2010年05月 忘却エンドロール

素敵映画に出会えた時の感動をそのまま書き綴る、映画感想ブログ.

「新・三銃士」が最終回でした・・・

 | マンガ/アニメ  Comment(6) 

第40話「銃士隊長ダルタニアン」
ミレディーの処刑の日が近づいた。執行は国王の計らいでロンドンからパリへ移され、噴水広場で行われることになった。平穏を取り戻しつつあるパリの街。国王は戦争のない世の中を誓い、ボナシューとコンスタンス、ダルタニアンと三銃士も、元の生活に戻っていた。そんななか迎えた、処刑執行の日。勇気と友情を、そして、それぞれに人生の再スタートをかけたミレディー救出作戦が始まった。(NHK番組表より)

いやぁ、第39話で次回予告を聞いたときはビビリました。まさか最終回とはね…。
はっきり言って、これからどう盛り上げるのかを楽しみに耐えてきたところがあるので、この最終回には拍子抜けでした。だって、主人公の成長がなんか納得いかないんだよ!
だいたい、この40話の間に、一体どれだけの時間が経ったことになってるんでしょうね?
口が上手くなったり悪知恵が働くようになったのはいいんですよ、ダルタニアンらしいし。でも、修行シーンも実戦経験もほとんどないのに、ロシュフォールに勝っちゃうって!?
しかも銃士隊長って!?
ロシュフォールは実の息子に手加減しただけかもしれないですけど、銃士隊長が務まるのかはなはだ疑問です。今までほんの数人でしか行動した事のない人間が、これから増えるだろう銃士隊を纏め上げられるのか?

そして、前回ダルタニアンの実の父親だと判明したロシュフォール。「枢機卿、万歳」が自分を騙す魔法の言葉なのかなぁと前から思っていたのですが、結局、あえてリシュリューの下についていた理由はわからずじまい…。何がしたかったんだロシュフォール!

救出劇についてはいつものノリでよかったです。(私の中では主人公の)プランシェと、憎めないオッちゃんボナシューが頑張ってました。ミレディは颯爽と旅立っていったけれど、彼女らしくていいんじゃないでしょうか。あと、マンステールの顔見せにはビックリ。今回のためだけに中身作ってたとは!!
枢機卿をやりこむところとかはダルらしくていいんですけど、あの書面にはミレディの名前は書かれてないんですよね。どうやって馬屋番にまで貶めたんだ…?
ボナシューは相変わらずコンスタンスの前ではでれでれ(でもうそ臭い)。プレゼントに例のダイヤモンドのネックレスをプレゼントしてしまいました。あ~あ、またフラグ立てちゃって…。
アンヌ王妃も相変わらず…このまま復活したバッキンと国を傾けてゆくのかな。
そして、身ごもったケティとラブラブのプランシェ。どなたの子だか知らないけれど、ダルよりよっぽど大人なプランシェが父親になってくれるなら幸せになれるでしょう。

わたし的には残念な最終回でしたが、「王妃の首飾り編」辺りまでは本当に楽しめたと思います。
いつか原作でも読んでみようかな?

関連記事
「新・三銃士」でボナシュージャンプ再び

映画「ダーティハリー2」観ました

 | アクション  Comment(10) 
Tag:クリント・イーストウッド

ダーティハリー2
製作:アメリカ’73
原題:MAGNUM FORCE
監督:テッド・ポスト
ジャンル:★アクション/サスペンス/犯罪

【あらすじ】法の目をかいくぐり野放しになっていた犯罪者たちが、何者かの手によって処刑されてゆく。ハリーは警察内部に犯人がいると睨み、新しい相棒アーリーとともに捜査を始めるのだった。だがやがて、同僚で友人のチャーリーも殺され…。

いやもう、相変わらずカッコイイです。
ハイジャックに遭遇して迷わず機長に変装しちゃうとこがいいですよね。操縦なんてできないのに。彼に助けられてもきっと生きた心地がしないんだろうなぁ(笑)
また、原題が「MAGNUM FORCE」(マグナムの威力)というだけあって、射撃大会が印象的。最後に思わず(というかわざと?)警官の的を撃ってしまうのもいいし、さりげなくデイヴィスの銃を借りて証拠採取してしまうやり方もスマートです。暴れるだけが能じゃないってことですね。
今更ながら驚いたのが44マグナムのデカさ。犯人に取り上げられた時、犯人の銃と比べて本当にぜんぜんサイズが違うことに気付きました。取り上げられた後、使わなくなっちゃうのが残念だけど…。まあ、白バイで跳ぶハリーもカッコいいよね。

それにしてもハリーの相棒って大変ですね~。命を狙われると意識してからのハリーの行動は、こんなの日常茶飯事さ、というくらい慣れた様子でしたから。彼と組むには、特殊な訓練を積んでないと無理だとわかりました。終盤でアーリーについて全く触れないのも驚き。あっさり描くのはいいんだけども、一言くらいほしかったかなぁ。

そして、最後の爆破は…彼らとやってること同じですよね?
相手に殺す気がないとわかった時点で止めないといけなかったような…。でも、「身の程を忘れないことだ。」の決め台詞が格好よすぎるからいいか!

