青春 忘却エンドロール

素敵映画に出会えた時の感動をそのまま書き綴る、映画感想ブログ.

映画「ブロンクス物語/愛につつまれた街」観た

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ブロンクス物語/愛につつまれた街
原題:A BRONX TALE
製作:アメリカ’93 121分
監督:ロバート・デ・ニーロ
ジャンル:★青春ドラマ

【あらすじ】1960年代のブロンクス。9歳の少年カロジェロは、街を取り仕切るソニーが人を殺すところを目撃する。だが、憧れから「彼は犯人ではない」と証言。イタリア移民の父ロレンツォの心配をよそに、カロジェロは裏社会に足を踏み入れる。8年後、17歳となったカロジェロは、黒い肌の美女ジェーンに出会い…。

ロバート・デ・ニーロの初監督作品ですか~。初でこれってすごいですね。かなり引き込まれたし、最後はウルウルしてしまいました。二人の父親と愚かな友人たち、そして肌の色が違う少女との恋。一歩間違えば簡単に命を落としてしまうような街で、カロジェロが自分の道を選択していく青春物語です。
9歳の頃のカロジェロは危なっかしくて、観ていてハラハラしました(あの面通しの仕方は怖い!)。父親が怒るのも当然だし、ソニーが父性に目覚めなかったらヤバかったかも。かなり幸運に恵まれた主人公です。

ソニーは必要とあらば暴力で解決するけど、それ以外の時は意外と優しい面もあったりして憎めないんですよね。でもそれは「恐れられても嫌われてはいけない」という彼の術中にまんまと嵌っているわけで、そういうところが恐ろしい。
幼いカロジェロも彼の影響でどんどん考え方を変えていってしまい、親目線で見ると本当に怖いんですよ。いちおうソニーは自分のようになってほしくないという気持ちを持っているので、ここぞという時にはまともな助言をくれますが、決していい人ではない。
あの愚かな友人たちの末路はもちろん当人の責任でもあるんだけど、目の前に暴力が有効な手段であると示すお手本がいたからね…。カロジェロも父親やソニーのような存在が身近にいなかったらああなっていたんだろうなという哀しさがありました。

また、ここで描かれる黒人との対立は、こんな街でくすぶっているしかないイタリア移民との確執というか、縄張り争いのようなもので、人種差別とはまた違った感じです。一部の馬鹿が差別に便乗して、黒人側はそれを軽蔑してるような雰囲気。
あと、俳優がみんな役に嵌っていて、デ・ニーロと青年カロジェロは本物の親子のようです。ソニーや取り巻きの人たちも素晴らしく、脇役の果物屋のおじいさんなんかも印象に残ったり。
全体的に良かったけど、邦題の「愛につつまれた街」だけは余計でしたね。観終わって違和感しかありませんでした。原題にあるTALEはイタリア語で物語の意味なので、そのままブロンクス物語でよかったのに。

映画「キャンプ・ロック」観た

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原題:CAMP ROCK
製作:アメリカ’08 99分
監督:マシュー・ダイアモンド
ジャンル:コメディ/青春/音楽

【あらすじ】歌手を目指すミッチーは、母親のおかげで憧れのキャンプ・ロックに参加できることに。だが、今年はポップ・スターのシェーンが講師として来ており、彼の目に留まろうと参加者同士の激しい競争が。そんな中、シェーンはミッチーの歌を耳にし、その声を持つシンデレラを探し回ていた…。

ディズニーらしい作品でした。
ミュージシャンなどを目指す高校生が集まるキャンプがあって、そこに行くことになった少女ミッチが音楽や恋や友情で悩むティーン向けの作品。ミュージカルではなく、ちょくちょく歌うシーンが入るタイプです。
ミッチーの相手役の男の子シェーンは、実際にアメリカで大人気の兄弟ロックバンド、ジョナス・ブラザーズの眉毛が印象的な次男。さすがに歌が上手くて、音楽映画として楽しめました。個性的な脇役の子たちも生き生き歌っていて、歌だけじゃなく踊りやパフォーマンスも頑張ってます。

ストーリーはまあ学園ドラマっぽいノリなんですが、シンデレラをモチーフにしていて”歌”がガラスの靴の代わりというのが面白い。歌を聴く機会がなかなか訪れないので、知らずにヒロインと惹かれあっていたり。
また、母と娘の関係も描かれていて、経済的に余裕がなく娘の夢のためにキャンプロックのコックの仕事をゲットしたミッチのママと、仕事人間で子供の成功にしか興味がないライバルキャラ・テスのママが対照的。テスは嫌な奴として登場するけど、終盤は母親に愛されようとどんな手段を用いても晴れの舞台で輝こうとしていたとわかり、ちょっと可哀想になりました。
皆に馴染みたくて、つい嘘をついて見栄を張ってしまうミッチの苦悩も、この年代の子ならわりと共感できそう。
ところどころ強引さが目についたものの、細かいところを気にしなければ楽しめる作品でした。

映画「幕が上がる」観ました

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Tag:日本

幕が上がる
製作:日本’2015 119分
監督:本広克行
原作:平田オリザ
ジャンル:★青春/ドラマ

【あらすじ】先輩たちが引退し、2年生の高橋さおりは富士ヶ丘高校の弱小演劇部の新部長となる。だが、部長としてどう引っ張っていけばいいのか分からず、早々に諦めそうになっていた。そんな時、新任の吉岡先生が「学生演劇の女王」だったと知り、指導してほしいと頼み込む。やがて彼らは、真剣に全国大会を目指すようになり…。

アイドル映画の枠を超えた青春映画ということだけ聞いて観てみたんですが、まったくファンじゃないどころか、観ても誰がアイドルだったのかわからない私でも楽しめました。…挿入歌以外は(笑)
ファンの方には申し訳ないけど、あの歌は邪魔以外の何ものでもなかったです。が、それでも楽しめたということは、それだけ青春ドラマとして良く出来ていたということでしょう。

まず、弱小高校演劇部の部員たちが成長していく過程が丁寧に描かれているんですよね。
青春映画に欠かせない努力や苦悩など、練習シーンや脚本に向き合う様子がじっくり描かれているので、彼女たちの成長に説得力がありました。
なぜ演劇をしているのかという問いにも答えられなかった沙織が、何に心を動かされ、どう感じて、どう自分を形作っていったのか、さまざまな経験を通して伝わってきます。

とくに、美術教師であり「学生演劇の女王」と呼ばれた吉岡先生の存在感。彼女との出会いと別れがさおりたちにどれほどの影響を与えたか。そして、さおりたちもまた彼女に大きな影響を与えて…。
彼女の存在がこの作品の肝だったと思います。
お互いに影響しあって変化した彼女たちが、それぞれ別々の道をしっかりと踏み出すという展開が熱い!

あと、女子高生らしい日常風景や、クスリと笑える瞬間、青春ど真ん中なキラキラした女の子の友情など、緩急のつけ方や見せ方が上手かったです。演技は微妙だったかもしれないけど、学園ドラマはちょっと素人臭いくらいが合ってると思うし。思いっきり青春パワーが詰まった作品でした。
ただ、この監督の「サマータイムマシン・ブルース」でもあったけど、ひとりの発言を周りが無視するというシーンが多いのが気になります。ギャグのつもりなんだろうけど、こういうのって悲しい気持ちになる…。

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映画「青春群像」観ました

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Tag:イタリア フランス

青春群像
原題:I VITELLONI
製作:イタリア・フランス’53
監督:フェデリコ・フェリーニ
ジャンル:★青春/ドラマ

【あらすじ】アドリア海沿岸のとある町。美人コンテストで優勝したサンドラは、突然の不調で遊び人ファウストの子を身篭ったと確信した。彼の厳格な父親のおかげで、めでたくふたりは結婚。だが、間もなくファウストの浮気の虫が騒ぎ出す。それを心配そうに見守るサンドラの兄モラルドだったが…。

