2011年08月 忘却エンドロール

素敵映画に出会えた時の感動をそのまま書き綴る、映画感想ブログ.

映画「キャノンボール1・2」感想

 | コメディ  Comment(14) 
Tag:ジャッキー・チェン

キャノンボール1・2
失敗。お色気お姉ちゃんにしておけばよかった…。
製作:アメリカ’80
原題:THE CANNONBALL RUN
監督:ハル・ニーダム
ジャンル:コメディ

【あらすじ】アメリカ東西5000キロを、市販車でどれだけ速く横断できるか競う非合法レース”キャノンボール”。敵はライバルだけではなく、至る所で待ち構える警察の取り締まり。それをどうやって突破するか、彼らはそれぞれ珍妙な作戦を立てる。

タイトルはちらほら聞くし、ジャッキー・チェンが出ているというから期待してたんだけど、なんか想像してたのと違いました…。豪華キャストと言われても、わたしがわかるのは2~3人だったし、ギャグも笑えない。007のパロディは少し面白かったです。
全体的に「トランザム7000」みたいな雰囲気だなぁと思っていたら、同じ監督さんなんですね。でも、面白さもテンポの良さもスピード感も全く違います。
「キャノンボール」はレースを題材にしてるのに、あんまり走ってる印象がないというか、足の引っ張り合いの方がメインか。もう少しカーチェイスシーンを増やしてほしかったです。
続編のほうも、焼き直しかと思うくらい被るシーンが多いし、「ゴッドファーザー」のパロディも寒い。変にストーリーをつくってしまったせいで、ラストはドタバタしただけで終わってしまいました。
ジャッキー・チェン目当てで見るなら、いちおう彼の見せ場は楽しめたので良かったかな。

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映画「ロケッティア」観た

 | アクション  Comment(12) 
Tag:ジョー・ジョンストン

ロケッティア
製作:アメリカ’91
原題:THE ROCKETEER
監督:ジョー・ジョンストン
原作:ディヴ・スティーヴンス
ジャンル:アクション/SF

【あらすじ】1938年ロサンゼルス。FBIとギャングの抗争に巻き込まれ、愛機を無くした飛行気乗りクリフ。だが、ギャングが隠していった超高速の最新型ロケットを発見。それを背負って飛行機事故を防いだ彼は、“ロケッティア”として注目を集めるが…。

なんとなく盛り上がらないんだけど、妙に懐かしい愛すべきSF冒険活劇。
冒険活劇に必要な要素はたくさん詰め込まれているのに、飛ぶシーンの合成がしょぼいし、ロケッティアの格好がダサいし(でも可動フィギュアは格好いい!?)、全体的にぬるくてあんまり盛り上がりません。
でも、飛行機乗りが主人公っていうだけで、なんかワクワクするし、整備士のおじさんとのやり取りも微笑ましいし、古きよき時代の映画っていう雰囲気が心地良い。不思議と満足感は得られるんですよね。
主人公が飛ぶ時に”おまじない”といって機体にガムをつけるエピソードが上手く使われていたのが印象的でした。
あと、悪役も何気にいい味だしていて、何故か飛行装置に執着する俳優とか、2mを超えようかという強面の殺し屋が、映画っぽくてよかったです。
ヒロインのジェニファー・コネリーも可愛かった!
考えてみれば、ポケモンのロケット団が似たような装置で飛んでるんだから、今の子供には案外ウケルかも?

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海外ドラマ「SHERLOCK(シャーロック) 大いなるゲーム」 感想

 | TV番組  Comment(2) 

ついこの間、”オンエアがある限り観ていきたい”とか書いたばっかりだけど、やっぱ無理かも(笑)
第2話は、シャーロックとワトソン以外のめぼしいキャラが出なかったせいか、ちょっと寝そうになってしまったし。この第3話も、ふたりのやり取りなどは観れたものの、姿を現したモリアーティーの安っぽさが想像以上で唖然としてしまいました。なんていうか、アレ、有名なスパイモノやスペースオペラのパロディ映画の悪役みたいな。
別にやってることは普通に極悪なのに、キャラクターとか見せ方とかがもう笑わせたいのかというくらいステレオタイプで、ドラマ全体の雰囲気から浮いてる気がするんですよね。(ゲイネタもしつこいよ!)
底知れない怖さというのを演出したいんだとしても、そもそもこんなにあっさり姿を現してしまう目立ちたがりな性格では、そこらの悪役と変わらないような。全何話やるつもりで、今この展開なんでしょう?
ある程度の勿体つけも必要だと思います。

