ミステリー 忘却エンドロール

素敵映画に出会えた時の感動をそのまま書き綴る、映画感想ブログ.

映画「ロング・グッドバイ(1973)」観た

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Tag:にゃんこ

ロング・グッドバイ(1973)
原題:THE LONG GOODBYE
製作:アメリカ’73
監督:ロバート・アルトマン
原作:レイモンド・チャンドラー
ジャンル:★ミステリー

【あらすじ】私立探偵のフィリップ・マーロウは、昨夜、車でメキシコへ送った友人ロジャーが、妻殺しの容疑者で自殺したことを知る。友人の無実を信じる彼の前に、行方不明の夫を探し出してほしいという女性アイリーンが現れ…。

冒頭のにゃんこ大好きなマーロウに萌えました。夜中の3時にお腹にダイビングされて、嫌々ながら餌を用意しようとしたり、お気に入りのカリー印を買いに行ったり。別のしか置いてなくて、今度はどうするのかと思ったら、カリー印の空き缶に移し変えてからあげるという(笑)
探偵の飼い猫だけあって、しっかり見抜いて家出してしまうけどね!

それに、友情に厚い主人公って素敵です。警察に尋問されても飄々とかわし、ロジャーに金を盗まれたというギャング?に脅されてもビビッたりせず…。
いきなりガラス瓶で顔をぶん殴るシーンはゾッとしますね。普通ならあんな状況に耐えられません。なんであんなに肝が据わってるんだろう?
彼のどこからそんな自信が湧いてくるのか、それが一番のミステリーだったかも。

しかし、こういう探偵ものは主人公が一番信頼してる人物が黒幕だったりするんですよね。この作品も例に漏れずなんだけども、ラストにやけくそで踊るマーロウはぜんぜん格好良くないのに嫌いじゃないです。アンニュイな雰囲気が心地よい。…ミステリー的には、手紙と紙幣の入手経路を忘れてしまったので展開について行けなかったですが。あと、アイリーンは金持ちなんだっけ?遺産?
でも、多少分からないところがあっても、結局彼の帰る場所はにゃんこの元しかないと思うとニヤけてしまって(笑)
冒頭で行方不明になったままだけど、きっと傷ついたマーロウを癒しに戻ってきてくれるでしょう♪

ちなみに、タイトルは原作の「長いお別れ」から取っており、「ロング・グッドバイ」という主題歌も劇中に流れます。ラストの別れの事を言ってるんでしょうね〜。…決して、にゃんことの別れじゃない、はず!
にしても、シュワちゃんどこに出てたんだろう…。録画を消す前に知ってればなぁ。

映画「アンブレイカブル」観ました

 | ミステリー  Comment(6) 

アンブレイカブル
原題:UNBREAKABLE
製作:アメリカ’00
監督:M・ナイト・シャマラン
ジャンル:★サスペンス/SF

【あらすじ】フィラデルフィアで131名が死亡する悲惨な列車追突事故が起きた。かつて有望なフットボールの選手だったデヴィッドは、傷一つ負わず唯一の生存者に。なぜ自分だけが奇跡的に助かったのか悩む彼のもとに、ある奇妙なメッセージが届き…。

何気に好きな作品です。初見は映画を良く見るようになった20歳頃で、オチがツボに嵌って大爆笑してしまったけど、改めて観たらしみじみと切ない作品でした。
まず、主人公デヴィッドの受けた心的外傷後ストレス障害と、それが家族に与えた影響がまざまざと描かれていて痛々しい。
なぜデヴィッドがそこまで”ひとり生き残ってしまった理由”について考えるのか、あの事故の壮絶さや、病院で目にした遺族たちの姿を思えば当然だと思えます。戦争や災害などでも、生き残った人が罪悪感に苛まれると言いますよね。まるで彼らの犠牲によって自分が助かったような、彼らの命も背負ってしまったような気持ちになっているのかもしれません。
彼らの分も自分が何かを成し遂げなければいけないと思っているのか、脅迫観念にかられるかのように理由を求める彼の姿が印象的でした。

そして、ニュースを見てすぐに父親の乗っていた列車だと気付いた息子。これだけで父親が大好きな事がよくわかるし、あの恐ろしい事故現場の様子を目の当たりにして、何時間も生死不明で連絡がつかない状況を体験したら、どれほどのトラウマを抱える事になるか…。
父親がヒーローであると聞いて誰よりもそれを信じようとしたのは、事故の後いつも不安を感じていたからだと思います。夫婦の間に溝が出来ているのも感じ取っていたでしょうし、パパが無敵(アンブレイカブル)のヒーローなら家族全員が抱える不安も吹き飛んで、以前のような仲良し家族に戻れると考えたんじゃないかな。
それを証明するために銃を向けるくだりの必死さが、そのまま彼の心の傷の大きさを表していて胸が痛みます。

そして、物語の鍵となるイライジャも切ない…!
ネタバレになりますが、デヴィッドとイライジャ、ヒーローと悪。その対比は冒頭から様々な形で示されていました。
再見で気付いたんですが、さかさま、左右対称、向かい合わせなどの構図が度々使われています。子供がさかさまになって遊んでいたり、主人公を中心に左右対称になるシーン、鏡に映った姿、デヴィッドとイライジャが向かい合うシーンなどなど。
何気に印象に残ったのが、デヴィッドが息子に新聞を見せるシーンで、鶏が向かい合うテーブルクロスのイラストが大写しになります。そして、デヴィッドの活躍を示す新聞記事で、片方の鶏が隠されるんですよね。

一対の存在でありながら、いずれは悪が滅びる…。イライジャは狂っていたとはいえ、確かにデヴィッドには悪を見抜く力が目覚め始めており、それを見出したのはイライジャです。そして、能力に目覚めてしまった以上、デヴィッドは悪と戦わずにはいられないでしょう。
これこそ彼の望んだ結末でした。
悪の手によって、多くの犠牲から誕生した苦悩のヒーローは、まさにアメコミの主人公。彼のその後を想像すると、少々唐突に感じるラスト(実話風)も余韻を残します。
イライジャの母親や、今後のデヴィッド一家の心情を思うと本当に切ない…!

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映画「リンカーン弁護士」観ました

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リンカーン弁護士
原題:THE LINCOLN LAWYER
製作:アメリカ’2011
監督:ブラッド・ファーマン
原作:マイクル・コナリー
ジャンル:★ミステリー/サスペンス/ドラマ

【あらすじ】高級車リンカーン・コンチネンタルの後部座席を事務所代わりに、報酬しだいで犯罪者の利益も守るやり手弁護士ミック・ハラー。ある時、資産家の御曹司ルイスの弁護というおいしい話が舞い込むが、ルイスは頑なに無実を訴えて司法取引を拒否し…。

GyaOで鑑賞。とっても面白くて、最後まで息もつかせぬ緊張感で一気に見せてくれました。
タイトルのリンカーンって主人公が乗ってる運転手つきの高級車のことだったんですね(そういえば言ってた気が)。確かに運転手さんとのやりとりは印象に残るし、法廷より車に乗ってる彼の姿の方が印象に残るかも。
…まあ、良いタイトルかというと車の名前を知らない人間にはまったく通じないから微妙だと思うけど、原題がそうだからな~。気の利いた邦題を考えるのは難しいか。

しかし、これだけ面白い法廷ものを観るのは久しぶりです。
冒頭ではまるで詐欺師のような印象で、金のためなら依頼人が犯罪者でも構わないというダーティっぷり。
でも、父親の「一番怖いのは無実の依頼人だ。無罪以外は許されない」という言葉の通り、心ある弁護士ほど自分のミスで無実の人間に濡れ衣を着せてしまうことが怖くなるのかもしれない。やはり冤罪はあってはならないよね。
かといって麻薬の売人とか野放しにするのもどうかと思う…。取れるところからふんだくる主義みたいだけど、その金持ちは弱者をカモにしてることが多いので、結局のところ主人公も悪い事には違いない。
しかし、それがわかっていても、とある犯罪者を弁護して無罪放免にした事がある主人公の言い分が実にまっすぐで、「最低なのは検察と手伝った警官達だ。司法制度ってのはそんなもんじゃないだろう」の台詞で完全に痺れてしまいました。
詳しくは映画を観て下さい。ネタバレなしで観るほうが絶対面白いです。
事件の真相に迫っていくミステリーの醍醐味や、法廷の裏表で行われる冷酷無比な犯人との緊張感ある駆け引き、主人公の信念など、観応えあり。
犯人の動機部分がほとんど描かれてなくてクライマックスが若干弱い気もするけど、充実した2時間を過ごせました。
法廷モノ好きの方におすすめです。

