2009年10月 忘却エンドロール

素敵映画に出会えた時の感動をそのまま書き綴る、映画感想ブログ.

映画「長い散歩」感想

 | ロードムービー  Comment(0) 
Tag:日本

長い散歩
製作:日本’06
監督:奥田瑛二
ジャンル:ドラマ

【あらすじ】名古屋。アルコール依存症の妻を亡くし、一人娘からは憎まれる元校長の安田松太郎。逃げるようにアパートに引っ越した彼は、隣人の幼い娘が虐待を受けていると知る。彼は少女を救い出し、ふたりで空を見に山を目指すのだった。

なんというか、一部の理解不能行動のために受け入れられない作品。
一番わからないのは、元校長である松太郎が隣人を殴って少女を連れ出すという行動に出たこと。”少女が危険だと思ってとっさに”ならまだしも、計画的犯行ですからね。数日前から、体を鍛えて坊主にして装備を整えてました。
役所は信用ならん!という出来事が過去にあったとか、一度は通報したけどダメだったとか、そういう事もないので『こいつ本当に校長やってたんか』と言いたくなります。なんども少女を一人にする事があり、親だったということすら疑問。

→以下ネタばれ注意

映画「華麗なるヒコーキ野郎」観ました

 | ドラマ  Comment(8) 
Tag:ジョージ・ロイ・ヒル

華麗なるヒコーキ野郎
次の瞬間に怒り出します。
製作:アメリカ’75
原題:THE GREAT WALDO PEPPER
監督:ジョージ・ロイ・ヒル
ジャンル:★ドラマ

【あらすじ】1925年代ネグラスカ州。第一次世界大戦の後、遊覧飛行で日銭を稼いでいたウォルド。彼は同じ境遇のアクセルと命がけの曲芸を繰り返すが、死亡事故を起こしてアクセルは飛ぶのをやめた。やがて、ハリウッドでスタントの仕事を始めたウォルドは、ライバルで憧れの人物である元ドイツ空軍撃墜王ケスラーと出会う。

最初は、遊覧飛行や曲乗りで人々を笑顔にしている様子が微笑ましくて、無茶して大怪我したり、それで恋人にリンゴ(?)投げつけられたりしていても、古きよき時代だなぁという感じで楽しんでいました。でも、飛んでる飛行機の翼の上を歩くだの、パイロットでもない女性を翼に乗っけるだの、観ているだけで冷や汗がでてくるような事をするようになり…。
こんな展開になるとは思ってもみなかったので、胸がきゅうっとしてしまいました。そして、だんだん観衆の求めているものが酷く残酷なものだったとわかってきて、親友の事故のシーンで野次馬たちに腹が立つ一方、こうやって映画を観ている自分も同じなんだという気分になってきました。

こんな悲しい出来事があったのに、それでも空に魅せられ戻ってきてしまうウォルドの気持ちは、正直わたしにはわかりません。しかし、クライマックスの複葉機による一騎打ちは、わからないながらも深く感動してしまいました。ウォルドが空の彼方に消えていくラストが印象に残ります。

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映画「雪之丞変化(1963)」観た

 | 時代劇  Comment(6) 
Tag:市川崑 日本

雪之丞変化
製作:日本’63
監督:市川崑
原作:三上於菟吉
ジャンル:時代劇

【あらすじ】商売敵にはめられ、密輸抜け荷の濡れ衣で両親を失った少年。その敵を討つため、彼は剣術を鍛え、女形の花形歌舞伎役者中村雪之丞となった。江戸で思いがけず敵・三斎を目にした彼は、まず将軍の側室である三斎の娘に近づく。

やっぱり復讐物は好きになれないなぁ。まず敵の娘に近づくっていうのでアウトです。事情を知っているというだけで、復讐の妨げになるから殺す(未遂)というのも嫌。他人を巻き込む復讐はダメですよ。
という訳で、主人公にまったく感情移入できないし好きじゃないんですけど、面白いかどうかというと面白いんですよね、これが。
みどころは、両親を陥れた3人への復讐が果たされてゆく後半。「こんなことを考える自分が恐ろしい」と言うだけあって、裏切り・喪失・絶望と散々な目に遭わせてから死に追いやります。普段は「よよよ…」と崩れ落ちそうな雰囲気なのに、復讐の折に見せる表情は照明効果も加わってヒヤリとさせる恐ろしさ。
復讐物は嫌いと言いつつ、3人が倒されるのを痛快だと思ってしまいました。

