2009年12月 忘却エンドロール

素敵映画に出会えた時の感動をそのまま書き綴る、映画感想ブログ.

映画「悪魔の追跡」観ました

 | ホラー/パニック  Comment(4) 

悪魔の追跡
製作:アメリカ’75
原題:RACE WITH THE DEVIL
監督:ジャック・スターレット
ジャンル:★ホラー/サスペンス/アクション

無二の親友フランクとロジャーは、豪華なキャンピング・カーに夫婦同伴で乗り込み、久しぶりのバカンスに旅立った。だが途中、邪教集団が生贄を捧げる儀式を目撃する。彼らに気付かれ慌てて警察に逃げ込むが、彼らの追跡は止まず…。

結構前に観たのに、感想を書くのをすっかり忘れていました。カルト集団にひたすら追いかけられる素敵B級ホラーです。内容はシンプルでほぼあらすじ通りなんですが、しだいに教団の勢力が想像以上だとわかって、じわじわ追い詰められていくのが怖い…。
最初は小さな嫌がらせ (窓を割る、警告文など)でした。彼らが警告に従って口をつぐめば、もしかしたら見逃してもらえたかもしれません。(永遠に監視されるだろうけど) しかし、この日のために一生懸命働いて買ったキャンピングカーを傷つけられ、彼らが黙っていられるわけがありません。
こうして彼らは、この町の警察だけでなく他の町の警察にも行こうとし、なおかつ旅行を続けようとします。
だって、楽しみにしていたんだもの(笑)

奥さん達が恐がっても、愛犬が殺されても、黙々と襲い掛かってくる信者がいても、絶対に旅行を諦めようとしない。そんな男の意地にやや惹かれる気持ちもあるのだけど、やっぱり自己中だなぁと呆れてしまいます。
見所は終盤のカーチェイス! どこまで行っても逃れられないんじゃないかという不気味さが漂う中、とにかく目の前の敵を倒そうと必死に戦う姿を、手に汗握って観てました。キャンピングカーもぼろぼろになって、ほんとよく戦ったよ…。

それでは皆様、よい新年をお迎えください。

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映画「アズールとアスマール」観た

アズールとアスマール
製作:フランス’06
原題:AZUR ET ASMAR
監督:ミッシェル・オスロ
ジャンル:アドベンチャー/ファンタジー

【あらすじ】ヨーロッパ。アラビア人の乳母の息子アスマールと、兄弟のように育ったアズール。だが、領主である父親は彼らを引き離し、乳母親子は屋敷を追い出された。やがて、立派に成長したアズールは、乳母の話していた妖精を救うため旅立つ。

色彩豊かで美しいけれど、リアルとは言い難い独特な絵柄のアニメーション作品。テンポや間も独特なので、絵と相まって独創的な世界観を確立していると思います。リアリティだけを追求したCGアニメーション作品とは違って、不思議な魅力に溢れていました。

同じ監督の作品「キリクと魔女」を観たときも思ったんですが、”母親”の言葉に魔力が宿っていそうな迫力があります。
始めに母親が世界のことを話して聞かせ、子供はそれを丸ごと信じて話が進んでいく。話をするまでは現実にあるどこかの国という雰囲気なのに、母親が世界の不思議を話すことで現実にファンタジーが入り込んでしまった…という印象を受けました。
また、キリクの母親は達観した様子で危機的状況でも悠然としていましたし、この作品では追い出された乳母が教祖(?)に成り上がっていたりと、どこか他のキャラクターたちとは違う”高みの存在”のよう描かれ方をしています。
つまり、この世界は母親が作ったもの…この物語自体が枕元で母親が話す御伽噺という感じなんですよね。なのでストーリーは普遍的なものになっています。

可笑しかったのが、試練を乗り越えた王子(的な存在)と結婚しないと呪いが解けない妖精が、素敵な男性じゃなければ試練を乗り越えても姿を現さないようにしていたこと。ま、結婚相手なんだから選んで当然だけどね。それで、同時に二人たどり着いてしまい、どっちと結婚しようか真面目に悩みだすのも妙に笑えました。
こういうノリが好きなら楽しめるかもしれません。でも、映像は一見の価値ありです→公式サイト(解説が消えるのが早すぎて読めん…)

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映画「きみの帰る場所/アントワン・フィッシャー」観た

 | 伝記/自伝/実話  Comment(2) 