あと、殺し屋”ゴーレム”と戦うシーンがやたらと目に痛くて、頭がくらくらしてしまいました。スタイリッシュな映像といろんなところで言われているけど、私にはどこがいいのかわかりません。

この作品は、原作をよく知っているひとが、「これは~のエピソードからだ!」と当てっこするのが楽しいタイプなんじゃないかなぁ。90分は長いし、わたしには合わないみたいなので、丁度シーズン2の撮影が8月24日に終わったようだけど、もう観ないと思います。

昨日、書き忘れたので追記。せめて、あのモリアーティが替え玉だったらいいな。登場時から怪しすぎたし、登場早すぎだし。怪しいといえば、ワトソンの恋人が3話でも仲良くしていたことにビックリ。2話のあれは釣り橋効果どころじゃなかったと思うんだけど。このひとがモリアーティーだったり(笑)
…なんて、ひとのこと言えないチンケな発想力ですね。

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DS「ラストウィンドウ 真夜中の約束」やったよ!

 | ゲーム  Comment(4) 

ラストウィンドウ 真夜中の約束
いや~、ここまで描きづらいとは思いもよりませんでした。資料すくないし、PVを参考にしたら配色間違うし、結局2日かかってしまいました。…まあわたし、目が小さいキャラはだいたい描けないんですが。
そして、やっぱり線画はアナログがいいと痛感!

で、遊んだ感想ですが、前作「ウィッシュルーム」より遊びやすくて楽しめました。どこがどう変わったか細かいところはわかりませんが、とにかくストレスなく最後まで一気に遊べちゃうんですよね。謎の難易度はやや下がったかもしれませんが、ストーリーに入り込めるのでやりごたえは十分。
一気に進めたくなるけど、長時間下を向いてると肩がこるので、ロッキングチェアに体育座りして膝にDS乗っけてやってました(笑)
ゲームを進めていくうちに打ち解けていくキャラクターたちも、いつの間にか思い入れの深いものになりました。中でも、だらしない感じのスティーブが変化していくのが良かった~。カイルさんも、迷惑顔しつつ冷たく出来ない(けど終盤あんなことに巻き込んでたね)、なんか憎めない奴でした。オーバーに天を仰いで笑う様子がお気に入りです。
あと、ニコールのウィンクと、レイチェルの電話を置いたあとの表情が最強すぎる…!
もちろん、相変わらずカイルさんも面白カッコいいです。料理を待つ間の、テーブルに両手を置いてる姿が妙に子供っぽいし、自販機で当たりが出た時の満面の笑みが可愛いんだけども、背中はクールなんですよ。でも、袋とじのエピソードとか読むとやっぱり面白い人。遠泳のエピソードとか(笑)
ただ、袋とじ読まずにクリアすると遊べるようになる「ナインボール」はちょっと欠陥アリじゃないですか?
キューと近くにあるボールしか見えないんですが…。これでどうやって狙えと。
そこだけ気になったけれど、とても満足でした。「ウィッシュルーム」をプレイしたひとも、してないひとも楽しめる作品だと思います。

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海外ドラマ「SHERLOCK(シャーロック) ピンク色の研究」観た

 | TV番組  Comment(0) 

シャーロック・ホームズっていうと、以前観たドラマ「シャーロック・ホームズの冒険」と、アニメの「名探偵ホームズ」をちらほら観たくらいしか知識がないんですが、それらを観て出来上がったイメージとはまた違うシャーロックでした。なんせ、もし彼らが生まれたのが現代のロンドンだったら、っていうパラレルな話ですからね。
難解で凄惨な事件が起こると喜ぶってんで、周囲からは”いつか自分で事件を起こしかねない変態”扱い。
スマートフォンを使いこなし、ニコチンパッチで瞑想モード。出会ったばかりのワトソンを気に入ってルームシェアしたうえに、アフガニスタン帰りの彼の本心を見抜きロンドンの戦場に彼を連れ出します。