邦題どおりの内容で、話の中心にもなってるファウストはクズ野郎なんだけども、なんだか目が離せなかったし最後はホロリときました。
色々と印象に残るシーンもあって、とくに故郷を去るモラルドの目に浮かぶ、友人たちの眠るベッドが次々と過ぎ去っていく光景は良かったです。どうしようもないところもあるけど、やっぱり自分を形作ったものはすべてここにあるんだ…という感じで。
あとは、天使像を預けられた浮浪者?が、それを海岸に立ててにっこり微笑むシーンとか、モラルドが駅で働く少年と語らうとこ、レオポルドが老俳優にからかわれたり、労働者を馬鹿にして追いかけられるくだりなども印象に残ってます。赤ちゃんも可愛かったし。

それに、浮気症のファウストの心理が意外とわかりやすく描かれてて、浮気してしまう理由ってこういうことなのか~と納得できました(誰もが彼と同じ理由とは限らないし、納得できたからといって許せるわけじゃないけど)
とりあえず彼の場合は、結婚してから家庭のことでも仕事のことでも惨めで満たされない状態にあって、代わりに別の何かで満たそうとした時、彼にとって一番手っ取り早いのが浮気だったということなんでしょうね。女好きというだけじゃなく、女性に評価されることで満足できる、みたいな。
失敗を盗みや嘘で取り繕うとするのも、彼にとって他人の評価が大きく、評価してもらえるなら中身がともなってなくても構わないという事だと思うし、中身がともなってないから自信が持てず、他人の評価を気にしてしまうという負のスパイラルはわからないでもないです。
後半はしみじみ「こいつクズだなぁ」と思いつつ、彼を突き放せないモラルドの気持ちもわかる気がしました。

浮気癖はそう簡単には治りそうもないけど、「次は私がぶん殴る」と宣言したサンドラと「それでいいんだ」と嬉しそうに笑うファウストを見たら、そんな心配は必要ないようで(笑)
ふたりとも社交的だし、小さな民宿でも始めればいいんじゃないでしょうか。美人のお客に見惚れるファウストに、3倍くらい横に大きくなったサンドラが「何よそ見してるのよ!」バシーン!!みたいな未来を想像したら楽しかったです♪
ちなみに、原題は”雄牛、乳離れしない仔牛”のことで「のらくら青年」を表すリミニ(フェリーニの故郷)の方言なんだとか。

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映画「フローズン・タイム」観た

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Tag:イギリス

フローズン・タイム
原題:CASHBACK
製作:イギリス’06
監督:ショーン・エリス
ジャンル:★青春ロマンス/ファンタジー

【あらすじ】失恋の痛手から不眠症となった画家志望の青年ベン。おかげで毎日8時間の暇ができ、スーパーマーケットで夜間スタッフのバイトを始め”キャッシュバック”することに。やがて、ベンの不眠症が限界に達した時、彼は周囲の時間を止められるようになり…。

失恋のショックで不眠症に陥り、時間を止める力を手に入れた青年ベンの青春ロマンス。
画家志望の彼が時間を止めて何をするかというと、なんと美しい女性たちを脱がせて一心不乱にデッサンすることなんですね~。…これほどまでに時間操作能力を有意義に使っている作品があっただろうか!?
監督がファッション・フォトグラファーなのもあって、美しい女性の裸体がたくさん見られます。とくに、ベンが美に目覚めたきっかけであるグラマーなスウェーデン人のお姉さんはインパクト大。子役の少年は役得ですね(笑)
でも、好きな女性シャロンに対しては触れるのすら躊躇し、子供時代には好きな子とのファーストキスを逃してしまうような、すごく奥手でピュアな主人公なのでエロくなりません。
しかも、時間をとめる能力があるのにワクワクするような展開もないんですよ。せいぜい、おバカな同僚や上司をからかう程度で。…時間を止めたまま年老いて死んだら、時間の狭間で消えるんだろうか、なんてアンニュイな事を考えてるほど。
シャロンに惹かれ始めた自分に戸惑っていて、不器用に恋をするので精一杯なところが彼の持ち味だったと思います。

以下、ネタバレですが…
実は、この能力の事はぜんぶ彼の夢か妄想なのではないかと思わせるところもありました。
そもそも寂れた夜のスーパーマーケットに、あんなプロポーションの良い若い女性ばかり来るわけないし、不眠症で仕事中は時間が過ぎるのを淡々とやり過ごすだけの毎日じゃ、アレくらいの妄想をしてもおかしくありません。
途中、止まった時間の中で誰かが逃げていっても、追うでもなく調べるでもなく投げっぱなしで、手をボキボキっと鳴らすと時間が動き出すというのも適当(笑)
大量のデッサンだって、地道に絵の才能を磨いてきた彼なら記憶だけでも描けそうです。
そんな彼の危うさが「恋愛睡眠のすすめ」と被って、余計に惹かれたんだと思います。

雰囲気映画に近いものがあるかもしれませんが、映像が美しく(とくに雪の舞うラスト!)、ロマンティックでユーモア溢れる作品でした。
彼女のキスで呪縛(不眠症)から解放されるくだりや、彼の想いのすべてが込められた絵が転機になる展開が素敵♪
ちなみに原題はキャッシュバックで、彼が余った時間をバイトでお金に換えることを示してます。邦題の「フローズン・タイム」の方が、時間と彼の心の二つにかかっているようで、この作品の雰囲気をあらわしているかも。
でも、主人公の台詞に「フローズン・セカンド」という言葉があるので、どうせならそっちで良かった気がします。

映画「きっと、うまくいく」観ました

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Tag:インド

きっと、うまくいく
原題:3 IDIOTS
製作:インド’2009
監督:ラージクマール・ヒラニ
ジャンル:青春/コメディ/ドラマ

【あらすじ】超難関の名門工科大ICEに入学したファランとラージューは、そこで自由人ランチョーと出会う。3人はバカ騒ぎを繰り返しては鬼学長の怒りを買いながら、友情を深めていった。だが、ランチョーは卒業と共に姿を消し、その10年後、やっと行方の手がかりをみつけ…。

まとまった時間がとれなくて3回に分けて見ました。まさに娯楽映画という感じで歌と踊りが楽しかったです。
愛すべきバカ3人組が大失敗しながら成長していく青春映画としてもよくできてて、プレッシャーに押しつぶされそうなインドの若者たちに向けた人生讃歌としてもよかったです。
まあ、スピーチのいたずらなんかは笑える感覚がよくわからないし、色々とやりすぎ感、うまく行き過ぎ感はありましたが、お国柄や社会情勢の違いで、求められるものも変わってくるということしょう。インドの学生の自殺率の高さなどを考えると、とにかく笑って泣いて希望が持てるような作品が求められてるのかなぁと。
…これができなきゃダメ、ここで認められなければ価値がないなんてことはない、「きっとうまくいく」と唱えて周りを見回してみれば、別の道がみつかるかもしれない…むしろ自分で新しい道を作ってしまえ!と言っているかのようでした。
この邦題にもなっている「aal izz well(all is well)」という曲が素晴らしくて、指笛を鳴らしながら楽しそうに歌って踊るシーンを見たら、もう細かいことは許せてしまうんですよね。
インドはこの激しい競争社会を勝ち抜いた人々によって急成長をとげているんだろうけど、歪みがあると次の世代にさらに大きくなって現れるものだと思うから、こういう作品も必要かも。というか、この作品が世界中でヒットしてるってことは、それだけ閉塞感を感じてる人が多いってことだろうか…?
他に印象に残ったところと言えば、ファルハーンと父親の和解のくだりと、パンゴン湖と空の青の美しさ。あとは、見事な伏線回収と44歳で若々しい表情をするアーミル・カーンの演技ですね。
ちなみに、チャトゥル(catur)はサンスクリットで「4」という意味だそうです(4バカだった! 笑)

映画「リトル・ランナー(2004)」観ました

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Tag:カナダ

リトル・ランナー
原題:SAINT RALPH
製作:カナダ’04
監督:マイケル・マッゴーワン
ジャンル:★青春/ドラマ/スポーツ

【あらすじ】1953年カナダ。ハミルトンのカトリック学校に通う14歳の少年ラルフは、校長にも目をつけられる問題児だった。だがある日、入院中の母親が昏睡状態に陥ってしまう。奇跡について調べ始めたラルフは、クロスカントリー部コーチのヒバート神父にボストンマラソンの事を聞き…。

