2011年11月 忘却エンドロール

素敵映画に出会えた時の感動をそのまま書き綴る、映画感想ブログ.

映画「永遠のこどもたち」観た

 | ホラー/パニック  Comment(12) 
Tag:スペイン メキシコ

永遠のこどもたち
製作:スペイン・メキシコ’07
原題:EL ORFANATO
監督:J・A・バヨナ
ジャンル:★ホラー/ドラマ/ミステリー

【あらすじ】自分が育った孤児院を買い取り、障害を持つ子どもたちのための施設として再建しようとしていたラウラ。そんな時、7歳の息子シモンがイマジナリー・フレンドを相手に遊ぶようになる。施設の開園パーティの日、シモンが忽然と姿を消し…。

久し振りに怖いホラーに出会えました。ホラー映画で怖いと思うことってあまりなかったんですけど、これは怖かったです。普通のひとと感覚がずれてるのかも?
終盤のあの儀式めいたやつ、やばいですよ。あんなことしたら出るって、絶対。
と、真っ暗な部屋でエアロバイクをこぎながら見ていたわたしは思いました(ホラーは暗闇で見たい派)
わたしは心霊現象とかあったことないんですが、いちおう家系的には遭遇体質らしいので、やばいと思うところ、ものごとには絶対近づかないようにしてます。…怖いもん。
というわけで、彼女と同じ事が出来るかというと絶対に出来ないし、もし彼女の身になったらと思うと背筋が凍るようでした。しかも、彼女の必死な想いも伝わってくるから、目が離せないし!
結末は、あの夫婦と同じ様にポジティブに受け取ることも出来るし(というかそう願いたい)、ネガティブに捉えて、これからも同じ事が繰り返されていくだろうと恐怖してもいいし、観る人によって変わりそうなところもよかったと思います。
個人的に、イラストのシーンと、ラストに夫が約束のペンダントを見つけ(返してもらい)、全てを悟って寂しげに微笑むシーンが印象に残りました。
ちなみに原題はスペイン語で、孤児院の意味です。

映画「ミュージック・オブ・ハート」観ました

 | 伝記/自伝/実話  Comment(4) 

ミュージック・オブ・ハート
製作:アメリカ’99
原題:MUSIC OF THE HEART
監督:ウェス・クレイヴン
ジャンル:★ドラマ/音楽/伝記

【あらすじ】シングルマザーのロベルタは、ハーレム地区の小学校でバイオリン・クラスの臨時教員となる。子供たちの心を掴み、次第に認められていくロベルタ。10年後、希望者が殺到する彼女のクラスは、市の予算削減のため打ち切られる事になり…。

貧しい地域の子供たちにバイオリンを教える事によって、自信をもって強く生きていくことを伝える女性のお話。内容も実話を基にしている事も「レッスン!」と似ているんだけども、あちらは口当たりがよくて誰でも気軽に楽しめる作品なら、こちらはじっくり映画を楽しみたい人向け。主人公ロベルタの家庭の問題から、バイオリン教室を通じての彼女と子供たちの変化、そしてクラス廃止の危機をみんなで乗り越えていく様子を描いています。先が読めても、地味でも、じわじわと感動が湧きあがるような作品でした。
いろいろな問題で苦労している子供たちが、バイオリンに触れている時の笑顔が心に残りますね。「いつもの厳しい先生が好き」というセリフからも、バイオリンが大好き、もっと上手くなりたい、という気持ちが伝わってきてきます。
音楽の力は本当に偉大だと思うし、音楽じゃなくても、芸術やスポーツや学問でもなんらかの活動でも、心から好きだと思えるものを持っているって素晴らしい。その何かと出会えるように、ずっと続けられるように、サポートしようという周りの大人たちの気持ちも素晴らしいと思いました。
ラストのコンサートを成功させたのは、(コネを最大限利用して東奔西走した友人もすごいけど)どんな困難があろうと子供たちを信じて一緒に頑張ったロベルタと、何より最後まで諦めずに練習し続けた子供たちの努力の賜物だったと思います。しみじみ感動。
…にしても、監督がウェス・クレイヴンとは。後から知ってビックリしました(笑)