きみの帰る場所/アントワン・フィッシャー
製作:アメリカ’02
原題:ANTWONE FISHER
監督:デンゼル・ワシントン
原作:アントワン・フィッシャー
ジャンル:★自伝/ドラマ

アメリカ海軍。喧嘩で分析医ダヴェンポートの診療を受けることになったアントワン。黙り込む彼をダヴェンポートは辛抱強く待ち続け、やがて彼は辛い少年時代を語りだす。しだいに心を許し、規則に関係なく診療を続ける彼だったが…。

実話をもとに、過去のトラウマを克服する黒人青年の姿をストレートに描いた作品。
心を開き始めたのに三回の診療でもう大丈夫と言われ、「ここで終わったら、どうしていいか分からない!」と必死に助けを求めるアントワンの叫び。気になる女性シェリルとのデートを成功させ、ダヴェンポートの家に押しかけて嬉しそうに話しだす姿。一度も会った事がない母親の居場所を掴み、先に眠っていたシェリルを優しく起こす仕草。母親との対面と、やっと見つけた家族に温かく迎えられるシーン。
過剰な演出もなく淡々と描いており、静かな感動を得られます。
すこし気になったのは、里親からの虐待を許すことで過去のトラウマを克服するシーン。結局、彼らは罰せられずに終わったんでしょうか?
実話と明言しているので性質の悪い人間に嫌がらせを受けていそうですが、きちんと罪を認めてほしい気がしました。
アントワンのような子供たちがこれ以上でないようどうすればいいのか、いろいろ考えさせられます。

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アニメ「きみのおうちへ(LOST AND FOUND)」観ました

 | マンガ/アニメ  Comment(12) 
Tag:イギリス

きみのおうちへ/LOST and FOUND
(画像クリックでyoutubeの予告動画へ)
製作:イギリス'08
監督:フィリップ・ハント
原作:オリヴァー・ジェファーズ
ジャンル:★ファミリー/アドベンチャー

【あらすじ】秋のはじめのとある朝、海辺の町で暮らす少年の家にペンギンがやってきた。困った彼は、ペンギンを元の場所に戻すことに。小さなボートに乗り、彼らは地球の反対側にある南極を目指す。

BS冬休みアニメ特選でやっていた25分程度のCGアニメーション作品。突然の訪問者”ペンギン”の扱いに困り、おうちへ返してあげようとする少年のお話です。
オモチみたいにプニョプニョしたペンギンが、ヨチヨチ少年の後を付いて回るのが可愛い! それを迷惑そうにしていても、やっぱり放っておけない”まん丸頭”の少年もいいです。ふたりの友情にはちょっとジーンときました。
セリフはなく大森南朋のナレーションで進行するんですが、それすらも必要ないと感じるほどアニメーションが良かった思います。でも、ナレーションが悪いということではなく、なかなか哲学的でいいこと言ってます。落ち着いた声の感じもいいと思いました。
シンプルかつ温かいストーリーでブレも無く、この前みた踊るペンギンのやつよりよっぽど面白かったです。子供と一緒に観たい作品。

映画「ダーティ・ダンシング」観た

 | 青春  Comment(2) 

ダーティ・ダンシング
製作:アメリカ’87
原題:DIRTY DANCING
監督:エミール・アルドリーノ
ジャンル:★青春/ロマンス/音楽

1963年の夏。家族と知人の山荘へ訪れた17歳の少女”ベイビー”。彼女は夜のダンスパーティで情熱的なダンスを見て心奪われた。その後、たまたま従業員だけの秘密のダンスホールに来た彼女は、あのダンサー・ジョニーと出会い…。

爽やかな青春もの。ダンスシーンがとっても素敵でした。
ベイビーと呼ばれていた少女が、ダンスを通してどんどん魅力的に成長してゆくのがいいですね。ベイビー役のジェニファー・グレイは当時27歳だったというから驚きです。…10歳も若く見せるなんて、すっかり騙されてしまいました。湖でリフトの練習をするところなんて、水面から舞い上がる妖精のように美しかったです。
元カノの出現、妊娠騒動、父親と喧嘩など、ストーリーはありきたりですが、何だか妙に惹かれるものがありました。青春時代に観た人なら思い出の一本になっていそうな作品です。
ちなみに、タイトルで何がダーティーなのかと思ったら、パートナーと体を密着させながら踊る刺激的なダンスのことをダーティダンスというようです。