<ネタバレあり>
初見の時、番組表のあらすじで「お涙頂戴もの」かと思ったんだけど、評判が意外と良いので警戒しながらも見ることにしたんですよね。
そうしたら、主人公ラルフがまさに性に目覚めた思春期の男の子そのもので、リビドーに正直というか、ところかまわずというか(笑)
将来プレイボーイ確実な言動も14歳なら可愛いものだし、クレア(意外にも一番の面白キャラ 笑)に一目惚れするシーンは青春って感じでニヤニヤしちゃいました。
病気のお母さんとのやり取りも心温まり、突拍子もない事件で騒がせているものの、普通にお母さんが大好きな心優しい少年なのだと伝わってきます。どうすれば女性が喜ぶか知っているのも、お母さんを喜ばせようと頑張ってきたから自然に身についたのかも。

で、いよいよ昏睡状態になるシーンで、ふと「これは母親が自分の意思で眠りについたんだ!」と思えたんです。死期が間近に迫り、別れを受け入れる準備がまったくできていない息子のため猶予期間を作ってあげたんだなぁと。
なので、それ以降は目覚めるかどうかは問題じゃなくなって、結末を知った今でも初見と変わらない感覚で、ほぼ同じように感動できました。
なんたって、一番の感動は彼が起こした真の奇跡…友達もクラスメイトも看護婦さんも先生も町の人も、あの校長ですら心を1つにして、ラルフと一緒に勝利(奇跡)を信じたこと。「一人は嫌だから」と必死に奇跡を追い求めていた彼が、自分自身の力で起こした奇跡です。
少し前まで彼は呆れられたりバカにされたりしていたのに、今ではもう誰もが彼のことを認め、彼の新しい夢を応援しています。
オリンピックで金メダルを取りたいと明るい表情で言ってのける姿に、もう準備は出来たのだとわかり涙が溢れてきました。
正直、最後のシーンは私的に余計だったものの(母親の顔を映して微笑んで見えるくらいで十分)、それまでにもらった感動は本物なので大事にしたいです。

キリスト教寄りなのでとっつきにくいかもしれませんが、わからなくても笑えるし(「目の粗さは?」が最高)、スポーツもの青春ものとしても十分楽しめると思います。神様がサンタクロースの恰好というのも良くて(クリスマスのエピソードが切ない!)、エピソードの合間に入る「~の守護者」のステンドグラスも素敵。最後のステンドグラスが原題の「聖人ラルフ」に繋がります。
むしろニーチェにまつわる台詞の方がわからなくて、勉強不足を反省しました。わりと重要な感じだったので…。

再見してよかったのが、あの怖い校長先生について改めて考えられた事ですね。初見では後半どうしてそこまでと思うところもあったけど、きっと彼も少年時代から苦労していて、世間の残酷さや厳しさを痛感してきたんでしょう。いつでも誰かが助けてくれるわけじゃないから、厳しい境遇に陥った時に自分の力で立ち上がれるように”相手のためを想って”厳しく接する。
その厳しさのなかに多少の”妬み”が隠れていたとしても、本人は気付いていないんだろうなぁと思いました(少なくとも今までは)。
彼のような厳しさは確かに必要だと思うので、これからも厳しく、けど少しは融通も利くようになっていってほしいです。

監督は奨学生としてノースカロライナ大学に進学し、クロスカントリー選手として活躍。1985年のデトロイト・フリー・プレス・マラソンで優勝したランナーだそうです(英語の記事を参考にしたので間違ってたらすみません)。
どうりで練習シーンの描写が丁寧だし、ボストンマラソンのシーンも結果を知ってるのに目が離せなかったはずです。マラソン経験者なら、より楽しめるかも。

今回は、皆さんと一緒にブログDEロードショーでこの作品を観られて嬉しかったです♪
ご参加下さったみなさん、ありがとうございました!

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一緒に「リトル・ランナー」を観ませんか?

映画「リトル・フォレスト 四季」観た

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Tag:日本 にゃんこ

リトル・フォレスト 夏
製作:日本’2013
監督:森淳一
原作:五十嵐大介
ジャンル:青春/ドラマ

【あらすじ】自分の居所をみつけられず、都会から東北の寒村”小森”に帰ってきたいち子。スーパーやコンビニもない村での生活は自給自足に近く、食べるものは自分で育てたり採ってくるしかない。四季に触れながら、いち子は自分と向き合っていく。

Gyaoで鑑賞。スローライフを描いたウンチク漫画の映画化らしくほとんど主人公のモノローグで進行。よく映画化したなぁと思うものの、東北の夏の風景が美しく私的には懐かしいし、橋本愛が生地をこねたり、汗だくで農作業したり、おいしそうに自分の作ったものを食べる様子は健康的エロスがあって見てて楽しいです。
モノローグもウンチクばかり言ってるわけではなく、彼女の個性的な母親とのやり取りなども語られ、ユーモアがあってクスリと笑わせてくれました。
たまに入るファンタジックな表現も面白く、湿度の高さや雑草のしぶとさをCGでユニークに表現してます。
あと、料理とかは言葉で説明されるより目で見た方がわかりやすいから普通に参考になるし、私の嫌いな分割画面も効果的に使っていて見やすかったです。
ただ、普段の会話の声が小さすぎて聞き取れなかった。これも漫画の背景や遠景に描かれるようなシーンを再現してるのかな?
主人公が毎日農作業してるにしてはキレイすぎる気もしたけど、「ニューシネマ~」で若干落ち込み気味だった私には癒しの56分(劇場では2話同時公開)間でした。

<追記:7/31に「秋」を鑑賞>
秋編ではCGがなく、代わりに分割画面がちらほら。失踪したという母親のように野菜炒めがつくれなくて、ある日ふと筋をとっていたんだと発見して、かつての母とシンクロする演出はなかなか良かったです。
淡々とした流れなので、ここと手紙の下りは良いアクセントになってました。
この作品はやっぱり現実とはまるで違う(あれだけの仕事を若い女の子ひとりでやってるにしては小奇麗で余裕すぎる)理想のなかの田舎暮らしなんだけども、日本の四季が美しいし、家庭菜園や料理が好きな人なら「お!」と思うような知識も得られるかも。
ただし、秋編は鴨をさばくシーンがあるので、そういうのが苦手なら観ない方がいいと思います。
あと、にゃんこを飼ってるのに前回書き忘れるくらいちょろっとしか登場しないのが寂しい。

<追記:9/27に「冬」を鑑賞>
春夏秋と同じ調子なので安心して観られます。でも、どうもあの男は浮いてる気がする。チラッとしか出てこないクセに説教臭いセリフを言う役で、いち子の親友が言ってた「あんたはそんなこと言えるほど経験積んだの?」はこいつにも言ってほしい。鑑賞者はいち子が頑張ってるシーンしか見てないんだから、彼にセリフで言わせるんじゃなく本人が気付く展開の方がいいと思う。彼がいなければ、かなり私好みの作品だったのになぁ。

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映画「クレイジー/ビューティフル」観た

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クレイジー/ビューティフル
原題:CRAZY/BEAUTIFUL
製作:アメリカ’01
監督:ジョン・ストックウェル
ジャンル:ロマンス/青春

【あらすじ】問題児でクレイジーなお嬢様ニコールは、奉仕活動のごみ拾いでカルロスという青年と出会う。ヒスパニック系の貧しい家に生まれ育った彼は夢に向かって頑張る優等生で、正反対ながら二人は強く惹かれあっていく。だが、周囲の大人たちはそれに反対し…。

人種差、階級差もさらっと描いたボーイミーツガール。
ストーリーだけみたら平凡ですぐに忘れそうな内容なんですが、主演のキルスティン・ダンストが足りない分をすべて補ってくれました。彼女の「本気で愛してるの」には思わず胸を締め付けられます。
終わり方もあっさりだけども、彼女の輝きだけは印象に残りそう。
ヒロインと親友の仲むつまじい様子も良くて、挨拶で「ちゅ」とか、ベンチで膝枕とか可愛すぎる。
登場シーンこそ少ないものの、ニコールの痛みを理解している数少ない親友なんだというのが伝わってきました。
にしても、最近のアメリカ映画って若者も大人も「デートでうっかり大事な用事をすっぽかし、そのまま連絡をせずに後で苦しい言い訳」っていうパターンが多いのは何故?
普通に連絡すればいいのに…。