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映画「三銃士(1993)」観た

 | アドベンチャー  Comment(10) 

三銃士(1993)
製作:アメリカ’93
原題:THE THREE MUSKETEERS
監督:スティーヴン・ヘレク
原作:アレクサンドル・デュマ
ジャンル:★アクション/アドベンチャー

【あらすじ】銃士隊に入るため、パリへ上京したダルタニアン。だが、銃士隊はリシュリュー枢機卿によって解散させられていた。国王に忠誠を尽くす三銃士アトス、ポルトス、アラミスと出会った彼は、国王暗殺を企てる枢機卿らの陰謀に立ち向かう。

例の人形劇でガックリきたのもあって、とっても楽しめました♪
とにかく目まぐるしいくらいの展開の速さで、冒頭で地元の有力者の息子?と決闘してたかと思えば、馬で追いかけっこが始まり、途中でコンスタンスと出会って恋に落ちて、フランスに着いた途端に三銃士と決闘の約束。そこにロシュフォールが現れ、捕まり、枢機卿の陰謀を聞いてしまい…と、本当にサクサクと話が進んで行って、逆に気持いいくらい。
主人公は好青年だし、アクションシーンも楽しめるし、強引さも気にせず彼らの冒険譚を堪能できました。
他の登場人物たちも魅力的で、アトスは普通に渋くてカッコよかったです。ポルトスがちょっとアブナイ人だったり、アラミスが女たらし(原作を知らないので原作通りなのかしれないけど)だったのには驚いたけど、このテンポの速さならこれぐらいの個性がないと目立てませんよね(笑)
王妃と陛下が想いあってるところも嬉しかったし、妖艶なミレディや強欲枢機卿や黒尽くめのロシュフォールなど悪役も華があります。
気楽に楽しめる娯楽作でした。

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映画「ダントン」観た

ダントン
製作:フランス・ポーランド’82
原題:DANTON
監督:アンジェイ・ワイダ
原作:スタニスワヴァ・プシビシェフスカ
ジャンル:ドラマ/伝記

【あらすじ】1794年、パリ。恐怖政治を終わらせようと戻ったダントンに熱狂する民衆。恐怖政治によって革命を成功させようとしていたロベスピエールら公安委員会は、障害となるダントンを反逆罪で告発。2人は会談に臨むが、話し合いは決裂し...。

わたしみたいな歴史に疎い人間だと、ロベスピエールは恐怖政治の人だとわかっても、ダントンは「そんな人、授業で習ったっけか?」というくらいで、この映画の中だけではどういう人かいまいち掴めませんでした。高い服の似合わないガタイがいい人だったんで見分けはついたんですが(主演以外はさっぱりだったけど)、最初にどんな人物かハッキリわかりやすく描いてほしかった。最後まで、彼にも裏があるんじゃないだろうか?と疑って観てしまったし。
まあ、そんなのは私だけなのかもしれませんが、ロベスピエールに比べてダントンは印象に残りませんでした。友人としての気持と革命家としての気持の間で苦悩とか、どんな人かわからないまま観ても伝わってこないんですよね。
その点、ロベスピエールはわかりやすかったし演技も印象的。冷徹な男というイメージだった彼が、恐怖に脅えるただの弱い人間であったというのがよく伝わってきます。
あと、映像や空気の重みというか、威圧感や迫力が伝わってきて見ごたえはありました。処刑のくだりは生々しすぎて嫌だけど、ロベスピエールの前で子供が「人権宣言」を暗誦するラストは圧巻。
歴史好きなら楽しめると思います。

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映画「海の牙」観た

 | 戦争  Comment(8) 
Tag:ルネ・クレマン フランス

海の牙
おんまうすぷりーず!
製作:フランス’46
原題:LES MAUDITS
監督:ルネ・クレマン
ジャンル:サスペンス/ドラマ/戦争

【あらすじ】第二次大戦末期。南米へ逃亡中のナチ高官の潜水艦が、負傷者手当てのためフランス海岸の村から医師ギベールを誘拐する。やがて、ドイツ降伏のニュースが伝わってくるが、艦内ではゲシュタポが主導権を握り…。