残念だったのは、闇太郎という盗賊が雪之丞に惚れ込んで、やたらと健気だなんだと褒めていたこと。しかも、雪之丞と一人二役だったと言うじゃないですか。キモチワルイし、主人公をヨイショするキャラクターなんて鬱陶しいだけだと思います。
また、ヒロインはなかなか良かったです。べらんめえ口調の女盗賊が雪之丞と出会った後、『あんな、なよなよした男女に惚れるもんか!』と叫びながら畳の上をごろごろしてたのに胸キュンでした。
もう一人のヒロインが謎の死を遂げたりせず、雪之丞とともに去るエンディングだったら★付けたんだけどなぁ…。

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映画「秋日和」観ました

 | 家族  Comment(5) 
Tag:小津安二郎 日本

秋日和
製作:日本’60
監督:小津安二郎
原作:里見とん
ジャンル:★ドラマ

【あらすじ】三輪の七回忌に集まった旧友、間宮、田口、平山。彼らは美しく成長した三輪の娘・アヤ子にお見合い話を持ってくるが、彼女は母親を思ってそれを断った。では、まず母親・秋子に再婚の話をと、独身の平山が候補に挙がるが…。

小津監督の作品は、これを含めて4作しか観ていないのだけど、その中ではこれが一番わたし好みでした。ちなみに他に観た作品は「浮草」(雨の中、愛人と睨み合うシーンが印象的)、「晩春」(途中から娘のファザコンっぷりについていけなくなりました)、「東京暮色」(暗い…)です。

この作品はかなりユーモラスな雰囲気で、いつもの独特な会話のテンポがぴったり合ってました。
まず旧友3人が、「奥さんが美人過ぎると、旦那は早死にするのかな」「じゃあ、ここの女将の旦那は長生きだね」と陰でこそこそ笑っているような性格です。ヤな感じの客…とは思ったものの、女も3人揃えば同じ様なものですからね。どこにでもいそうなおじ様というところ。
そして、こんなおじ様方が暇をもてあますと、余計なお節介を始めてしまうみたいです。アヤ子に結婚させるため、まず母親を再婚させようと独身の平山に白羽の矢が。最初は嫌がる素振りを見せていた彼ですが、いつの間にやら結婚する気満々に。でも、一方で焚きつけたふたりはすっかり忘れているという…。
秋子さんに話してきてくれと頼んでも、”え、何の話?さっぱり見えてこない。”という感じだし、彼女に再婚の意思がなくて平山の事を伝えられず、”あいつはしばらく放っておこう”と2人で示し合わせたり。報告を聞きたそうにする平山と、彼と目を合わせないようにする2人のシーンはかなり笑えます。個人的に一番好きなのは、彼らのせいで母子喧嘩に発展し、怒鳴り込んできたアヤ子の友人と平山との和解後の会話。

「ねえ、おじちゃま。本当に三輪のおば様を愛せるの?」
「ああ、本当だよ。本当に愛せるよ。」
「ずっとよ。永遠に愛すのよ。」
「ああ、ずっとだよ。永遠に愛せるよ。」

これが二度三度繰り返され、地味に笑えました。
こんな幸せそうな彼が、ラストに見せる子供っぽい態度も可笑しかったです。
気が付いたら彼の事ばかり書いてしまったけれど、母子のドラマもそこまでドロドロしていなくて良かったです。全体的にほのぼのした作品でした。

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連続人形活劇「新・三銃士」が面白いです

 | マンガ/アニメ  Comment(4) 