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映画「夜の終りに」観ました

 | 青春  Comment(13) 
Tag:アンジェイ・ワイダ ポーランド

夜の終りに
製作:ポーランド’61
原題:NIEWINNI CZARODZIEJE
監督:アンジェイ・ワイダ
ジャンル:★ドラマ/青春

【あらすじ】体育協会でボクシング部の健診を行うスポーツ医アンジェイ。ナイトクラブではバンド活動を行う彼は、友人に頼まれ美人を誘う。だが、彼女は終電に乗らず彼の部屋までやってきて、ゲーム感覚で今夜の予定を立てるのだった。

若い娘さんが大人の余裕(?)を見せようとして、ベッドに入るまでの予定表なんかを作ったりするんだけれども、その通り実行し始めたらなんか馬鹿らしくなってしまって、いい雰囲気になれないまま朝を迎えてしまうお話。イラストはペラギア(と名乗る娘さん)が仕掛けたドッキリ。実は肩を見せてるだけで服はちゃんと着てます。こんな可愛いことをしてみたり哲学を語ってみたり、はたまた野球拳のようなことをして微妙な空気になったりと、ヤキモキ感がなかなか良い。翌朝、彼女が居なくて必死に探し回るシーンで、急に情熱的な姿を見せるのも印象に残ります。最後、彼女がそっと部屋に戻るシーンに思わず笑みが浮かびました。

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映画「父、帰る」観た

 | 家族  Comment(12) 
Tag:ロシア

父、帰る
製作:ロシア’03
原題:VOZVRASHCHENIYE
監督:アンドレイ・ズビャギンツェフ
ジャンル:★ドラマ

【あらすじ】ロシアの片田舎。母親と暮らすアンドレイとイワンのもとに、12年も音信不通だった父親が帰ってくる。両親はこれまでの事を説明せず、翌朝彼は戸惑う二人を小旅行に連れ出す。高圧的な父親に、イワンは反抗心を募らせていき…。

とりあえずインパクトのある作品でした。★はつけてますが、面白かったのか好きなのかと問われると「よくわからない」と答えるしかないです。嫌いじゃないけれど。
まず、父親の不器用な性格に、傍から見ていてもオロオロしてしまいました。父親として教えられることを教えようと、色んなことを2人にやらせるんだけど、命令口調だし横柄だし12年の空白を全く配慮していないんですよね。たぶん、もう少し時間があったのなら、息子たちと固い絆を築き上げていたでしょう。
そして、反抗期真っ盛りのイワン君。年齢はおそらく13歳くらいで、父親の記憶なんて全くありません。冒頭で飛込台から海に飛び込めず、自分を庇わず仲間に媚びへつらう兄を見下し、優しい言葉をくれる母親にはべったりな子供です。だから、母親が自分より父親を優先する(ように見える)ことに腹を立て、兄が彼を”パパ”と言うたびに「自分はあんなヤツに媚びたりしない」とますます意固地になっていくのです。この親子の心がすれ違うたびに不安が掻き立てられ、ハラハラしてしまいました。
この中でちょっと癒し系なのが兄アンドレイ。嫌われるのが恐くて、という態度は見え隠れするものの、父親が帰ってきた晩に「今夜から日記をつけよう!」と嬉しそうにイワンに提案する彼の瞳に嘘はなかった! 弟に尊敬されていないことは痛感しているらしく、2人でいるときは対等、もしくは弟以下の立場にあるのがちょっと哀しいけれど。

ラストはやるせないものでした。しかし、悲劇は突然訪れるものだと納得させられてしまいます。撮影後、ロケ地の湖でアンドレイ役の子が溺死したというのも悲痛極まりない…。

映画「蕨野行(わらびのこう)」観た

 | ドラマ  Comment(0) 
Tag:日本

蕨野行(わらびのこう)
製作:日本’03
監督:恩地日出夫
原作:村田喜代子
ジャンル:★ドラマ

【あらすじ】江戸時代。身分に関係なく、60歳を迎えたら人里離れた蕨野に移り住まなければならない山村があった。彼らは”ワラビ”と呼ばれ、里へ下って村々の仕事を手伝うことでのみ、その日の糧を得ることができる。庄屋の女主人であるレンもついにその日を迎えるが、ただひとつ若い嫁ヌイだけが気がかりだった。