関連記事
「ダーティハリー3・4・5」観ました
「ダーティハリー」観ました

TV映画「刑事コロンボ/魔術師の幻想」観ました

 | ミステリー  Comment(2) 
Tag:ハーヴェイ・ハート

刑事コロンボ/魔術師の幻想
製作:アメリカ’75
原題:COLUMBO: NOW YOU SEE HIM
監督:ハーヴェイ・ハート
ジャンル:★ミステリー

【あらすじ】魔術師として名の知れたサンティーニは、オーナー・ジェロームにある秘密を握られていた。搾り取れるだけ搾り取った挙句に裏切ろうとする彼に、殺害を決意するサンティーニ。彼は脱出マジック中のわずかな時間を利用し、殺害を図る。

<ややネタバレあり>
今回の犯人は余裕しゃくしゃく。あんまり急ぐ様子がないから、観ているこっちがハラハラしてしまいます。『はやくしないとステージに間に合わないよ!?』と思わず心の中で声援を送ってしまいました。この役者さん、ものすごく見覚えあると思ったら「構想の死角」「第三の終章」でも犯人役で登場しているんですね。
…この世には3人のそっくりさんがいると(笑)
そして、イライラした様子で登場したコロンボさん。どうやら奥さんからのプレゼントであるコートが合わないらしい。うっかり紛失したくても、ウィルソン刑事(「悪の温室」以来の登場!)が余計なお節介をしてしまうのが笑えます。愛犬に「誰かが持っていこうとしても見てみぬフリをするんだぞ」と言い聞かせたりもするし。…仮にも奥さんからの贈りものですよ!(最終的には奥さんが交換に行ったらしいけど、着てこないよね~?)

見所は、ステージで手錠の鍵開けをけしかけるシーン。被害者の部屋の鍵と同じ鍵を手錠に施し、断らないよう観客の前で挑戦するところがさすがです。手錠を外した彼にニヤリと笑って「思った通り」と告げるのも格好いい!!
最後の決め手はタイプライターが出た時点でわかってしまったけれど(他の映画でも使ってた気がする)、最後の決めゼリフはタイトルにもかかっていて最高でした。

『完全犯罪?それこそあなたの幻想ですよ。』

関連記事
「刑事コロンボ/策謀の結末」観た
「刑事コロンボ/忘れられたスター」観ました

ふと頭をよぎる映画「ただいま」

 | 社会派  Comment(0) 
Tag:中国 イタリア

ただいま
製作:中国・イタリア’99
原題:過年回家
監督:チャン・ユアン
ジャンル:★ドラマ

【あらすじ】16歳の時、些細な事をきっかけに義理の姉を殺してしまったタウ・ラン。17年後、出所を控えた彼女は旧正月に一時帰宅を許されるが、すでに家は取り壊されていた。女性教育主任シャオジェは両親の家を一緒に探し始める。

気が付くとこの作品について考えている事が多いのに、最近になって「あれ、タイトルなんだっけ?」となって焦りました。とりあえず、観た映画のあらすじ等をまとめてある記録を調べたがみつからず(記録漏れ…)、結局googleさんのお世話になることに。大筋を覚えていたのでなんとか見つかりました。よかった~。
そんなわけで、ネタバレありの感想いってみたいと思います。

家に置いてあった5元をくすね、ばれそうになってタウ・ランの枕の下に隠した父親の連れ子シャオチン。母親にも義父にも信じてもらえなかったタウ・ランは、問い詰めても笑って白を切る義姉を怒りのあまり側にあった棒で殴ってしまうのでした。
たった5元のせいで青春時代を刑務所で過ごす事になってしまった彼女。…些細な事から起こった悲劇にやるせない思いがします。17年後、他の囚人たちが迎えに来た家族と再会を喜ぶ横で、ひとりたたずむ彼女の姿も切ない。

そんな彼女を見かねて声をかけたのが、帰郷しようとしていた教育主任シャオジエでした。
両親は自分が戻る事を望んでいないと落ち込むタウ・ランを励まし、屋台で食事を奢り、歩き疲れ辺りが真っ暗になっても家まで送り届けようとします。やっとアパートを見つけても、怖気づいて部屋に入れない彼女と一緒に訪ねてあげたり、上手く話せない両親と彼女の間で気を使ったりと、最後までつきあってくれるんですよね。自分の仕事に誇りをもち、最後まで見届けようとするプロ意識もあったでしょうが、家族との時間を削ってまで彼女に付き合うシャオジエが素敵です。

