2011年09月 忘却エンドロール

素敵映画に出会えた時の感動をそのまま書き綴る、映画感想ブログ.

映画「クレールの刺繍」観ました

 | ドラマ  Comment(6) 
Tag:フランス

クレールの刺繍
製作:フランス’04
原題:BRODEUSES
監督:エレオノーレ・フォーシェ
ジャンル:★ドラマ

【あらすじ】17歳のクレールは妊娠5ヶ月だったが、今も親友にしか打ち明けていなかった。匿名出産を考えていた彼女は、スーパーのレジ係を病欠し、刺繍職人のメリキアン夫人のアトリエで働きだす。夫人は一人息子を事故で亡くしたばかりで…。

刺繍をつくる彼女たちの姿には静謐な美しさがありました。美しいものをつくりだすひともまた、美しい!
前半は沈んだ表情が多いけれど、心を通わせるようになってから孤独も薄らぎ、ふいに見せる笑顔が素敵。とくに、クレールが刺繍をほどこしたストールを贈った時に見せる、夫人の笑顔は最高でした。
お姉ちゃんっ子の弟が、ちょっと寂しそうにしてたり、病気を心配したりするところは可愛かったです。ハロウィンの仮装を直すエピソードは、本当に仲の良い姉弟という感じでよかった。バイクの後ろにカートをつけて乗せてくシーンも、(マントが巻き込まれそうで怖かったけど)微笑ましい。
でも、目の前でコートを脱いでも、母親に妊娠を気付いてもらえないシーンは切なかったですね。久し振りに会ったのに、こんな大きな変化にも気付いてもらえないと、愛されていないんじゃないかと思ってしまうのもわかります。涙に暮れる彼女には幼さが残ってました。
それにしても、終盤の、彼とそのまま外で…って流れはフランスだから?ちゃんと清潔にしないとダメよ!
JUNO ジュノ」とはまた違った幸せを見つけられて、静かな余韻が残りました。

映画「泥の河」観ました

 | ドラマ  Comment(7) 
Tag:日本

泥の河
製作:日本’81
監督:小栗康平
原作:宮本輝
ジャンル:★ドラマ

【あらすじ】日本が高度成長期を迎えようとしていた昭和31年。大阪・安治川の河口で食堂を営む板倉晋平の息子・信雄は、ある日、対岸に繋がたみすぼらしい船に住む姉弟と知り合う。その船には夜近づいてはいけないと父から言われ…。

お父さんの存在感ある演技と、子供たちの素朴な演技がよかったです。
信雄の両親が本当にいいひとなんですよ。親がどんなことをしてようと、子供には関係ないと、息子に新しい友達が出来た事を素直に喜びます。姉弟を夕食に招いた時は、ものすごい空気読んでフォローしまくって、誰よりも精一杯なお父さんが微笑ましかった(笑)
そんなお父さんの子だからこそ、信雄も他の子供たちが”きっちゃん”を避けても、変わらず仲良くできるんですよね。”きっちゃん”も信雄のにじみ出る優しさを察知して、出会った瞬間から一生懸命に友だちになろうとする姿が健気でした。
子供たちがボロ船のボロい渡し板を通るたびに冷や冷やしてしまったけど、彼らの友情を守ってあげたいなぁと思わせるささやかな幸せの風景でした。

終盤、余所見をしたせいか、どうしてお父さんが彼らとお祭りに行く約束を破ったのかわからなかったんですけど、そのちょっとした悪いことが重なって、あんな別れにつながってしまったのが切ない…。
信雄を船に引きとめようと、生きている蟹にアルコール?で火をつける遊びを見せたのも、きっとお父さんが昔やってくれたのを真似したんでしょうね。信雄のお父さんが手品を見せてくれたから、彼もお父さん直伝の遊びを見せたかったんだと思います。
ラスト、「きっちゃーん!」となんども名前を呼びながら船を追いかける信雄の姿に、涙が止まりませんでした。
深い余韻を残す名作だと思います。

…ところで、今回はイラストがないので、カブトムシに引き続き庭でみつけたオニヤンマの写真でも載せようかと思ってたんですが、もう寒くて動けないと思ってたのにカメラを探しているうちにいなくなってしまいました。元気に飛んでた時期はスピードが速すぎて撮れなかったしなぁ…残念!
もしかしたら来年も現れるかもしれないけど、その場合、高い確率でうちの庭で飼ってるメダカを糧にして成長していると思われ、複雑な気分です…。