映画「飢餓海峡」再見しました

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Tag:日本 内田吐夢

飢餓海峡八重
製作:日本’65
監督:内田吐夢
原作:水上勉
ジャンル:★ドラマ

【あらすじ】昭和22年に青函連絡船沈没事故と北海道岩内での大規模火災が同時に起きる。火災は質屋の強盗殺人事件の犯人によるもので、その犯人のうち二人の遺体が転覆した連絡船から見つかった。函館警察の弓坂刑事は、事件の夜に姿を消した犬飼多吉の行方を追うが…。

いつか再見しようと思ってたらちょうどよい機会がめぐってきたので企画にかこつけて再見。しかも、藤田進さんの出演作を見ようという企画なのに、八重さんを描いちゃいましたスミマセン。でも後悔はしてない!
今回のお目当てである藤田さん演じる署長は、ホント渋くてかっこ良かったです。事前に”お茶を立ててた署長さん”と教えてもらってなかったらわからなかったと思うけど(笑)
ホント彼がいなかったらきっと捜査はグダグダでしたね。っていうか、DNA鑑定ができない時代であれは決め手にならないワケで、あの警察署はヤバイ。まあ、時代なんでしょうが。

で、イラストを描かずにいられなかった八重さんですが、なんか犬飼に出会った時からすでにテンションがおかしい。雷が苦手な犬飼をからかう様子はラリッてるようにしか(笑)
見知らぬ老婆にたばこを与える姿を見て一目ぼれしたのかな。本人的には証拠隠滅のつもりだったろうけど。
そして、惚れた男に大金をもらって救われて、辛い時は彼の優しさを心の支えにして、10年想い続けて神格化していったんですね。
じっくり再見してみたら、確かに彼女の想いが犬飼に届かないのは哀しい。彼女が必死に警察の目をかいくぐってきたおかげで彼の成功があるのに…。まあ、告げ口したら使ったお金を返さなければならなくなるかもしれないので、どちらにしろ彼女は苦労する運命で。でも、そう考えると犬飼という支えがあった分、今の方が幸せか。

あと、八重さんが娼妓になったのって、就職で悪い人に騙されたからなんですね?
遺体確認に来たお父さんが泣きながら「八重が村の娘たちとどこそこで働きたいと言い出し、信頼できるところと思って許したがひと月もしないうちに娼妓に」とか言ってたけど、初見では聞き取れてなかったみたい。
たぶん集団就職でいい働き口だと思って行ったら、怖い人たちに架空請求されて、払えないなら花屋で働け~という感じだったんでしょう。今でも外国人女性を連れてきて高額な渡航費を請求して娼婦として働かせる手口があるし。

一方、犬飼はというと、八重さんへの優しさはもちろん、脚が不自由?で身寄りのない流産をしたことがある女性を妻にしたのも、貧しい人たちに寄付したのも、同情はあっただろうけど、いざという時に自分をかばってくれる人が欲しかったんだと思う。
でも、そんな相手も信じられなくて…。
再見して、彼が火事や強盗、強盗犯殺しはしてないというのは信じられたものの、極貧を味わったというのも原因の一つとはいえ、誰も信じられなかったのは彼の心の弱さゆえだと思いました。
ただ、これだけは言いたい。「殺さなくても八重さんはあんたの秘密を守り通しただろう。そんな彼女を何故!」というふうに言ってた刑事さんも、取り乱してすがりつく八重さんを目の当たりにしていたら、「これじゃ仕方ないか」と思うはず(笑)
あれは何度見ても狂気ですね。犬飼じゃなくても、思わず突き飛ばして事故死させる可能性が数%はあると思います。

相変わらず私の中の八重さん像はヤンデレで、ラストで犬飼を海に呼び寄せたのは彼女だと思ってますが、もしかしたらそれも犬飼を助けるためで記憶喪失にでもなって別の土地に漂流してるかもと思ったり。
再見して、ますますこの作品が好きになりました!

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一緒に藤田進さん出演作品を観ませんか?

映画「悪魔の手毬唄(1977)」観ました

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Tag:市川崑 横溝正史 日本

悪魔の手毬唄(1977)
製作:日本’77
監督:市川崑
原作:横溝正史
ジャンル:★ミステリー/サスペンス

【あらすじ】古い因習がいまも力を持つ鬼首村にやってきた金田一耕助。だが、村に伝わる手毬唄の歌詞に見立てた殺人事件が発生する。捜査を始めた金田一と磯川警部は、由良家と仁礼家の因縁や、20年前に起こった殺人事件の真相に迫っていく。

「悪魔の手毬唄」は古谷一行版と、古谷さん2時間ドラマ版、そして石坂さん版という流れで観てきましたが(稲垣版は見たかも?)、これは1・2回観ただけじゃわからないですね~。トリックではなく犯人の心情が。
そんなわけで、石坂さん版を短期間で3回くらい観てしまいました。私的に異例のことだし、再見がまったく苦にならない!
脚本や登場人物&キャストの魅力と、変なところで画面が変わって毎度「え、ここで!?」と驚かされたせいかも(笑)
とくに、冒頭で誰かを探しに出たリカさんが落石に驚くシーンとか、唐突だし最後まで意図が謎でした…。凶兆?
あと、金田一が新事実を突きつけられて、すばやくアングルが切り替わるシーンを観て、アニメ「絶望先生」の元ネタはこれか!と思ったり。
手毬唄をワンテンポ遅れで教えてくれるお婆さんも印象的です。あの手まりの動きが妙に気持ち悪くて、でもお婆さんはとてもとても可愛くて、アンバランスなところが素敵。人形が鞠をつく映像では、鞠を人間の手で動かしているように見えたから、お婆さんの時もそうしてたのかも?

でも、最も惹かれたのは観るたびに印象が変わるリカさんでした。

→以下ネタバレ注意!

映画「ピクニックatハンギング・ロック」観ました

ピクニックatハンギング・ロック
原題:PICNIC AT HANGING ROCK
製作:オーストラリア’75
監督:ピーター・ウィアー
原作:ジェーン・リンジー
ジャンル:★ミステリー/青春

【あらすじ】1900年2月14日、ピクニックに出掛けた名門女子学園の生徒たちの内、ミランダを始めとする数名が忽然と姿を消してしまう。町の人々の必死の捜索もむなしく、手がかりのないまま一週間が過ぎるが…。

いかにも実話を基にした作品のようにみせかけて、(おそらく)創作だということでビックリしました。幻想的なのに妙に説得力あったから、本気で実際にあった事件なのかと…。
確かに、冒頭の少女たちの様子は浮世離れしてたけどね~。恋の話をしたり、詩を口ずさんだり、4人くらいで一列になってきゃっきゃしながら前の子のコルセットを締めたり、切り花がいっぱいの洗面台で美少女が顔を洗ってたり、もう甘美としか言いようがないその世界にうっとりしてしまいました。
美少女ミランダとルームメイト・セーラのやり取りはとくにキュンときて、「私以外も愛しなさい…ずっと一緒にはいられないかもしれない」というミランダの別れを予感させるセリフと、ミランダや生き別れの兄しか心の支えがない孤児セーラの不安げな表情が印象的。
ピクニックに行ってからも、野原で思い思いにくつろいで、ケーキを食べたり、お昼寝したり、本を読んだり、その光景はまるで絵画のよう…。
日の光の下、輝くようなミランダをみて、美しい女教師が「わかったわ。ミランダはボッティチェリの天使よ…」とつぶやく程で、そんなセリフにまったく違和感を覚えさせないんですよ。
それが次第に不気味さをみせ始め、彼女たちが岩山の奥へ引き寄せられていく展開はややオカルトめいていて、ぐいぐい引き込まれてしまいました。
↓以下、ややネタバレ。