新・三銃士 アラミス
NHK教育テレビの人形劇「新・三銃士」を観ました。
1~2話目はダルタニアンの旅立ち。お父さんがアゴの尖ったロシュフォールに殺され、銃士になるため、敵討ちのために旅立つところまで。遺言のシーンで「歯磨けよ、手洗えよ…」とおふざけが入り、観るのやめようかと思ったけど、やめなくてよかった!
3~4話目は銃士たちとの出会い。”銃士隊復活のため”という理由を隠して彼らを呼び出すのだけど、「びっくりお誕生会」で呼び出され(てあげ)たアラミスが可愛い…。「太った?」と聞かれて「むくんでるだけ!」と言い返すポルトスは癒し系でした。アトスは今のところ普通だけど、だんだんと思い入れが深くなっていきそうなタイプ。
5話目は暗雲たちこめる宮殿で銃士隊復活。ヒロインちゃんに一目惚れします。でも、恐~い枢機卿や王妃に囲まれる幼い陛下が、ダル(愛称?)に自分だけの部屋を嬉しそうに見せるシーンの方が印象に残りました。
6~7話目は親衛隊の不審な動き。ミレディーがロシュフォールと出会います。彼女はもう少し色っぽい声の方がいいなぁ。あと、ヒロインちゃんが人妻だと発覚します。

三銃士が揃ってから俄然面白くなってきました。ポルトスのとぼけた感じが面白く、毎回一度は笑わせてくれます。ダルは剣術より口が達者になっている気がしますが、大丈夫なんでしょうか?
そして、人形の表情の豊かさには目を奪われるものがありました。(とくにアラミス格好イイー!!)人形たちが活き活きしているので、コミカルなシーンもシリアスなシーンも目が離せません。もちろん、町並みや森の緑も丁寧につくられていて、スタッフの気合の入り方がうかがえます。
たぶん、いつかまとめて再放送すると思うので、見逃した方はその時に…。

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映画「My Son あふれる想い」感想

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Tag:韓国

My Son あふれる想い
製作:韓国’07
原題:MY SON
監督:チャン・ジン
ジャンル:★ドラマ/コメディ

【あらすじ】強盗殺人で無期懲役となったガンシクは、15年目にして初めて一日の帰休を認められる。彼には母と、三歳の時に別れたきりの息子ジュンソクがいた。時間を惜しむように彼らに会いに行くが、老いた母は痴呆症となり、息子とも上手く話せなくて…。

15年の想いを抱えた無期囚が、手探りで息子との絆を取り戻そうとする物語。
暗くて沈んだ雰囲気漂うなか、淡々と語られる主人公とジュンソクの心情は、少ない言葉だけれど素直で単純で胸に響きます。
わたしの場合はツボのど真ん中だったらしく、中盤の夜の散歩で全力疾走する辺りなんかは大泣き。映画を観て30分くらい涙が止まらないという初の体験となったのでした(笑)
印象に残っているのは、冒頭の”待つものがなにもない無期囚のわたしに、「待つ」という切実な希望が出来ました”という主人公の言葉。息子に”目が恐い”と言われ、鏡を見ながら”こんな恐い目は嫌いだ、どう見れば息子は恐がらないだろうか、泣いていても恐い目だなんて…”と嘆く姿。父親の外に出ようという言葉に、ジュンソクが”今日の父の言葉のなかで一番気に入りました”と笑みを浮かべるシーン。そんな彼らを見ないフリして送り出す監察官など、挙げればキリがありません。
そして、そんな感動の合間には、思わず「ぷっ」と噴出してしまいそうなユーモアもちりばめられています。渡り鳥の親子の可笑しな会話には、楽しいだけでなく主人公たちの心の距離の変化も感じられました。

このように、泣くのも笑うのも監督の思う壺という感じで観ていたんですが、終盤で彼らが初めて手をつなぐシーンから
『あぁ、こういう流れになるわけね、ふ~ん…』
てなことに!!
いやもう、あれだけ感動させられたわけだし、この流れでも充分”いい話”のままだから★はつけたままにしておきますよ。きっと、この展開に更に感動した人もいると思います。
でもね、わたし的には今年最大のがっかりでした。
あれだけ高まっていた感情が、津波直前の引き潮のように「さぁーーー」っと引いていきましたからね。(しかも津波は来ないし。)しらけるってこういうことを言うんだなって、しみじみ実感しました。
あ、でも「いい話」であることには変わりないんですよ。あの展開が好きか嫌いかというだけで、手をつなぐシーンまでに感じた感動は嘘じゃないです。
う~ん、複雑な気分だ…。