映画「キンキーブーツ」観た

 | コメディ  Comment(8) 
Tag:イギリス

キンキーブーツ
製作:アメリカ・イギリス’05
原題:KINKY BOOTS
監督:ジュリアン・ジャロルド
ジャンル:コメディ/ドラマ

【あらすじ】田舎町ノーサンプトンの伝統ある靴工場の跡取り息子チャーリー。父親の急死により、4代目社長として工場を引き継ぐが、倒産寸前と判明する。どうにか工場を救おうとする彼は、ひょんなことからドラッグクイーンのローラと出会い…。

実話を基にした作品。ちょっと上手くいきすぎというか、強引なところもあったけど、なかなか楽しめました。
ムキムキマッチョなローラが案外可愛く見えるのがすごいです。男の格好をしてるほうが違和感ありまくり。
そんなローラがチャーリーにとっては天使となります。何だかんだ言って靴が大好きな彼が、危機を乗り越えるためにニッチ市場を開拓しようという時、ぱっと思いだしたのがローラの赤いブーツ。男に絡まれる彼女を助けに入って(逆に助けられるんだけども)、倒れた彼の視界に入ったエナメルの赤いセクシーブーツが記憶に焼きついていたんですね。
偏見や、金銭的な問題、貧乏には耐えられない婚約者と戦いながら、老舗の職人達がキンキーブーツを作り上げていく過程に、なんだかほっとさせられました。靴を作るのって、なんだか魅惑的かも!
終盤、あのタイミングであんなケンカをしてしまうチャーリーは責任者としてどうかと思うけど、仲間とともにショーを救いに来たローラがカッコよかったです。
チャーリーがベンチに座って、靴どうしをコツコツ!と鳴らすシーンがあって、本当に靴が好きなんだなぁと思えて、妙に印象に残りました。

映画「誰かに見られてる」観た

 | サスペンス  Comment(0) 
Tag:リドリー・スコット

誰かに見られてる
窓掃除をしながら、夫に冷たい一瞥…。
製作:アメリカ’87
原題:SOMEONE TO WATCH OVER ME
監督:リドリー・スコット
ジャンル:★サスペンス

【あらすじ】殺人を目撃した令嬢クレアを護衛する事になった刑事キーガン。彼女はベンザが殺人犯だと証言するが、彼のミスですぐに釈放されてしまう。責任を感じたキーガンは、脅える彼女を守るうちに肉体関係をもってしまい…。

タイトルを見ると変質者に狙われるお話を想像しそうですが、殺人事件の重要な証人を守る刑事のお話です。邦題だけかと思ったら、原題と同じ意味だったのか…微妙。
サスペンス部分は割と普通で、どちらかというと不倫がメインになってます。でも、夫に裏切られた妻が、そうとは思えないほど格好良くて惚れ惚れしてしまいました。
なんというか、彼女はこのダメ亭主の思考回路をほぼ把握してるように見えるんですよね。彼のせいでクレアが危なくなったと知った時(あるいはこの護衛の仕事を断らなかった時から予感していたのかもしれないけど)、彼の罪悪感と同情が”愛情”にすり替わってしまうことはわかっていたんだと思います。
彼女の制止を振り切ってバカ亭主が行ってしまっても、”必ず自分の下に戻ってくる”と確信しているようでした。

もう、みっともないところがひとつもなかったんですよ。不倫が判明しても、未練たらしい事はなく「帰ってくるな!」ときっぱり言い渡していたし。かと言って、愛情のない冷たい妻というわけではなく、内心傷ついているけれども気丈に振舞っているというのが伝わってきます。こんな姿を見せられたら、いくらあのアホ亭主でも妻のいじらしさに罪悪感を覚えるだろうという感じでした。
そして、ラストの活躍!!
夫と不倫相手と子供の前で、「刑事の妻として、これ以上ふさわしい女がいるか?」と言わんばかりの振る舞いに痺れてしまいました。
こういう見方はちょっとズレている気もしますが、個人的に彼女の映画だったと思います。

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「エイリアン」観ました
「ブレードランナー」観ました

第22回「オール・アバウト・マイ・マザー」を観ませんか?

