2010年02月 忘却エンドロール

素敵映画に出会えた時の感動をそのまま書き綴る、映画感想ブログ.

映画「丹下左膳餘話 百萬兩の壺(たんげさぜんよわ ひゃくまんりょうのつぼ)」再見しました

 | 時代劇  Comment(17) 
Tag:日本

丹下左膳餘話 百萬兩の壺再見
製作:日本’35
監督:山中貞雄
原作:林不忘
ジャンル:★時代劇/コメディ/ドラマ

【あらすじ】ある小藩に伝わる”こけ猿の壷”に、百万両の在りかが示されていると判明した。だが、壷は婿入りした弟・源三郎に譲っており、彼もすでに手放してしまっていた。一方、矢場に居候する用心棒・左膳は、孤児・安吉を引き取り…。

待ちきれなくて金曜の朝に観賞しました。
…やっぱり何度みても面白い!!
というか、再見だからこそ気付くことってありますよね~。
たとえば、タイトルが「丹下左膳余話」ではなく「丹下左膳話」だったとか、あらすじで”彼もすでに手放してしまっていた”とあるけど本当は”たった一つの引き出物さえ取り戻しに来た兄に腹を立てて売払った”だけだったとか…。
って、ただの私の勘違いじゃんっ!

…まあ、それは置いといて、やっぱり楽しいのは擬似家族のやりとりです。
初見の記事にも書いた、”ぜったいに嫌だ、ぜったいやらない”と言っていたことを画面が切り替わるとちゃんとやっている可笑しさったら!
女将は”ツンケン”してたのががらっと変わるのだけど、左膳の場合はあっちへ行ったりこっちへ行ったり、大きな目がきょろきょろしちゃって、本音は違うってことがまるわかりなんですよね。顔は怖いから、余計にその様子が可愛く見えてしまいます。
金魚屋でちょび安が”なんで人間にはふたつ眼があるかわかる?”と隻眼の左膳に話し始めるとこも可愛い。どっからどう見ても仲良し親子です。

左膳と女将の口喧嘩が始まってからの、しんみりムードもいいですね。
今まで口では悪く言っていても、画面が切り替われば何の問題もなかったように上手くいっていたのに、ここでは違うというのがニクイ。
ちょび安が家を出て、お餅が膨らんでいく映像がなんとも寂しいんですよ。庭から通りをみると、壺を抱えてうなだれたちょび安がとぼとぼと歩いていて…。
それに気付いたふたりが町を走り回り、橋のところで優しく声をかける場面では何度観てもジーンとさせられます。
でもその後、左膳が六十両泥棒(?)を斬り捨てたりするので油断は禁物。左膳の纏う雰囲気の違いに息を呑みました。

そして、またまた楽しいのが道場破り。ピョンピョン跳ねまわる戦い方や、源三郎と壁際で「びた一文負けねぇぞ」と取り引きするところで大笑い。
(…でもあれか、あの戦い方は隻腕だからか? 他の丹下左膳シリーズを観たことがないからわからないけど、もしかして笑いどころじゃなかったのかも…ま、いいけど。)
ラストもほのぼの幸せ家族という感じで大好きです。ついでに山中貞雄監督の「河内山宗俊」「人情紙風船」も再見したけど、やっぱり笑って観られるこの作品が一番好きだと、つくづく思ったのでした。

今回「ブログDEロードショー」に参加してくださった皆さん、ありがとうございました。みんなと一緒に観ているんだと思うと、大好きな作品をよりいっそう楽しめるものなんですね!
「ブログDEロードショー」という企画では様々な作品との出会い、あたらしい発見があり、ほんとうに感謝です。
ですが、これ以上夕飯でデジャヴが続くと暴動が起きかねない感じなので(笑)、これからは映画を観て、みなさんのところにコメントにうかがうという参加方法でいきたいと思います。要領が悪くてごめんね~。
それでは皆さん、これからも素敵な映画ライフを…。