映画「月蒼くして」観ました

月蒼くして
製作:アメリカ’53
原題:THE MOON IS BLUE
監督:オットー・プレミンジャー
原作:F・ヒュー・ハーバート
ジャンル:★ロマンス/コメディ

【あらすじ】エンパイア・ステート・ビル展望台で出会い、意気投合したドンとパティ。彼はボタンが取れそうなのをいい事に、自宅での食事へこぎつけた。だが、彼が食料買出しに行ってる間に、彼の元婚約者や、その父親デイヴィッドが訪ねてくる。

アパートでの会話が最高でした。
かなり下心みえみえのドンと、清純そうに見えて(当時としては)刺激的なセリフがほいほい飛び出すパティ。そして、ドンに娘が傷つけられたと言いにきたのに、いつの間にかパティを口説くことにご執心な金持ちオヤジのデイヴィッド。
計算ずくなのか天然なのか、おじさんたちの求愛をひょいひょいかわすパティが可愛らしく、そして楽しい! 彼女に見事に翻弄されてしまうデイヴィッドもいい味出してます。
ほんとこのオジサン、妻を殴って別れたとか、自分より強い相手は殴らないとか、とんでもないことを言う男なんですが、なぁんか憎めないんですよね。自分で「私には不思議な魅力があるんだ」と言うだけあります。
そして、ほんのちょっとしか登場しないタクシーの運転手。アパートの前に2人を降ろしてから、「どうして彼を信じる気になったんだい?」とパティに問います。「女の勘よ」と答える彼女に「私の娘にもその勘が働けばいいが」と一言。なんかいいお父さんという感じで和みました。

入れ替わり立ち代りする魅力的な登場人物たちと、おしゃれで軽妙な会話に時間を忘れて楽しむことが出来ます。
残念なのは、ドンが遊び人にしか見えなかったことと、彼の婚約者の見せ場が無かったこと。この婚約者とまともに付き合っていたということを示しておけば、パティの見る目は確かだったと思えるのですが…。

ちなみに原題は”Once in a Blue Moon”で意味は”極めて稀なこと”。訳を間違えただけなんだろうけど「月蒼くして」という邦題も素敵ですよね。
すみません、わたしの勘違いでした。原題はTHE MOON IS BLUEで、邦題はそれを素敵に訳したものようです。いったいどこで勘違いしたのやら…どうも済みませんでした。(”Once in a Blue Moon=極めて希なこと”という慣用句は存在します。あと、青い月自体が”希な事、特別な事”を意味しており、それを見ると幸せになれるという言い伝えもあるそうです。)

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映画「Orzボーイズ!」観ました

 | 青春  Comment(0) 
Tag:台湾

Orzボーイズ!
製作:台湾’08
原題:ORZ BOYZ!
監督:ヤン・ヤーチェ
ジャンル:ドラマ/ファンタジー/コメディ

【あらすじ】毎日のように騒ぎを起こしていたふたり組みは、学校の先生に「うそつき1号」「うそつき2号」と命名されてしまう。そんなことも気にせず、彼らは動く銅像や火星人、異次元へいけるウォーター・スライダーの空想で毎日を過ごすのだった。

…とりあえず、このタイトルはどう読むんでしょう?
そのまま読めばいいの?それとも特別な読み方があるの?
原題も「Orz boys!」だけど、そんなに一般的な言葉でしょうか???
とまあ、いきなり?連発になってしまいましたが、内容はなかなか良かったです。