→Read More

映画「ユージュアル・サスペクツ」観た

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ユージュアル・サスペクツ
原題:THE USUAL SUSPECTS
製作:アメリカ’95
監督:ブライアン・シンガー
ジャンル:サスペンス/ミステリー

【あらすじ】マフィアと犯罪者一味によるコカイン争奪戦で船舶の炎上事故が発生。一味の生き残りヴァーバルが尋問を受ける。6週間前、銃器強奪事件の容疑者として集められた5人の男たちは、それをきっかけにチームを組み、やがて伝説のギャング”カイザー・ソゼ”の目に留まるが…。

ミステリー企画5作目。よくタイトルを耳にするものの観る機会がなかった作品で、滅茶苦茶期待していた大本命だったんですが…あまりに期待が高すぎたのか楽しめませんでした…。
この作品って、回想形式の構成上「オチに驚かされる」と言った時点で半分ネタバレしてるようなものなのでは…?
カイザー・ソゼの話が出たところでオチが読めてしまいました。ラストにも登場するあのシーン、カッコつけすぎ!
というか、あれだけ犠牲者出しておいてラストには結局顔バレしてるから、カッコつけてるあのシーンのあのセリフが見てて痛々しいです(笑)
登場人物の数はそこそこあるけども、ミスリードするためかそれぞれの描き込みは浅く、ストーリーにも引き込まれず。個人的には、ロマンスをもう少し掘り下げてくれれば、ラストのやりきれなさも増してそれなりに満足感を得られた気がします。
きっと、本当に全く何も知らない状態で、たまたまオンエアに出くわして観ていたなら、思いっきり楽しめたんだろうなぁ。
なんで10年くらい観る機会がなかったのか………残念です。

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映画「トスカーナの贋作」感想

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Tag:フランス イタリア

トスカーナの贋作
原題:CERTIFIED COPY
製作:フランス・イタリア’2010
監督:アッバス・キアロスタミ
ジャンル:ミステリー/ドラマ/ロマンス

【あらすじ】南トスカーナ地方の小さな村で、英国作家ジェームズの新作「贋作」についての講演が行われた。聴衆の中にはギャラリーの女主人がいたが、メモを残し息子と共に退席する。やがて、彼女のギャラリーにジェームズが現われ、2人は散策に繰り出し…。

ミステリー企画4作品目。申し訳ないけど、何がミステリーだったのかすらわからなくてネットで調べました。わたしが思っていたのと全然違ってショックです…。
わたしの”顔認識能力の低さ”がここでも足を引っ張ってしまうとは!
てっきり二人は離婚した夫婦で、あの息子は、彼が話していた母子に何かあって、彼女が引き取ったとかそんな感じで、最後に母子と彼女の関係が明かされるのかと思ってたのに…。
調べたところによると、二人は途中から夫婦ごっこを始めたらしいんですよね~。
ちょっと違和感があっても、自信がないから自分の勘違いだと思って、夫婦なんだと素直に受け入れてしまいました。
だいたい、本当にごっこ遊びをしてたんだとすると、かなり始めのほうからヒロインが気持ち悪いおばさんにしか見えません(女優ではなく役が)。ずうずうしいというか、浅ましいというか…。
ジェームズもかなり嫌なヤツだと思いましたが、あんなのに付きまとわれたらあの態度も仕方ないですね。同情します。
むしろ、あそこまで付き合ってくれるなんて、いい人すぎ!
不毛な口喧嘩が長々続き、観てるだけで疲れる作品でした。

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映画「推理作家ポー 最期の5日間」観た

 | ミステリー  Comment(8) 

推理作家ポー 最期の5日間
原題:THE RAVEN
製作:アメリカ’2012
監督:ジェームズ・マクティーグ
ジャンル:ミステリー/サスペンス

【あらすじ】1849年、ボルティモアで猟奇殺人事件が発生する。それがエドガー・アラン・ポーの小説『モルグ街の殺人』の模倣だと気付いたフィールズ刑事は、ポーに捜査協力を要請。だが今度は、ポーの恋人で地元名士の令嬢エミリーが目の前で誘拐され…。

ミステリー企画の一作品目。
ポーの作品はひとつも読んだことがなく、謎の死についてもまったく知りませんでしたが、なかなか面白かったです。
ツッコミどころはあるものの(”あれ”をどうやって用意したの 笑)、この作品全体を覆っている”怪奇小説”の雰囲気が素晴らしくて、そこら辺はどうでもよくなってしまいました。きっと、彼の作品を知っている人には、小説と現実が入り混じったような世界観を楽しめるんだろうなぁ。
ただ、金田一のように一つ一つの事件のトリックを親切に説明してくれるわけでもないし、時々グロイシーンがあるし、犯人は影薄すぎなので、観ながら推理を楽しむようなミステリー作品ではなかったかも(彼の作品を知ってると違ってくる?)。
個人的に何が楽しめたかというと、主人公なみにサマになるフィールズ刑事と、冴えない飲んだくれポーの主役交代劇。途中までは「刑事が主人公だろ」というくらいだったものの、後半、期限が迫るにつれ、ポーの恋人への強い想いが伝わってきてグッときました。やっぱり主役は君だ!(涙)
実は、前日に「リミット」を観て余りの救いのなさにどんよりしていたんですが、共通点がありつつも、こちらはお義父さんとの和解も描かれ、刑事との命がけのコンビプレイ(信じていたからこそ飲み干せた!)もあり、悲しさはあったものの余韻に浸れました。
残念なのは邦題。「最期の5日間」はいらないですよね~。原題はポーの作品「ザ・レイヴン(大鴉)」かららしいけど、これはこれで日本人にはわかりづらいし…。「推理作家ポー」だけでよかったと思います。

映画「動く標的」観た

 | ミステリー  Comment(4) 

動く標的
昨日のコーヒーの出がらし…どうする、俺!?
原題:THE MOVING TARGET
製作:アメリカ’66
監督:ジャック・スマイト
原作:ロス・マクドナルド
ジャンル:★サスペンス/ミステリー

友人の弁護士アルバートの紹介で、失踪した大富豪サンプスンの捜索を請け負った私立探偵ハーパー。彼はサンプスンの周囲を調べていくうちに、犯罪組織が絡んでいると推測する。そんな時、サンプスン夫人のもとに大金を迫る脅迫状が届き…。

冒頭からポール・ニューマン演じるハーパーの魅力にやられました。寝起きに氷水で顔を洗ったり、コーヒー切らしてゴミ箱の出涸らしを見て悩んだり…なんか好きだ、こういうおじさん!
ところどころコミカルで、ハードボイルドなのにやや明るい雰囲気なのもいいですね。三枚目な探偵さんを観てるだけで楽しい。
奥さんに甘えすぎなものの、そこら辺はハードボイルドモノの主人公だから仕方ない?(笑)
朝、ウキウキして朝食を作っていたのに、彼が仕事モードに戻っていて、憎々しげに目玉焼きを潰すシーンが印象的でした。
ただ、頑張って観たんだけど、やっぱり途中で登場人物の顔と名前が一致せず付いていけませんでした。しかも、二回に分けて見たら、後半の鍵となる女性が誰だか思い出せないし…。
でも、ラストの犯人との対峙で、お互いに「やっぱりできない」となっちゃうところも好み!
ストーリーはぜんぜんわからなかったくせに大好きな作品になってしまいました♪