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映画「丹下左膳餘話 百萬兩の壺」観ました

映画「かあちゃん」観た

 | 時代劇  Comment(2) 
Tag:山本周五郎 市川崑 日本

かあちゃん
製作:日本’01
監督:市川崑
原作:山本周五郎
ジャンル:時代劇/ドラマ

【あらすじ】天保末期の江戸、飢饉により人々は貧窮に喘いでいた。泥棒に身を落とそうとしていた若者・勇吉は、金を溜め込んでいる貧乏長屋の噂を耳にする。さっそく泥棒に入った勇吉だったが、そこで5人の子供を育てる母おかつと出くわし…。

泥棒に入った勇吉がおかつに諭され涙するところまでは、私好みの人情喜劇だなぁと思っていたんですが、後半は意外と普通でした。
なんというか、おかつが一家総出で救おうとしていた男が、泣き所を間違えているような気がしたんですよね。自分がやり直すために精一杯のお金を用意してくれた事に感謝するのは当たり前なんですけど、彼にとって一番嬉しかったのは、間違いを犯した自分を変わらず受け入れてくれるひとがいるということなんじゃないかな、と。
だから、家の前で笑顔で迎え入れてくれた時に男泣きした方がいいのに、と思ってしまったんです。登場人物がいいひとばかりなので、お金を目の前に感涙するのは、ちと現金すぎる気がしました。

とはいえ、ちょこちょこ笑いを入れてくるので、最後まで楽しく観れます。
とくに、おかつ一家の陰口をたたく可笑しな四人組が、大家のものまねをして”あれを聞くだけでぞぅっとする”と話しているシーン。くるぞ、くるぞ、わかっていても、ちゃんと大家が現れてものまね通りに話し出したのには大笑いでした。
たまに入る音楽が合わない気がしましたが、後味も良く、なかなかいい雰囲気の作品です。

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「機動戦士ガンダムUC episode1:ユニコーンの日」観ました

機動戦士ガンダムUC/マリーダ
製作:日本’2010
監督:古橋一浩
原作:矢立肇、富野由悠季、福井晴敏
ジャンル:★SF/戦争

【あらすじ】U.C.0096。戦争が終結し、束の間の平穏の中にあった地球圏。工業専門学校の生徒で父を知らずに育ったバナージは、新たな戦争の火種『ラプラスの箱』の解放をやめさせようとする謎の少女オードリーと出会う。

ちゃんとしたガンダムファンのひと (わたしはカイさんやランバ・ラル、プル、ファが好きなミーハー)が見せてくれたのでなんとなく観賞。
久しぶりにガンダムで胸が熱くなりました!

まず、単純に絵に感動です。
線が細くて均一なので、やや物足りなさもありますが、姫があの頃の姫のイメージのままなんですよ。たぶん6~7年分は経っていて成長もしているのに、想像以上に彼女のままでした。
どうやら『ローマの休日』がお好きなようで、主人公に対しオードリーと名乗ります。映画好きとしてはちょっと嬉しいのだけど、”別れ”を暗示しているようで切なくもありました。
そして、姫の護衛らしきマリーダさんも、眼を見ただけでその正体に気づいた人がいるんじゃないでしょうか?(わたしはネタバレされましたが)これまでに辛い思いをしてきたんじゃないかと窺わせる暗い瞳に、想像しただけで思わず涙ぐんでしまいました。
できれば彼女には姉妹の分も幸せになってほしいけれど、ガンダムってこういうタイプの女性を死によって解放?みたいな展開が多いからなぁ…。もう、恋の予感でもあろうものなら、死亡フラグが立ちそうで怖いです。

全体的に割と淡々と描かれており、人の良さそうな教師が皆を助けてさらっと死んでしまうし、子供たちが恐怖に怯える様子を大げさに描くこともなくて、終盤の”ユニコーンガンダムとの出会い”までは盛り上がりを抑えている感じでした。
サービス精神が表れていたのは、始めに描かれるMSクシャトリヤ(マリーダの機体)の戦闘シーン。これ見よがしに動かして、カッコよく決めてくれます。他には、姫がホットドックをぱくりとやって思わず頬を染めるとことか、主人公が不安になったときなどにハロをぎゅっとするところ。描いている側も楽しんでいるのが伝わってきます。

終盤の主人公の叫びには”アムロ”や”カミーユ”を彷彿とさせるものがあり、ミーハーファンなりに思わず胸が熱くなりました。もう、続きが気になって仕方ありません。
次は秋の予定らしいけど…う~ん、早く観たいっ!!