祖母に預けられっぱなしで両親ともほとんど会えない二号と、その親友で心の病を患った父親と2人で暮らす1号。家庭環境に恵まれない2人だけれど、異次元に行く計画を立てては毎日を楽しんでいます。
その子供らしいパワーと、子供ならではの視点・世界観が心地よく、観ている間は彼らと一緒になって笑ったり泣いたりしている気分がしました。
時折入る、ふたりの空想を表現するアニメーションも素晴らしい。色鮮やかなのに妙に懐かしくて、不思議と安らぎを覚えます。
また、引っ越してしまう女の子を交え”たくさんの扇風機で異次元に行く実験”をするシーンも素敵でした。ひらひらトイレット・ペーパーが舞い散るなか、心から楽しむ3人の笑顔がまぶしい!
ただ、生徒を番号で呼んだり(祖母にさえ2号とよばれていた)、赤ん坊が行方不明になっている時に祖母が床に寝転がって回転しながら泣き叫ぶという笑わせるシーンを入れたり(赤ん坊と再会するシーンがないのも…無事らしいけど。)という部分にはちょっと引っかかるものがあります。

それでも、大人の自分勝手な事情に振り回されたり、辛い現実にぶつかったりしても決して落胆したまま終わらない彼らの姿には励まされました。
ラストの思いがけない素敵な出会いも、観る者に希望を与えます。

TV映画「刑事コロンボ/構想の死角」観ました

刑事コロンボ/構想の死角
製作:アメリカ’71
原題:COLUMBO: MURDER BY THE BOOK
監督:スティーヴン・スピルバーグ
ジャンル:★ミステリー

ベストセラー推理作家コンビのケンとビル。だが、執筆担当のビルがコンビ解散を言い出したために、ケンは彼の殺害をたくらむ。死亡時刻には山荘にいたというビルの妻の証言に、殺人課刑事コロンボは頭を悩ませるのだった。

BS2で放送していたので、コロンボ初視聴しました~。これは三作目みたいだけど、前のふたつは見逃したのかな?
ま、それは置いといて、こういう犯行をすべて見せてからはじまるミステリー(倒叙物?)って大好きなんですよ。高校生くらいのとき”古畑任三郎”に嵌っていたので、すんなり入っていけました。コロンボ素敵だし♪
というか、今までコロンボの姿しか知らなかったので、全然性格悪くないことにビックリ。古畑のイメージと重ねてたみたいです。「うちのかみさんが…」とか言いながらオムレツをつくる名刑事、いいですねぇ~。初めて観たとは思えないほど、親近感が湧きました。
今回の犯人はミステリー作家ということで、凝ったトリックを使っても不自然じゃないところが良かったです。ミステリーって時々、そんな面倒なことする人いないだろーって言いたくなるほど奇抜な事しますから。
そして、そんなときに必ず現れる強請り。女性ということで一応は用心していたものの、やっぱりダメでした。彼女なら、ニュースのインタビューで「そんなことする人には全然見えなかった。信じられない…」とお決まりのセリフを言ってくれそうな気がします(笑)
観終わって、「コロンボ」シリーズの監督ってスピルバーグだったのかぁ、と思っていたら、彼が撮ったのはこの回だけでした。スピルバーグっぽさがどんなものかわからないけど、冒頭のビルを見上げる犯人の図は何か起こりそうな感じでよかったです。

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映画「ラブ・アクチュアリー」観ました

 | ラブコメ/ロマコメ  Comment(12) 
Tag:イギリス

ラブ・アクチュアリー
製作:イギリス/アメリカ’03
原題:LOVE ACTUALLY
監督:リチャード・カーティス
ジャンル:★ロマンス/コメディ

【あらすじ】クリスマスを目前にしたロンドン。就任早々秘書に一目ぼれした英国首相デヴィッド。沈みがちな義理の息子を心配するダニエル。親友の結婚式で新婦を見つめるマーク。言葉の壁を越えてメイドと恋に落ちるジェイミー。夫の浮気を疑うカレン。長年同僚を思い続けるOLサラ。モテるために渡米を決意するコリン。新曲に起死回生をかけるロック歌手ビル。…街には様々な愛が溢れ返っていた。