原題:TODO SOBRE MI MADRE
製作:スペイン’99年
監督:ペドロ・アルモドバル
開催:2011/9/23~9/25
オール・アバウト・マイ・マザー
「陽面着陸計画」のなるはさんが選んで下さいました。

<理由>
  • アカデミー賞外国語映画賞受賞作品
  • スペインが舞台の映画を観たい
  • 強い母親の姿を観たい

企画内容については、サイドバーにある「ブログDEロードショー」欄の”企画概要+参加者名簿”のリンク先をご覧下さい。

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映画「ブレードランナー」観ました

 | SF  Comment(16) 
Tag:リドリー・スコット 香港

ブレードランナー
製作:アメリカ/香港’87
原題:BLADE RUNNER
監督:リドリー・スコット
原作:フィリップ・K・ディック
ジャンル:★SF

【あらすじ】植民惑星から4体の人造人間=レプリカントが脱走した。彼らの捕獲を依頼された元”ブレードランナー”デッカードは、地球に潜入した彼らを追う。一方、逃亡中のレプリカントたちは、4年という寿命を覆そうと生みの親を探していた。

シュワちゃんの「バトルランナー」とごっちゃになって、今まで見逃していました(笑)
ほんと、何故今まで見逃していた!と自分を叱りたい!SF映画でベスト5に入るくらい好きな作品かも。
まず、舞台となる未来の街がいいんですよね~。昔、大好きだった「デスピリア」というイカレたゲームがちょうどこんな感じで、ゲームの世界が現実になった様で感激してしまいました。こういうのがサイバーパンクっていうのか!
そして、若いハリソン・フォード演じるハードボイルドな主人公が程よく胡散臭くていいんだけども、観ているうちに彼のことなんかどうでもよくなるくらいレプリカントが主役でした。
真実を知ってしまった時のレイチェルの涙とか、愛する人を失って自分の寿命も迫っているロイが、自分が生きていた証を残そうとするかのような行動をとるところとか、ツボすぎてやばかったです。
好きな映画に出会えた時のこの高揚感、ゾクゾクしますね!
例のごとく93分番組で観てしまったのが残念だったけど、いつの日か必ずディレクターズ・カット版を観てみたいと思います。

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映画「ブロークン・イングリッシュ」観た

 | ロマンス  Comment(0) 
Tag:日本 フランス

ブロークン・イングリッシュ
製作:アメリカ/フランス/日本’07
原題:BROKEN ENGLISH
監督:ゾーイ・カサヴェテス
ジャンル:★ドラマ/ロマンス

【あらすじ】NYのホテルで働く30代の独身女性、ノラは、男運が悪く、いつしか恋に臆病になっていた。そんなある日、情熱的なフランス人、ジュリアンが現れ、彼女に熱烈アプローチしてくる。戸惑いつつも、次第に彼に惹かれていくノラだったが…。

恋に臆病になって踏み出せないノラの不器用さが、ほんと見ていてやるせなくって…。いつの間にやら、どっぷり感情移入して観てました。
男運が悪いと嘆いている前半は普通の恋愛モノ?と思って観ていたんですが、彼女に熱烈アタックしてくるフランス人が現れてからは、恋に臆病になる女性が繊細に描かれます。
ちょっとした事で不安になって、このまま恋愛してもいいのか、また傷つくのは自分なんじゃないかと悩んだり、嫌われるようなことをしてしまったと取り乱したり。それでも、こんな自分に「一緒にパリへ来ないか」と誘うジュリアンに、心動かされないはずはないけれど、不安の方が大きくて一歩踏み出せない…。
普通の恋愛モノ目当てで観た人なら、何やってるんだ!とイライラしまくりの作品かもしれません。
でも、思い切ってパリに来てから、躓きつつも自分からジュリアンを探すノラの姿は、いじらしくて応援せずにはいられませんでした。終盤は上手くいきすぎかもしれないけど、さんざんリアルな女性の揺れ動く心をみてきたので、最後はお伽話な展開でも良かったと思います。
母親に「彼女は上手くやってるのに」と引き合いに出されていた親友が、結婚していてもノラのように悩みを抱えているのもよかった。いつも相談に乗ってくれて、ノラと同じ様にパリで”自分の中に愛と幸せ”を見つけるところもナイスです。
タイトルの意味は公式サイトに長々と説明されていて、かいつまんで言うと「言葉によるコミュニケーションは難しいけど、諦めず、そのやりとりの中に意味を見出そうとすることが大切だから」ということらしいです。