そして、17年の歳月を乗り越え、親子の絆を取り戻すラストには涙が…。
しかしその一方で、どうにも納得できないという感情もわきあがりました。タウ・ランが「あの5元は私が盗りました」と涙ながらに謝罪し、父親は「もういいんだ。たった5元のために…」というようなことを言って一言も謝らないんですよ!?
儒教では「親の言う事は絶対」というのはわかるんですけど、そのために”5元を盗んだ”と嘘を付かなければいけないのか。子供を平等に扱わなかった両親は悪くないのかと、その頃のわたしは憤慨してしまいました。
まあ、その”憤慨”があったお陰で、こんなにも記憶に残る作品になったんですけどね。

映画「追跡者(1998)」観た

 | アクション  Comment(8) 

追跡者(1998)
製作:アメリカ’98年
原題:U.S. MARSHALS
監督:スチュアート・ベアード
ジャンル:アクション/サスペンス

【あらすじ】護送中に命を狙われた容疑者シェリダンが、混乱に乗じて脱走。同乗していたジェラードは、外交保安局ロイスを加え追跡を開始した。やがて、ある事実が発覚すると、彼はシェリダンが陰謀に巻き込まれたのではないかと考える。

冒頭でチキンの着ぐるみが『クァー、クァックァックァックァッ』と鳴きまねをしながら、からあげの試食を配ってるシーンは大笑い。てっきり犯罪者が着てるのかと思っていたら、トミー・リー・ジョーンズが顔を出して更に大笑いでした。う~ん、さすが宇宙人ジョーンズ!
「逃亡者」の時とはずいぶん印象が違うけれど、”どうも決まらない中年オヤジ”と化した彼もなかなか魅力的。仲間たちとのやりとりも面白かったです。
ただ、やり手の捜査官が犯人をじわじわと追い詰めていくのを期待していたので、焼き直しのようなあの展開はちょっと肩透かしかも。時間も二時間ちょいとやや長く感じました。(古い方のPCでGyaoを見たら、10秒ごとに2秒弱読み込み入って更に長く…)
シェリダンがビルから飛び降りて電車に飛び移るシーンはカッコよかったし、最近になってやっと顔と名前を覚えてきたロバート・ダウニー・Jrにもかろうじて気付けたのは収穫かな?

関連記事
「メルキアデス・エストラーダの3度の埋葬」観ました(トミー・リー・ジョーンズ監督)

映画「マルタのやさしい刺繍」観ました

 | 青春  Comment(2) 
Tag:スイス

マルタのやさしい刺繍
こういう笑顔のできるおばあちゃんになりたい。
製作:スイス’06
原題:DIE HERBSTZEITLOSEN
監督:ベティナ・オベルリ
ジャンル:★コメディ/ドラマ

【あらすじ】スイスの小さな村、トループ村。夫に先立たれふさぎ込んでいた80歳のマルタは、旗の修繕を頼まれたのをきっかけにランジェリーショップを開くという夢を思い出す。親友リージの応援もあり、ついに開店にこぎつけるが…。

素朴な味わいのある元気になれる作品でした。
マルタの表情がいいんですよね。はじめ暗い顔をしていた彼女が、布に触れることで昔を思い出し、下着売り場でプロ意識が目を覚まします。それからはもう、夢に向かってひた走る少女のよう!
目を輝かせ笑顔を見せるようになった彼女と、それに影響されてためらっていた最初の一歩を踏み出す友人たち。その姿に、自分も何か始めたい!という思いが湧きあがってきます。

でも、そんな彼女たちをよく思わない人々もいるんですね。村の有力者で保守的な考えの塊のような男と、牧師のくせに愛人がいて世間体を気にするマルタの息子です。
このふたりがほんとイラッとするような嫌な奴で、自分のことを差し置いて「勝手な事ばかりするな」と文句を言ったり、母親のものを勝手に捨てたり(犯罪だろ)。
マルタより若い世代のほうが保守的なのが不思議…と思ったら、彼女はよそから嫁いできたんでした。わたしからみて彼らの反応はまるで昔の人のようなんですが、マルタから見ても時代遅れって、どんだけ閉鎖的な村だったんでしょう。TVや雑誌もないのかな?…PC教室はあるのに(笑)
でも、そんな障害にもめげず、友人たちと協力して夢を実現させようとする姿にジーンときました。最初は反対していた友人ハンニの心変わりも、ベタだけどいい。初めての注文で超ハイテンションになる姿も微笑ましかったです。
観終わって明るい気持ちになれる良作だったと思います。