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TV映画「刑事コロンボ/偶像のレクイエム」観ました

 | ミステリー  Comment(0) 

刑事コロンボ/偶像のレクイエム
製作:アメリカ’72
原題:COLUMBO: REQUIEM FOR A FALLING STAR
監督:リチャード・クワイン
ジャンル:★ミステリー

落ち目の大女優ノーラは、スターの弱みを握っては恐喝するコラムニスト、ジェリー・パークスに秘密を握られていた。そんな時、秘書のジーンが彼と婚約する。彼女は、ジェリーの車に放火し、車の中にいたジーンを殺害してしまうのだった。

これまで観た”女性が犯人の作品”のなかでは、一番面白かったです。
コロンボの憧れの大女優が犯人ということで、今までにないコロンボの姿が見られました。
秘書の死を聞いてよろめく(もちろん演技)彼女を、ぴったりくっついて車までエスコートするコロンボ。
彼女の邸宅ではしゃぎ、妻に電話しようとするコロンボ。
間違った方向に捜査を進めるコロンボ。
真相に気付き、沈痛な面持ちをするコロンボ…。
事件を解決したのに、これだけ辛そうにしているコロンボをはじめて見ました。

また、犯人を最初から見せる”倒叙物”であるにも関わらず、終盤までなかなか犯人の真意がみえません。コロンボと一緒に騙され、一緒に真相に気付くというのが新鮮でした。

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映画「ウィル・ペニー」観ました

 | 西部劇  Comment(0) 

ウィル・ペニー
イカレた説教師。目が血走ってます。
製作:アメリカ’67
原題:WILL PENNY
監督:トム・グライス
ジャンル:★西部劇/ドラマ

牧場で雇われたカウボーイのウィルは、番小屋で勝手に暮らしていた母子キャサリンとホーレスに立ち退きを要求する。彼女たちはカリフォルニア目指しての旅の途中だった。そんな時、ウィルは以前争ったクイント親子に襲われ、倒れていたところを彼女たちに救われる。

仕事を求めてあっちこっち放浪する老練なカウボーイ、ウィル・ペニーが、一仕事終えるところから物語は始まります。字が書けなくて周りを気にしながら名簿に×と書いたり、雇い主にカンザスへ誘われても帰郷したい若者に譲ってしまったり、しょっぱなからおじ様の魅力全開です
肉(鹿)の取り合いで銃撃戦になり、息子(?)を殺され執念深くウィルを狙う狂信的説教師クイントも迫力満点。キャサリンといい雰囲気になっている時に突然扉を蹴破って登場するなど、彼が出ているシーンだけサイコ・サスペンスのようでした。
重傷を負った仲間ダッチを救うため、医者を探すくだりも印象に残ります。キャサリンと初めて出会うシーンでもあり、気弱になっているダッチの手を取る姿はまるでナイチンゲールのよう。けれどそれよりも、静かながら確かなものとして描かれているのは、ウィルとダッチの友情だと思えました。
酒場の親父との賭け(医者のいる町まで行って生きて帰ってこれるか、だったかな?)がラストにつながるところも好きです。
後半は、キャサリンとのロマンスというより、母子との交流の中で「家庭」のぬくもりを知っていくというもの。幼い頃に両親を亡くしカウボーイとして生きてきた彼が、戸惑いながらクリスマスソングを歌う姿にジーンとします。