映画「スタンド・バイ・ミー」観ました

スタンド・バイ・ミー
ひとり1時間半で背景はその合計くらいかかった…。
原題:STAND BY ME
製作:アメリカ’86
監督:ロブ・ライナー
原作:スティーヴン・キング
ジャンル:★青春/ドラマ

【あらすじ】1950年代後半、オレゴン州の小さな町キャッスルロック。兄を亡くしたばかりのゴーディと、リーダー格のクリス、喧嘩っ早いテディ、ノロマなバーンの4人は、性格はまったく違うものの仲がよく、いつも一緒にいた。ある日、汽車の事故で死んだ少年の遺体が森にあると聞き、それを見つけて勲章を貰おうと冒険に出るが…。

ファミリー企画2作品目は、この名作です。青春映画だけど、意外と家族でも観れるよね?
たぶん、小学六年生の時に学校で観たきりだったので、懐かしさに最初っからウルウルしながら観てしまいました。あの音楽が流れただけで泣きそうです。
そうか~、今更気付いたけど彼らと同じ年齢の時に観たのか(おそっ!)
犬から逃げ回ったり、線路で全力疾走したり、体中にヒルが張り付いたり、妙にドキドキする冒険も懐かしくて自分の思い出のように観られました。
わたしも小さい頃は町中を三輪車でかっ飛ばして、入っちゃいけないところはフェンス乗り越えてでも入ったし、ひと気のない工場跡?みたいなところでも遊んだし、動物やら虫やら捕まえたり、男の子とつかみ合いのケンカをしたり、泥まみれ血まみれで遊んだものです。(前歯を何本も折ったことも)
すっかり忘れていた三人の悲しいエピソードもやるせなくて…とくにクリスとゴーディが不安な気持ちを打ち明けるエピソードは涙なしには観られません。
そんな中、お小遣いをどこに埋めたかわからないというバーンがいい味出してましたね~。あんなに性格が違う彼らが一緒にいられるのも、あの”のほほん”としたバーンがいたからかも。
あと、クリスの兄エースも見ていて胸がえぐられるものがあるというか…。クリスも一歩間違えばこうなってたかもしれないし(むしろエースの惨めさを見てこうはなりたくないと思ったのかも?)、エースの言動があまりにも痛々しくて、自分ではそれがわからないんだなぁと思ったり。
そして、この痛みを含みつつも輝かしい思い出の後のあのラストですよ…。切なさが染みる名作です!

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映画「グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち」観ました

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グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち
原題:GOOD WILL HUNTING
製作:アメリカ’97
監督:ガス・ヴァン・サント
ジャンル:★青春/ドラマ

【あらすじ】ボストンに住む青年ウィルは、幼い頃から天才ゆえに周囲から孤立していた。だが、彼の才能に気付いた数学教授のランボーは、ウィルに精神分析医のショーンを紹介する。辛抱強く接するショーンにウィルはしだいに心を開き…。

ところどころ何気ない普段の会話(デート時とか?)がしっくりこなかったんですが、前よりも深い感動を味わうことができて、再見できて本当によかったです。
ショーン役のロビン・ウィリアムズと、ウィル役のマット・デイモンの演技が素晴らしいですね。繊細な表情、仕草が言葉より雄弁に語ってます。ただでさえ心に響くセリフが多いのに、彼らの名演も相まって感情移入せずにはいられません。
絵から精神分析をしてショーンを傷つけ、自分がインテリ軟派男の”ひけらかし”と同じ事をしていたと気付かされる公園のくだりや、「君は何も悪くない」と何度も何度も繰り返し、やっとウィルが正直な感情を吐き出すくだりは、胸に迫りました。
でも、今回もっとも印象に残ったのは、親友の友情がひしひしと伝わってくる終盤。
一緒にバカばっかりやってた親友が、ふと「20年後もここにいたら許さない」と本音をぶつけ、「一番のスリルは、お前の家の玄関に行く10秒前…」と告げるシーンは、ここを観るために再見したんだ!としみじみ思いました。
それがラストに繋がり、晴れ晴れとした表情でウィルの家を去るシーンは爽やかな感動が。ささっと仲間のひとりが助手席に移るところも良かったです。
まっすぐな道を車で走るEDに、迷いが晴れたウィルの気持ちが表れているようでした。

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映画「マイ・ガール」観ました

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マイ・ガール
原題:MY GIRL
製作:アメリカ’91
監督:ハワード・ジーフ
ジャンル:★青春ドラマ/ロマンス/ファミリー

【あらすじ】1972年ペンシルヴェニア。11才の少女ベーダは、母を亡くしてから父親が葬儀屋の仕事ばかりで、自分に構ってくれないのを気にしていた。そんなある日、美容師シェリーが雇われ、父親と急接近。幼なじみのトーマスと父の恋の邪魔をするベーダだったが…。

若干トラウマになっていた作品。絶対泣くと思って、なかなか再見できませんでした。
ベーダが可愛いですね~。葬儀屋の娘でも遺体のある地下室は怖いし、親友のトーマスの前では素直になれないし、先生に密かに恋してて、父親に恋人ができたら気が気じゃない。年相応なんだけど、ちょっぴり大人びたところもある少女を上手に演じてました。
また、家出や病気アピールなど、母親の事があって何度も父親の気を引こうとするベーダが切ない…。それと向き合おうとしない父親にはやきもきです。シェリー、はやく言ってやってよ!

そして後半、悲しい別れが近づいていると思うと、もうトーマスとのやりとり全てにうるうる…。トーマスの事を父親から聞かされた時のベーダの表情の変化や、めがねがないと何も見えないと取り乱すシーンは、涙なしには観られません。
彼女がそれを乗り越える時、トーマスとの思い出や、詩の授業で習った「心で感じる」ということ、心のままに詩を書き共有することなど、今まで得たものをちゃんと覚えていて、それによって前に歩き出すところも感動的でした。
予想通り泣きまくってしまいましたが、決してただの泣ける映画ではなく、ベーダの心の成長や家族、親友との絆を描いた名作だったと思います。
…彼女の手に戻ったトゥルーリングは今何色かな?

映画「ロッキー・ザ・ファイナル」観ました

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ロッキー・ザ・ファイナル
原題:ROCKY BALBOA
製作:アメリカ’06
監督:シルヴェスター・スタローン
ジャンル:★ドラマ/スポーツ

【あらすじ】引退し、地元フィラデルフィアで小さなイタリアンレストランを経営していたロッキー。エイドリアンは既に他界し、息子のロバートともぎくしゃくしていた彼は、再びボクシングを始めようと思い立ち……。

これはロッキーシリーズ(1、2だけでも)を観て、1年くらい間を空けてから観るべきかも。再見なのにタイミングが違うだけで印象がまるで違いました(前はちょっと辛気臭く感じた)。
まず、ロッキーの思い出の場所巡りに付き合うポーリーが泣かせます。ずっと嫌がってて、ロッキーが思い出に浸る間も与えず先を急がせ、ついには「過去に生きるな!」と怒りを爆発。その後の「お前はあいつに優しかった。でも俺は…」でうるうる来てしまいました。自分が良い兄ではなかったと後悔しているんだね…。何気に彼の描く絵がパッションほとばしる感じで、ポーリーの中でも何かくすぶってるのかも?
また、ロッキーが今でもエイドリアンを愛していて、マリー親子への親切が恋愛にいかなかったのもよかったです。まあ、マリーの息子と自分の息子と、ちょっと散漫になっていた気もするけど。
お約束のお説教シーンは安心感あったし、トレーニングに尻尾ふりふりしながら付き合うわんこも可愛かったです。
そして、ラストの試合は胸アツ。これぞロッキーって感じ!
みんなの歓声の中に、エイドリアンの「勝って、ロッキー!」という声も聞こえるような気がした。チャンピオンが勝って、ロッキーの中の猛獣は消えて、みんな感動して、爽やか~。
完結編にふさわしい作品だったと思います。