映画「シルバラード」観ました

 | 西部劇  Comment(2) 
Tag:ローレンス・カスダン

シルバラード
製作:アメリカ’85
原題:SILVERADO
監督:ローレンス・カスダン
ジャンル:★西部劇

【あらすじ】故郷シルバラードへ帰ろうとしていたエメット。その道すがら、砂漠で身包み剥がされたペイドンや、縛り首寸前の弟ジェイク、酒場で揉め事を起こしたマルを助ける。やがて、シルバラードに辿り着くが、牧場主が土地独占を企てており…。

やや軽めな正統派西部劇。ちょっと地味かもしれないけど、気分よく観られる作品でした。
なんたって、全面対決となる理由が復讐でも恋人でもないですからね。家族や友だちを守るため、決着をつけようと立ち上がる主人公たちがカッコイイ!馬に乗った4人が並んで歩くサマなんて、ベタすぎるけど決まってます。
4人の仲間のうち、兄弟であるふたり以外はたまたま知り合っただけなのに、「じゃあ、またな!」と別れて数年後に偶然出会っても昨日別れたみたいに仲良くしてそうな雰囲気があって、それがまたよかった!
酒場の女主人ステラ(おばさん)の身を案じて動けなかったペイドンは渋くて素敵だし、女絡みで縛り首になりかけたエメットの弟はコミカルで楽しかったです。
ラストの銃撃戦もただ撃ちまくるわけじゃないし、仲間に後ろから敵が迫るのを知らせるため、顔すれすれに撃ったりするところがお茶目。何気に、家に火をつけようと投げたたいまつを撃ち落した名も無き村人が凄かったです。
ただ、サクサク進んでいくので、顔を覚えられないわたしには一回じゃ理解しきれませんでした。時間のある時に、また見直そう…。

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「わが街」観ました

映画三本立てで疲れました…

『明日、君がいない 2:37』

2006年オーストラリア、ムラーリ・K・タルリ監督
誰が自殺するのか当ててみろと言わんばかりの構成(最終的には違う)に、とてつもなく嫌な気分になりました。登場人物それぞれに暗い部分があって、一人社会的に抹殺して欲しい奴がいたんだけども、どうなるわけでもなく。ラスト、そいつのインタビュー形式の独白?には吐き気がしました。自殺シーンを無駄にしっかり撮っているのも気分が悪い。
友人が自殺して自分も自殺未遂したという19歳の監督の作品だそうで、撮る事に意味があったのだろうとは思います。19歳が撮ったとは思えないところもあるので、彼が明るい作品を撮れるようになったら観てみたいかな。

『ラスト・マップ/真実を探して:AROUND THE BEND』

2004年アメリカ、ジョーダン・ロバーツ監督
口直しに観始めたロードムービー。最初は「サン・ジャックへの道」みたいなノリで、お祖父ちゃんの遺灰を撒く旅を始めます。少しカーネルおじさんに似ているお祖父ちゃんの指示で、ケンタッキーのお店で灰を撒いたり、途中出会った夫婦に遺灰を任されるのが可笑しい。でも、後半は感動への積み重ねが足りず微妙でした。素材は良かったのに、料理する時に手を抜いた感じ。ちなみに、冒頭でホラー好きの看護婦が「ゴーストシップ」の惨劇シーンを観てます。少女の悲鳴をバックに、祖父の死後のことを相談する親子の微笑ましい光景(笑)

『世界でいちばん不運で幸せな私:JEUX D'ENFANTS』

2003年フランス/ベルギー、ヤン・サミュエル監督
口直しには物足りなくて、もう一本観始めたんだけど…。
最初は「アメリ」っぽい雰囲気だったものの、どこまでも周りや自分たちを傷つけあう悪趣味なゲームに嫌気が差しました。本っ当にこいつら最悪!!
子供の頃は、辛い事を忘れるための遊びで済んでいたけれど、大人になってからの彼らの行動はまったく理解できません。”素直になれなくて”じゃ済まない、悪意に満ちたものでした。ラストもお互いの家族をさんざん苦しめてポイッ!
あんまりすぎて泣けてきました。「ラスト・マップ」でやめておけばよかった…。

気分を変えて、最近庭でみつけた昆虫の写真でも。
虫嫌いのひとは逃げて!