ラスト、自分たちを捨てたも同然の夫(入植者らしい)とは別れ、ウィルと農場を始めたいと提案するキャサリン。それに対するウィルの答えに、彼のカウボーイとしての人生の悲哀を感じます。

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第7回ブログDEロードショー「丹下左膳餘話 百萬兩の壺」

 | ブログDEロードショー  Comment(9) 
Tag:日本

製作:日本’35年
監督:山中貞雄
開催:2010/2/26~2/28
丹下左膳餘話 百萬兩の壺
ある小藩に伝わる百万両の”こけ猿の壷”を巡り、てんやわんやする人情コメディ時代劇です。
実は、2月の作品を選ぶ事になった時、真っ先にこの作品が頭に浮かんだんですよね。それというのも、この作品は”わたしがブログを始めて、手当たり次第に映画を観るようになったからこそ出会えた作品”で、ブログを始めてよかった~と心底思った作品”だったからです。
でも、古い作品なのでみつからないかもしれないと、諦めていました。
しかし、いよいよ2月になり、なんとなく衛星映画劇場の放送予定を見てみたら、なんと「丹下左膳余話」の文字が!! これなら各自録画して観れるじゃないかということで、この作品を選ばせて頂きました。
とっても楽しくて、あったかい作品です。みなさん、これをみて寒さを乗り切りましょ~♪

企画内容については、サイドバーにある「ブログDEロードショー」欄の”企画概要+参加者名簿”のリンク先をご覧下さい。

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「新・三銃士」でアラミスが10歩くらいリードか!?

 | マンガ/アニメ  Comment(2) 

アラミスとコンスタンス
第25話「とらわれのコンスタンス」
ボナシューを使ってコンスタンスを誘拐したミレディーは、「コンスタンスの命が大事なら、銃士隊をやめて田舎に帰れ」という脅迫状をボナシューに託し、ダルタニアンを脅しにかかる。そんなミレディーの策略をよそに、ダルタニアンはリシュリュー枢機卿から親衛隊に入ることを勧められ悩んでいた。一方、ミレディーの隠れがから逃げ出すことに成功したコンスタンスは、アラミスと出会い…。(NHKオンデマンドより)

前回の記事でやっとダルタニアンが主役らしくなってきたと思っていたのに、「反乱軍編(だっけか?)」が始まってから微妙になってきました。
彼が周囲(特に陛下)の心を掴み始めていることに危険を感じた枢機卿が、甘言を用いてダルタニアンを抱き込もうとしているんですが、どうも揺れている感じなんですよね。
…オイオイ、父親の仇ですぞ?
それとも、内部から枢機卿を失脚させようとか…いや、ないない。そんな器用な子じゃないし。よもや暗殺!?…いや、それより、父親のこと忘れてるかも。単純におだてられて喜んでいるようにも見えるし。
とりあえず、キッパリ断らないことにガッカリです。せめて皆にお祝いされた後にはねぇ。

そんなこんなで、またもや評価が下がりつつある主人公をさしおいて、あのアラミスが素敵に活躍です。
「王妃の首飾り編」で恥をかかされたミレディが、ダルタニアンに復讐しようとコンスタンスを誘拐。枢機卿と密会していたダルタニアンに助けられるはずもなく、颯爽と現れたアラミスが彼女を救出します。
その姿はまさに、姫を救出しにきた王子!
…いやぁ、様になるなぁ。
ダルタニアン完敗、これから巻き返せるのか!?続きが気になります。(…そういえば、コクナール夫人って、誰が声あててるんだろう。王妃かな?)