ちなみに、原題「DIE HERBSTZEITLOSEN」の意味はコルチカム(イヌサフラン)という花の名前で、強い毒性がある花です。花がすっかり終わってからやっと葉が出ることから、花言葉は”頑固、楽しい思い出、永続、悔いなき青春、裸のあなた、私の最良の日は過ぎた(イギリス)、華美、美徳、もっとよき日を(フランス)、回顧、努力、危険な美しさ”などがあります。もう、多すぎてよくわかりませんが、「頑固」とか「裸のあなた」、「悔いなき青春」あたりを意識してそうですね。

「新・三銃士」でボナシュージャンプ再び

 | マンガ/アニメ  Comment(0) 

新・三銃士/ミレディ
前回の記事で「アラミスが10歩くらいリードか」と主人公のダメさ加減にがっかりしていたのに、その後もう取り返しが付かないくらいダルタニアンに失望してしまいました。…ええ、多くの方も同じ気持ちだったと信じている、例のセリフです。
「アトスからは人を欺く勇気を。」ってなんじゃそりゃって感じでしたからね。まあ、過ぎた事なんで今更うだうだ言いませんが、あの時わたしの中で主人公はプランシェに変わりました。(公式サイトの第二回人気投票でダルが1位だと!?)
まあ、その後もいろいろと不満(主にダルタニアン)があったけれど、ぜんぶすっとばして先週分の感想です。

第38話「トレヴィルの遺言」
コクナール夫人の献身的な看病で、ようやく言葉を取り戻したポルトス。そして、戦争のむなしさを学んだ国王は、ダルタニアンとトレヴィルに平和な国を築くことを誓う。そんな中、バッキンガム公を暗殺した疑いでミレディーが捕まり、救出のためアトスらが立ち上がることに。その一方、リシュリュー枢機卿からダルタニアン暗殺の命令を受けたロシュフォールの前にトレヴィルが立ちふさがる。(NHK番組表より)

タイトルからして重い展開になるのは目に見えているものの、そこは「新・三銃士」。バランスをとるためボナシューがやってくれました。まさかのボナシュージャンプ!
そんでもって鳩の力を借り『フライングボナシュー!!』
もう何でもありだな(笑)
ミレディの代わりに暗殺を引き受けたときは案外やくざな人かと思ったけど、やっぱりいつものボナシューでした(憎めない奴)。最近、彼とコンスタンスとの馴れ初めが気になって仕方がないです。
一方ミレディも奥の手ミレディジャンプを………みせません。なんか潔く捕まっちゃいましたね。彼女のフラフラな態度にも結構がっかりしてましたが(弱いとこはチラ見せでいいのに!)、退場はカッコよく決めるつもりでしょうか? というか、退場とまだ決まったわけじゃないけどさ。

その他、今までのダメ男ぶりを無かった事のように振舞うダルタニアンや、もう愛ひとすじな感じのアトス、最近うじうじしてカッコよくないアラミス、なかなか本心を見せようとしないロシュフォールなどなど、彼らのこれからが気になります。

関連記事
「新・三銃士」が最終回でした…
「新・三銃士」でアラミスが10歩くらいリードか!?
B002XHIZEG 新 三銃士 7 [DVD]
B002XHIZEQ 新 三銃士 8 [DVD]

映画「ボルベール<帰郷>」を最後まで観たよ

 | 家族  Comment(4) 
Tag:ペドロ・アルモドバル スペイン

ボルベール<帰郷>後編
製作:スペイン’06
原題:VOLVER
監督:ペドロ・アルモドバル
ジャンル:★ドラマ

【あらすじ】以前、録画に失敗して半分(というか2/3だったけど)しか観れなかったので、ちゃんと観直しました。
前半は再見なんですが、やっぱり面白いですね。女たちがせっせと墓掃除をしていて、「未亡人が多いのね」とか話しているのが意味深長。あの地域はスペインでもっとも精神疾患が多いと劇中でも言っているし、彼女たちの周りで二度もあんな事があったし、なんかいろいろあったのではと考えてしまいました。
あと、スペイン式挨拶が冒頭から凄かったです。親族や友人と”ちゅっちゅ、ちゅっちゅ”うるさいくらいで、人が多い時はまさしくキスの嵐といった感じ。いったい何回ちゅっちゅしたんだろう(笑)
また、ライムンダが歌うシーンは何度観てもジーンとしてしまいます。彼女自身が歌ってるのかと思っていたら、フラメンコ歌手のエストレージャ・モレンテさんが歌っていたんですね。あの熱唱ぶりは演技だったのか…!