何年かに一度、必ず凶作が訪れる痩せた土地で密かに守られてきた掟。それはいわゆる”姥捨て”なんだけれども、暗さよりジジババの活力が印象に残る作品でした。
掟に”身分に関係なく”とあるように、恐らく村長や老人たちが子供や孫を守るため自ら山に入ったのが始まりだったんだと思います。弱い者から死ぬという合理的な考えも含まれているんだろうけど、子供たちが飢えて弱っていくのは耐えられないという、人間らしい気持ちから始まったものだと思えました。
また、彼らは蕨野に行く事に不安は抱えているものの、魂を清めにいくような感覚を持っているようなんですよね(全員ではないかも)。掟でも、動物を獲って食べることは不浄として禁じられています。まあ、冬が近づくにつれ、”死ぬまでは生きたい”とその掟も破ってしまうんですが…。新しいこと(狩り)を覚えるのが楽しいというレンや、彼女に狩りを教える男の恋心に、彼らの生きる力を感じます。

悲惨なのは、そんな彼らより”長男以外に子供はいらない”と家を追い出された嫁たちの方かもしれません。彼女たちは住む場所も与えられず、故郷に帰ることも叶わず、山姥のようになって山で暮らしていました。かつて追い出されるように村を去ったレンの妹との再会、一緒に山で暮らそうという申し出を断るシーンは切ない…。

そして、この作品で特徴的なのが言葉で、地域を特定されないために原作者が作った方言なんだとか。わたしには、綺麗な標準語を古典文法っぽくして文語体のまま喋っているように聞こえ、やや違和感がありました。でも、胸のうちで「ヌイよい…」「おばばよい…」とお互いに語りかけるレンとヌイの言葉には、どこか惹きつけられるものがあります。寓話的な雰囲気をつくるのにも貢献してました。
ただ、最後の雪合戦のシーン。あれだけは個人的に受け付けなかったです。セリフは無くして、彼らの気持ちを想像しながら余韻に浸りたかった…。

映画「チャイナタウン」観た

 | ミステリー  Comment(11) 
Tag:ロマン・ポランスキー

チャイナタウン
製作:アメリカ’74
原題:CHINATOWN
監督:ロマン・ポランスキー
ジャンル:ミステリー/サスペンス

【あらすじ】1937年のロサンゼルス。夫人の依頼で、ダム建設技師であるモーレイの浮気調査をした私立探偵ジェイク・ギテス。だが、何故かその写真が新聞に載り、それを見て本物の夫人イヴリンが現れる。更にモーレイが溺死体で発見され…。

せっかくのブログDEロードショーだというのに、なんと風邪をひいてしまいました。数年ぶりだったので風邪だと気付かず観賞し続け、後半がちょっと曖昧です。ゴメンネ、ロッカリアさん…。とりあえず、一日半寝たら治ったので、分からなかったところを含めグダグダな感想いきま~す。誰か教えてね!

まず、主人公が大笑いしてるのを見て、今まで持っていたハードボイルドのイメージが崩れました。っていうか元からよくわかってなかったのでWikipediaで調べてみたところ…。
元来は「堅ゆで卵」、つまり白身・黄身の両方ともしっかり凝固するまで茹でた鶏卵のこと。
転じて、感傷や恐怖などの感情に流されない、冷酷非情、精神的肉体的に強靭、妥協しないなどの人間の性格を表す言葉となる。

おぉ、そうだったのか。下品なジョークでゲラゲラ笑っててもOKなのか。どんな目に遭ってもガンガン突き進んでたし、見てるだけで『うひゃー』な痛いシーンもあったしね。でも、イヴリンとの関係はどうなんだろう…。

次に、ラストのセリフに含まれるニュアンスがよく分からなかったんですが、何もできなかったって事ですか?それとも何もしなければこんなことにはならなかったって事ですか? そもそも、事の始まりにジェイクは関係してます?
なんかもう、色々ぶちこわしな質問でごめんなさいね。

どうも根本的なところが分かってないような気がしてきたけれど、ラストのクラクションの悲痛さ、残された主人公の虚無感は半端なかったです。機会があったら、元気な時に(ここ重要!)再見したいと思います。
それにしても、あのあと娘さんはどうなったんだろう…。「反撥」の時もそうだったけど、実の父親に無理やり…なんて、ほんと反吐が出るね。何度も取り上げたことに意味はあるんだろうか。