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映画「荒野の決闘/いとしのクレメンタイン」観ました

 | 西部劇  Comment(8) 
Tag:ジョン・フォード

荒野の決闘/いとしのクレメンタイン
製作:アメリカ’46
原題:MY DARLING CLEMENTINE
監督:ジョン・フォード
原作:サム・ヘルマン/スチュアート・N・レイク
ジャンル:★西部劇/ドラマ

【あらすじ】メキシコからカリフォルニアへ牛を運んでいたワイアット・アープら兄弟は、墓場の町トゥームストンへ立ち寄った。だが、留守の間に末弟が殺され、牛も盗まれる。クラントン一家の仕業だと睨んだ彼は、保安官となって町に留まるのだった。

いわずと知れた西部劇の名作を、ついに観ることができました。同じくワイアット・アープを描いた「OK牧場の決斗」を先に観ていたので、もう観た気になって何度か見逃していたようです。
「荒野の決闘」というタイトルから想像したのとはまるで違い、静かで味わい深いドラマでした。リバイバル時には原題の”いとしのクレメンタイン”が付け加えられたようなので、やっぱり昔から邦題に疑問を抱く人がいたんでしょうね。わたしも原題の方が好きなので、記事のタイトルもそっちにしてしまいました。

お気に入りは、悪態をつくチワワを無視し、椅子を浮かせて遊ぶお茶目なワイアット。急に彼が人間臭く見えたというか、身近に感じたというか。とにかく、いっぺんに彼が好きになってしまったシーンです。(どうでもいいけど、チワワと聞くと犬しか思い浮かびません。でも、この時代はまだチワワいないかも。…彼女はメキシコのチワワ出身?)
また、空と雲がやたらと目に留まりました。多くの方が言ってますが、ほんとうに白黒とは思えない美しさです。
演奏家のひとたちがタイミングよく演奏をやめたり再開したりするのも地味にいいですね。しょっちゅう銃弾が飛び交うような町ですから、空気読めないと殺されかねないのかなぁと思ってしまいました(笑)
そしてラスト、いとしのクレメンタインとの別れが胸に染みます。

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映画「ヤング@ハート」観ました

 | ドキュメンタリー  Comment(4) 
Tag:イギリス

ヤング@ハート
製作:イギリス’07
原題:YOUNG@HEART
監督:スティーブン・ウォーカー
ジャンル:★ドキュメンタリー/音楽

【あらすじ】1982年、平均年齢80歳のロック・コーラス・グループ”ヤング@ハート”が誕生する。彼らはボブ・シルマンに率いられ、ツアーで多くの人々を楽しませてきた。そしてまた、年に一度のコンサートを6週間後に控え、彼らは歌に情熱を注ぐ。

ドキュメンタリーだと知らずに観たんですが、これがなかなかのみっけもんでした。
とにかくお爺ちゃんお婆ちゃんたちが元気で、彼らの歌を聴くだけでパワーを分けてもらえます。クラシック好きなのにあえてロックというとこもイイ!
新しいことに挑戦できることを心の底から楽しんで、毎日ウキウキしながらボブ先生の厳しい練習に向かってました。
印象に残ったのは「年を取ると出来ないことが増えるというが、できるまで時間がかかるようになるだけ。やりがいあるよ。」という言葉。充実した毎日を送っている彼らは、さらっと格好いいことを言ってくれます。
涙を誘う刑務所慰問では誰もが素敵な笑顔をしていて、歌(音楽)の力って本当にすごいんだなぁと今更ながら痛感。

冒頭で彼らのことを知ったときは、正直、平均年齢80歳の老人たちがロックを歌うのが物珍しくてもてはやされているんじゃないかとも思いましたが、観終わった頃には彼らの生き様に心打たれてました。
あんなふうに人生を謳歌したい!そう思わせてくれる作品です。

映画「ルームメイト」観た

 | サスペンス  Comment(2) 

ルームメイト
製作:アメリカ’92
原題:SINGLE WHITE FEMALE
監督:バーベット・シュローダー
原作:ジョン・ラッツ
ジャンル:★サスペンス

【あらすじ】浮気を知って同棲相手を追い出したアリーは、さびしさから同居人を募集した。最後に来たヘディは感じが良く、ふたりはすぐに打ち解ける。新たな生活にアリーは元気を取り戻すが、へディは彼女の真似をするようになっていき…。