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映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」観ました

 | ファミリー  Comment(12) 
Tag:ロバート・ゼメキス

バック・トゥ・ザ・フューチャー
製作:アメリカ’85
原題:BACK TO THE FUTURE
監督:ロバート・ゼメキス
ジャンル:★コメディ/SF/ファンタジー

【あらすじ】友人ドクの造ったタイムマシンに乗り、30年前の世界に来てしまった高校生のマーティ。この時代のドクの知恵を借り、帰る術を見つけるが、高校生の母に惚れられてしまう。歴史を修復するため父をせっつくが、なかなか上手くいかず…。

この間、タイムトラベルについて考えていたら、いてもたってもいられなくなって観ちゃいました♪
やっぱりいいですね~、冒頭から少しの無駄もなくマーティたちのこと、ドクノこと、町の事が頭に入ってきて、流れるように自然に”タイムトラベルしたけど帰れない!”という状況に陥ります。そして、なんとか解決の目途がついたと思ったら、今度は自分が消えるかもしれない危機に陥り…。
なつかしの音楽も相まって、もうタイムトラベルがどうとか忘れて、とにかく物語りに没頭してしまいました。

マーティとドクの関係がホント素敵なんですよ。年齢差とかまったく感じさせない親友同士、青春真っ盛りのマーティと万年夢追い人のドク。
ウランの入手法とか、愛犬アインシュタインを実験に使うとか、成功するの前提でデロリアンの進路にマーティと立ちはだかるとか、「おいっ!」と思うところはあったけど、近所にこんな科学者がいたら、わたしだって友達になりたいよ!
それに、マーティの両親。前はあんまり気にしてなかったんだけども、お母さん役のひとは老けメイクをがんばってますよね~。それに両親の若かりし頃の実態を目にしたマーティのがっかり&驚き感がたまらないです(笑)
でも、そのがっかりがあったからこそ、お父さんのなけなしの勇気が輝いてきます。このシーンと、ドクを救おうとするマーティの姿には目頭が熱くなりました。
最後まで笑いあり感動ありで、いつまでも何度でも楽しめる作品です。

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映画「ロッキー」観ました

 | 青春  Comment(10) 

ロッキー
製作:アメリカ’76
原題:ROCKY
監督:ジョン・G・アヴィルドセン
ジャンル:★スポーツ/ドラマ

【あらすじ】フィラデルフィアのスラム。ヤクザな仕事もしていた賞金稼ぎボクサーのロッキーは、10年来の仲だった老トレーナー、ミッキーに見捨てられてしまう。そんな時、無敵の黒人ボクサー、アポロの対戦相手の代役に、ロッキーが選ばれ…。

例の93分番組でロッキーシリーズ一挙放送をやっていたので、最初から見直してみました。やっぱりロッキーは吹替えで観たいですよね!
チンピラボクサーだけど、本当は優しくて寂しがり屋なロッキー。これから変貌していくのを知っているので、この最初のロッキーの姿にしみじみしてしまいました。小汚い部屋で亀や犬に話しかける姿なんて、寂しすぎて涙が出そう。
エイドリアンの愛と、ロッキーに賭けてくれたミッキー、そしてアポロとの試合が彼に自信を与えます。
ケンカしてとぼとぼ夜道を帰っていくミッキーを追いかけ、そっと肩を組むシーンは最高!
エイドリアンも、この頃は人見知りする冴えない娘で、今後の姿と比べてみると別人のよう。ちょっと笑えるくらいの変貌を遂げるんだけども、それもロッキーの深い愛のなせるわざでしょうか。ロッキーが彼女に自信をあたえ、それに応えようと”ボクサーの妻”として強くなっていくんでしょうね。
アポロとの試合は本当に何度観ても燃えます。結末はわかってるのに、いつのまにか拳を握り締めるほどエキサイティングしてました。音楽が一気に盛り上げてくれます。
ラストは誰でも、爽やかな気持で感動の涙を流すことでしょう。