まず気になったのは、シャーロックの髪型くらいキチッとしてよ!ってことですね。神経質そうな顔はいいとして、あの髪型は鬱陶しい。彼らしくない気がする。
あと、現場検証時に彼の思考が日本語で書かれるんですが、どこぞのプライスレスなCMをみてるようでした。
現代のロンドンらしく、変わり者のシャーロックが男を連れてるだけでゲイだと勘違いされまくるのは面白いけど、シャーロック自身がワトソンをゲイだと勘違いするのはどうかと。得意の人間観察はどうした!
でも一番の問題は、肝心な時に頭の回転が鈍るとこですね。”どうやって警戒されずに被害者を連れ出したか”という疑問に、パッと警察か○○○○(ネタバレになるので伏せます)という二つの職業が思い浮かぶと思うんですけど、まるで思い至ってないどころか犯人が目の前にいても気付かないのには、正直ガッカリしてしまいました。
最初はシリーズ化する気はなかったのかもしれないけど、いろいろなキャラを詰め込みすぎというか、モリアーティの役どころが陳腐。原作の「緋色の研究」は知らないから原作通りなのかもしれませんが…。

と、つらつら文句ばかり書き並べてしまったものの、別物と思えばなかなか楽しめる作品でした。あと二話、そして新たに製作中の(もうできたかな?)シーズン2も、オンエアがある限り観ていこうと思います。

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大好きなマンガ「動物のお医者さん」

 | マンガ/アニメ  Comment(6) 

動物のお医者さん
今回はとても塗りやすかったです。…絵柄修得までは大変だったけど。他人の絵の模写なんてブログ始めるまでほぼしたことなかったので、いつも諦め半分で頑張ってます。とりあえず、プリンターのおかげで線画は手描きにできる分、楽になりましたが。

で、作品についてですが、これはもう動物好きのバイブルともいえるマンガですよね~。全国から募った、ペットに関する面白驚きエピソードが詰まった作品なので、ペットを飼う際の心構えにもいいかも。小さい頃からこれを読んでると、ペットを飼ったことがなくても動物大好きになってしまいそうです。
内容は、札幌市のH大学獣医学部の大学生、ハムテルこと西根公輝と、シベリアンハスキーのチョビや友人たちとの面白おかしい日常を描いた、1話完結型のほのぼのコメディ。まあ、わたし好みの”可愛い”、”ほのぼの”、”シュールなコメディ”がそろった作品です。
動物の絵はリアル系で、ふきだし外に書かれる”動物の気持、言葉”はそのリアルさを損なうことなく、本当に動物と過ごしたらそんな声が聞こえてくるんだろうなぁと思えます。怖い顔のチョビもその性格を知れば愛らしいとしか思えないし、ミケの関西弁とか自然すぎて疑問すら湧かなかった!
そんな動物たちと一緒にいる、個性豊な登場人物たちも魅力的。主人公から脇役まで、ほんと楽しい人ばっかりなんですよ。冷静なハムテルと、騒がしい二階堂のコンビとか、ぬぼーっとした変な菱沼さんや、トラブルメイカーで個性的すぎる漆原教授…こんな学生や教授がいる大学ならわたしも行きたい。モデルとなった大学が一時期競争率が上がったというのも頷けます。
だいぶ前にドラマもやっていたようだけど、やっぱりこの独特の面白さは読んでみなければわからない!
みんなに勧めたい作品です。

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大好きな漫画「トゥインクルスターのんのんじー」
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映画「恋はデジャ・ブ」観ました

 | ファンタジー  Comment(6) 

恋はデジャ・ブ
製作:アメリカ’93
原題:GROUNDHOG DAY
監督:ハロルド・ライミス
ジャンル:★コメディ

【あらすじ】聖燭節のお祭りを取材するため、嫌々田舎町へきた天気予報士のフィル。おざなりに仕事を終え、町を出ようとするが、吹雪で足止めされて一泊する事に。だが、翌朝目覚めると昨日とまったく同じ一日が始まり…。