(追記:2011/7/14)
というわけで、元気な時に再見した感想です。わたしは確信しました、筋がわからなかったのは風邪のせいではなく、わたしの頭が悪いだけなのだと…!
モーレイの信用を落として失脚させようとした挙句、殺したのはあのじいさんが黒幕だったというのはわかるんですが、じゃあ娘に目を付けたのはいつなの?
最初から娘のことを知っていたなら何故今さらということになるし、醜聞をでっち上げる過程で知ったというのは、あのじいさんの執念深さからすると不自然な気がします。その点以外は、とりあえず雰囲気といい、練られた脚本といい、すごい作品だなぁとは思いました。
ただ、やっぱりあのラストなので、私の中のトラウマ映画第4位にランクインです。もう、ふと思い出しては彼女のその後を考えてしまって、気分が悪くなるし吐きそうだし辛いんですよね。映画のなかでは性犯罪者は死んでくれないと引きずってしまいます。ましてや新たな犠牲者が増えたところで終わるだなんて…。

関連記事:同監督
2009/12/12:第5回ブログDEロードショー「チャイナタウン」
2009/03/20:映画「反撥」観ました
2008/04/05:映画「オリバー・ツイスト(2005)」感想

第5回ブログDEロードショー「チャイナタウン」

製作:アメリカ’74年
原題:CHINATOWN
監督:ロマン・ポランスキー
開催:2009/12/11~12/13
チャイナタウン
「ラジオ・ヒッチコック」のロッカリアさんが選んで下さいました。

<理由>
  1. 1・こういう機会がない限り、あえて見ようとする機会がなさそうだから。
  2. 2・クラシック作品等は、それなりに見る機会もあると思うが、このあたりの作品は年代的にも中途半端で、TVのオンエアも、現在ではなさそうだから。
  3. 3・1と2の理由から、広い年代・特に若い人に見るきっかけになってほしいから。
  4. 4・監督のロマン・ポランスキーも、つい最近も、何かと話題になっているから。

企画内容については、サイドバーにある「ブログDEロードショー」欄の”企画概要+参加者名簿”のリンク先をご覧下さい。

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映画「レ・ミゼラブル~輝く光の中で~」観ました

 | 戦争  Comment(5) 
Tag:フランス

レ・ミゼラブル~輝く光の中で~
製作:フランス’95
原題:LES MISERABLES
監督:クロード・ルルーシュ
原作:ビクトル・ユーゴー
ジャンル:★ドラマ/文芸

【あらすじ】1939年、ドイツ占領下のフランス。父親は無実の罪で獄中で亡くなり、母親は後を追って自殺したという過去を持つアンリ。彼はユダヤ人一家の逃亡を助け、その旅の間に『レ・ミゼラブル』を読んでもらう。彼はその物語に感銘を受け…。

「レ・ミゼラブル」は原作を読んだことがなく、「ああ無情」と同じ物だと知ったのも高校生くらいで、1998年のビレ・アウグスト監督の作品でしかストーリーを知らない私が観賞しました。
「あれ、私の(かすかな)記憶とは違うなぁ」と思いながら観ていたら、レ・ミゼラブルをベースにした第二次大戦頃のお話だったんですね。まるでコゼットのように過酷な少年時代を過ごしたアンリが、ユダヤ人弁護士ジマンに「レ・ミゼラブル」を読んでもらった事で、ジャン・ヴァルジャンのように生きようと決意。そして、どんな苦難にも耐え、彼らを救おうとする…という内容です。
劇中劇が効果的に入るので原作を知らなくても観れますし、三時間という時間も気にならないテンポの良さでした。

好きなシーンは、寄宿学校に預けるよう頼まれた幼い娘サロメとの会話シーン。彼女を守ろうという親のような気持ちと、字を教えてくれて、彼からも学ぼうとする聡明で優しい彼女に、敬意を払う気持ちが見え、優しい気持ちになれます。
恐ろしかったのは、負傷したジマン氏を匿った農家の夫婦。奥さんが彼に拒まれたのをきっかけに、彼を監禁し続けようとします。終戦を知らせず、彼の財産を搾り取り、家族への手紙のせいでサロメが死んだと言い、ついには毒殺しようとし…。戦争によって生まれた影は、こんなにも簡単に人を狂わせてしまうのかと恐ろしくなりました。
他にも、戦争によって狂った人々に彼らは苦しめられ、それを観ているほうまで胸が苦しくなるんですが、ラストの皆の笑顔を見て救われる思いがしました。感動の大河ロマンです。