で、問題の後半なんですが、ライムンダと母イレネの過去には結構ずーんときましたね。こういった事件は本当に苦手なので、娘パウラの時と同じく”語られるだけ”で回想シーンがなかったのがわたし的に救いです。おかげで気分が悪くなる事もなく、彼女たちの強く逞しい母親としての姿に改めて感動することができました。
いつもなら自首しなくていいのかとか思うところですが、あの男どもには当然の報いなのでほとんど気にならず。まあ、親しい隣人アグスティナ(ライムンダなみに何度も名前がでるひと)は可哀相でしたが、おそらく真実に気付いていたのに、あの決断。どこまでも女が強いです。姉のソーレも地味ながら良かった。

ラスト、幽霊としてしか生きてこれなかったイレネが涙をぬぐいながら歩いていく姿が印象的です。本来ならこのまま余韻を味わえたんだろうけど、シネマルシェという番組はエンドロールを流してくれないらしい…。残念。

関連記事
「ボルベール<帰郷>」を半分観ました…
第22回「オール・アバウト・マイ・マザー」を観ませんか?

映画「トゥルー・クライム」観た

 | サスペンス  Comment(4) 
Tag:クリント・イーストウッド

トゥルー・クライム
製作:アメリカ’99
原題:TRUE CRIME
監督:クリント・イーストウッド
原作:アンドリュー・クラバン
ジャンル:★サスペンス/ドラマ

【あらすじ】北カリフォルニアのオークランド。地元新聞記者エベレットは、明朝死刑になる囚人フランクを取材する事に。ささいな事から疑問を抱いた彼は、事件を調査しフランクの無実を確信する。だが、残された時間はあとわずかで…。

ちょこちょこ気になる点はあるし(凶器は発見されなかったの?)、決定打が見つかる過程はあっけなくもあるんだけど、フランクと家族の深い愛情をみると主人公を応援せずにはいられませんでした。
まさか半日でどうにかなるとは思ってなかったので、刻々と過ぎる時間にハラハラしっぱなしです。動物園でかっ飛ばして娘に怪我させたシーンでも、いつもよりかは責める気持ちが湧きませんでした。…というか、あんな目に遭ってもパパを許しちゃう娘に驚きです。こりゃ母親似だ(長年、彼の浮気を許してきた忍耐のひと)

また、こういう題材を扱いながら、主人公と上司の会話が楽しかったり意外と重くないんですよね。
悪人もあまり出てきません。所長や看守もいいひとで、フランクの娘のためにクレヨンを探すくだりや、エゴイストな牧師を批難するシーン、フランクの最後の面会を見守るシーンなど、良心的な存在として描かれていたと思います。
正直ラストは上手くいきすぎでしょと思ってしまうのだけど、クリスマスの夜に軽く挨拶だけして去っていくラストシーンに「これも悪くないか」と思いました。

関連記事
「パーフェクトワールド」観た
「ホワイトハンター ブラックハート」観ました

生ごみを堆肥にするダンボールコンポストに挑戦したよ

 | 日常生活  Comment(4) 

ダンボールコンポスト
【追記:2015/3/8】
生ゴミの中にかぼちゃの種や穀類などが入っていると、ネズミの被害に遭う可能性があります!
とくにかぼちゃの種や米ぬかが大好物らしく、クマネズミが喰い散らかすし、天井裏にまで入り込んで夜中に大運動会…。コンポストをやる時は、ネズミが入り込めないように網状の蓋などを使うか、ネズミの好物を捨てないようにしましょう!(追記ココまで)

ずぅっと前から興味があった、生ごみから堆肥を作るダンボールコンポストに挑戦してみました。
生ごみが減って、ガーデニングにも役立ち、環境にも優しい!!とイイコト尽くしのダンボールコンポストですが、どうせならタダで始めたいというのが主婦魂。いろいろ調べてやってみたら、なかなか順調そうなのでやり方をメモっておきま~す。

【材料を用意する】
ダンボール(底を二重にして補強。隙間はガムテープでふさぐ)、庭の土(乾かしてからふるいにかけてゴミ・虫等を取り除く)、米ぬか(近所の精米所を利用)、虫除けのカバー(Tシャツなどでダンボールを覆う)、ダンボールを乗せるペットボトル(1リットルのを2~3本。水を入れる)
【セッティング】
ペットボトルを横に並べ、その上にダンボールを乗せます。そこに、土と米ぬかを2:1くらいの割合(かなり適当)で入れて混ぜたら準備OK。
【生ゴミ投入】
水気をきった生ゴミをそのまま投入(塩分を含んだものはダメ。てんぷら油はOK)
【よく混ぜる】
わたしは朝昼晩混ぜてます
【ふたをする】
ふたを閉じ、Tシャツなどで覆い、虫の入る隙間をなくします。
【経過を見る】
2~3日続けると発酵が始まり温度が上昇します。甘~い匂いや白いフワフワしたカビは発酵の兆候なので大丈夫!(アレルギー体質の方、乳幼児のいる家庭では管理に注意が必要)