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映画「若草物語(1949)」観た

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若草物語(1949)
原題:LITTLE WOMEN
製作:アメリカ’49
監督:マーヴィン・ルロイ
原作:ルイザ・メイ・オルコット
ジャンル:★ドラマ

【あらすじ】ニューハンプシャーの静かな町コンコード。父が南北戦争に出征したマーチ家では、メグ、ジョー、エミー、ベスの4人姉妹が、母と共に仲慎ましく支え合いながら暮らしていた。そんなある日、お隣のローレンス家に孫のローリーがやってきて…。

15分くらいカットされてるTV吹替え版を観ましたが、これも良かった~。前回観た94年版といいとこどりで脳内補完できました。
まず冒頭のクリスマスのエピソードがステキ。
叔母にお小遣いを貰い「これで欲しかった物が買える!」と歌を歌いながら店に行き、歌を歌いながら帰ってくる。お母さんがツリーの下を見ると娘たちからのプレゼントが…。驚く姿をこっそり覗いて、満足してベッドに戻る様子が微笑ましい。
前半はジョー役の人が老けすぎだろと思ったものの(見た目と態度のギャップで時々イラッとしてしまった 笑)、NYへ旅立ってからはしっくりきて、後で当時32歳と聞いてビックリしました。若い!
あと、このジョーは本気でローリーとは結婚しても上手くいかないと思っている感じが好きです。きっぱりしていて。
エミーも何故か三女になっていて、前半からケバ過ぎ。さすがに前半は別の役者を使ってほしかったです。ケーキへの執着とか面白かったのに…。
でも、ベスは可愛かったですね~。ジョーとの絆を描くにはエミーを挟んでというのがやや無理があるけども、おじいさんとピアノのエピソードでウルウルきてしまいました。引っ込み思案な彼女が喜びで呆然としつつもおじいさんに感謝の気持ちを伝えに行くくだりが一番好きです。
94年版では、おじいさんはあまり印象に残ってなかったんだけど(でてた?)、この作品ではピアノををたまに弾きにきてほしいと頼む時の優しさが素晴らしくて、彼が出ているシーンではもれなく温かい気持ちになりました。
古きよきアメリカを感じさせてくれて、美しいテクニカラーの映像とドレスに舞台セットも楽しめます。こうなったらキャサリン・ヘプバーン版のも観たいなぁ!

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映画「クール・ランニング」観ました

 | 青春  Comment(4) 
Tag:ジョン・タートルトーブ

クール・ランニング
原題:COOL RUNNINGS
製作:アメリカ’93
監督:ジョン・タートルトーブ
ジャンル:★コメディ/スポーツ/青春

【あらすじ】選考会で転倒の巻き添えを食い、夏季オリンピック出場の夢を絶たれたデリース。だが、冬季五輪のボブスレー競技で金メダルを取った人物が近くに住んでいると知り、幼なじみのお調子者サンカや、や転倒事故で同じく夢破れたユルやジュニアと共に、ジャマイカ初のボブスレーチームを結成し…。

久しぶりに再見したけど、いいね~。
ジャマイカの明るい雰囲気と音楽からはじまって、コミカルな調子ながら丁寧に、オリンピックへの情熱や、主人公たちの友情、彼らが自信を得ていく(取り戻す)様子が描かれます。
まず主人公とサンカの友情がいいんですよ。村の子供たちと一緒に遊んだり、雪を見た事もないのに無謀な挑戦に乗ってくれたり、一緒に監督を説得したり(トイレにまで押しかける!)
寒さの訓練で、アイスクリーム用冷蔵庫に入ってドレッドヘアがボキッと折れるシーンが最高です(笑)
また、同じく選考会で落ちたユルと、その原因を作ったお坊ちゃまジュニアも良かった~。犬猿の仲だった彼らが、信頼できる一番の親友になっていく過程には何度も目頭が熱くなりました。
とくに、ユルに宮殿の写真を返して優しく話しかけるところ!
尊敬する父親のように自分で道を切り拓くため、その父に背いてまで夢に向かって頑張っている彼は、誰よりもその気持ちがわかるんですよね…。
監督との練習風景や信頼関係も見ごたえありました。
そして、ついにやってきたオリンピック!!
ジャマイカの人たちの熱い声援や、だんだんと彼らの熱に飲み込まれていく会場。クール・ランニング=穏やかなる旅路という名のソリと共にゴールを目指すラストに、思わず彼らと一緒になって応援してしまいました。
後味爽やかな秀作です。

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映画「ロック・ユー!」観ました

 | 青春  Comment(8) 

ロック・ユー!
原題:A KNIGHT'S TALE
製作:アメリカ’01
監督:ブライアン・ヘルゲランド
ジャンル:★青春/アクション/歴史劇

【あらすじ】14世紀のヨーロッパ。騎士エクスター卿の従者ウィリアムは、卿が亡くなったのをきっかけに、ジュースティング(馬上槍試合)に出場する。みごと優勝した彼は、そのまま身分を偽りジュースティングで名声を手に入れようと考え…。

久しぶりに再見。
みんな楽しそうですよね~。最初っからロックで、見物客(上流階級の人も)がノリノリでリズムとってます。撮影中、怪我の可能性のある試合のシーン以外は、とっても楽しんで演じてたんじゃないでしょうか?
身分を偽れば死刑という時代背景にも関わらず、音楽や登場人物たちの人柄や温かさが、楽観的な空気を作り出してて観やすいです。
お気に入りは、ギャンブル依存な文筆家。主人公に二回も救われて、恩返しに貴族証明書の偽造したり、ヒロインの口説き文句を考えたり手紙を代筆したり、試合前の口上で場を盛り上げたり時間を稼いだり、とにかく大活躍でした。
ふたりの従者仲間もいいですね。なんだかんだ言って、彼の夢に最後まで付き合ってくれて、逃げてもいい時だって側にいて支えてくれます。
パーティーに着ていく服がないのに、ぱぱっと素敵なお召し物を作ってくれるおじさんが頼れる~!
鍛冶屋のお姉さんも好きです。負けず嫌いでなんとなく仲間になって。毎回、彼女の登場シーンで「こっちが本当のヒロインか!」と思っちゃいます(笑)
ヒロインの側には美人の侍女もいるし、実はヒロインってあんまり目立ってないかも?
主人公のお父さんと、回想シーンに出てくるご主人様もいい人で、彼の成功の半分は彼らのおかげかも。
主人公は出会いに恵まれていて、それを自覚して大事にしているところが好感持てます。
ちなみに、原題の意味は”ある騎士の物語”。邦題の方が勢いがあって印象的だし、この作風をうまく表現している気がします。
ノリノリの音楽で、何度でもさらっと楽しく観られる青春映画でした。

映画「若草物語(1994)」観た

 | 青春  Comment(2) 

若草物語(1994)
原題:LITTLE WOMEN
製作:アメリカ’94
監督:ジリアン・アームストロング
原作:ルイザ・メイ・オルコット
ジャンル:ドラマ

【あらすじ】南北戦争に揺れるアメリカ。出征した父の帰りを待つ若き4姉妹は、聡明で進歩的な母の下、健やかに成長していた。次女のジョーは小説家という夢を胸に抱きながら、淡い恋や挫折を経験してゆく。やがて戦争は終わり、4姉妹はそれぞれの道を歩き始め…。