ちょくちょくオンエアされていて、ちらほら何度も観た作品で、しっかり最初から最後まで観たのは初めてだったかな? 後半から覚えてませんでした。
内容は、自分の事しか考えてない嫌われ者のおっさんフィルが、なぜか聖燭節のお祭りの日から抜け出せなくなって四苦八苦するお話。
前半はやけくそになって好き勝手やる様子を、テンポよく見せていきます。前から気になってた美人プロデューサー・リタを口説こうと躍起になるところでは、失敗するたびに次の日にやり直すんだけども、編集でテイク1テイク2みたいにつなげていくところが面白い。けっきょく毎回口説けなくてビンタで終わるとこも、連続で見せられると迫力が凄いんですよね~(笑)
でも、いくら好かれようと嫌われようと、朝起きれば何事も無かったかのように同じ一日が繰り返される虚しさ…。一度とことんまで絶望して、そこから新しい自分を発見していく過程は、案外考えさせられます。
読書やピアノなど新しい事に挑戦していくうちに、新しい自分を発見して、自然に優しさを見せるようになっていくフィル。一体、何年分の日々を過ごしたのかはわかりませんが、まるであの町が彼の故郷であるかのように変わっていき、周りも彼を受け入れていく様子に、あたたかい気持ちになれました。
原題は「グラウンドホッグデー」、ジリスの一種グラウンドホッグ(ウッドチャック)を使った春の訪れを予想する天気占いの行事のこと。邦題は評判悪いけど、わたしはけっこう好きです。

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映画「ウォルター少年と、夏の休日」観ました

 | 青春  Comment(6) 

ウォルター少年と、夏の休日
製作:アメリカ’03
原題:SECONDHAND LIONS
監督:ティム・マッキャンリーズ
ジャンル:★青春/ドラマ/コメディ

変わり者の叔父ハブとガースに預けられたウォルター。母に隠し財産を探すよう言いつけられた彼は、屋根裏部屋で美しい女性の写真を見つける。ガースに聞いてみると、ジャスミン姫と英雄ハブの夢の様な冒険譚を語り始めるのだった。

お気に入りの作品を久しぶりに再見しました。すっかり内容を忘れていて、初見のように楽しめて感動できました。
改めて思ったのが、とにかくジイサン方が魅力的!
ぶっきらぼうで、財産目当ての連中を威嚇射撃で追い払うワイルドなお二方なんだけども、ウォルターが母親のことで傷ついた時の、不器用ながらも優しい気持ちのみえる励まし。もう、そこで毎回(つっても二回目だけど)ずきゅんと来ちゃいます。…・こんなジイサンが身近にいたらなぁ!
きっと、監督さんの理想のジイサンの姿を描いたんでしょうね。監督のファミリーネームがマッキャンリーズ、ふたりのファミリーネームがマッキャンっていうところから、このキャラクターへの愛着がみえます。
他にもいい作品を撮ってるに違いないと思って調べたら「アイアン・ジャイアント」の脚本を書いてました。
なるほどー、…わたしを何度泣かせるつもりだ!?

で、ジイサンたちだけでなく、彼らと打ち解けて本当の笑顔を見せるようになるウォルターや、彼と友情を育む老ライオン、ジイサンたちの語る夢のような冒険。そして、母親とか他の縁のあった人々なんかもホントよかった。
夏に家族一緒に観たい、こころ洗われる作品だったと思います!!
ちなみに原題の意味は「中古のライオンたち」。観れば意味がわかる良いタイトルですが、そのままカタカナにせずこの邦題にした気持ちもわかります。でも、もう一捻り欲しかったかな?

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映画「ハックフィンの大冒険」感想

 | アドベンチャー  Comment(2) 

ハックフィンの大冒険
製作:アメリカ’93
原題:THE ADVENTURE OF HUCK FINN
監督:スティーヴン・ソマーズ
原作:マーク・トゥエイン
ジャンル:ファミリー/アドベンチャー

母の遺産を狙って戻ってきたならず者の父親から逃れるため、強盗に殺されたと装い村を出たハック。一方、その殺人騒ぎのどさくさに紛れて、黒人奴隷ジムが逃亡する。そんな彼らは互いに自由を求めてカイロに旅立ち…。