…とまあ、こんな具合になってます。水気の多いものを入れたり、かき混ぜをさぼったりしなければ匂いも気になりませんし、なにより生ゴミが激減したのが嬉しい!
このまま1~2ヶ月続けてダンボールいっぱいになったら、熟成(1か月ほど放置)させてガーデニングに使いたいと思います。わたしのような適当人間にも出来たので、皆さん気軽に試してみてくださいね。

→ダンボールコンポスト、その後

TV映画「刑事コロンボ/忘れられたスター」観ました

 | ミステリー  Comment(0) 
Tag:ハーヴェイ・ハート

刑事コロンボ/忘れられたスター
製作:アメリカ’75
原題:COLUMBO: FORGOTTEN LADY
監督:ハーヴェイ・ハート
ジャンル:★ミステリー/ドラマ

【あらすじ】かつての大女優グレースに再びブロードウェイ・ミュージカルのチャンスが巡ってきた。返り咲くのだと浮かれる彼女だったが、夫は資金の提供を拒む。彼女は夫に睡眠薬を盛ると、拳銃自殺に見せかけ彼を殺すのだった。

連続でコロンボさんです。
今回はなんといってもラストですね。殺された旦那さんには悪いけど、ふたりの愛に感涙です。コロンボさんも思わず情にほだされてしまったくらいですし、こんな結末は初めてだったんじゃないでしょうか。
グレースではなくパートナーのダイヤモンドに推理を話すコロンボ、愛する彼女のために必死で弁護するダイヤモンド。そして、その後ろで浮かれている何も知らないグレース。この対決シーンには本当にゾクゾクしてしまいました。
全てをわかった上で、ダイヤモンドが見せる決意。そして、その決意に対してグレースがみせる反応もドラマティックで素敵。
決め手が”空白の11分”では弱いと思うんだけど、そんな事も忘れてしまうくらい感動的なラストでした。観終わった後、もう一度観かえしたくなる秀作です。

関連記事
「刑事コロンボ/魔術師の幻想」観ました
「刑事コロンボ/二つの顔」観た

TV映画「刑事コロンボ/二つの顔」観た

 | ミステリー  Comment(1) 

刑事コロンボ/二つの顔
製作:アメリカ’72
原題:COLUMBO: DOUBLE SHOCK
監督:ロバート・バトラー
ジャンル:★ミステリー

老いた富豪パリスが婚約発表し、財産を狙う甥は殺害計画を立てる。彼は叔父の入浴中に電気ミキサーを投げ込み感電死させると、トレーニング中の心臓マヒに見せかけるのだった。コロンボは甥のデクスターに疑いの目を向けるが…。

倒叙形式なのに、視聴者に犯人を推理する余地があるというコロンボシリーズの異色作。犯行シーンは見せるけど、それが双子のどちらかはわからないというアイデアが素晴らしい。
今回は、お料理番組に引っ張り出されて焦ったり、綺麗好きな家政婦さんに叱られるなど、コロンボさんの情けない姿も楽しめます。たまごを割るのにもあたふたしていたけど、「美食の報酬」では素晴らしい料理の腕を披露していたような? 人前だから緊張したのかな……っていうか、まず手を洗え。手を!
また、イラストの家政婦さんの怒りも凄かったですね。コロンボがうっかり何かをするたびに雷が落ち、今度は大丈夫、もうしませんといいながら、次の瞬間には彼女の大好きなTVを壊し(笑)
そんなコミカルな部分も目立つものの、ラストはしんみりさせてくれます。今まで、犯人を信じていた人物の悲しみは省略される事が多かったけれど、今回はちゃんと見せてくれました。

最近、面白い作品にばかりあたるけど、今まで順不同にオンエアしていたのは面白い作品を最後の方にもってこようという作戦だったのかな?

関連記事
「刑事コロンボ/忘れられたスター」観た
「刑事コロンボ/ロンドンの傘」観た

動物映画をたくさん観たよ

南極の春
ゴールデンウィークを狙ってかドキュメンタリー、動物映画をたくさんオンエアしていたので、まとめて感想です。
まずはイラストに描いた…

『南極の春:RUSH HOUR IN ANTARCTICA』

2005年フランス、リュック・ジャケ監督(TV用ドキュメンタリー)
繁殖期を迎えたアデリーペンギンやウェッデルアザラシ、ユキドリ、ナンキョクオオトウゾクカモメなどの子育ての様子を追った作品。「皇帝ペンギン」の監督だけあって面白かった。ひとつの場所でいろいろな生き物が子孫を残そうと頑張ってます。皇帝ペンギンと違い、アデリーペンギンは協力し合ったりはしないんだね。