かなり駆け足だったけど、「若草物語」は世界名作劇場でしか知らず、それも忘れかけていたのが観始めたらするすると思い出して、妙にジーンときてしまいました。
キャスティングもなかなかで、ウィノナのジョーやキルステンのエミーは、私が持っていたイメージ通り!
四姉妹とにゃんこで演劇してる様子が微笑ましかったです。エミーが悪役で、にゃんこが伯爵夫人役(笑)
ノリノリで演じてる四姉妹を見てたら、ローリーでなくても仲間に入れてもらいたいと思うはず。彼女たちだけの秘密の場所という特別感漂う雰囲気に惹かれるものがありました。
アニメではなかった気がする父親が帰った後のお話が観られたのも良かったです。中でもベスとのエピソードはそんなに病弱だったのかと驚きつつも(もう少し細い子の方がよかったかな)、ジョーが大好きでいつもジョーを見守ってる姿にキュンとさせられました。ベスが亡くなった時にそっと窓を開けるジョーとか、一人で辛い時にベスの宝箱(?)を見つけて胸がいっぱいになるシーンが印象的。
あと、スーザン・サランドン演じるお母さんも素敵です。自分たちの生活だけでも結構大変なのに、困っている人がいればできる事をし、姉妹たちの事もいつも優しく見守っていて悩みがあればすぐ相談に乗ってくれる、頼れるお母さんという感じ。
お父さんももう少しくらい出番があってもよかったのに…(笑)
何回も映画化されてるみたいなので、機会があったら別のも見てみたいです。

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映画「キューティ・ブロンド」観ました

 | 青春  Comment(2) 

キューティ・ブロンド
原題:LEGALLY BLONDE
製作:アメリカ’01
監督:ロバート・ルケティック
原作:アマンダ・ブラウン
ジャンル:★コメディ/ロマンス

大学でファッション販促を専攻し、成績優秀でみんなの人気者だったエル・ウッズ。政治家志望の恋人ワーナーからのプロポーズを待ち望んでいた彼女だったが、議員の妻にブロンドはふさわしくないと振られてしまう。彼女はワーナーに認めてもらうため、超一流ロー・スクールに合格するが…。

好きな作品だったので久しぶりに再見。
やっぱりいいね~。テンポがよくてサクサク先に進んでいくんだけど、中身もちゃんとあるというか、エル・ウッドというキャラクターの”一瞬一瞬を大事にする生き方”が、そのまま作品に反映されてる感じでした。
この子がホント素敵で、毎日を丁寧に過ごしているのが、小さなエピソードの積み重ねで伝わってくるんですよ。パーティや試験勉強で全力なのはもちろんの事、ネイルサロンでの会話やたまたま知り合った人との会話、高いところの本を取ってもらったというちょっとした出来事なんかも、絶対にないがしろにしたりしないんです。
たとえ相手が酷いことをしてきても、仕返しなんて考えないところが爽やか。相手が心を入れ替えれば過去は水に流して受け入れるし、そうでない人たちの事なんて自分磨きで追い越してしまえば気にならなくなってしまう!
裏切られても、今の彼女があるのは彼らのおかげでもある事を、しっかりわかってるんですよね。
ラストの首席スピーチは、まさにこれまでに描かれてきた彼女だからこそ出てきた言葉だと思います。彼女がみんなの第一印象を覆したように、この作品も観終わって第一印象との違いに驚くかも。
楽しくて元気付けられて、爽やかな感動を味わえる作品です。

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映画「白い嵐」観ました

 | 青春  Comment(4) 
Tag:リドリー・スコット

白い嵐
生まれて初めて乳首を描きました(笑)
原題:WHITE SQUALL
製作:アメリカ’96
監督:リドリー・スコット
ジャンル:★青春/アドベンチャー

【あらすじ】1960年。親の反対を押し切って海洋学校の訓練航海に参加した17歳のチャック。彼は11人の少年たちや船長らと帆船アルバトロス号に乗り込み、大海原へと出帆する。厳しい訓練やトラブルを経て、彼らの間にはいつしか強い仲間意識が生まれるが、いざ帰還という時に最大の危機が訪れ…。

航海の描写の素晴らしさと、青春ドラマにやられました。
海と空と船がホント輝いているんですよ。移り変わる空や波の様子の中で、帆を張ったり舵をとったり掃除をしたり、航海してるって感じが伝わってきて、それだけで船好きは楽しめます。
後半の見所の一つである白い嵐の描写も大迫力で驚きました。CGなしでどうやって撮ったんだという、本気で俳優さんたちが心配になってしまう荒々しい波が恐ろしい…。怪我人とか出なかったんでしょうか?
また、青春ドラマも見ごたえありましたね~。若干誰が誰だかわからなくなる時もあったけど、親のケンカから逃れるために木に登っていた兄弟の話とか、勉強ができない仲間を助けるくだりとか、女学生との交流にはしゃぐ様子とか、船長とのいざこざとか、航海中に起きた様々な出来事を経て成長していくのがしっかり描かれていて、自然と感情移入できました。…イルカのくだりは『ギャーーーー!』って感じだったけど。でもまあ、彼も一生忘れられずに悔やみ続けると思うよ。
最後の法廷シーンでは、チャックの言葉が胸に響きました。冒頭とは一味違う強いまなざしが印象的で、あのフランクがベルを鳴らすのも良かったです。
深い余韻を残す王道青春映画でした。
ちなみに、原題はホワイトストームで、当時はまだ解明されていなかった気象現象のこと。現在ではダウンバーストと呼ばれているそうです。

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映画「ダンス・レボリューション」観た

 | 青春  Comment(0) 

ダンス・レボリューション
製作:アメリカ’03
原題:HONEY
監督:ビリー・ウッドラフ
ジャンル:★青春ドラマ/スポーツ

市民センターで子供たちにダンスを教えながら、プロのダンサーを夢見るハニー。ある日、彼女は有名な監督の目に留まり、音楽ビデオに出演。その上、振り付け師に昇格も決まる。だが、不良とつるむ少年ベニーを放っておけず…。

プロダンサーを夢見る主人公ハニーのサクセスストーリーなんですが、NYのスラム街の子供たちをダンスで更生させる系でもあります。ハニーと子供たちとの年齢差も少なく、自分の将来も手探り状態なので、子供たちを救うにはどうしたらいいか、一から順に考えていてわかりやすい。
ライトなノリ&王道直球ストーリーで、若い子でも気楽に見られます。
ダンスの事はよくわからないけど、ジェシカ・アルバが全部自分で踊ってるというのは凄いですね~。結構激しいダンスもあったから、一生懸命練習したと思います。もちろん、子供たちのダンスもカッコイイ!
また、バスケをする様子やゴムとびを見て、ダンスの振り付けを思いつくシーンが面白い。ああやってダンスが作られているのかと、興味深く見られました。
軽めと言っても、子供たちとの交流は優しい目線でしっかり描かれているし、自身はボランティアをしつつ娘には羽ばたいてほしいと願う母親の心情や、将来を悩むハニーの心情、友情や恋も描かれて、なかなか見ごたえありました。
ジェシカ・アルバのファンなら必見です。

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映画「青いパパイヤの香り」観た

 | 青春  Comment(2) 
Tag:フランス ベトナム

青いパパイヤの香り
製作:フランス・ベトナム’93
原題:L'ODEUR DE LA PAPAYE VERTE
監督:トラン・アン・ユン
ジャンル:★青春/ドラマ

【あらすじ】サイゴンのある資産家の家に奉公人としてきた10歳の少女ムイ。そこには優しい女主人と根無し草の旦那、3人の息子たちに、孫娘を失ってから祈り続けるお婆さんがいた。ムイは先輩女中に教えられ、一家の雑事を懸命にこなしていく。

少女時代のムイが超絶可愛いですね~。エキゾチックな魅力あふれる箱庭的空間で、彼女が成長していく様子をまったり観察するような気持ちになってしまいました。彼女が庭の生き物や自然の変化を眺めて微笑んでいたみたいに。
虫といえば、奉公先の坊ちゃん(兄)が、アリに蝋を垂らしたり残酷な事をしていて、「泥の河」を思い出しました。どちらも父親の不在が原因みたいで、お兄ちゃんとしては立派なんだけど不安定な一面も。
その弟くんは、ムイにいじわるばかり。気になってちょっかいかけてるのかと思っていたら、どうやら母親を取られると思った様子。母親の気持ちを敏感に読み取っていたんですね。