面白くなかったらマジで感想書かないつもりだったけど、すっごい良かった~。”ブログDEロードショー”にお誘いいただきありがとうございました!!
男女19人が織り成す恋愛模様を描いた群像劇で、温かかったり笑えたたり切なかったりと色々な愛のエピソードが詰め込まれたこの作品。中でもわたしが素敵だと思ったのは、親友の嫁に想いを寄せるマークのエピソードです。
なんかもう、冒頭の結婚式のシーンからして胸キュンものでした。永遠の誓いを終えたふたりに素敵なサプライズ。なんと参列者たちが次々立ち上がり「愛こそはすべて」を奏で始めるじゃありませんか!
親友と結婚する想い人のため、最高の結婚式を用意する。そんなマークの気持ちを考えると切ない…。
そしてイラストの、彼女ばかりが映った結婚式のビデオテープを観られてしまうシーン。想いに気付いた瞬間のキーラ・ナイトレイの表情…今まで見た中で一番キレイでした。
終盤にマークが思いのたけをフリップに書いて告白するのも良かった。切ない恋だったけれど、最後のキスで踏ん切りがつくんだね(ホロリ)

なんかマークのことばかり書いてしまったけど、他のエピソードも素敵なものばかりでした。幼い息子の恋を応援する父親が、一緒にタイタニックごっこするシーンとか、浮かれて独りで踊りまくっているところを目撃されるシーンとか、お互いに言葉を勉強していたことがわかる告白シーンなどなど。
あと、あらすじには書き忘れてしまったけど、ラブシーンのスタンド・イン(代役)のエピソード。ピュアな恋なんだけども、家族で観るのにちょっと気まずいですよね。イギリスじゃこれくらい平気なのかな?
とまあ、書き出したらキリがないくらい色々な見どころがあって、ちょっと強引なところがあっても許せてしまう面白さでした。
クリスマスになったらまた観たいな♪

映画「雨あがる」観た

 | 時代劇  Comment(2) 
Tag:山本周五郎 小泉堯史 日本

雨あがる
製作:日本’99
監督:小泉堯史
原作:山本周五郎
ジャンル:時代劇

【あらすじ】享保。長雨で安宿に足止めをくっていた浪人・三沢伊兵衛は、妻との約束を破って賭け試合をし、その儲けで宿の貧しい客たちの心を和ませた。雨があがり、若侍の諍いを仲裁して藩主に気に入られた彼は、剣術指南番に迎えられる。

作業しながらのチラ見だったので大した感想も書けませんが、まったりした良い雰囲気の作品でした。
浪人の優しさと雨上がりの美しい風景が相まって、かなりの癒し効果を生みだしています。(とくに「大菩薩峠」を観た後では…)
そして、主人公の”いい人”具合と、お殿さまのアホっぽいしゃべり方(わざとなのか?)からは、寓話のような印象を受けました。
ただ、この内容にしては時間が長すぎるような気も…。
私としては50分ぐらいの短編の方がもっと楽しめたと思います。

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第3回ブログDEロードショー「ラブ・アクチュアリー」

 | ブログDEロードショー  Comment(0) 
Tag:イギリス

製作:イギリス/アメリカ’03年
原題:LOVE ACTUALLY
監督:リチャード・カーティス
開催:2009/10/9~10/12
ラブ・アクチュアリー
「ラジオ・ヒッチコック」のロッカリアさんが、この会に「ブログDEロードショー」と名前を付けてくれて初めての回です。
Mardigrasさんとロッカリアさんとmiriさんで相談し、色々話し合った結果、miriさんの選んだこの作品に決まりました。

企画内容については、サイドバーにある「ブログDEロードショー」欄の”企画概要+参加者名簿”のリンク先をご覧下さい。

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映画「大菩薩峠 三部作」観ました

 | 時代劇  Comment(32) 
Tag:内田吐夢 日本

大菩薩峠 三部作
製作:日本’57~59
監督:内田吐夢
原作:中里介山
ジャンル:時代劇

【あらすじ】天下無敵の剣豪・机竜之助は、剣の道に迷い狂気に蝕まれつつあった。奉納試合で対戦相手を殺し、その許婚・お浜と江戸に出た彼は、血に飢えたように人を斬り続ける。一方、彼を共通の仇とする兵馬とお松が出会い…。