『皇帝ペンギン~撮影日誌~:DES MANCHOTS ET DES HOMMES』

2004年フランス、リュック・ジャケ、ジェローム・メゾン監督
「皇帝ペンギン」とあわせて観るべきメイキング映像。ペンギンと同じく命張ってます。あと、メイキングだけじゃなく、ちゃんとペンギンの様子も見られた。撮影スタッフに興味を抱くペンギンが可愛い。

関連記事
「皇帝ペンギン」観ました

『ディープ・ブルー:DEEP BLUE』

2003年イギリス/ドイツ、アラステア・フォザーギル、アンディ・バイヤット
海洋ドキュメンタリー。映像は美しいけれど、欲張りすぎてそれぞれの生態まで見せてくれない。これを観るくらいなら、編集する前のTVシリーズ「ブルー・プラネット」(全8巻)を観た方がいいと思う。ただ、シャチが獲物を放り投げるシーンだけは良かった。シャチの恐怖映画が観たい。

『子猫物語』

1986年日本、畑正憲監督
動物虐待映画。最初は可愛いと思って観ていたけれど、しだいにチャトランやプー助が危険な目に遭うようになって観てるのが辛かった。茶虎の子猫を何匹も使い捨てにしていたという噂もあるくらいで、崖から海へ落ちるシーンは本当に死んでもおかしくない状況。他の動物映画も実は…?と思うと怖くなった。

『ペリ:THE STORY OF PERRI』

1957年アメリカ、N・ポール・ケンワージー・Jr、ラルフ・ライト監督、フェリックス・ザルテン原作
ディズニー製作の子リス・ペリの物語。ほぼドキュメンタリーだけど、原作があるとのこと。撮影スタッフが作り出した状況の中に動物たちを放し、望む結果になるまで繰り返したということか?
ペリの父親が食べられちゃったんだけど…。

『砂漠は生きている:THE LIVING DESERT』

1953年アメリカ、ジェームズ・アルガー監督
またもやディズニー製作。「死の谷」と呼ばれる砂漠にすむ生き物の生態を撮った作品。あんな砂漠にも意外と生き物が生息しているのだと驚いた。豪雨の後に現れる花たちも感動的。よくできていると思うけど、これも作為的なものを感じる。レミングの集団自殺を有名にしたドキュメンタリー「白い荒野」もディズニーによるヤラセだという噂。

『灰色グマの一生:KING OF THE GRIZZLIES』

1969年アメリカ/ロン・ケリー/アーネスト・トムソン・シートン
やっぱりディズニー製作。灰色グマと原住民の青年との友情的なものがドキュメンタリータッチで描かれます。ファミリー向けとしてはなかなかなんだけども、熊がね…。以前、熊がメスに自分の子供を産ませるために子グマを殺すという話しを聞いてから、熊は苦手です。

関連記事
「クーガー荒野に帰る/狼王ロボ」観ました

TV映画「刑事コロンボ/ロンドンの傘」観た

 | ミステリー  Comment(2) 

刑事コロンボ/ロンドンの傘
製作:アメリカ’72
原題:COLUMBO: DAGGER OF THE MIND
監督:リチャード・クワイン
ジャンル:★ミステリー

舞台俳優のニコラスとリリアンは、資金援助をやめようとした資産家をつい殺害してしまう。ふたりは死体を彼の屋敷に運ぶと、階段での転落事故に見せかけるのだった。たまたまロンドン視察に来ていたコロンボは、それが殺人だと見抜き…。

めずらしく”共犯者を始末するのでは”という不安のない犯人たち。基本仲良し夫婦だし、舞台役者として夫婦で喝采を浴びたいという共通の願望があるので、その辺は安心です。
また、もうひとつこの犯人の特徴的なところは、冷静で狡猾な犯人の役を演じているということ。実際の彼らは、誤って人を殺してしまい酷く動揺するような普通の人間です。ですが、信頼するパートナーが側にいたこと、被害者がここにいる事を誰も知らなかったこと、演じるということに絶対の自信を持っていたことで、この”殺人事件”という舞台で”完璧な殺人犯”を演じ始めるんですね。
「マクベス」を演じる合間にてきぱきと工作を進める様子は、先程の動揺が嘘のよう。まるで楽しんでいる素振りまで見せ、「役者って怖いっ」と思わずにはいられません。
一方、観光気分でロンドンの街を激写していたコロンボさんは、のどを痛めて別人のような声でしたが(役者も声優ものどを痛めていたという偶然!)鋭い観察眼は健在。次々と矛盾点を見つけ出していきます。
罠を仕掛け犯人を追い詰めるラストは違法だけど鮮やか!(この悪徳警官め!)
事件が幕を閉じ、ようやく現実と向き合った犯人夫婦の狼狽振りが見ものです。