実はサイコ・スリラー大好きなので大満足でした。
最初はルームメイト募集で集まった人々がイロモノばかりで、ちょっとコメディ寄りなのかと思ったけれど、ヘディが登場してからは”何かが起こりそうな不安感”がじわじわ迫ってきて怖い怖い…。アリーが恋人サムと仲直りしてからふいに見せるようになった”被害妄想じみた嫉妬の眼”がね、『私が助けてあげたのに、なんでのけ者にするのよ!』って感じでピリピリきました。
アリーの気を引くために買った子犬を、サムを陥れるために殺すシーンは嫌な気分になりますが、服装と髪型をアリーそっくりにしてしまうシーンなど、彼女の異常性や狂気がよく現れていてよかったです。最後にはちょっと同情を誘うような過去が明かされたりして、主人公より彼女のほうが(ほんの少しだけど)共感しやすかったかもしれません。

アリーも結構問題アリで、寂しくて(経済的理由もあるけど)ルームメイトを募集したのに、彼と仲直りしたらすぐおさらばしようとするし。商品であるソフトに”支払い催促プログラム”を仕込んでいたりするし。(ヘディの脅迫電話なみに怖いわっ!)あんまり主人公っぽくはなかったですね。

まあ、そんな怖い二人なので、最後の対決はわりと見ごたえありました。どちらかというとヘディのほうが怖がっていましたが(笑)…ヒールでサムの頭突き刺した怪力女なのにね。
期待していなかった分、予想以上に楽しめた作品でした。

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映画「秘密結社 鷹の爪 THE MOVIE II 私を愛した黒烏龍茶」観ました

 | アニメ/人形アニメ  Comment(0) 
Tag:日本

秘密結社 鷹の爪 THE MOVIEII 私を愛した黒烏龍茶
コンピューター・ウイルスの”ブルース・ウイルス”攻撃!
製作:日本’08
監督:FROGMAN
ジャンル:★コメディ

【あらすじ】世界征服を企む秘密結社”鷹の爪団”の吉田は、DXファイターがブログ炎上で干されているのをニュースで見て、サイバー攻撃での世界征服を思いつく。さっそくレオナルド博士の発明でサイバースペースに潜入する鷹の爪団だったが…。

これは面白かった! 前作もそうだったけど、終りまでずっと笑ってました。
鷹の爪団も総統たちも相変わらずのダメっぷりだったし、前回お亡くなりになったフィリップが新発明のリモコンで復活って!それを利用しちゃうフィリップも凄いけど、レオナルド博士はほんとに何でもアリなのね。熊なのに、そして可愛いのに。(笑)
前回大活躍だった菩薩峠くんは、やっぱり何でもアリのエスパーなので、今回は病気でリタイア。活躍はしなかったけれど、総統の親心(?)を垣間見れました。(本当の息子にも見せてやって!)
そして、悪どい正義のヒーローDXファイターは、落ちぶれてオオサンショウウオたちと家族ごっこ…寂しすぎます。本当の家族はどこいった?
サイバースペースで吉田くんたちを導く美津子さんも、彼らレギュラー陣に負けず劣らずいいキャラしてました。最後のあれはちょっと酷かったけれど…。

この映画の後の話が、ちょっと前までTVシリーズでやっていたんだけど、だんだん本当に性質の悪い組織になってきているのが哀しかった…。その点、この作品ではまだ純粋さを保っている感じで良かったです。
ばかばかしい脱力コメディなので観る人を選びそうですが、合う人ならメチャクチャ楽しめる作品だと思います。

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映画「オズの魔法使」観ました

 | ミュージカル  Comment(2) 

オズの魔法使
製作:アメリカ’39
原題:THE WIZARD OF OZ
監督:ビクター・フレミング
原作:ライマン・フランク・ボーム
ジャンル:★ミュージカル/ファンタジー