前回のまとめ感想に入れようかと思ったんですけど、中途半端に長くなるので単独で。
冒頭から父親にガチで殺されそうになったり、悪党どもが裏切り者を始末する場面に出くわしたり、名家同士の確執でお世話になった一家が皆殺しになったり、父親の死を知ったり、親友も自分も死にかけたりしたのに、いつも明るく乗り切ってしまうハックが異様でした。
しかも、せっかく養子になって平和に暮らせることになったのに、また一人で旅に出るとか!
16歳以上ならまだしも、10歳くらいでしょ? 時代が違うんだろうけど、ちょっと理解できません。
でも、イライジャ・ウッドのハックは可愛いし、奴隷制度を乗り越えたジムとの友情にも涙。コメディ調じゃないほうが素直に観られた気がします。

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映画まとめ感想

 | まとめ感想  Comment(14) 
Tag:デンマーク 日本
異人たちとの夏

『異人たちとの夏』(日’88、大林宣彦監督)

オチが透けて見える上に、ラストのあれは興ざめだったけど(誰かと飲みたいなら居酒屋にでも行け!)、亡き両親との邂逅は感動的でした。冒頭の乾ききった主人公が、両親といる時はまるで別人で子供のよう。別れのシーンではボロ泣きでした。
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「転校生(1982)」観ました

『海がきこえる』(日’93、望月智充監督)

ヒロインの性格破綻っぷりがウケてしまって、爆笑だったんですけど、そういう作品じゃないんですね?
会ったことのない人種だったので、わたしにはファンタジーでした。あんなことがあっても惹かれあう気持ってのがあまり見えてこなかったのと、タイトルの意味がわからなかったです。

『父と暮せば』(日’04、黒木和雄監督)

宮沢りえがとてもお美しい。全体から原爆のことと被爆者の心の傷を伝えようという気持ちがひしひし伝わってきたんだけども、舞台っぽいしセリフが多いし疲れてしまいました。見終わって映画のことを思い返そうとしても、修学旅行で見学した原爆ドームや資料館で見たものが思い浮かびます…。

『ある愛の風景:BRODRE』(デンマーク’04、スザンネ・ビア監督)

いまだに帰還兵の心のケアを軽視してることに驚きました。デンマークではそうなの?
死んだと思っていたミカエルが帰ってきて、他人がカウンセリングは大事だと心配しているのに、妻も父親も「立派な軍人だから大丈夫」って…。画面の四隅が始終暗いのは気になったけれど、心の傷がもたらす破綻や、家族・兄弟の想いが丁寧に描かれた作品でした。
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映画「アイアン・ウィル 白銀に燃えて」観ました

 | 青春  Comment(10) 

白銀に燃えて
製作:アメリカ’93
原題:IRON WILL
監督:チャールズ・ヘイド
ジャンル:★ファミリー/スポーツ/ドラマ

【あらすじ】1917年の冬。父の死によって打ちひしがれていたウィルは、父が彼の大学進学のため、賞金1万ドルのかかった犬ぞりレースに応募しようとしていたことを知る。ウィルは父の夢をかなえるためにも、レースに出場することを決意し…。

ぬるいファミリー映画かなぁと観始めたら、思いがけず手に汗握るアクションあり感動ありの燃える作品でした!
犬ぞりレースってこんなにも過酷だったんですね~。コースに明確な印はないし、カーブしそこねれば崖から転落だし(犬も人間も無事。フックを投げて落下を免れるとか忍者か!)、何より寒さが体を蝕みます。何日にも渡るレースで日々、主人公の顔はやつれ、肌は荒れ、唇が裂けていくのが痛々しい…!
家族との描写よりレースが中心なんですが、そうまでしてレースを続けるのは、父親の想いを継ぐためであり、父親の犬ガスと一緒にいるため(お金がなくて売ろうとしていた)、自分の中に父を感じていたいという彼の生きる希望のため、そして何より家族と笑って生きていくためなんですよね。
遭難しかけて動けないところを記者に撮られ「母さんが心配するだろ!」と怒ったり、犬ぞりの修行を見てくれた先生の言葉「誰よりも長く走り、誰よりも短く眠れ」を頑なに実行しようとする姿、父親が走るときに吹いていた曲の使い方など、家族の描写はなくても家族を感じさせる時間は長かったと思います。