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映画「ダーティハリー」観ました

 | アクション  Comment(10) 
Tag:ドン・シーゲル

ダーティハリー
製作:アメリカ’71
原題:DIRTY HARRY
監督:ドン・シーゲル
ジャンル:★アクション/サスペンス/犯罪

【あらすじ】サンフランシスコ。女性が狙撃され、現場には「10万ドル用意しなければ市民を殺し続ける」という脅迫文が残されていた。汚い仕事ばかり任されるダーティハリーことハリー・キャラハン刑事は、新しい相棒チコと”サソリ”と名乗る犯人を追う。

内容がさっぱり思い出させなくなっていたので再見しました。
ん~、やっぱり面白い!そして格好いい!!
鉄橋の上に立つハリーが、犯人の乗るバスのフロントガラスに映るシーンや、『とうっ!!』と飛び移るシーンは最高です。
犯罪心理など専門知識を学んだインテリでもない(と思う)のに、経験で犯人の行動を読んでしまうところも素敵ですね。ついでに、犯人を拷問したら逮捕できないのも経験でわかれば良かったんだけれど、そうとう頭に血が昇っていたんでしょうか?静かに怒るハリーも渋くていい…。
そして、スコルピオの悪役っぷりも憎憎しいものがあります。あのギラギラした目…真に迫った演技でした。
ラストの余韻も素晴らしいですね。周りの決めたルールなんて気にも留めないけれど、自分のルールを破れば潔くバッジを捨てる。そんなハリーの男気に惚れました。
なんかハリーカッコイイしか言ってない気がしますが、どうも私はアクション映画の内容を覚えていられないらしく、すでに細かいところは忘れ始めているんですよね。
こりゃ、次観るときも初めてのように楽しめそうだ(笑)

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「新・三銃士」でやっとダルタニアンが主役らしくなってきた

 | マンガ/アニメ  Comment(4) 

新・三銃士/ダルタニアン
第16話「危険なつり橋」
バッキンガム公に渡した王妃の首飾りを取り戻すため、ロンドンに向かったダルタニアンと三銃士。しかし、道中のつり橋には行く手をはばもうとするロシュフォールとミレディーの姿があった。さらに、アトスが高所恐怖症だったり、ボナシューが三銃士を追ってきたコンスタンスを連れ戻そうとしたりして、つり橋の上は大混乱に。橋を支えていたロープが切れて、つり橋もろとも崩れ落ちてしまう。(NHKオンデマンドより)

再放送で見逃した分をしっかり取り戻しつつ、第二部”王妃の首飾り篇”も十話目に突入。ここでやっとダルタニアンが主役らしいポジションに立ちました!
なんと、つり橋が崩れ落ちた時にコンスタンスを救い、渡り損ねた三銃士の代わりにふたり(っきり)でロンドンまでいくことになったんですよ!
今まで、いいとこ見せようとして大失態を見せたり、「弟みたい」と言われたり、精神年齢同じっぽいアラミスとコンスタンスが親しくしている様子を目撃しては「へぇ!?」と間抜けな声を上げていたあのダルタニアンがっ!!
う~ん、ほんとに大丈夫なのかなぁ?

また、ミレディとロシュフォールのほうも珍道中を始めました。あのアゴ凶器なロシュフォールがミレディに惚れてから、アホっぽさが増してます。好きだって彼女にバラしたら手玉に取られちゃうよ!
同じく山寺さんが声をあててるアトスだって、すっかり彼女に騙されてましたね。今回の高所恐怖症の様子もアレだったし、ダルタニアンといい勝負でした。
さすがにミレディの声には慣れてきたんですが、前に観た「三銃士 妖婦ミレディの陰謀」とかいうフランス映画の彼女が強烈で、未だに違和感を感じてしまいます。映画ではアトスとの子供を悪魔に捧げて魔女になったとか恐い設定だった気がしたけど、原作ではどんな人なんでしょう?気になります。

そして、忘れてならないのが、最後に脅威の跳躍力を見せたコンスタンスの夫ボナシュー。ふたり旅なんて許さんと、つり橋が崩れ去った渓谷をジャンプして渡ってしまいました(笑)…このオッサンがこんなに目立つとは思わなかった。
これからの彼らの活躍が楽しみです。

