が来ても敷地内には絶対に入れません。ましてや百万ドルとか言い出したら警戒心MAXで追い返しますよ。
誰も来なかったら箱を警察に届けるかな~。落し物を警察に届けたことは何度かありますし。
舞台が1976年っていうのは、現代アメリカではありえない展開だからというのもあるんでしょうね。

それにしても、ボタンを押すのがいつも母親っていうのは何なんでしょう?
そういう統計でもあるの?
もしくは、押しそうな母親のいる家庭を選んでるとか。いや、ランダムで選ばないとインチキになるか…。
あと、中盤の息子への関心の薄さが気になります。もっと警戒するだろ!
ラストは、罪を背負って、息子に生涯をかけて償うべきですよね。あんなことしたって、事件による傷が一生息子を苦しめるし、もしそれが自分のためだと気付いたら辛すぎる…。
母親は楽になるために逃げたようにしか見えませんでした。

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映画「ゲスト(2009)」観た

 | ホラー/パニック  Comment(6) 

ゲスト(2009)
製作:アメリカ’09
原題:THE UNINVITED
監督:トーマス・ガード、チャールズ・ガード
ジャンル:ホラー/サスペンス

病床の母が火事で亡くなり、ショックから精神病院に入院していた少女アナ。ようやく退院し、父と姉アレックスが待つ湖畔の自宅へと戻るが、そこには継母気取りの看護師レイチェルがいた。反発するアナの前に、母の亡霊が現われ…。

遅れたけど、肝試し企画の2作品目。他の方が観た作品で気になったものから「どれにしようかな~」と選んで観てみました。
そしたら、連続でわたしの苦手なあのオチでビックリ!最近ホント多いよね~。
でも、エミリー・ブラウニングは可憐だったし、伏線とか割と丁寧だし、ツッコミどころもなく真面目に楽しめました。未公開だなんてもったいない!
あえて気になるところを挙げるなら、犯人が意外と力持ちって事くらい?

アナがリストカット痕を隠さないのは父親の気を引きたかったのかな…。アナが家に戻ってからの、姉以外から感じるよそよそしさは、(居場所のなさを感じている)アナ視点で描かれているためだけではない気がします。タイトルの”ゲスト”や原題の”招かれざる者”というのは、レイチェルはもちろんそうなんだけど、アナに対しても当てはまりそう。
たまに驚かしてくるだけでホラーとしては怖くなかったけど、したたかに生きるレイチェルはやっぱり怖いかもしれない。自分が世話してた患者の夫をねぇ…。
最後の微笑みに、色々と想像が広がるところが良かったです。

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映画「フリーダム・ライターズ」観ました

 | 伝記/自伝/実話  Comment(6) 

フリーダム・ライターズ
製作:アメリカ’07
原題:FREEDOM WRITERS
監督:リチャード・ラグラヴェネーズ
原作:フリーダム・ライターズ(生徒たち)&エリン・グルーウェル
ジャンル:★ドラマ

【あらすじ】1994年、ロス郊外のウィルソン公立高校に、理想と情熱を持った国語教師エリン・グルーウェルが赴任する。だがそこでは、2年前のロス暴動以来、教室内でも人種間の対立が。その日を生きるのに精一杯で、将来のことなど考えようともしない生徒たちに、彼女は日記帳を配るが…。

こんなに感動したのは久しぶりかも。教育ドラマに弱いのもあるけど、素晴らしい実話だし、素晴らしい映画だったと思います。
今まで、何度もこういう境遇にある子供たちを題材にした作品を観てきたのに、まだまだ認識が甘かったのだと思い知らされました。冒頭から、ギャングのリーダーの娘がどういう大人たちに囲まれて、こういう生き方しか知らずに成長したのかよくわかります。
”18歳まで生きられれば十分。仲間を守って死ぬのは名誉なこと。”
15,6の生徒たちの口から語られる言葉が重い…。本当にいつ殺されてもおかしくないし、「殺られる前に殺る」くらいの気構えで毎日登校しているんですよね。
彼らにとって、本当に毎日が戦争と同じなんです。

エリンがそんな彼らの心を開いていく過程もとても自然で、淡々と進んでいくのに涙が何度もこみ上げてきました。黒人生徒に対する嫌がらせを注意した事からホロコーストの話になり、生徒たちと本気で話し合うくだりから、もう目が離せません。
とくに、人種間の確執を取り除くために行ったラインゲームは目からうろこでした。彼女が考えたんでしょうか?
先生が質問し、イエスなら教室の中央にあるラインを踏むというだけのゲームなんだけど、ラインまでくると今まで敵として見ていた相手と顔を向き合わせる事になるんですよ。
趣味なんかの軽い質問から始まり、しだいに彼らの日常に踏み込んだ質問に変わっていき、「友達を殺された事があるか?」という質問に、ラインまで来た生徒の多さ…。互いに顔を見合わせて、ここで彼らは初めて気付きます。自分たちが同じような悲しみと苦しみを背負っていると。

それからの生徒たちの変化には本当に感動しました。彼女から与えられたものだけではなく、自分から新しい世界に踏み出して行きます。表情も今までとまるで違って、希望を持った若者の顔になって!
彼女のやり方を快く思わないベテラン教師たちや、エリンに引け目を感じて離れていく夫、意見は違ってもずっとエリンを心配して見守ってくれた父親など、周りの人々の反応も自然で、実話モノでは必ず思う”脚色はしてるんだろうな”という考えもまったく浮かんできませんでした。永久保存決定です!
ちなみに、タイトルの意味は”自由のための書き手たち”。日記をまとめた本のタイトルであり、日記を書いた彼らのこと。授業で教わった、人種差別政策に抗議した13人の大学生 ”自由のための乗り手”をもとにしてます。

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