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TV映画「横溝正史シリーズ/悪魔が来りて笛を吹く」観た

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Tag:横溝正史 日本

横溝正史シリーズ/悪魔が来りて笛を吹く
製作:日本’77
監督:鈴木英夫
原作:横溝正史
ジャンル:★ミステリー

【あらすじ】昭和22年、集団毒殺で世間を騒がせた天銀堂事件。容疑をかけられていた椿元子爵が遺書を残して失踪、遺体で発見される。娘の美禰子の依頼で椿邸を訪れた金田一耕助だったが、間もなく玉虫元伯爵が殺され…。

オンエアしててわぁ~いと思って録画したものの、2時間だし、続きもやりそうにないし変だなぁと調べたらリメイクのTVドラマでした。古谷さんが老けてるよ!
という訳で、我慢できずに横溝正史シリーズ版を借りて観ました。
今回は出川刑事が登場で、日和警部が目立たなくなってますね。ちょっと残念。
金田一は相変わらずで、事件が起こると妙に楽しそうだし、逆立ちしてたら女中に「はぁ?!」って言われるし、ルーツを探りに旅に出ればその間に死人は増えるしで、いつも通りの金田一で安心でした(?)
人が多くて人間関係は把握し切れなかったけど、あき子と乳母がすごく印象的。
あき子は浮世離れした雰囲気が合ってるというか、もう何も考えたくない感じが複雑な境遇を匂わせてます。
「お嬢様!お嬢様!」と全てのものからあき子を守ろうとする乳母の過保護っぷりも、彼女の弱々しさを際立たせててましたね~。乳母の存在のおかげで、没落華族の時代錯誤な雰囲気も感じられてよかった。
逆に、依頼者でありながら傍観者になっていた美禰子は影が薄いです。表情に乏しいし、何を考えてるのかよくわからなかった。いる意味あったのかな?
ラストは、ドラマ版と違って最後には犯人が母親を許していたのにホッとしました。あき子はたぶん犠牲者だし、悪いのは全部あいつですよ!
そんなこんなで事件の背景はドロドロでしたが、金田一の「はぁ~っくしょい!」で終わらせてしまうのがなんとも(笑)
やっぱりこのシリーズ好きだわ。

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横溝正史シリーズ「不死蝶/黒猫亭事件」観た

TV映画 横溝正史シリーズ「不死蝶/黒猫亭事件」観た

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Tag:森一生 横溝正史 日本 にゃんこ

横溝正史シリーズ/黒猫亭事件

『不死蝶』(1978年、森一生監督)

前半、周りがうるさいところ頑張って観たんだけども、次男が殺された理由がよくわからなかったです。最初に殺されたじいさんが、結婚を自由にさせなかったために起きた事件なんでしょうか?
マリがどうやって母の無実を証明しようとしていたのかもよくわからなかったし。
とりあえず、せっかくの休みなのに金田一にパシられる日和警部が可哀相でした。

『黒猫亭事件』(1978年、渡邊祐介監督)

んにゃぁ~ん!っていうアイキャッチの音楽が良かった。OPもみゃ~んみゃ~んと猫っぽさ出てたし。楽器はテルミンでしょうか?
顔なし死体に「推理小説では~」と説明しだした金田一に、「これは現実の話だ、小説と一緒にしないでくれ!」と日和警部が怒り出すのが(笑)
「見込み捜査はいかん」と金田一に注意したりと、しごくまともな捜査をしているのに、結局、金田一にいいとこ取られちゃうのが哀しいね。
しかも、部下たちも金田一に頼りきり。それを一喝しつつ自分も説明してもらいたそうな顔をしている日和警部も可愛かったです。
犯人はぜんぜんわからなかったものの、物語にはちゃんとついていけて楽しめました。前編の最後に、いきなり古畑風に語りかけてくるのがウケたし。
でも、あんなことで殺された黒猫が可哀相…。
風間は金田一に捜査を依頼したり、最後は説得しにきたり、ホント中途半端に優しくて、確かにモテるだろうなぁと納得。ラストで、真の犯人はあなただと断言した金田一も男前でした。
…あれ、そういえば犯人が生き残るのって珍しくない?
最後の〆がこれでよかったです♪

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TV映画「横溝正史シリーズ/悪魔の手毬唄」観ました

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Tag:横溝正史 日本

横溝正史シリーズ/悪魔の手毬唄
製作:日本’77
監督:森一生
原作:横溝正史
ジャンル:★ミステリー

【あらすじ】岡山の鬼首村を訪れた金田一耕助は、滞在先で放庵という老人と知り合う。20年前にこの村で起きた殺人事件の話を聞くが、その後、彼は謎の失踪を遂げてしまった。やがて、村では凄惨な殺人事件が連続して起こり…。

「悪魔の手毬唄」は初めてなのでわくわくしながら観られました。
冒頭から手毬唄を歌う少女が雰囲気を盛り上げてます。美人も多いし、話数も多いし、期待が膨らみますね。
第一話はとても明るい雰囲気で、金田一は字が下手だと発覚したり、ちゃんと髪をガシガシ洗ってる描写があったり(笑)
不潔なんじゃなくて、フケ症だったのか…?
音楽なども明るい感じだったけど、一人の老婆の出現により暗雲が。雷雨とともに一気に不安を掻き立てられるのが素敵です。
…でも、一話の終わりはサンショウウオで、つい笑っちゃいました。
何気に日和警部が活躍してましたね。金田一にこの村の宿を紹介したのも、心に引っかかっていた未解決事件と彼を引き合わせるため。ひそかに想いを寄せる女将さんのためにも、金田一の手を借りて事件を解決するつもりです。こういうのいいなぁ!
ただ、日和警部が活躍するのは嬉しいんだけど、お約束的に彼がいると犯人がすぐわかってしまうという…。もともと動機も犯人もわかりやすい事件だと思うし。…原作ではどうなんでしょう?
でも、それがわかっているからこそ、切なさやもどかしさも増してました。気遣いが逆に辛そうだったり、「さっさと帰って来い金田一!」と叫びたくなったり(笑)
後半は里子の健気さにぐっときました。女将さんも美人だけど、一番好きなのは里子かな。
今まで観た作品と比べて、そこまで憎らしくて歪みきったひともいなくて(愚かな夫はいたけど)、事件解決後のやるせなさがたまらなかったです。金田一の「ボタンの掛け違いなんだよ」というセリフも良かった。
ちょっと出しゃばりなナレーション以外はとても良かったです。

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Tag:横溝正史 日本

横溝正史シリーズ/本陣殺人事件
『本陣殺人事件』(1977年、蔵原惟繕監督)
オンエアの順番おかしくない?
日和警部と初対面だし、「八つ墓村」で死んだ奴が出てるよ(笑)
凝った密室トリックが面白かったものの、ところどころ設定が前観た二作と似てました。原作ではこれが最初の物語なんですね。
このシリーズでは、金持ちやカップルには必ず不幸が訪れる気がします。現代で言う”リア充爆発しろ”の精神でしょうか。今も昔も大衆が好むものは変わらない、と。
今回は、動機がとことん酷いのでいまいちでしたが、日和警部がだんだんと金田一を信頼していく過程が見られたのは良かったです。
しかし、すでに警察上層部は金田一に全幅の信頼を寄せているんですね。ここまでプライドを捨ててるとは…。駆け出し探偵だった頃の話とかないのかな?
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『真珠郎』(1977年、大洲齊監督)
オープニングの語りは雰囲気あってよかったけど、蛍を口の中に入れて全身発光する真珠郎には思わず笑ってしまいました(当時はすごい技術?)。あと、役者はもう少し美青年に見えるひとを選んでほしかったような。
前半は、殺人鬼が野放しになる展開に金田一いらないんじゃ…と思って観てたら、見事に騙されましたね~。しっかりミステリーな展開になって唸らされました。
またもや自己中男が登場するんですが、今回は二人いて、血縁者でもないという…。行く先々で事件が起こる、呪われた探偵のせい?(笑)
お約束の自転車で転ぶシーンも見られたし、満腹だと頭が働かないので事件中は絶食してるという事実も判明。最長何日絶食したんだろ。
にしても、好きな人に頼まれたくらいで、生首持って走り回るなんて正気じゃないよね~。
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Tag:池広一夫 横溝正史 日本