…と、ここで終わらせるとポーリーが可哀そうですね(笑)
酒好きだしトラブルメーカーだし、エイドリアンに当たるし、あんまりいいところがないように見える彼ですが、彼もロッキーと同じく底辺から抜け出そうと必死で、ロッキーとはいわば同士。でも、そのやり方がとても彼らしくて、そのせいで周りと上手くいかない時があったりするのが憎めない!
この作品以降、とくに3、4、5あたりは「こんなロッキー見たくなかった…」と思うようなこともあるんですが、ポーリーが出ているからつい観てしまいます。何気にロッキーより愛着のあるキャラクターかもしれない♪

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映画「パラノーマル・アクティビティ 第2章/TOKYO NIGHT」感想

 | ホラー/パニック  Comment(4) 
Tag:日本

パラノーマル・アクティビティ 第2章/TOKYO NIGHT
製作:日本’2010
監督:長江俊和
ジャンル:ホラー

【あらすじ】アメリカ旅行中に事故に遭い、車イス姿で東京の実家に帰った春花。ある朝、彼女が目覚めると車いすが移動しており、弟・幸一のいたずらと決めつける。身に覚えのない幸一は、一晩中ビデオカメラを回して無実を証明しようとするが…。

norさんのところで「ホラー占い」というのをやったら、この作品がでたので観てみました。
実はわたし、”悪魔=ゲーム”な人間なので、悪魔モノを観てもシラけてしまうんですよね。幸いこのシリーズはコレが初めてだったので、幽霊ものだと思って観られました。途中、十字架とか出てきたけど、わらにもすがる思いなのかと(笑)
まあ、ホラー映画で本気で怖いと思うことは滅多にないので、これも姉弟の様子に和んだり、ツッコミを入れたりして楽しめました。

この姉弟、ほんっとに仲がいいんですよね。お母さんは亡くなっていて、お父さんは出張ばかりで、両足骨折したお姉さんを弟が世話してるんですよ。一緒にご飯を食べて、楽しくおしゃべりして、車椅子が動いたとなれば姉の寝室を盗撮です(オイオイ!)
盛り塩が見えない何かに蹴散らかされる映像が撮れても、そのことより盗撮が問題になるずれた姉弟。現実逃避?
もう撮るなという姉に、「あと一回、あと一回だけ!」としつこくしつこくしつこく食い下がる弟が、ウザイけど笑える。
脚を怪我してなければ部屋を出て行って話は終りなんでしょうけど、そうできない上に、了承をもらえるまで頼み続けそうな弟に、姉も渋々折れます。その時「あと一回撮ったら、もう二度と撮らないって約束しなさい!」とか言うところがまたね~。とことん狙ってます。

それにしても、あんな怖くて命に関わる事が起こっているのに、いつまでも家にいるのが不思議。両足骨折でもなんでも、生残りたいなら逃げろって感じです(姉に憑いてるから逃げても意味ないけど)。せめて同じ部屋で寝るとかさ。意識しすぎてできないんでしょうか?
まあ、キレイなお姉さんですけどね。取り憑いていたヤツも、元気な弟の体より、脚が折れててもキレイなお姉さんの方が良かったみたいだし(笑)
Jホラー好きならそれなりに楽しめる作品だったと思います。

映画「ミスト」感想

ミスト
製作:アメリカ’07
原題:THE MIST
監督:フランク・ダラボン
原作:スティーヴン・キング
ジャンル:パニック/モンスター/SF

【あらすじ】激しい嵐の翌日、デヴィッドは息子とスーパーマーケットへ買い出しに出掛けた。すると、朝から見えていた濃い霧が町全体を飲み込み始める。人々がマーケットに缶詰状態となる中、彼は霧の中に何物かが潜んでいると気付き…。

途中までは、シリアスなモンスターパニックとして楽しめました。こういう作品の真髄は、モンスターの怖さよりも、恐怖に脅える人々の群集心理ですよね。マーケット内に閉じ込められた大勢の人々、募る不安。それが狂気となり、人間同士で争ってしまう過程がうまく描かれていました。
ただ、死亡フラグも分かりやすい安心設計なんですが、死ぬのがわかったからといって、すべてを受け入れられるわけではないんですよね~。あの、不自然な言い回しの約束のシーンでは、『それはだめー!!』と叫びそうになってしまいました。本当は「死なないで。化物から守って!」と言ったんじゃないかと思って巻き戻して確認したけど、そんな事もなく…。もう、不吉な予感しかしない約束のせいで、後半はずっとストレスたまりっぱなしでした。