潜水艦を舞台にしたサスペンスってなんかいいですね。
古い作品なんですが、いかにして周りを出し抜こうか、どう生き抜こうかと腹をさぐりあう、登場人物たちの緊張感がたまりません。主人公で部外者でもあったギベールの視点で描かれているのもいいですね。どうにか逃げ延びようと、常に周りを観察している感じが伝わってきました。
また、モノクロの映像は美しく、コーヒー豆の袋が破けて隠れ場所がばれてしまうなど印象的なシーンも多かったです。
ただ、わたしが顔を覚えられなかったせいかよくわからないんですが、ナチ高官たちの関係というか、それぞれの立場が良くわからなかったです。娘を残して逃げようとしたお父さんって結局なんだったの?
それがわかればもっと楽しめたかも。
原題は「呪われた人々」という意味。邦題は雰囲気でつけたんでしょうか?
ちなみにフランスで「ジョーズ」は”海の牙”というタイトルだそうです。

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「パリは霧にぬれて」観た

ブログDEロードショーについて

 | ブログDEロードショー  Comment(6) 

★やり方を変えたので加筆修正しました(2017年3月)

<ブログDEロードショーとは>

いつか観たいと思っていても、なかなか実行に移せない作品や、みんなと一緒に観たい作品、観てもらいたい作品はありませんか?
この企画は、そんな作品を同じ時期に自宅観賞し(フライングは御法度です)、ネットでわいわい意見を言い合って盛り上がろう!というものです。
レビューや感想は強制ではありませんので、ブログを持ってる方も持ってない方も、気軽にご参加下さい。

<ブログDEロードショーの仕組み>

▼一緒に観たい作品がある方が主催し、その作品をみなさんと一緒に観ます
主催したい方は、私に「○月○日にやりたい」と伝えてから、ご自分のブログに告知記事をアップして下さい。
複数作品でもテーマを決めて観る企画でも、ご自由にやっていただいて結構です。
特定の作品を観る場合は、その作品がレンタル可能かどうか確認して下さい。
▼参加してくれた方の感想記事は、主催者が告知記事にリンクします
他の皆さんの感想を読みたい時にご利用下さい。
▼特別企画について
年に4回、私主催で「夏の肝試し大会」や、「秋のミステリー企画」、「冬のファンタジー企画」、「春のファミリー企画」など、観る作品を決めずに、ジャンルに沿った作品を各自で自由に観る企画も行っています。

参加者様名簿をみる

映画「インヴィンシブル 栄光へのタッチダウン」観ました

 | 伝記/自伝/実話  Comment(2) 

インヴィンシブル 栄光へのタッチダウン
製作:アメリカ’06
原題:INVINCIBLE
監督:エリクソン・コア
ジャンル:ドラマ/スポーツ/伝記

1976年、不況下のフィラデルフィア。30歳のヴィンスは、臨時教師の職を失い、妻にも去られてしまう。そんな時、長年応援していた弱小地元チーム”イーグルス”の新任監督ディックが、一般からのオーディションを実施すると発表し…。

マーシャルの奇跡」を観たばかりだったせいで、いまいちノレませんでした。違うタイミングで観ていれば、普通に楽しめたと思います。
こちらは静かにじわじわ盛り上げていくタイプですね。スポーツモノだけど、チームメイトに認められるまでの過程より、地元の人との絆やイーグルスへの愛着、みんなの期待と夢をメインに描いてたと思います。やや地味な「ロッキー」という感じ?
父親流の息子(ヴィンス)のたきつけ方が上手かったし、ヴィンスがプロに近づくにつれ不安になって喜べない友人がいるところなどもよかった。後半、雨の中泥まみれになりながらプレイする様子をスローモーションでというのは、あまりに狙いすぎな気もしましたが。
個人的に、入団テストを通った事や、プロになった事をストレートには伝えず、相手が気付くのをニヤニヤしながら待つ主人公のお茶目なところが好きです。
原題は”無敵の”とか”不敗の”という意味。
あと関係ないですが、最近じっと映画を観ていると暖房をつけたくなってしまうので、TVの前にエアロバイクを置いてみました。といっても体があったまる程度にしかこぎませんが。映画でテンションが上がると速くなります(笑)