横溝正史シリーズ/八つ墓村
製作:日本’78
監督:池広一夫
原作:横溝正史
ジャンル:ミステリー

【あらすじ】岡山県の八つ墓村。その村ではかつて、欲に目がくらんだ村人たちによって八人の落ち武者が惨殺されたという。神戸に住む寺田辰弥は、この村の田治見要蔵が本当の父親だと聞かされ、この村を訪れる。だが、彼の出現と時を同じくして、恐ろしい連続殺人が再び村を襲い…。

この作品は前半は辰弥が主人公みたいでした。金田一は本当にこの村にふらっと立ち寄っただけなんでしょうか?
今回もやっぱりおどろおどろしさはあまり感じなかったんですが(要蔵の迫力が足りない?)、ここで出てくる田治見家も酷かったです。基本、自分のことしか考えてません。
要蔵はただの犯罪者だし、彼を可愛がるばあさん二人は他人なんてゴミくらいにしか思ってません。弱々しい兄妹なんて、他力本願で辰弥にぜんぶ押し付けようとしてるみたい。…春代も好きならもっと早く忠告してやれよ!
まあ、エキゾチック美人に釣られてきた辰弥が、それくらいで引き返すわけないのかな。超怖がってたわりに、美人にも遺産にもご執心でしたし…。
母親が息子に、あんな災いをもたらしそうなものを遺そうとしたのも変な感じでした。すべてはあのラストにつなぐため、見えない力に導かれてる?
でもまあ、とりあえず八つ墓明神の祟りじゃ~とか言ってるくせに、壊れた墓を一向に直そうとしない村人が一番変でしたけど(笑)
そんな中、日和警部がいい味出してましたね~。あの人が出てくると場が和んで、思いのほか楽しめました。憎めないキャラです。
この作品で一番怖いのは、実はラストの金田一だったり。あんな事が起きたのに「やはりこれは祟りってことかなあ。」と軽い口調で、ちょっと引きました。もう少しショックを受けてもいいと思うんだけど…。
犠牲になったのが若い娘さんだったら、もっと違う反応だったかもしれません?

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TV映画「横溝正史シリーズ/犬神家の一族」観た

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Tag:横溝正史 日本

横溝正史シリーズ/犬神家の一族
製作:日本’77
監督:工藤栄一
原作:横溝正史
ジャンル:ミステリー

信州財界の大物・犬神佐兵衛が莫大な遺産を残してこの世を去った。だが、彼の遺言は遺された者たちを争わせるような内容で、親族の間に緊張感が漂う。何か起こるかもしれないと、犬神家の顧問弁護士に雇われた金田一耕助だったが…。

映画版で忘れかけてるところを補完しながら楽しめました。
とくに、犬神左兵衛の人生については、いまいち理解できてなかったので、このゆっくりテンポ(4時間くらい?)がちょうどよかったかも。
全体的におどろおどろしさは少なくて(死体はモロ人形だし)、金田一のキャラ的にものん気なところが。でも、私的には結構好きですね~、古谷一行の方が石坂浩二よりイメージが合ってる気がします。各話の最後にいつもずっこけてる金田一に親しみが湧きました。
スケキヨの方も、マスクが違っていて随分と印象が違います。ぎょろりと覗く眼が見えない分、怖さは半減してたし、体の動きで演技しているせいか感情が見えて割と普通。
窒息しそうなのは相変わらずでしたが(笑)
彼が母親の着物に顔をうずめて匂いを嗅いでいるシーンでは、何事かと思いましたよ。そういえば入れ替わってたんでした。マザコンか…、ろくな兄妹いないな。
何気に、この作品で一番男前なのは、ひたすらお嬢様を守ろうとする猿蔵かも。きっと誰よりもお嬢様のことが好きなんでしょうね。左兵衛の命令なんて関係なく、彼女の幸せを心から願っているのが伝わってきました。
あと、どうでもいいけどアイキャッチのチャンチャララージャーン!がお気に入りです。
この作品は、探偵vs犯人ではなく、犬神佐兵衛vsこどもたちなんだなぁと、つくづく思いました。

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映画「華麗なるアリバイ」観た

華麗なるアリバイ
製作:フランス’07
原題:LE GRAND ALIBI
監督:パスカル・ボニゼール
原作:アガサ・クリスティ
ジャンル:ミステリー/ロマンス

【あらすじ】フランスの小さな村。上院議員の大邸宅で、招待客の一人である精神分析医ピエールが銃弾に倒れた。傍らには銃を手にした妻クレールがおり、警察は夫の度重なる浮気に耐えかねた彼女による犯行だとみる。そのパーティには、彼と不適切な関係にあった女性たちが集まっており…。

前にこの作品を元にしたドラマを観た気がすると思ったら、ポワロの「ホロー荘の殺人」ですか。探偵不在のミステリーで、むしろ愛憎劇メイン?
タイトルにあるアリバイですけど、それに一番貢献したのはあの無能刑事かも。探偵不在なのに、警察が無能って…。犯人がわかったのも、謎解きの結果じゃないですしね~。衣服の硝煙反応とか調べたんだろうか。
よくわからなかったのが、ピエールが自分の言った事を覚えてない事があって、それをいちいちメモする事。彼自身も脳だか精神だかの病気を抱えていたんでしょうか?
最後まで何のために登場したのかよくわからなかった患者のおばあさんも、記憶がどうたら言ってたし。あのおばあさんを一番愛してると言われていたピエールってマザコン?
なんだか被害者の事がよくわからないから、彼が原因で起きた事件なのにしっくり来ませんでした。
愛する男の遺言?だからと、あそこまでする彼女の心情も伝わってこなかったし。
とりあえず、暑いなか観るのには向いてなかった。マルトの猫は可愛かったけどね~。

TV映画「アガサ・クリスティ ミス・マープル5」感想

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Tag:アガサ・クリスティ イギリス

どうも、年間12個以上の食器を割るのが当然という宵乃です…。先ほど、ジャムの大瓶のフタを開けようとしたら、手を滑らせて、お気に入りの何度落としても割れなかったコップと、パン祭りでGETした強化磁器のお皿の上に落として割ってしまいました。幸い大瓶は割れませんでしたが、一度に2個って……残念ながらエイプリルフールネタじゃないので若干凹んでます。
それでは、前回に続きミス・マープルの感想に行きたいと思います。

『青いゼラニウム』

回想形式で進んでいくタイプで、マープルさんっぽかったです。でも、壁紙のトリックは、話を信じなかったせいで彼女が死んだとも取れるのに、誰も色の変わった部分を確認しようとしないのは不自然だと思う。あと、推理が瞬く間に展開されてついていけませんでした。ラストはいつも通り、あるカップルが幸せを掴むんだけど、あんな男じゃ祝福できないですよね~。

『チムニーズ館の秘密』

原作を知らないわたし的には、今回のなかで一番面白かったです。登場人物も少なめでわかりやすかったし、犯人の動機もありえそうでよかった。警部さんも素敵。こちらのカップルは素直に応援できたしね。でも、原作の原型を留めてないらしいので、ファンには受け入れがたい作品かも。

『蒼ざめた馬』

この事件の全貌には驚かされました。何も知らずに犯罪の片棒を担がされてるかもしれないなんて!
でも、マープルらしくはないです。心配してくれる警部さんをないがしろにして、積極的に捜査し、罠を張るおばあちゃんが、品のいい老婦人といえるだろうか?
マープルよりポワロ向きだったかなぁ。

『鏡は横にひび割れて』

この原作の映像作品を観るのは確か3度目だけど、パーティーの様子の見せ方が一番変だった気がします。元夫と若い女優を見て固まったんじゃないと思ってるなら、なんですぐに彼女がその時見たものを確認しに行かないんでしょう。この行動派マープルなら、強引にお宅訪問してもおかしくないのに。
この作品でしか観られないのが、わが子を訪ねるシーン。わたし的には子供への愛情があった方が入りやすいですけど、これは媚びてる感じがしたかな。