また、彼をネタにし儲けようとする記者の心情の変化も丁寧に描かれており、ラストのゴール直前のシーン、会場も彼も観ているわたしも、ウィルを応援する気持ちが一体となる感じがホント熱い!!
犬好きもスポ根好きも、ぜひ観てほしいです。
…ただ、実話に基づいた作品ってふれ込みみたいだけど、実際に行われた犬ぞりレースを題材にしたというだけで、主人公も物語もフィクションだったりします。(訂正します。詳しくは↓追記で)感動ものには違いないですが。
原題は「アイアン・ウィル」、記者が”鉄の意志”を持つウィルにつけたニックネームです。邦題はちょっと手抜きパターンですね。

<追記:2015/07/18>
毎日暑いので、雪が見たくて再見しました。わんこがもふもふ可愛かったです♪
今回の感想も初見とほぼ同じで、見慣れた王道展開なのに最後にはみんなと心を一つにして「ウィル、がんばれ!」と応援してました。息子の想いを汲み取って、心配で不安で仕方ないはずなのに息子をレースに送り出す母親の存在も光ってたと思います。
あと、ウィルを金儲けのネタくらいにしか思ってなかった記者をぶん殴るシーンはスカッとしたし(笑)

あまり書くことがないので、もう一度、実話かどうかについて詳しく調べなおしてみたところ、ウィルの基になった人物が二人いましたね~(汗)
一人は、当時27歳くらいで、幼い頃に両親を亡くし、養母に育てられてマサチューセッツ工科大学を卒業したアメリカ人、フレッド・ハートマンさんです。
英語の記事なのではっきりと断言はできませんが、ガスが怪我をして苦しませず殺そうか悩むエピソード…実際はレース開始前に亡くなった(殺された?)みたい。あと、熱を出して倒れてた他の参加者を助けたのも、アメリカの希望として英雄視されていたのも、「アイアン・フレッド」と呼ばれていたのも実話っぽいですね。
でもレース結果は、完走(11チーム中5チームのみ)したもののビリだったようです。それでもアメリカ国民は(4時間ほど待ち続けて)彼を歓声とともに迎え入れ、ファンが1,000ドル贈ったんだとか。
レース後、講演旅行などしていたものの、翌年には戦争へ。終戦後の1919年、飛行機事故に遭い29歳の若さで亡くなりました。

また、もう一人はレースの優勝者、クリー族の血を引くカナダ人のアルバート・キャンベルさんです。彼はレースに参加する2週間ほど前に父親を亡くしており、父の最期の願いを叶えるために出場。みごと誓いを果たし、カナダの国民的英雄に。
フレッドと同じく第一次世界大戦に行きましたが、無事帰ってきて長生きしたようです。

以上の内容はgoogle翻訳によるものなので、多少間違いがあるかもしれません。正確な内容が知りたければ、英語の記事をご確認下さい。
初見時の感想に嘘っぱちを書いてしまい、本当に申し訳ありませんでした!

参考記事
Fred Hartman (1890 - 1919) - Find A Grave Memorial(フレッドさんについて)
Albert Campbell (dogsled racer) - Wikipedia(キャンベルさんについて)
The 1917 Winnipeg-St. Paul Dogsled Race(レース「Red River Dog Sled Derby」について)

映画「フリックストーリー」観た

 | サスペンス  Comment(11) 
Tag:フランス イタリア

フリックストーリー
上司「報告書を書け、詳細にだ!」
製作:フランス・イタリア’75
原題:FLIC STORY
監督:ジャック・ドレー
原作:ロジェ・ボルニッシュ
ジャンル:サスペンス

【あらすじ】戦後まもない1947年。敏腕刑事ボルニッシュのもとに、殺し屋ビュイッソン脱獄の大事件が転がり込む。密告者への報復を済ませ、強盗事件まで起こすビュイッソン。ボルニッシュは情報屋からアジトの場所を突き止めるが…。