関連記事
「刑事コロンボ/二つの顔」観た
「刑事コロンボ/死者の身代金」観た
「刑事コロンボ/偶像のレクイエム」観ました(同監督)

映画「菩提樹/続・菩提樹」観た

 | 伝記/自伝/実話  Comment(6) 
Tag:西ドイツ

菩提樹/続・菩提樹
製作:西ドイツ’56
原題:DIE TRAPP-FAMILIE
監督:ヴォルフガング・リーベンアイナー
ジャンル:ドラマ

トラップ家の7人の子供たちの家庭教師として派遣されたおてんばな修道女マリア。だが、父親は第一次大戦の英雄で、規律正しい生活はまるで寄宿舎のようだ。彼女は子供らしく遊ぶことを教え、一緒に歌を歌って子供たちの心を掴む。

サウンド・オブ・ミュージック」と同じく、マリア・フォン・トラップの半生を描いた作品。
「菩提樹」のほうは、かなり後の方になるまで”サウンド~のあらすじをみているようだなぁ”と思って観てました。歌声は聞き惚れるほどですが(次男役は「野ばら」の主人公)、あちらの印象が強烈なので、ちょっと落ち着いた雰囲気のこちらは物足りなく感じてしまったようです。
でも後半、トラップ大佐が友人のために全財産を銀行に預け、銀行が倒産して一文無しになってから見ごたえが増してきます。
破産しても明るくたくましいマリアと、そんな彼女を信じ陰ながら支えるトラップ大佐(後半影薄い)、健気に手伝うこどもたち。屋敷でホテル業を始めたり、コンテストに参加したりと、家族の絆で困難を乗り切っていきます。サウンド~では登場しない超重要人物の音楽教師ヴァスナー神父も活躍。彼の協力がなかったら、彼らの道は閉ざされていたことでしょう。
ラストはまさしく”芸は身を助ける”という感じで感動的なんですが、ザーミッシュさんと相棒の信頼関係が希薄なのがちょっと気になってしまいました(笑)

「続・菩提樹」の方は、亡命後のお話。右も左も分からないアメリカでの苦労話は、サウンド~では語られなかった部分なので必見!
冒頭、例のザーミッシュさんたちはやはり無能だったらしく、一家は早々にさじを投げられてしまいます。次のマネージャーも、仕事はとってくれるし服装の注文もしてくるけれど、何を歌うかは言ってこない…。受けが悪い原因は明らかだと思うのに、何故なにも言わないんだろう…???
それが普通だったのか、彼らが無能だったのか、はたまた熱血神父様に口答えできなかったのかは分かりませんが、結局マリアが何とかしてくれるのでOK。ただ、あれだけ聖歌を聴かせる事にこだわっていた神父様が、”まずはお客の心を掴むことが重要”だと気付くシーンとかないのが残念でした。
あと、ボロ屋を修繕するシーンだけ、何故かミュージカルっぽくて変な感じです。

映画「ケイン号の叛乱」観ました

 | 戦争  Comment(6) 

ケイン号の叛乱
このブログにはイケメンが足りないと思った!
だが、気付くとおじ様を描いていた…。
製作:アメリカ’54
原題:THE CAINE MUTINY
監督:エドワード・ドミトリク
原作:ハーマン・ウォーク
ジャンル:★ドラマ/戦争

【あらすじ】第二次大戦中。若き海軍少尉候補生の乗る駆逐艦ケイン号では、新任艦長クィーグへの不満が高まっていた。そんな時、嵐でケイン号は艦隊からはぐれ、艦長が精神錯乱に陥ってしまう。緊急事態に副長らは艦長を解任させるが…。

主人公がマザコンのお坊ちゃんで恋人とどうたらこうたらと途中で入るのだけど、観終わってみるとそんな事はすっかり頭から抜けてました。クィーグ艦長がしだいに病的な性格を見せる過程や、その艦長からついに指揮権を奪うシーン、そして軍法会議で弁護士が冷静に彼を追い詰めていくところばかりが印象に残ってます。個人的にはちょっとだらしない前艦長が好きですが。(聞いてない?)
特に、誰もが言っている通りハンフリー・ボガートの演技は素晴らしいですね。一見、厳しい上官という感じだったのが、細かい事への異常な執着をみせ(イチゴ事件はある意味恐怖)、部下はみんな反抗的だと被害妄想を抱き、極めつけは非常時に臆病風に吹かれ…。こんなんが上官だったら恐ろしい!と思わずにはいられないダメ艦長を演じていました。
ただ、軍法会議を終えてから弁護士が酔っ払ってたのがよくわかりません。皆が艦長を追い詰めたとか言ってけど、先に皆を失望させたのは艦長だったような? イチゴ事件の前から反抗的だったのかどうか、よく思い出せません…。

関連記事
「ワーロック(59年)」観ました