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Tag:アガサ・クリスティ イギリス

へぇ~、マープル役の人変わったんだぁ、ということで懲りずに観てみました。最近、映画の無料放送やら、海外ドラマgleeシーズン2の一挙放送やら、マープル4、5の放送やら、録画しまくりの観まくりで、ホント疲れる…。

『ポケットにライ麦を』

役者交代で慎重に堅実につくった感じでした。前の女優さんはわたし的にイメージが合わないと思っていたので、新しいひと(ジュリア・マッケンジー)の雰囲気はなかなか良さげで、入り込みやすかったです。原作にも忠実らしく、ちょっと登場人物が多くて置いてかれそうになったけど、ラストの手紙がいいよね。犯人は極悪非道で、マープルが行儀作法を教えた少女の無念を晴らすために来るというのもよかった。

『殺人は容易だ』

犯人も動機も、原作とまったく違うらしいです。それでも全体の流れは同じというのはすごいけど、この犯人だとタイトルに結びつかない…。まあ、自分のプライドを傷つけた男に復讐するため、彼の友人たちを殺してその犯人に仕立て上げようという犯人よりは、この犯人のほうがいそうではある。にしても殺しすぎだけど。

『なぜ、エヴァンズに頼まなかったのか?』

ヒロインが可愛くなかったので、まったく集中できず、ストーリーがよくわからなかったです。恋人(仮)が殺されそうになって、犯人が焦ってると喜ぶってどうなんだ。マープルシリーズじゃないものを改変したなら、役割分担はきちんとしてほしいところ。行動力のあるヒロインがいるなら、マープルは安楽椅子探偵のポジションにいてもいいのに…。犯人や動機も強引に変えた感じだったし、ラストに殺す必要あったのかも疑問。

『魔術の殺人』

以前、別の映画で観てるんだけど、ぜんぜん覚えてません…。魔術っていうほどのトリックでもなかった気がするが、推理できたわけではない。観終わっても、あの家族のことがいまいちわからなかったです。頭が疲れてるせいかな?…まあ、がんばって来週も観るけどね。

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映画「犬神家の一族(1976)」観ました

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Tag:市川崑 横溝正史 日本

犬神家の一族(1976)
製作:日本’76
監督:市川崑
原作:横溝正史
ジャンル:★ミステリー/サスペンス

【あらすじ】犬神財閥の創始者、犬神佐兵衛が亡くなり、遺言公開のため親族が集まる。だがその内容は、ある条件で恩人の孫娘、珠世に全財産を譲渡するというものだった。彼女が何者かに命を狙われ、名探偵・金田一耕助が調査に乗り出す。

あらやだ面白い!!
すみません、正直舐めてました。初めてまともに観たのは稲垣吾郎が主役のTV映画だったし、2006年の市川崑監督によるリメイクも、役者が中途半端に知ってる顔ばかりでコスプレしてるようにしか見えず、世界観に入り込めなかったんですよね。
この世界観は、原作やマンガとかじゃないと、違和感が先にたって入り込めないな~と思ってたのに、そんな予想を裏切ってこれは全然大丈夫でした。やっぱ、邦画はある程度古い方がいいわ!(私だけかも)
とにかく、登場人物全員がしっくりきました。この時代の空気と格好が馴染んでるというか。奇々怪々な事件がいつ起こってもおかしくないと思える雰囲気が素敵です。
ストーリーは(覚えられなくて)いつも初見みたいに楽しめるし、これは何度観ても飽きなさそう!
前から思っていた「金田一って事件解決するの遅すぎない?」という疑問も、今回はまったく湧いてきませんでした。
イラストはスケキヨさんとどちらにしようか悩んだけど、普通に金田一にしてみました。石坂浩二と大泉洋を足して2で割ったような顔に…(笑)
いつかこのシリーズをぜんぶ観てみたいです。

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***ネタバレだらけです!***

『三幕の殺人』

これはマープルでも他のポワロ作品でも観たから三度目です。無駄にCGを使ったりして、いつもと雰囲気が違いました。
よく思い出せないんですが、一度目の殺人がリハーサルで無差別に毒を盛ったなら、本番である二度目は目的の人物にどうやって毒を飲ませたんでしたっけ?手渡し?
一度目は誰が死んでもいいと言ったって、ポワロが死んだら招いた意味がないと思います。しかも、原作と違って親友設定になってるからさらに酷いですよね。奥さんの殺害も、あのチョコレートを皆に勧めたり、誰かが先につまみ食いする可能性もあるし、確実じゃないような。
このシリーズで恋愛が動機って珍しい気がしますが、あまりに冷酷な犯人でした。

『複数の時計』

推理ショーが駆け足で、まったく理解できず。
シーラは何故いつまでも時計をバッグに入れていたのか。彼女が会っていた413号室の男は何だったのか、どこへ消えたのか。ポワロは何故、彼女が413号室の男を本気で愛していたと知っていたのか。
あと、犯人の元奥さんの遺産は、親戚にバレないと思ったということは、手続きしなくても手に入る状態だったという事?
でも、一番納得いかなかったのは、自分がカードに興じていたせいで恋人が死んだのに、事件解決後シーラに「前から知っていたみたいだ」とか告白するコリン。この恋人はドラマのオリジナルらしく、どうしてわざわざ恋人設定にしたのか理解できません…。警察も無能すぎるし、観ていてイライラしてしまいました。

『ハロウィーン・パーティ』

事件はまあいいとして、ほら吹きな女の子の嫌われようが可哀そうで…。あの兄は酷すぎない?
ミランダが殺人を”いけにえ”と言っていたのもよくわからなかったし。あと、最後にミランダの前で推理ショーをするのもどうかと。ポワロも配慮してよ!

『オリエント急行の殺人』

これは映画を2度観てますね。ドラマは時間が90分しかないので、謎解きがスピーディでした。口割るのが早かったのか?
ドキュメンタリーでこれの制作風景を観てたので、かなり力を入れているのは知っていたけど、本当に駅やオリエント急行、雪景色が美しかったですね。ミステリー部分は時間的にどうしても物足りなくなるから、ラストのポワロの葛藤をメインに持ってきたのも良かったと思います。これは原作読んでないですが、この事件が「カーテン」のポワロの考えに繋がるのかな?
ポワロの名前を聞いてもまったく知らないというようなシーンもあって、晩年のポワロの孤独をよく描いていたと思います。

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映画「アフター・ウェディング」観ました

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Tag:デンマーク スウェーデン

アフター・ウェディング
製作:デンマーク・スウェーデン’06
原題:EFTER BRYLLUPPET
監督:スザンネ・ビア
ジャンル:★ドラマ/ミステリー

【あらすじ】インドで孤児救援事業に従事するヤコブ。デンマークの実業家ヨルゲンから巨額の資金援助の申し出があり、財政難に頭を悩ませていた彼は久々に故郷へ。だが、面談を終えた彼を、ヨルゲンは娘アナの結婚式に強引に招待し…。

前半はミステリー調で、予想してなかった方向にどんどん話が進んでいって、一気に引き込まれました。
これは、私のように何も知らないまま観た方がいい作品ですね。というワケで、限りなくストーリーに触れないように感想いきます(できるかな…)
まず、登場人物がよく泣きます。とくに大人の男が。涙がジワリと浮かぶのを大写しされると、ややしつこいなぁとは思うものの、それでも心動かされます。だって、大の男が人前で涙流しちゃうなんて、ただ事じゃありませんし。
一方、意外とたくましいというか、そう簡単にアイデンティティが揺るがないのが、”守られる側”と見られていた子供や女性。彼らよりもよっぽどしっかりしてました。中でも、大きな出来事を乗り越えてきた子供は強いですよね。
そして、この物語に入り込めるかどうかは、あるひとの思惑とあるひとの決断に納得できるかどうかにかかってると思うんですが、わたしはまあ大丈夫でした。
前者は、あの人にとって一番怖いのは”変わっていくこと”で、それを止めることはできないから、せめて自分の納得できる流れにしたかったんだと思います。ある意味、とても独占欲、支配欲の強いひとかもしれません。愛情をともなってるからいいけど。
後者はむしろ、意地を張ってあの決断がなかったらどうなっていたのか?…どうにかできたのかもしれないけど、そこら辺がハッキリしないので、まあ仕方がなかったと思いました。
観終わってから「ある愛の風景」の監督さんだと知って納得。何かに直面した人間の心情を描くのが上手い方ですよね。代表作の「しあわせな孤独」という作品もいつか観てみたいです。
原題はデンマーク語で結婚後の意味。邦題も英語題も同じです。