どことなく悲哀ただよう中、言葉ではなく映像で語ってくれます。とくに女主人とのエピソードは、深い愛情と寂しさ、優しさと温もりが画面からあふれ出てくるようでした。お婆さんとストーカーお爺さんも、ここまでくると泣ける。
ただ、大人になったムイは見たくなかったです、あの女優さんが少女時代のムイと結びつきません。それに雇い主と結ばれるとか、婚約者から(故意ではなく)奪う展開もちょっと…。作風のせいだろうけど、婚約者の振り方も最悪でした。ひたすら無視するなんて!
狙っての事かもしれませんが、ムイがこの男と幸せになれるとはとても思えず(戦争の事もあるし)、あの女主人のように薄幸な人生を送るんだろうなと暗い気持ちで観終えました。
でも、子供時代だけなら何度でも観たい、静かで美しい作品です。

映画「上を向いて歩こう」観た

 | 青春  Comment(7) 
Tag:日本

上を向いて歩こう
製作:日本’62
監督:舛田利雄
ジャンル:青春ドラマ

【あらすじ】少年鑑別所から脱走した九と良二は、オート三輪で運送業を営む永井に匿われる。九は彼のもとで真面目に働き始めるが、良二は永井が少年保護司だと知って逃げ出してしまう。ドラマーになるため、かつてドラムを教えてくれた牧のもとへ行くが…。

ヒット曲に便乗した映画ということで期待せずに観たんだけど、意外と面白かったです。
一致団結しての大脱走の後に、心をいれかえて真面目に働こうとする九ちゃんと、ドラマーを目指してチンピラに成り下がっていく良二らを初め、いろんな人がすれ違ったり争ったりするのを描いていました。
真面目にやろうとする九ちゃんも、夢を目指す良二も、賭場を仕切りながら大学に通う健も、それぞれ孤独を抱えて辛い思いをしながら前に進もうとするのが、ベタながら良いんですよね。吉永小百合も可愛かったし。
この時代のこういう界隈で生きている人々はこんな感じだったのかなぁと思わせるリアリティもあって、最後までしっかり見せてくれました。
まあ、途中で「クララが立った!」みたいなエピソードがあったり、ラストはみんなで「上を向いて歩こう(幻の四番)」を歌いながら歩くシーンで終わったりするんだけど。そんな爽やか青春映画のノリも、お正月に観る分には丁度良かったです。

映画「ビッグ・ウェンズデー」再見

 | 青春  Comment(6) 

ビッグ・ウェンズデー
製作:アメリカ’78
原題:BIG WEDNESDAY
監督:ジョン・ミリアス
ジャンル:青春/スポーツ/ドラマ

【あらすじ】1960年代初め、カルフォルニアの海辺の町にはマット、ジャック、リロイを中心とする若者たちが、サーフィンを通じてグループを作っていた。彼らの夢は水曜日に来るという世界最大の波“ビッグ・ウェンズデー”に挑戦することだったが…。

以前、ブログDEロードショーで取り上げた作品で、他に観るものもなかったので再見してみました。このシーンと波乗りのシーンのどちらかを描こうか迷ったんだよなぁと、再見ついでにこのシーンも描いて載せようと思ったら…あれ「ビッグ・ウェンズデー」の記事がない!
そういえば、疲れてて感想書いてなかったんでした…。
ということで簡単に感想です。基本的に感じたことは変わらなかったような気がするものの、二回目ということで3人の見分けもそれなりにつくようになり、以前より入り込みやすかったです。まあ、あのパーティの大惨事にはやっぱり引いてしまったんだけど(笑)
ベアーがマックとジャックを仲直りさせるシーンはホロリとしたし、徴兵を逃れようとするくだりは「アリスのレストラン」を思い出しました。そして、戦地からジャックから帰ってきてからはしんみり…。
ビッグ・ウェンズデー・波乗り
(以前、miriさんのために描いたイラストです)
でも、やはりこの作品で一番心に残るのは、”ビッグ・ウェンズデー”への挑戦ですよね!
70年代の作品なのに大迫力だし、何度観ても素晴らしくてため息が漏れるほど。
簡単に別れをすまして去っていくラストが、なんともいえない余韻を残します。

映画「赤毛のアン」4作観ました

 | 青春  Comment(6) 
Tag:カナダ 西ドイツ

赤毛のアン
製作:カナダ・アメリカ・西ドイツ’86
原題:ANNE OF GREEN GABLES
監督:ケヴィン・サリヴァン
原作:ルーシー・モード・モンゴメリー
ジャンル:★青春/ファミリー/文芸

【あらすじ】カナダのプリンス・エドワード島に住む、マシュウとマリラの独身の老兄妹。孤児院から男の子を引き取るが、手違いで赤毛の少女アンがやってきた。空想が好きでおしゃべりな少女に手を焼くが、やがてかけがえのない存在となっていき…。

ちらほら観た事はあった「赤毛のアン」を、初めてちゃんと観ました。まあ、元はドラマだったみたいで、ところどころすっ飛ばしたなぁと思うところはあるものの、とても面白くて録画してあったのを一気に鑑賞。原作も読んだ事がなかったから、大筋すらほとんど知らなかったんですよね。老夫婦に引き取られたのかと思ってたら兄妹だったし!
アンの性格は、いろいろなところで聞いていたので、なるほど確かに身近にいたらめんどくさそうな子だなぁと思いました(笑)
あの想像力と芝居がかった言葉遣い、放っておけばいつまでも続きそうなおしゃべりには負けます。とってもいい子ではあるし、物語の主人公としては大好きだけど、実際に彼女の友達や家族になったら…。
あと驚いたのが、どんだけアンのことが好きなんだよってくらいのギルバートの一途さ。1年だか2年だか無視されまくっていて、あれだけ好きでいられるのは凄い事だと思います。ややストーカー気味だったけど。
三作目のサブタイが「アンの結婚」でやっと彼の想いが報われるのかと思ったら、ぜんぜん一緒にいられなくて悲しい。「新たなる旅立ち」にいたっては、もうお亡くなりになってるし!
そして、当然の事ながら、アンの育ての親マリラとマシューとの交流には心温まりました。不器用なマリラと寡黙なマシュー。彼らのためにアンがいて、アンのために彼らがいると思えるくらいの深い絆に、なんど目頭が熱くなったことか。ギルバートや心の友ダイアナとのことを見守る目が本当に優しくて、血がつながっていない事なんてすぐに忘れてしまいました。
他にも、孤児院の院長さんや女学校の校長キャサリンなど、魅力的な人々がたくさんいたし、プリンス・エドワード島の風景もたっぷり堪能できました。
出来れば原作やドラマ、アニメも観てみたいです。

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映画「ロッキー」観ました

 | 青春  Comment(10) 

ロッキー
製作:アメリカ’76
原題:ROCKY
監督:ジョン・G・アヴィルドセン
ジャンル:★スポーツ/ドラマ

【あらすじ】フィラデルフィアのスラム。ヤクザな仕事もしていた賞金稼ぎボクサーのロッキーは、10年来の仲だった老トレーナー、ミッキーに見捨てられてしまう。そんな時、無敵の黒人ボクサー、アポロの対戦相手の代役に、ロッキーが選ばれ…。

例の93分番組でロッキーシリーズ一挙放送をやっていたので、最初から見直してみました。やっぱりロッキーは吹替えで観たいですよね!
チンピラボクサーだけど、本当は優しくて寂しがり屋なロッキー。これから変貌していくのを知っているので、この最初のロッキーの姿にしみじみしてしまいました。小汚い部屋で亀や犬に話しかける姿なんて、寂しすぎて涙が出そう。
エイドリアンの愛と、ロッキーに賭けてくれたミッキー、そしてアポロとの試合が彼に自信を与えます。
ケンカしてとぼとぼ夜道を帰っていくミッキーを追いかけ、そっと肩を組むシーンは最高!
エイドリアンも、この頃は人見知りする冴えない娘で、今後の姿と比べてみると別人のよう。ちょっと笑えるくらいの変貌を遂げるんだけども、それもロッキーの深い愛のなせるわざでしょうか。ロッキーが彼女に自信をあたえ、それに応えようと”ボクサーの妻”として強くなっていくんでしょうね。
アポロとの試合は本当に何度観ても燃えます。結末はわかってるのに、いつのまにか拳を握り締めるほどエキサイティングしてました。音楽が一気に盛り上げてくれます。
ラストは誰でも、爽やかな気持で感動の涙を流すことでしょう。