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映画「迷子の警察音楽隊」観た

 | コメディ  Comment(4) 
Tag:イスラエル フランス

迷子の警察音楽隊
製作:イスラエル・フランス’07
原題:ביקור התזמורת
監督:エラン・コリリン
ジャンル:★コメディ/ドラマ

【あらすじ】演奏を依頼され、イスラエルにやって来たエジプトの警察音楽隊。だが、出迎えの姿はなく、団長トゥフィークらは自力で行こうとして迷子になってしまう。辺境の町の食堂の女主人ディナの計らいで、彼らは分宿して一夜を過ごすが…。

淡々としていて、音楽もそこまで活躍はしないけど、なんか好きですね。カタコト言葉で、敵対していた国の人と心を触れ合わせる瞬間を繊細に描いています。
まず、彼らのうち3人を泊める事になった男と、相談もされなかった家族、そして今日が誕生日の奥さんらのエピソードが面白かったです。ピリピリした空気の中で居たたまれない様子の3人の表情といったら!
少しでも会話がはずむと笑顔が戻るんだけど、それが一瞬でしゅぅ~と消えてしまうシーンなんかほんとリアル。「小部屋で赤ん坊が眠るように」とアドバイスされ、協奏曲を完成させるくだりもジーンときました。

お次は、デートの相手を泣かせてしまった男に、恋のアドバイスをする若い隊員カーレド。実は迷子になった原因は、彼が口説くのに夢中になって目的地の名前を聞き間違えた事だったり。優しいところもあるじゃないかと見ていたら、彼女の隣りに男が座り、その隣りにカーレドが座り、彼女に気付かれないようにアドバイスしようとした結果、男の膝に手を置いて肩に手を回し…と手取り足取り教える事に。そのシュールな光景に思わず声をあげて笑ってしまいました。

また、プライドが高くお堅い楽団長と、美しい女主人ディナとのデートもロマンチック。ベンチで語り合い、指揮するのはどんな気持ちか尋ねられ、言葉ではなく指揮棒を振るジェスチャーで答える楽団長が可愛い。次第に表情が和らいでいくのがいいですね。
最終的にディナがやらかしてくれるんだけど、それを苦笑して寂しげに去っていった団長が切ない…。”ディナ”と呼べるようになっていたのが、朝になって”奥さん”呼びに戻ってるのも哀しいです。
ラストの公演では、驚いた事に指揮者である団長が歌ってくれました(エジプトでは普通?)。染みる!
原題はヘブライ語で”音楽隊の訪問”という意味。邦題もなかなか素敵です。

映画「サンシャイン・クリーニング」観た

 | 社会派  Comment(8) 

サンシャイン・クリーニング
製作:アメリカ’08
原題:SUNSHINE CLEANING
監督:クリスティン・ジェフズ
ジャンル:コメディ/ドラマ

かつてチアリーダーだったものの、今は問題児の息子オスカーを抱えたシングルマザーのローズ。妹ノラは未だ自立できず、父親は怪しい商売に手を出す始末。ローズは割のいい仕事と聞き、妹と事件現場の清掃業を始めるが…。

最初の現場清掃のシーンはウギャー!!!ってなりました。マスクもゴーグルも手袋もしないで、血痕をブラシでゴシゴシするとか!!…内容を知らずに観たら、この展開にギョッとするでしょうね。
彼女たちが頑張ってる姿には励まされたものの、「リトル・ミス・サンシャイン」ほど明るくもないし盛り上がりもないしで、少し期待はずれでした。観ていて、スカッと元気になれるタイプではなかったかな。
でも、亡き母の出演したドラマのワンシーンを初めて観て涙するシーンや、天国と繋がる車の無線で母に話しかけるくだりはじんわりきました。
ただ、火事を起こした張本人がさっさと旅立っちゃうのはどうなんだろう。家族は納得してるんでしょうけど…。仕送りするつもりなのかな~?
あと、リンがあれっきりだったのも気になります。