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映画「母なる証明」観ました

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Tag:韓国

母なる証明
製作:韓国’09
原題:MOTHER
監督:ポン・ジュノ
ジャンル:サスペンス/ミステリー/ドラマ

【あらすじ】知的障害を持つ青年トジュンには、いつでも彼を気に掛けている母親がいた。ある日、女子高生が無惨に殺される事件が起き、警察の強引な取調べでトジュンが犯人に。息子の無実を確信する彼女は、自ら真犯人を探すことを決意し…。

この監督は肌が合うらしく、瞬く間に引き込まれて最後まで一気に観てしまいました。どうやらわたしは、情とか欲とか恐怖なんかが絡まって、どうしようもなくなってしまう作品が結構好きらしいです。
(日本語的には間違っているけど)邦題がいいですね。鑑賞前と後では印象がまったく違ってくるし、皮肉が利いてます。彼女が何よりも求めたものだから内容にもピッタリでした。
テーマはもちろん原題にもある”母親”なんだけど、もうひとつ”罪は巡って自分にかえってくる”というようなのがありました。刑事のセリフにあって、息子が思い出したある出来事を考えるとこの事件自体そういうことなのかなぁと思ったり。鼻血を出しやすい体質の女の子はたぶんエイズで、彼女の客のおじさんを殺した犯人はたっぷり返り血を顔面に浴びていたことから、きっと感染したんじゃないかと。被害者たちの逆襲みたいなね。
最終的に彼女が得たのは、母子の絆ではなく○○○としての繋がり。例のツボに針をうっても、逃れることは出来ないでしょう。…まあ、真実をはっきりさせてないから、捉え方は人それぞれなんですけどね。
個人的には、この母親と対照的な存在がいてもよかったと思います。
雨の中、廃品回収のおじさんから傘を買い、おじさんが渡したお札の一枚だけ取って何も言わずに去っていくシーンが好きです。

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映画「ゼロ時間の謎」観た

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Tag:アガサ・クリスティ フランス

ゼロ時間の謎
製作:フランス’07
原題:L'HEURE ZERO
監督:パスカル・トマ
原作:アガサ・クリスティ
ジャンル:ミステリー/サスペンス

【あらすじ】夏のブルゴーニュ地方。海辺にあるカミーラの別荘に、甥ギヨームとその妻キャロリーヌがやってくる。ギヨームは前妻オードも呼んでおり、新妻と前妻の間には張り詰めた空気が。さらに親戚知人が集まった時、ついに事件が起こるのだった。

「奥さまは名探偵」と同じ監督ということでしたが、主人公?の警視に好感が持てたこちらの方がわたし的には楽しめました。
ストーリーの方は「アガサ・クリスティのミス・マープル/ゼロ時間へ」の内容を覚えていたので、良いのか悪いのかよくわかりません。でも、トリック的には使い古された感が否めないし、現代を舞台にするには無理があったような。いい弁護士を雇って無罪放免となってほくそ笑む犯人の顔が目に浮かびます(笑)

でもまあ、それでもバタイユ警視がなかなかいいんですよね。「ホームズ、メグレ、ミス・マープル~♪」なんて口ずさんでみたり、せっかく家族とバカンスなのに甥っ子に「一緒に仕事をしてみたかった」と言われて仕方なく手伝ったり。娘とのやりとりも”いいお父さん”という感じで微笑ましかったです。
あとは使用人カップルが楽しそうで笑えたし、新妻が誰がみても「どうして結婚した!?」と思うような”下品な場違い女”で呆れることもしばしば。印象的な人物はいないけれど、この作品のぬるい雰囲気には合ってるかも。
一番印象に残ったのは、演奏隊を乗せた素敵な移動メリーゴーランドでした。(うちの近くにも来てよ!)

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TV映画「新・刑事コロンボ/だまされたコロンボ」観た

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新・刑事コロンボ/だまされたコロンボ
製作:アメリカ’89
原題:COLUMBO: COLUMBO CRIES WOLF
監督:ダリル・デューク
ジャンル:★ミステリー

【あらすじ】人気雑誌社の女社長ダイアンがロンドンに出かけたきり行方不明となる。コロンボ警部は、彼女が途中で殺害され替玉とすり替わっていると判断。彼女と口論していたという、共同経営者兼カメラマンのショーンを疑うが…。

新シリーズが始まってからガッカリすることも多かったんですが(「迷子の兵隊」見逃した…)、これはなかなか先が読めず楽しめました。
まずゲストキャラがいいですね。もう、嘘臭い笑顔全開です。モデルといちゃいちゃしながら事情聴取を受けたり、「こんな可愛い子が人を殺したりするもんか!」と大仰に庇ってみたり。あからさまに嫌な感じなので、タイトルもタイトルだし実は裏をかいて犯人じゃないかも?それとも裏の裏をかいて……と、すっかり製作者の思うつぼでした。
でも、コロンボがやや軽率なのがたまにきず。謎をとけないわたしが言うのもなんだけど彼も老いたなぁと思ってしまいました。っていうか、途中で「ショーンが犯人だ!」と断言するおじさんに最高級の葉巻を貰いまくってたけど、あれ賄賂じゃない…?
あと、「刑事コロンボ/ロンドンの傘」で登場したダーク部長が再登場して懐かしかったです。便所会議なんかして、迷惑ですよ!
そんなちょっと頼りないコロンボでしたが、ラストはいつもの勢いを取り戻し、犯人が安心しきったところをびしぃっと決めてくれました。
原題の意味は「狼少年コロンボ」というところでしょうか。邦題も原題も勘のいいひとならネタバレになってしまいそうなので、小説の「消える女」が一番かな。

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TV映画「アガサ・クリスティ ミス・マープル3/バートラム・ホテルにて」観た

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Tag:アガサ・クリスティ イギリス

アガサ・クリスティ ミス・マープル3/バートラム・ホテルにて
製作:イギリス/アメリカ’07
原題:MARPLE: AT BERTRAM'S HOTEL
演出:ダン・ゼフ
原作:アガサ・クリスティ
ジャンル:ミステリー

【あらすじ】懐かしきバートラム・ホテルへきたミス・マープル。昔と変わらず人々で賑わっており、なかには大富豪ブレイク卿の遺言状開示を待つ者もいた。そんな時、メイドが何者かに殺され、彼女はメイドのジェーンと協力して事件を調べ始める。

今回は犯人を当てるつもりでしっかり観てみました。
そのおかげか、動機やトリックはほとんどわからなかったものの、いちおう真犯人はアタリ(やった~!)。絵画やナチスにまつわるものはさっぱりでしたが、宝石泥棒の方は犯人もトリックもわかりました。
原作から大きく改編してあるらしく、いろいろ込み入りすぎな気もします。
でも、少しでも自分の推理が当たっていると、やはり嬉しいものですね~。相変わらず、殺人事件をきっかけに新たなカップルが誕生して「おいおい」と思ったりしましたが、十分楽しめました。

ラストに、ミス・マープルが犯人をぴしゃりと叱ったのも良かったです。この犯人、動機を突き詰めれば”自分のため”なのに、それに気付かず”きっとみんな同情してくれる”という甘い考えを持っている人物だったのでスッキリしました。
大切な人を犯罪に引き込むのは最低ですよね。