ラストは原作者も気に入ったとかで、好意的にみれば「最大の敵は、化物でも人間でもなく、自分の中にうまれる絶望だ」というメッセージが込められていると取れます(「ミリオンダラーベイビー」のふたりに見せてみたいかも)。でも、死ぬのは親や配偶者、友人でもよかったはずなのに、あえてそうしなかったというのは悪意を感じますね。まあ、飛び出していった女性が家族で生残っていたのは救いでしたが…。
後味がとても悪いので、わたし的には結末を描かないヒッチコックの「」の方が好きです。

で、その後味の悪さを忘れるために、描かれていない軍の行動について想像してみました。以下、ネタバレ注意!
まず、科学者が異世界を観察するため”窓”を開けようと考えたなら、閉める方法も考えてあったはず。思いがけず大きな穴が開いて、化物が入り込んできてしまったら、すぐに閉じにかかったと思います。その間、軍は化物と交戦。(1)霧全体がゆっくり移動しており、少しづつ拡散していること、(2)霧から出た化物は、しばらくすると弱っていく、もしくは死んでしまう事に気付きます。(主人公が化物の触手を切り落として、しばらくしてから突いたらどろどろに溶けてしまったことから)

そこで、軍は移動する霧を追いかけるように攻撃する作戦に。霧から出てきた化物を退治したり、死骸や巣、卵などを焼却。そして、生存者を拾って進んでいたのが、あのラストの一行ということですね。最終的に、穴が閉じられれば霧はいつか消えて、化物も死滅すると思います。
怖いのは、体内に卵を産みつけられた奴ですね~。科学者がサンプルとして持ち帰ったり、それを黙って帰ってしまった人とかいそう。「パラサイト」みたいに、寄生生物に進化したりして!

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映画「毎日が夏休み」観た

 | ファミリー  Comment(4) 
Tag:日本

毎日が夏休み
製作:日本’94
監督:金子修介
原作:大島弓子
ジャンル:コメディ/ファミリー

【あらすじ】女子中学生スギナは、学校でいじめられ登校拒否に。一方、エリート・サラリーマンの義父は家族に内緒で会社を辞めていた。エスケープしてきた公園でそれを知った父娘は、娘の教育も兼ねて一緒に働こうと言い出すのだった。

公園で鉢合わせするシーンをCMで観た気がします。仕事を辞めた父親と登校拒否の娘が、何でも屋をやりつつ家族の再生を試みるお話。テンポもよく、非現実的な面白さがありました。
父親が本当に変なキャラクターなんですよね。感情のこもらない話し方とか、相手の話を聞いてるんだか聞いてないんだか分からないところが佐野四郎にぴったり。
彼と娘のポジティブさを見ていたら明るい気分になれました。

でも、この父親のやり方で上手くいったのは、この家族だったからだと思います。彼自身、やれば出来る子だし、娘は最初から火事全般はそれなりにこなせて、居場所を求めて父親を理解しようとしていました。妻にいたっては、他人の目を気にする一般的な感覚の持ち主だけども、家族への一途さが半端ない。彼女の意思は完全無視で除け者にされて、それでも家族と一緒に居られるように耐えて頑張って体壊して…。
最後に報われて本当によかった!(体は心配だけど)
あと個人的なことだけど、娘の喋り方が生理的に受付けなくて鳥肌が…。いい子だし好きだけど、ナレーションのところは倍速で観てしまいました。ごめんね、スギナちゃん!

映画「ペーパー・ムーン」観ました

 | ロードムービー  Comment(12) 

ペーパー・ムーン
製作:アメリカ’73
原題:PAPER MOON
監督:ピーター・ボグダノヴィッチ
原作:ジョー・デヴィッド・ブラウン
ジャンル:★ドラマ

【あらすじ】訃報欄を見ては遺族に聖書を売りつけるペテン師モーゼ。亡くなった知人の葬儀に立ち寄った彼は、娘アディを伯母の家に届ける事に。嫌々ながら旅を始めるが、やがてアディはペテンの相棒となり、奇妙な絆さえ芽生え始め…。