いつでも雨の後みたいな街を舞台に、キレてもイカレてもないドロンが強面の犯罪者を追っかける話。実話を基にしてるらしいです。
とりあえず、いたって普通の敏腕刑事を演じるドロンに違和感を覚えまくりでした。でも、犯人を追って屋根から落ちたり、上司に怒鳴られっぱなしだったり、恋人を大事にしてたり、こんなドロンの方が好きかもしれない。捜査を外されても、新しく担当になった事件がビュイッソンにつながれば、上司に報告せずにまた彼を追い始めるところが飄々としていて格好よかったです。
…まあ、らしくはないけれども。
彼の同僚がいきすぎた尋問をするものの、途中で必ず彼がたしなめ、飴と鞭でいいコンビに見えました。ヒステリックな上司も、淡々と仕事をする主人公とバランスが取れていたと思います。コメディ担当ってワケじゃないんだろうけど、なんだか笑えるし。
ただ、いろんな人が褒めている犯人役のトランティニアンの演技は、わたしには無表情な怖い顔のひとにしか見えなかったり。レストランで、逮捕に協力してくれた恋人(危なくない?)が弾くピアノの音色に、その強面がすこし緩むのは印象的でした。
ラスト、一年に渡る取調べをボルニッシュの独白で見せるところも面白い。犯人との間に、ある種の共感がうまれたというセリフは、原作者とドロンの両方の言葉だったんでしょうか?
脇役の顔をあまり見分けられずストーリーはわかったようなわからなかったような感じでしたが、作品の雰囲気はとても楽しめました。
ちなみに、フランス語フリックは「警官」「刑事」の俗語です。

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友よ静かに死ね

第21回ブログDEロードショー「アメリ」

 | ブログDEロードショー  Comment(27) 
Tag:フランス

原題:LE FABULEUX DESTIN D'AMELIE POULAIN
製作:フランス’01年
監督:ジャン=ピエール・ジュネ
開催:2011/8/5~8/7
アメリ
第二回リクエスト企画作品です。
選んだ理由は”現代のフランス映画を皆で一緒に見たいから”だそうです。

*ちなみに、今回の最終的な順位はこのようになりました*

  1. 1位(62票):「アメリ」
  2. 2位(53票):「ハイ・フィデリティ」
  3. 3位(32票):「ナイト・オン・ザ・プラネット」
  4. 4位(25票):「ティアーズ・オブ・ザ・サン」
  5. 5位(24票)「リンガー! 替え玉★選手権」
  6. 6位(10票):「突撃」
  7. 7位(9票):「ショーシャンクの空に」
  8. 8位(3票):「リトル・ダンサー」
  9. 9位(2票):「黄昏」「オー・ブラザー!」「アイス・ストーム」

企画内容については、サイドバーにある「ブログDEロードショー」欄の”企画概要+参加者名簿”のリンク先をご覧下さい。

→Read More

映画「罠にかかったパパとママ」観ました

 | ファミリー  Comment(5) 

罠にかかったパパとママ
製作:アメリカ’61
原題:THE PARENT TRAP!
監督:デヴィッド・スウィフト
原作:エーリッヒ・ケストナー
ジャンル:★ファミリー/コメディ

【あらすじ】キャンプ場で自分そっくりの女の子と出会ったシャロンとスーザン。始めはいがみ合う二人だったが、お互いの話を聞くうちに自分達が双子だと気付く。両親が今でも再婚していないと知った二人は、彼らを仲直りさせるためにある作戦を思いつく。

子供の頃、アニメ「ふたりのロッテ」を観ていたので、これとリメイクの「ファミリー・ゲーム」はお気に入りです。久しぶりに再見してみました。
この双子が可愛いんですよね~。お嬢様っぽいシャロンと、おてんばなスーザン。ケンカがエスカレートして収集がつかなくなるかと思いきや、ふとしたきっかけで仲直り。ケンカするほど仲がいいっていうのはこういう事かと納得してしまいました。
すっかり騙されたけれど、この双子一人二役だったんだとか。当時15歳だったヘイリー・ミルズが、タイプの違うふたりを見事に演じわけてます。「シャム猫FBI/ニャンタッチャブル」の主演の彼女ですね。
展開はわかっているのに、ふたりが自分たちが双子だと気付くシーンには鳥肌が…!
計画を立てて準備するふたりの健気な姿に、なんだか涙腺がゆるんでしまいました。

また、ふたりが入れ替わった事にいち早く気付き、密かに協力してくれる家政婦さんと祖父が素敵です。これぞファミリー映画のお助けキャラという感じで、懐の深さと優しさを感じさせる魅力的なキャラクターになってました。
でも、彼らが良すぎて肝心の両親が翳んでしまったり。だって、ケンカばかりしてるんだもの。
そんな両親を仲直りさせようと、双子が「Let's Get Together」を歌うシーン(youtubeへ)は可愛くて楽しい♪
改めて見てみると、一人二役だと気付かせないように工夫して撮ってたんですね~。
天使や双子の人形が可愛いオープニングとエンディングも凝ってました。