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映画「アラバマ物語」観ました

 | 社会派  Comment(8) 

アラバマ物語
製作:アメリカ’62
原題:TO KILL A MOCKINGBIRD
監督:ロバート・マリガン
原作:ハーパー・リー
ジャンル:★ドラマ

父親を尊敬し父の話しを聞くのが大好きな兄妹スカウトとジェム。その父が暴行事件の被告トムを弁護する事になり、黒人側についた一家に町の人々は冷たく当たるようになる。

久し振りに再見。内容を忘れかけて、いつの間にか社会派の固いイメージになっていたんだけど、思った以上に子供目線の温かいものでした。時間が経つと忘れるもんですね~。
まず、兄妹がほんと可愛いです。父親を名前で呼んだり、生意気言ったり。大人びてる瞬間があったと思えば、”ブー”の家の前で肝試しのようなことをして。
でも、どんな時でも、お兄ちゃんがお兄ちゃんしていて良かった!
妹のスカート姿をからかったりもするけど、いつも一緒だし、秘密の宝物も見せてあげるし。何より、何かあれば妹を守ろうとする姿に、あの素敵なお父さんを見て育っただけあるなぁと感心してしまいました。
妹も、お兄ちゃんとお父さんのことが大好きなのが、あのちょっと大人びた目から伝わってきます。素直で率直な言葉で大人もたじろがせてしまうところや、寝る前に父親に本を読んでもらうのが好きというところが可愛い。あと、終盤のハムの仮装には笑わせられました。
そんな彼らから見たお父さんもいい。全ては理解していなくても、しっかりわかってると思う。お父さんほどカッコイイひとはいないってね!
原題の意味は”マネシツグミを殺す事”。父親が「美しい歌声で楽しませてくれる無害なマネシツグミを殺してはいけない」と言っていて、ラストの伏線にもなっています。

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映画「奇跡の旅」観た

 | ファミリー  Comment(4) 
Tag:にゃんこ

奇跡の旅
製作:アメリカ’93
原題:HOMEWARD BOUND:THE INCREDIBLE JOURNEY
監督:デュウェイン・ダナム
原作:シーラ・バーンフォード
ジャンル:ファミリー/アドベンチャー

【あらすじ】人間不信のやんちゃ犬チャンスと、老犬シャドウ、すました猫サシーは、仲のいい一家に飼われていた。だが、ある日突然、シェラネヴァダの麓の牧場に預けられ、一家と離れ離れに。シャドウは一家に会いに行くと牧場を抜け出し…。

何故か吹替え版。個人的に動物に声をあてるのはあんまり好きじゃなくて、主人公の犬チャンスのおしゃべりがうるさくて困りました。…できれば、マイケル・J・フォックスの声のまま観たかったです。
それでもまあ、動物大好きなので楽しめました。チャンスはともかく、老犬シャドウと少年の想い合う心に(その割にすれ違ってたけど 笑)、狙ってるなぁと思いつつウルウル。にゃんこは可愛いかったけど、やや犬びいきだったような。
たぶんオリジナルでは無かった、山猫をてこの原理でふっ飛ばすシーンや、遭難者を救うエピソードは良かったと思います。でも、1回見つけて保護したのに、家族と再会できると知らない三匹が逃げ出してしまうエピソードは要らなかったかも。歌をうたってルンルンで迎えに行った一家がかわいそう…。
人間サイドのことも丁寧に描いているものの、そのせいで三匹の冒険の描写が短くなってしまったのが残念でした。
原題の意味は”帰省:奇跡の旅”。「三匹荒野を行く」の原題が”奇跡の旅”だったので、区別のために付け加えたようです。

最近、3DSの電源が勝手に消えたり入らなくなったりして修理に出したので、犬猫成分が足りないです…。保証期間中で、タダで新品と交換してもらえるんだから文句は言えないけど、早く帰ってこ~い!