大好きな作品で、久しぶりに再見してみました。何度観ても感動、わたしのロードムービー好きの原点かも?
お母さんの帽子をかぶって、仏頂面で生意気な口をきくアディが、もう可愛くて仕方がないんですよね。モーゼの詐欺の手口をすぐに覚えて実行、純粋無垢な子供の振りまでしちゃうんだから、天性の素質というよりほかありません。それでいて、貧しい人からは奪わないという、モーゼには欠けていたものを持っていて、このふたりは出会うべくして出会ったんだなぁと思わせます。
そんなアディも9歳の子供。モーゼが自分の本当の父親じゃないかと疑ってみたり、彼に恋人が出来れば嫉妬して仲を引き裂きます。それも手の込んだ方法で!
やり方はやっぱりペテン師らしいんだけども、モーゼと一緒にいたい、離れたくない、という気持ちは表情にでていて、母親を亡くし、会ったこともない伯母の家に行くアディの心細さが、ひしひしと伝わってきました。
嫌々アディとの旅を始めたモーゼも、なんだかんだ言って彼女と息ぴったりになっているのがいい。アディがひとりでつくりものの月に座る写真を見つけ、じっと見つめるシーンでは毎回涙がこみ上げてきます。主題歌の「~あなたが私を信じてくれたら、紙細工の月も本物になる♪」という歌詞が効いてますよね。
最後まで”一緒にいる理由”が必要な、素直になれないふたりが大好きです。

映画「12モンキーズ」を観たら・・・

 | SF  Comment(16) 
Tag:テリー・ギリアム

タイムトラベルものにも色々タイプがあるなぁと夜中に気になりだして、ついに一睡も出来なかったよ!
今日は別の作品の感想を書こうと思ってたけど、今夜は熟睡したいので、とりあえず頭の中のものを全部出してしまおうということになりました。まずは「12モンキーズ」の感想など。

製作:アメリカ’95
原題:TWELVE MONKEYS
監督:テリー・ギリアム
ジャンル:SF/サスペンス

【あらすじ】2035年、謎のウィルスにより人類の約99パーセントが死滅した。地下に追いやられた人類は、その原因を探るため、囚人コールをウイルスが発生した1996年へと送り出す。”12モンキーズ”という謎の言葉が唯一の手がかりだったが…。

「ラ・ジュテ」の衝撃が今も残っているので、面白いのか面白くなかったのかわかりませんでした。とにかく長い。先に「12~」を観ていれば違ったかも知れないけど、オンエア見逃したんですよ。まあ、もし同じくらいの衝撃を受けたとしても、単純に短い映画の方が好きなので結果は変わらないか。
回想シーンに登場する人物の顔は見せない方がいいとか、彼女が博士に電話するシーンで犯人が視聴者にわかるのは早すぎるとか、そんなことを思いました。

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映画「愛しのロクサーヌ」観た

 | ラブコメ/ロマコメ  Comment(0) 

愛しのロクサーヌ
製作:アメリカ’87
原題:ROXANNE
監督:フレッド・スケピシ
原作:エドモン・ロスタン
ジャンル:ロマンス/コメディ

【あらすじ】平和な町の消防署長C・Dは、知的で運動神経抜群、ユーモアもあり人々に好かれていた。だが、唯一つ大きすぎる鼻にコンプレックスをもっている。そんなある日、彗星の研究に来た美人天文学者ロクサーヌと出会い、恋心を抱くが…。

鼻のコンプレックスがなければほぼパーフェクトな主人公が、そのコンプレックスのために想い人と頭の軽いハンサムをくっつけようと奮闘してしまう、ロマンティック・コメディの小品。
鼻以外はありがちな話なんだけども、その鼻を使った自虐的ギャグはなかなか。酔っ払いに絡まれて、”鼻がでかい”なんて陳腐な表現だ。と20通りの表現を詠うように言っていくシーンが楽しかったです。
お互いに気になっている若者同士をくっつけようとするくだりも、口下手な青年に無線で口説き文句を教えようとして混線して失敗したりとコミカル。
でも、いつのまにか本気で愛を伝えようとしているのがわかって切ないです。もう、自分の想いを伝えられるだけで満足という表情を見せるんですよね…。
それが成功して、翌日青年の報告を聞く姿も痛々しい!
まあ、ロマコメなので結末は言わずもがなですが、ヒロイン役のダリル・ハンナもキレイだし、気楽に観られる作品でした。