映画「プロヴァンス物語 マルセルの夏/マルセルのお城」観ました

 | 青春  Comment(10) 
Tag:フランス

プロヴァンス物語 マルセルの夏/マルセルのお城
製作:フランス’90
原題:「マルセルの夏」LA GLOIRE DE MON PERE
   :「マルセルのお城」LE CHATEAU DE MA MERE
監督:イヴ・ロベール
原作:マルセル・パニョル
ジャンル:★青春/ファミリー

【あらすじ】南仏オーバーニュ、厳格で頼もしい父と優しく美しい母の間に産まれたマルセル。彼が9歳の夏、弟を加えたマルセル一家と叔父夫婦は、プロヴァンスの小高い丘へバカンスに。それは彼の生涯でもっとも美しい日々で…。

他人の思い出話を聞かされているようなものなのに、まるで本当に自分がこのような美しい夏休みを過ごしたような気分になれる作品でした。「マルセルの夏(原題では「父のお手柄」)」では尊敬する父、「マルセルのお城(「母のお城」)」では愛する母の姿を、子供の視点で繊細に描いています。ふたつあわせると結構な時間になるんですが、幸せな思い出を振り返るように時間を忘れて観られました。
大人でも嘘を吐くのだと悟る瞬間や、父が全能ではないと不安に揺れる姿、母を友だちのように感じているところなど、飾ることなく子供の頃のそのままの気持ちが綴られていて、自分とはまるで違っていても自然と入り込めるんですよね。丘で出会った人々や、こういう作品では忘れられがちな弟もしっかり描かれており、素朴で微笑ましいエピソードの数々に心温まりました。
神を信じない父親と信仰の厚い叔父の、何度もつっかかりながら互いに尊重しあう関係も素敵。
家族の団らんを何よりも大切にする彼らを愛しく思いつつ、そのために私有地をこっそり通り抜けるというちょっとした冒険に、とてもハラハラさせられたりしました。
ラストは予想外に切ないものでしたが、時が進むのを止められないからこそ、その時その時を大切に生きなければならないんですよね。永久保存しようかと思ったけれど、いつかまたふとめぐり合った時に観る方がいいような気がしてやめました。わたしにとって大切な作品になったと思います。

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「ぐうたらバンザイ!」観ました

映画「ベルベット・レイン」観た

 | 犯罪  Comment(0) 
Tag:香港

ベルベット・レイン
製作:香港’04
原題:江湖
監督:ウォン・ジンポー
ジャンル:★犯罪/サスペンス/ドラマ

【あらすじ】黒社会を牛耳るホンと、彼の忠実な弟分で冷酷無比なレフティ。ホンの暗殺計画の噂によって、固い絆で結ばれた2人の間に微妙な確執が生まれる。一方、一旗あげようと目論むイックとターボは、鉄砲玉を選ぶクジ引きに参加し…。

ちょっとカッコつけすぎだし、流れが途切れ途切れに感じるところもあったけれど、なかなか良かったです。とくに、こういう題材なのに銃撃戦がないのが素敵。香港では銃より刀らしい(今はどうか知らないけど)。これだけで、かなり好感度UPです。
腹心として、友人として、ホンとその家族を守るために冷徹になろうとするレフティと、それを制止するホンとのやり取りもよかったです。互いに相手の事を想って言ってるんだけど、考え方が違うからその想いまですれ違いそうに。レストランで向かい合いながらの会話シーンは、ゆらゆらと揺れる演出も相まって見ごたえがありました。
代々黒社会の世話になり、家族を守るために命を賭けなければいけないイックや、何も恐れず彼に尽くすターボという、若い二人との対比もいい。
イックと惹かれあう娼婦のヨーヨーが、失うのを恐れながらも彼を送り出すシーンはうるっときてしまいました。
原題の「江湖」は黒社会のことで、ベルベット・レインは日本だけのタイトル。”ビロードのような雨”ってのは、終盤に雨に打たれるふたりの心情的なもの…かな?