何の気なしに観ていたら、完結篇を観終わる頃にはすっかり嵌っていました。
最初は誰が誰だかさっぱりで、しかも主人公が昔ながらの時代劇らしいくぐもった唸るようなしゃべり方だったので、何言ってんだかまったく聞き取れないんですよね。で、唐突に終わって「なんだったの~」と思ったりもしたんですが、第二部、完結篇と観ていくうちに主人公のどうしようもない孤独に哀れを感じるようになっていて…。

”悪者が主役”といえば以前観た「不知火檢校」を思い出すのだけど、あちらが”生まれながらの悪”を描いているのだとすると、こちらは弱さを内包した狂気を丁寧に描いています。(あ、そういえば盲目という共通点がありますね。竜之助は失明だけど…)
天下無敵の”音無しの構え”で知られながら、突如襲ってくる”虚無感”に、たまたま居合わせた老人すらも斬り殺してしまう。その一方で、穏やかな表情(しばらく竜之助だとわからなかった!)を見せたり、「穏やかに暮らしたい」とこぼす竜之助。…自分すら信じられず、狂気に抗うことも出来ずに悪夢に苛まれる姿は、まるで重度の中毒患者のようでした。
そんな重苦しい雰囲気を払拭するのが、(敵討ちより恋のエピソードが多い気がする)兵馬とお松、そして純粋で気の良い下男・与八です。
とくに与八の純粋さには救われました。完結篇で息子を抱くことも出来ない竜之助を哀れみ、兵馬に復讐をやめるよう頼む姿は、兵馬が言うようにまるで仏様のようです。

ラスト。幻影の中で息子の泣き声を聞き、あの竜之助が父親の顔で息子の名前を呼び続ける姿に、思わず涙がこぼれました。

映画「恋をしましょう」観た

恋をしましょう
なんかおばさんっぽくなってしまった…。
製作:アメリカ’60
原題:LET'S MAKE LOVE
監督:ジョージ・キューカー
ジャンル:ロマンス/コメディ

【あらすじ】億万長者で女性との噂が絶えないクレマン。そんな彼をモデルにした風刺劇があると聞き、彼は印象アップのためリハーサル見学に。そこでアマンダに一目惚れし、クレマン役の俳優と間違われたのを幸いに素性を隠して練習し始めるが…。

あまり評判は良くないみたいだけど、わたしは結構楽しめました。
なんでも、この作品を撮った時のマリリン・モンローは精神的にギリギリだったらしく、彼女のファンには辛そうに見えてしまうみたいです。
でも、彼女がレオタードにセーターを着て、ポール(支柱?)と男たちの間でセクシーに踊る姿は、そんな影があるとは思えないくらい素敵でした。

また、”金持ち”の肩書きのない本当の自分を見てくれる彼女に心奪われたクレマンが、似合わないことに四苦八苦する姿が笑いを誘います。
だけど、やっぱり生粋の御曹司。いつものジョークがウケなければ他人から買い、最高の先生をそろえてジョークや歌、ダンスのレッスンを受けます。挙句の果てには、上達しないので先生が皆の前で褒める作戦に…。
結局金にものいわせるんかい!

なんというか、「プリティ・ウーマン」の逆ですね。
あっちは”磨いてみたら本来の美しさが表れた”というものだけど、こちらは”金箔を剥がしたら取るに足らない男だった”という。…哀しい。
そんなこんなで、いつの間にか彼を愛していたアマンダに本当の事を打ち明けます。しかし、彼女は全く信じてくれないどころか、彼を”役に入り込みすぎた可哀想なひと”扱い(笑)
この後、自分が本物だと証明するんですが、その時の秘書の表情ときたら!
クスクスと笑えるラブ・コメディでした。

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 | 犯罪  Comment(5) 
Tag:スティーヴン・スピルバーグ

キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン
製作:アメリカ’02
原題:CATCH ME IF YOU CAN
監督:スティーヴン・スピルバーグ
原作:フランク・W・アバグネイル、スタン・レディング
ジャンル:コメディ/ドラマ/犯罪