【あらすじ】ある日、竜巻にのみ込まれ魔法の国へ来てしまったドロシー。彼女は家に帰るため、世界一の大魔法使いオズの元へ旅立つ。途中脳が欲しい案山子、ハートが欲しいブリキ人形、勇気が欲しいライオンと出会い、願いを叶えるため一緒にエメラルドの国を目指す。

小さい頃から何度も観ている作品。gyaoでやっていたので思わず観てしまいました。
家が竜巻に巻き込まれるシーンのお気楽さがいいですね。揺りイスのおばあさんやカヌーのおじさん(?)が手を振り、いじわるな地主夫人グルチさんが悪い魔女に変わり…。(あれ、そういえば、グルチさんがトトを処分する話はどうなったんだろう?…う~ん、なんか言ってたっけ???)
そして、オズの国にたどり着いて、セピアから一気に鮮やかなカラーの世界が広がるシーンは、いまでも胸躍ります。
妖精みたいな格好をした善い魔女と、小さいマンチキンたちに囲まれても、全く違和感がないドロシーも流石。黄色いレンガの道を行けと言われ、律儀に渦巻き状の道を歩いていくシーンも可愛いです。
そして、案山子、ブリキ人形、ライオンととんとん拍子に仲間が増えていって、全員揃ったところで「あぁ、オズの魔法使を観てるなぁ」という気分が盛り上がってくるんですよね。
とくにライオンが可愛いです。トトを脅かしてドロシーにはたかれ、「殴らなくてもいいじゃない」と泣き出してしまうところとか。ドロシーを悪い魔女から救出しようと奮い立ったかと思いきや、「止めろって言って」と情けない声をだすところとか。とにかく可愛い。
悪い魔女があっさり死んでしまうとか、やや物騒な雰囲気もあるけれど、観終わってからの心地良さは何度観ても変わらない夢いっぱいの作品でした。
原作を読みたい方はこちらへ→電子図書館「オズの魔法使い

包丁が切れなくなってきたので研いでみた

 | 日常生活  Comment(11) 

いっつも使っている包丁が切れなくなってきました。
もうカボチャ(半分)なんて、全体重をかけて「エイヤッ」とやらなければ切れません。勢いあまって指切断とかしゃれにならんので、めったに出さない砥石を引っ張り出してきました。
今まで5~6回、研ごうとしたことはありますが、いちおう切れ味はよくなるものの微妙な仕上がり…。
ということで「今日こそは完璧に研ぎ上げるぞ!」と、夕飯の支度を途中放棄して挑戦です。

(1)まず、研ぎ方を思い出します。値札(590円)は残っているくせに、研ぎ方の説明書は紛失しました。
(2)刃を手前にして、砥石と包丁の角度を保ちながら力をいれずに押し、力をいれずに引く、を繰り返します。(今調べてみたら、砥石は20分くらい水に浸けるらしい。角度は小指の先がぎりぎり入るくらい?)
(3)とにかく研ぎます。たまに刃の状態を確認し、ほとんど使っていない包丁と見比べます。そっちを使えとか、野暮なことは言わないでください。
(4)変な研ぎ方でますます切れなくなったらどうしよう…なんて不安は忘れて研ぎます。やまんばになったつもりで一心不乱に研ぎます。15分くらい頑張りました。
(5)刃返りをとるために、包丁を裏返して軽く研ぎます。

さて、研ぎあがった包丁をきれいに洗い、さっそく切れ味を試してみました。実験台は今日のデザート・リンゴちゃんです。
おそるおそるリンゴに包丁を当てると、サクッとなって、スルスルッ!
感動的な切れ味です。
あんまり切れるから、勢いあまって刃が指に当たりうっすら流血。絆創膏のお世話になってしまいました。
あれ、そういえば、今朝も絆創膏使ったよね。お皿を割ってさ…。

映画「鏡の女たち」感想

 | 戦争  Comment(0) 
Tag:日本

鏡の女たち
製作:日本’02
監督:吉田善重
ジャンル:ドラマ/戦争

【あらすじ】夏来を生んですぐに失踪した娘・美和を、24年間探し続けていた川瀬愛。ある日、美和の母子手帳を持った女性がみつかったと連絡が入る。それは隣町に住む尾上正子という記憶喪失者だった。実の娘か確信を持てない愛だったが…。