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映画「オーケストラ!」観ました

 | ドラマ  Comment(12) 
Tag:フランス

オーケストラ!
製作:フランス’09
原題:LE CONCERT
監督:ラデュ・ミヘイレアニュ
ジャンル:★ドラマ/コメディ/音楽

【あらすじ】30年前、共産党政権に楯突き、音楽界から追放されたアンドレイ。一時はアルコールに溺れ、今ではボリショイ交響楽団の清掃員だ。ある日、パリからの公演依頼のファックスを目にした彼は、とんでもない計画を思いつき…。

前から観たいと思っていて、同じくこの作品が気になっていたmiriさんと同時期に観てみました。
自分からクラシックを聴こうとは思わないものの、映画だと楽しめます。この作品ではラストに長い曲を使っていて、見せ方も上手くて、最後まで聴き入りました。もう、すべてが一体となった感じ!
映画と音楽の力ってすごいです。
でも、この感動のクライマックスに至るまでは、かなりドタバタコメディなんですよね。
あの楽団員たちは何のつもりで来たの!?と若干イラッとくることもあったけれど、問題ばかりを抱えた彼らが公演にこぎ着ける過程は面白かったし、クライマックスには感動も待っているし、少しくらいハチャメチャでもコメディなんだからいいじゃない!と思えました。
また、曰くあり気な登場人物たちの人間関係にも引き込まれます。今はしがない清掃員のアンドレイと、そんな彼を支え激励する妻、アンドレイと秘密を共有する友人、アンドレイたちと確執のある元KGB。そして、麗しきバイオリニスト・アンヌ=マリー。
演奏によって全てを悟ったアンヌ=マリーと楽団員たち。映像で事の真相を観客に明かしながら、レアとアンヌ=マリーがシンクロしていくくだりは鳥肌モノ。
始まりは成りすましの詐欺だし、銃撃戦の中スカウトしたり偽造パスポートを作ったり、ハチャメチャなことばっかりだったのに、最後は予想もしない感動を味わえました。ラスト12分は毎日でも観たいかも!
miriさん、一緒に観てくれてありがとうございました♪

映画「ライフ・オブ・デビッド・ゲイル」感想

 | 社会派  Comment(6) 
Tag:アラン・パーカー

ライフ・オブ・デビッド・ゲイル
製作:アメリカ’03
原題:THE LIFE OF DAVID GALE
監督:アラン・パーカー
ジャンル:ドラマ/サスペンス

【あらすじ】テキサス州。もと大学教授で、死刑制度反対運動の指導者だったデビッド・ゲイル。だが今は、レイプ殺人の罪で死刑執行を3日後に控える身だった。そんな時、女性記者ビッツィーは、大金と引き替えに独占インタビューを許可され…。

これは観てる間はそれなりに引き込まれるんですけど、最後で「う~ん?」となってしまいました。
死刑制度廃止を訴えていると見せかけて、マスメディアやそれに振り回される人を批判してる気がします。
以下、ネタバレ注意。

まず、最後のいらんネタばらしなんですが、あれはたぶんビッツィーが自分を責めないように、わざわざ入れたんだと思います。
でも、デビッドが全てを計画したんだとすると、動機は死刑制度批判というより、「冤罪があったと証明できるか?」とTV番組で挑発されたからのような。コンスタンスが言っていたように、自分の頭のよさを誇示したいだけだったのでは、と疑ってしまいます。ビッツィーにそれをばらしたのも、誰かにそれを知っていてほしかったとも取れますよね。
そして、出て行った奥さんに届いた大金と、「何でもする女」からの謝罪の手紙!
あれじゃ、「俺は無実だったんだ。お前はまた信じなかっただろう?」と責めているようなもんですよ。しかも、彼女には自分の意思で死刑になったとは知らせてないだろうから、夫は自分に見放されて孤独のうちに無実の罪で死んでいったんだ…と思い詰めるのは確実。ほとんど復讐です。
まあ、結局彼自身も、彼をよく知るコンスタンスの手の平の上で転がされていたような気もしますが。
ビッツィーの救済措置なんか考えず、きっぱり二つ目のビデオだけで終わらせておけば、まだ死刑制度廃止について思いをめぐらせながら見終われたと思います。真相はどうだったかなんて、観る側の想像力に委ねればいいじゃないですか。
あんなトリッキーな手段、アメリカなら誰かやりそうだけど(笑)、実際にやるんじゃなくて映画にして訴えるのは、いい方法だと思うんですけどね。