脱税容疑で財産を奪われ、仲の良い両親が離婚することになった。高校生のフランクはショックで家を飛び出すが、生活のためには金が必要だ。やがて彼は、大手航空会社のパイロットに成りすますことで、偽造小切手の詐欺に成功する。

コメディとドラマが半々という感じで分類に困るんですが、こういうまったり楽しめてちょっとホロリとくるような作品、好きなんですよね。
期待したようなスリリングさはなかったものの、大胆不敵に次々と騙していくのが痛快でした。これが実話だなんて驚きです。
また、フランクと父親との関係、捜査官との関係が素敵でした。とくに、妻を想って泣き出してしまう父親の姿に涙腺が…。時折フランクが見せる、詐欺のときには見せないような不安げな切ない表情も、彼の心情が表れていて良かったです。
そして、ラストに捜査官がみせる信頼と、それに答えるフランクの姿にも心温まりました。
…やっぱりドラマに分類した方がよかったかな?

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Tag:ビリー・ワイルダー

七年目の浮気
製作:アメリカ’55
原題:THE SEVEN YEAR ITCH
監督:ビリー・ワイルダー
原作:ジョージ・アクセルロッド
ジャンル:コメディ

【あらすじ】雑誌社に勤める結婚七年目のリチャードは、妻子をバカンスに送ってからそわそわしていた。それと言うのも、彼の周りにいるのは火遊びを楽しむ妻帯者ばかりなのだ。自分は大丈夫と思うものの、二階に色っぽい女性がやってきて…。

浮気ものかと思って避けていたら、妄想男のコメディ映画でした。
というか、マリリン・モンローの有名なあのシーンがこの作品のものだと、観て初めて気が付きました。しかも、風のいたずらかと思ってたら、自分から風に当たりにいっただけという…。おみ足は綺麗だったけど、あまり色っぽい雰囲気ではないのですね。
でもさすが、マリリンのチャーミングな魅力が存分に引き出されています。彼女に特別な思い入れはないけれど、この作品では本当に可愛いなぁと感じました。だって、階段の板をはずして”名案でしょ!”みたいな顔して入ってくるんですよ?そんな子供みたいに嬉しそうな顔されたら、怒ることも出来ないじゃないですか!
そして、あの主人公。たびたび妄想と現実の区別がつかなくなっていて、笑うよりもちょっと心配になってしまいました。妻と浮気したと決め付けて知人を殴ったりもしていたし、傷害事件を起こす前に診てもらった方がいいような…。
まあ、ここら辺は楽しめる人には楽しめるんでしょうね。
わたし的には、マリリンの魅力がすべての作品だった気がします。

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 | 社会派  Comment(4) 

レスティング・プレイス/安息の地
製作:アメリカ’86
原題:RESTING PLACE
監督:ジョン・コーティ
ジャンル:★ドラマ

1972年、南部の田舎町ロックヴィル。戦死した若き黒人中尉ジョンソンの棺とともに、遺族支援士官レアードが町へやってきた。だが、いざ埋葬という時になって、町の墓地は白人専用だと拒否されてしまう。遺族の固い決意に答え、彼はジョンソンが名誉の戦死だったと伝えるため、部下たちの話を聞くが…。

人種差別問題から見えてくる人間の強さと弱さを描いた作品。
辛い闘いになると分かっていても息子を故郷に埋葬しようとする、両親の揺るぎない決意を湛えた瞳が印象的でした。
彼らのために出来る限りの事をしようと動いたはずが、部下たちの口裏を合わせたような返答に疑惑を抱く展開も良かったです。真実を突き止めることが遺族を傷つけるのではないか、というレアードの苦悩がひしひしと伝わってきました。
ただ、予算の問題があったのか大部分が対話シーンで構成されており、映像的には物足りなかったかも。せめて、戦場での真実が明かされるところで、回想シーンを入れてほしかった…。
淡々と描かれる人々の心の有様、そしてずしりと響く言葉が胸に残る作品だったと思います。

B0010U6A76 レスティング・プレイス 安息の地 [DVD]