すごいホラーな作品でした。
マイクで”きぃぃ~ん”となった時のような不安感を煽る音楽と、黒い服を着て重々しい喋り方をする不気味な女たち、そして薄暗い部屋と割れた鏡…。どうみてもホラーです。でもこの監督さんには何度も騙されているので、ホラーではないと自分に言い聞かせながら観賞しました。
失踪した娘がみつかったとかどうとかいう流れで始まり、じゃあどろどろの人間ドラマかと思いきや、突然”広島で米兵が被爆したことを取材したい”という女が現れます。まさかの反核映画でした。
たぶん、原爆によって何かを失ったのは当時の人たちだけじゃない、ということを言いたかったんじゃないかと思います。
しかし、どこをとってもホラー(もしくはサスペンス)映画にしかみえない演出で、反核について考えるより「なんでこんな演出???」とそっちに頭がいってしまいました。不謹慎な話ですが、愛が喋るだけで『何このひと、無駄に怖い』と笑いがこみあげてくる始末。とりあえず、教材には向かないと断言できます。
結局最後までこの調子で観てしまったんですが、この監督さんが女性を撮ると生霊みたいになってしまうので、あながちホラー映画といっても間違いではないかもしれない…と思ってしまいました。

映画「ワイルドバンチ」観ました

 | 西部劇  Comment(10) 

ワイルドバンチ
製作:アメリカ’69
原題:THE WILD BUNCH
監督:サム・ペキンパー
原作:ウォロン・グリーン/ロイ・N・シックナー
ジャンル:★西部劇/アクション

【あらすじ】1913年テキサス。パイク率いる強盗団ワイルドバンチは、銀貨強奪に失敗。賞金稼ぎとなった旧友ソーントンらに追われメキシコに逃れた彼らは、政府軍マパッチ将軍と出会う。そして、米軍軍用列車の武器強奪を依頼され…。

冒頭から良かったです。子供たちが蟻の群れにサソリを放り込み、しばらくサソリが襲われるのを眺めたあと火をつけてしまうんですよね。何かあるんだろうなぁと観ていたら、やっぱりラストに壮絶な銃撃戦があって…。
あと、この無邪気に遊んでいる子供たちと、重機関銃を手に入れてはしゃぎながら試し撃ちさせるマパッチ将軍は、からだがでかい(”でかい”って何語かと思って調べたら、ギリシャ語の十をあらわす接頭語デカからきてるんだね…関係ないけど)だけで大差ないといっているようにも思えます。
相変わらず顔を覚えるのが苦手で、誰が主役かしばらくわからなかったり、サイクス老人の背後に立っていたのが何者かわからなかったり、最後の銃撃戦はもう誰が誰だか…という感じでしたが、始終必死になって観てました。(でも珍しく「マーティ」のひとはわかったよ!)

悪党同士の駆け引きのすえ、一度は引き渡した仲間を死を覚悟して助けに行くシーンはしびれます。悲壮な覚悟とかではなく、淡々と行くべきところに行くという雰囲気が良い。よくわからないけど。
最後に笑うのが、あのサイクスというのもなかなか。

<再見:2017/04/19>
ほとんど初見時と同じ感想ですね~。デジタルリマスターで映像が奇麗だったし、OPがカッコいい!
ボーグナインさんは名前と顔が一致している数少ない俳優さんの一人で、しかも顔が濃いから、再見なのにますます他の登場人物を見分けるのが困難になってました(汗)
かつての仲間、しかも自分のミスで捕まってひどい目に遭っていた仲間ソーントンに追われることになったパイクさんの気持ちについては、初見時より考えられたかな。あと、なんとなく生き残ってしまったソーントンが茫然と去っていく人々を見送るシーンもよかった。あの後、サイクスと組んだんだろうか?

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