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映画「戦火のナージャ」観た

 | 戦争  Comment(2) 
Tag:ロシア

戦火のナージャ
製作:ロシア’2010
原題:UTOMLYONNYE SOLNTSEM 2
監督:ニキータ・ミハルコフ
ジャンル:ドラマ/戦争

【あらすじ】1943年5月。大粛清に乗じて、元恋人の夫で革命の英雄であるコトフを陥れたKGB幹部のドミートリ。だが、反逆罪で銃殺された筈の彼が生きていた。捜索を命じられたドミートリだったが、彼に匿われていたコトフの娘ナージャもそれを知り…。

過去イラストを見ていたら、無性にナージャを描きたくなって、続編を観ちゃいました。イラストは回想シーン。
三部作だそうで、「太陽に灼かれて」の7年後が舞台になってます。でも、前作から16年ぶりの完成で、ナージャは同じ子を使ってるので年齢が可笑しな事に(笑)
まあ、それは気付かない振りをしてあげるとして、前作とはまた違う雰囲気の作品に仕上がってました。戦争の酷さを全面に出しているような。
なかでも、ナージャの乗る赤十字の船での惨劇と、コトフが前線で体験した15分間の戦闘。そして、ナージャが「自分が(神に)生かされたのは父親を探すため!」と自分に言い聞かせなければならなかった出来事は惨たらしく、人間の愚かさをまざまざと描いていました。
エピソード一つ一つは印象的で見ごたえがあるものの、第二部でひと段落つくこともなく、途中でぶつっと終わっていて残念。第三部と併せて見ないと評価しづらいものがあります。
また、ふたりには神様がついてると言わんばかりの奇跡が何度も起こりすぎて、ちょっとありがたみなくなってますね。幾つかの困難は彼らの努力で乗り越えて、ここぞという時に彼らの想いに応えるように奇跡が起こるほうが良かったと思います。
ちなみに、原題は「太陽に灼かれて2」です。

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映画「マーシャルの奇跡」観ました

 | 伝記/自伝/実話  Comment(2) 

マーシャルの奇跡
製作:アメリカ’06
原題:WE ARE MARSHALL
監督:マックG
ジャンル:★ドラマ/スポーツ/伝記

実話をもとに、突然の悲劇から奇跡のカムバックを果たした、マーシャル大学のアメフトチーム再建までと、それにかけた人々を描く。

ずっと前に録画失敗して、半分だけ観ていたのをやっと全部観ることができました。
日本未公開らしいですけど、とってもよかったです。テンポもいいし、誰かではなく町全体が立ち直るまでを上手に描いていて、前半は二度目だというのに一気に入り込めました。
突然の悲劇、言い知れぬ罪悪感、消えない傷。それでも励ましあって、前に進もうとする彼らの姿に素直に感動。
チームを任されたと感じているネイトが生徒を集めてチーム復活を訴えるシーンや、誰もやりたがらないコーチを引き受けたレンゲルがスカウトに奔走するエピソード、雨の中、協会にかけあう学長の姿と、吉報にはしゃぐレンゲルたちの様子など、復活の過程はあっさりめだけど印象的なシーンが多くて心に響きます。
とくに、立ち直れないアシスタント・コーチ、レッドに、「アメフトは”勝利がすべて”だ。でも、今ここでは違う。勝てなくても続けていけば、いつか”勝利がすべて”だと言う日が来るだろう。その時、彼らはわたしたちの事を誇りに思うんだ。」(うろ覚え)とレンゲルが言うシーンは感動的でした。
ラストも爽やかで、アメフトがわからなくても楽しめるヒューマンドラマです。
ちなみに、原題は「我らマーシャル」。アメフトチーム復活を学校に訴えた時や、大事な試合前に、皆で繰り返していた掛け声と同じです。

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