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Tag:アガサ・クリスティ イギリス

アガサ・クリスティ ミス・マープル2/親指のうずき
製作:イギリス/アメリカ’06
原題:MARPLE: BY THE PRICKING OF MY THUMBS
演出:ピーター・メダック
原作:アガサ・クリスティ
ジャンル:ミステリー

【あらすじ】夫の叔母エイダが亡くなり、遺品から絵と手紙を見つけたタペンス。事件の可能性に、彼女は手紙に記されたランカスター夫人を探し始める。同じく夫人を探していたミス・マープルは、絵に描かれた家に手がかりがあると考え…。

このジェラルディン・マクイーワン演じるミス・マープルのシリーズは、どうも好きになれません。(嫌いというほどでもないけど) 推理の時に名前がいっぱい出てくるのに映像がないこともあって分りづらいし、妙に恋愛が絡んできて鬱陶しい。というか、原作でもこんな感じなんでしょうか?(ミス・マープルも出歩きすぎ!)
この「親指のうずき」は意外と楽しめたんですが、どうも原作のタペンスが主役のシリーズに無理やりマープルを登場させたようで、私が見逃した「奥さまは名探偵」が正当な映画化作品らしいです。
”親指のうずき”は好奇心旺盛な彼女が事件を嗅ぎつけた時の表現だとか。

まあ、そんな無理やりな作品だったものの、最後まですっかり騙されてしまいました。観終わってから考えると、一番賢かったのは叔母エイダかもしれません。なんせ、あの回りくどい手紙でタペンスの好奇心をくすぐって、見事に事件を解決に導いたんですからね~。嫌っていても彼女の事を理解してたという事でしょうか。
その逆で、共犯者の愚かなこと!
彼らがしっかりしていれば最初の一回で食い止められたはずなのに、なぜ注射器なんか手に入れられる状況にしておくのか。「罪を重ねさせたくない」と思っていたのか疑問です。

ミス・マープルはおおむねタペンスを見守る役でしたが、迷える(酒飲みの)彼女を優しく導く先輩探偵という感じでよかったです。タペンスもだんだんと自信を取り戻し、生き生きしていって素敵。最後は旦那さんとの絆を深めることができてよかったね!
今週のシーズン3も観ていきたいと思います。

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Tag:アガサ・クリスティ イギリス

地中海殺人事件
製作:イギリス’82
原題:EVIL UNDER THE SUN
監督:ガイ・ハミルトン
原作:アガサ・クリスティ
ジャンル:ミステリー

【あらすじ】地中海の小島の閑静なリゾート・ホテルで、アリーナという女性が殺された。別件の調査でこのホテルに来ていたポアロは、滞在客から話を聞いていく。そこにはアリーナに関係する人々が集まっていたが、彼らには全員アリバイがあって…。

景色が美しかったですね~。
原題は”白昼の悪魔”と、かなり怖いけど、観光気分を味わえるためか、前作と統一感をだしたかったのか邦題は無難に。
ポワロさんも可愛い水着姿を披露してくれます。泳ぐ振りとかしちゃってるし(笑)
(たぶん)泳げない割に、船に乗ったり海に来たりしてますよね。旅行は好きってことかな?
今回もわずかな手がかりから鮮やかに事件を解決してくれますが、ちょっと単調な気もしました。こんなのわかるか~!って感じだし。
推理後の犯人の変貌振りは素晴らしかったですね。でも、一番印象に残るのがこのシーンというのはミステリー的にどうなの?

最後に、ちょっとネタバレしつつ自分の馬鹿さかげんを暴露してしまいますと、最後の決め手の意味がわかりません。昔の事件の元容疑者と現在の容疑者が同一人物だとわかると、何故いけないんでしょうか?
誰かやさしく教えていただけると嬉しいです。

<追記>
思い返してみたら、これは決め手じゃありませんでしたね~(恥)
ほんとに自分の馬鹿さかげんをさらしてしまうとは…。失礼しました!

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ナイル殺人事件
製作:イギリス’78
原題:DEATH ON THE NILE
監督:ジョン・ギラーミン
原作:アガサ・クリスティ
ジャンル:★ミステリー

【あらすじ】莫大な遺産を相続した美しき女主人リネット・リッジウェイ。彼女は親友ジャクリーンの婚約者と婚約し、エジプトへハネムーンに旅立った。だがジャクリーンは彼らに付きまとい、ついには豪華客船カルナーク号である事件が起こる。

最近、アガサ・クリスティ尽くしで嬉しいです。
確かこの作品は原作も読んだし、ドラマ版も観たはずなんですが…う~ん、またもや騙されてしまいました。どんだけ記憶力悪いんだわたし…。

「オリエント急行殺人事件」のポワロはどうも受け付けなかったけれど、このポワロさんはいいですね。私の中ではデヴィッド・スーシェがポワロのイメージだったのに、このひとはすんなり受け入れられました。普段は愛嬌のある紳士でも、ひとたび事件が起これば探偵の鋭い眼が光ります。
ジャクリーンのストーキングには狂気すら感じました。遺跡で命を狙われたリネットを乗客がじぃっと見つめるシーンは、これから起こる事件を予感させ、これまたゾクッとします。
船の乗客ほぼすべての人に動機がある(いったいどんな偶然だ)とわかっていく過程もスリリングに描かれていました。いちいち犯行の再現映像が繰り返されたのは、もう出番のないリネットのため?
そして、明かされる驚きのトリック! 結構、力技的なところもあったけれどミステリーを観た満足感を味わえました。
探偵ものでは定番のラストのあれは個人的にあまり好きではないんだけど、それでもまた観たいと思える作品です。

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情婦
製作:アメリカ’57
原題:WITNESS FOR THE PROSECUTION
監督:ビリー・ワイルダー
原作:アガサ・クリスティ
ジャンル:★ミステリー/サスペンス

【あらすじ】ロンドン。金持ちの未亡人を殺した容疑者レナードの依頼で、病みあがりの敏腕弁護士ロバーツが弁護を引き受ける。彼はレナードが犯行時刻に帰宅していたと証言できる唯一の証人、妻クリスティーネをあえて呼ばない事にするが…。

たぶん10年ぶりくらいに再見しました。
やっぱりいいですね。細かいストーリーは全く覚えてなかったので、最後も『うわ、またやられた!!』ってな具合です。たとえ覚えていてたとしても、魅力的な登場人物ばかりなので充分すぎるくらい楽しめますけどね。いやホント、映画好きでこれを観たことがないひとは損してると思います。それくらい大好きです。
ラストの「まだこの映画を見ていない方のために結末は決してお話しにならないように」というテロップにも素直に従いましょうとも!

冒頭の軽いノリから騙されました。病み上がりの弁護士と彼に手を焼く看護婦の攻防が楽しい!
あまり彼女が口うるさい(つまり彼が患者らしくしない)のでステッキで頭を殴ってやると言えば、「葉巻が折れますよ」と中に隠してあった葉巻を没収。階段に取り付けられた昇降機を彼女が使えば、「それはわたしのだ」とさっきまで嫌がっていたのに嬉々として乗りだす…。依頼人の話を聞く気になったきっかけが”胸ポケットの葉巻”だったりするくらいで、まさかこの後こんな真面目な展開になっていくとは思いもよらないんですよね。
そして、裁判で彼が見せるベテラン弁護士の存在感!! 看護婦さんがしびれちゃうのも当然という感じでした。
もちろん、クリスティーネを演じるマレーネ・ディートリッヒも素晴らしかったです。この作品にこんなにものめり込めるのは、彼女の演技の賜物でしょう。
今観ても色褪せない法廷ものの傑作だと思います。

原題は小説と同じ「検察側の証人」。邦題はいろいろと誤解を招きそうですが、観た後に意味がわかって切なくなる、案外いい邦題だと思いました。でも、これで観るのをためらう人がいるだろうから、それはもったいないなぁ。

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