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映画「ラビリンス 魔王の迷宮」観ました

 | ファミリー  Comment(8) 

ラビリンス 魔王の迷宮
わんこ・おん・ざ・わんこ
製作:アメリカ’86
原題:LABYRINTH
監督:ジム・ヘンソン、ピーター・マクドナルド、ジミー・デイヴィス
ジャンル:★ファンタジー/アドベンチャー

【あらすじ】幼い弟トビーの子守を任され、泣き止まないのに腹を立てたサラ。つい愛読書のおまじないを叫ぶと、なんと本当に魔王ジャレスが弟をさらってしまうのだった。13時間以内に迷宮を抜け城まで来なければ、弟をゴブリンに変えると言われ…。

小さい頃に友達の家で観始めては、途中で遊んでしまって観れなかった作品。最近タイトルを見かけて『こ、これだぁ!!』と感激。さっそく観賞してみたところ、本気で半分しか見てなかったことが判明しました。
”続きから観る”という選択肢はなかったのか、昔のわたしよ…

ストーリーは、愛読書”ラビリンス”の暗唱の練習をしていて子守の約束を忘れた主人公が、継母に嫌味を言われたり泣き声がうるさかったりでキレるところから始まります。そして、つい「この子をどこかへ連れ去って!」と叫んだせいで、真に受けた魔王(デヴィッド・ボウイ)が赤ん坊をさらってしまうんですよね。で、弟を助けるために迷宮に挑むと。
はっきり言って、前半は仲間が少ないし謎解きも敵もたいした事ないので、ちょっと退屈です。飽きっぽい子供が最後まで観れなかったのも仕方ないかもしれない。
ラビリンス/サラ
でも、後半は面白かった!
最初の仲間ホグルが魔王の命令とサラとの友情で揺れるとことか、城で待ってればいいのにサラが気になって仕方がない魔王とか、ナイト気取りのわんこ、もとい犬にまたがるディディモスとか。なんかもう、いろいろ可愛ぃ~。
見所は、舞踏会でのサラのドレス姿と、エッシャーの騙し絵の様なラストステージ、魔王の本音ぶちまけショーなど。
ラストはちょっとホロリとくる感動と、魔王の寂しい後姿が同情を誘います(笑)
昔観たことのある人は絶対楽しめるし、子供とも安心して観れる作品でした。

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映画「理想の女(ひと)」観ました

理想の女(ひと)
製作:イギリス/スペイン/イタリア/アメリカ/ルクセンブルク’04
原題:A GOOD WOMAN
監督:マイク・バーカー
原作:オスカー・ワイルド
ジャンル:★ミステリー/ドラマ/ロマンス/コメディ

【あらすじ】南イタリアの避暑地で美しい女性アーリンと出会ったウィンダミア夫妻。妻へのプレゼント選びを彼女に手伝ってもらったロバートは、いつしか社交界での噂の的となる。一方、何も知らない妻メグには、プレイボーイのダーリントン卿が近づき…。

いつか再見して感想を書こうと思っていた作品で、今回やっと録画して観る事ができました。
やっぱりアーリン夫人の妖艶な魅力は素晴らしいですね。あの表情やしぐさ、粋なセリフの数々は、何度観ても好いです。
とくに彼女にぞっこんなタビィと話している時の彼女が素敵。彼自身は「自分の魅力は金持ちな事」と言っているけれど、彼女はむしろそういう事を言えてしまう彼の人柄に惹かれているように見えるんですよね。そして、手練手管な彼女が見せた、結婚への恐れのような感情も良かったです。タビィの懐の深さがあればこそ、彼女のあんな面を引き出せたんじゃないでしょうか。
もちろん、ラストの彼女も最高でした。娘の思いがけない言葉や最後の贈り物に、感動を隠し切れない彼女の様子には胸が詰まります。
ただ、再見のせいか”真実”を明かすのが少し早すぎる気もしました。後姿で見間違えるシーンの後で明かすほうが驚きも増すと思うんですが…。

まあ、多少は気になる点があったものの、やっぱり面白いし感動できるし後味もよいし、好きな作品であることには変わりありませんでした。
その意味を知った瞬間に、クライマックスの感動をひときわ大きいものにしてくれる「理想の女(ひと)」という邦題も素敵だと思います。

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