…と、ここで終わらせるとポーリーが可哀そうですね(笑)
酒好きだしトラブルメーカーだし、エイドリアンに当たるし、あんまりいいところがないように見える彼ですが、彼もロッキーと同じく底辺から抜け出そうと必死で、ロッキーとはいわば同士。でも、そのやり方がとても彼らしくて、そのせいで周りと上手くいかない時があったりするのが憎めない!
この作品以降、とくに3、4、5あたりは「こんなロッキー見たくなかった…」と思うようなこともあるんですが、ポーリーが出ているからつい観てしまいます。何気にロッキーより愛着のあるキャラクターかもしれない♪

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映画「ウォルター少年と、夏の休日」観ました

 | 青春  Comment(6) 

ウォルター少年と、夏の休日
製作:アメリカ’03
原題:SECONDHAND LIONS
監督:ティム・マッキャンリーズ
ジャンル:★青春/ドラマ/コメディ

変わり者の叔父ハブとガースに預けられたウォルター。母に隠し財産を探すよう言いつけられた彼は、屋根裏部屋で美しい女性の写真を見つける。ガースに聞いてみると、ジャスミン姫と英雄ハブの夢の様な冒険譚を語り始めるのだった。

お気に入りの作品を久しぶりに再見しました。すっかり内容を忘れていて、初見のように楽しめて感動できました。
改めて思ったのが、とにかくジイサン方が魅力的!
ぶっきらぼうで、財産目当ての連中を威嚇射撃で追い払うワイルドなお二方なんだけども、ウォルターが母親のことで傷ついた時の、不器用ながらも優しい気持ちのみえる励まし。もう、そこで毎回(つっても二回目だけど)ずきゅんと来ちゃいます。…・こんなジイサンが身近にいたらなぁ!
きっと、監督さんの理想のジイサンの姿を描いたんでしょうね。監督のファミリーネームがマッキャンリーズ、ふたりのファミリーネームがマッキャンっていうところから、このキャラクターへの愛着がみえます。
他にもいい作品を撮ってるに違いないと思って調べたら「アイアン・ジャイアント」の脚本を書いてました。
なるほどー、…わたしを何度泣かせるつもりだ!?

で、ジイサンたちだけでなく、彼らと打ち解けて本当の笑顔を見せるようになるウォルターや、彼と友情を育む老ライオン、ジイサンたちの語る夢のような冒険。そして、母親とか他の縁のあった人々なんかもホントよかった。
夏に家族一緒に観たい、こころ洗われる作品だったと思います!!
ちなみに原題の意味は「中古のライオンたち」。観れば意味がわかる良いタイトルですが、そのままカタカナにせずこの邦題にした気持ちもわかります。でも、もう一捻り欲しかったかな?

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映画「アイアン・ウィル 白銀に燃えて」観ました

 | 青春  Comment(10) 

白銀に燃えて
製作:アメリカ’93
原題:IRON WILL
監督:チャールズ・ヘイド
ジャンル:★ファミリー/スポーツ/ドラマ

【あらすじ】1917年の冬。父の死によって打ちひしがれていたウィルは、父が彼の大学進学のため、賞金1万ドルのかかった犬ぞりレースに応募しようとしていたことを知る。ウィルは父の夢をかなえるためにも、レースに出場することを決意し…。

ぬるいファミリー映画かなぁと観始めたら、思いがけず手に汗握るアクションあり感動ありの燃える作品でした!
犬ぞりレースってこんなにも過酷だったんですね~。コースに明確な印はないし、カーブしそこねれば崖から転落だし(犬も人間も無事。フックを投げて落下を免れるとか忍者か!)、何より寒さが体を蝕みます。何日にも渡るレースで日々、主人公の顔はやつれ、肌は荒れ、唇が裂けていくのが痛々しい…!
家族との描写よりレースが中心なんですが、そうまでしてレースを続けるのは、父親の想いを継ぐためであり、父親の犬ガスと一緒にいるため(お金がなくて売ろうとしていた)、自分の中に父を感じていたいという彼の生きる希望のため、そして何より家族と笑って生きていくためなんですよね。
遭難しかけて動けないところを記者に撮られ「母さんが心配するだろ!」と怒ったり、犬ぞりの修行を見てくれた先生の言葉「誰よりも長く走り、誰よりも短く眠れ」を頑なに実行しようとする姿、父親が走るときに吹いていた曲の使い方など、家族の描写はなくても家族を感じさせる時間は長かったと思います。

また、彼をネタにし儲けようとする記者の心情の変化も丁寧に描かれており、ラストのゴール直前のシーン、会場も彼も観ているわたしも、ウィルを応援する気持ちが一体となる感じがホント熱い!!
犬好きもスポ根好きも、ぜひ観てほしいです。
…ただ、実話に基づいた作品ってふれ込みみたいだけど、実際に行われた犬ぞりレースを題材にしたというだけで、主人公も物語もフィクションだったりします。(訂正します。詳しくは↓追記で)感動ものには違いないですが。
原題は「アイアン・ウィル」、記者が”鉄の意志”を持つウィルにつけたニックネームです。邦題はちょっと手抜きパターンですね。

<追記:2015/07/18>
毎日暑いので、雪が見たくて再見しました。わんこがもふもふ可愛かったです♪
今回の感想も初見とほぼ同じで、見慣れた王道展開なのに最後にはみんなと心を一つにして「ウィル、がんばれ!」と応援してました。息子の想いを汲み取って、心配で不安で仕方ないはずなのに息子をレースに送り出す母親の存在も光ってたと思います。
あと、ウィルを金儲けのネタくらいにしか思ってなかった記者をぶん殴るシーンはスカッとしたし(笑)

あまり書くことがないので、もう一度、実話かどうかについて詳しく調べなおしてみたところ、ウィルの基になった人物が二人いましたね~(汗)
一人は、当時27歳くらいで、幼い頃に両親を亡くし、養母に育てられてマサチューセッツ工科大学を卒業したアメリカ人、フレッド・ハートマンさんです。
英語の記事なのではっきりと断言はできませんが、ガスが怪我をして苦しませず殺そうか悩むエピソード…実際はレース開始前に亡くなった(殺された?)みたい。あと、熱を出して倒れてた他の参加者を助けたのも、アメリカの希望として英雄視されていたのも、「アイアン・フレッド」と呼ばれていたのも実話っぽいですね。
でもレース結果は、完走(11チーム中5チームのみ)したもののビリだったようです。それでもアメリカ国民は(4時間ほど待ち続けて)彼を歓声とともに迎え入れ、ファンが1,000ドル贈ったんだとか。
レース後、講演旅行などしていたものの、翌年には戦争へ。終戦後の1919年、飛行機事故に遭い29歳の若さで亡くなりました。

また、もう一人はレースの優勝者、クリー族の血を引くカナダ人のアルバート・キャンベルさんです。彼はレースに参加する2週間ほど前に父親を亡くしており、父の最期の願いを叶えるために出場。みごと誓いを果たし、カナダの国民的英雄に。
フレッドと同じく第一次世界大戦に行きましたが、無事帰ってきて長生きしたようです。

以上の内容はgoogle翻訳によるものなので、多少間違いがあるかもしれません。正確な内容が知りたければ、英語の記事をご確認下さい。
初見時の感想に嘘っぱちを書いてしまい、本当に申し訳ありませんでした!

参考記事
Fred Hartman (1890 - 1919) - Find A Grave Memorial(フレッドさんについて)
Albert Campbell (dogsled racer) - Wikipedia(キャンベルさんについて)
The 1917 Winnipeg-St. Paul Dogsled Race(レース「Red River Dog Sled Derby」について)

映画「プロヴァンス物語 マルセルの夏/マルセルのお城」観ました

 | 青春  Comment(10) 
Tag:フランス

プロヴァンス物語 マルセルの夏/マルセルのお城
製作:フランス’90
原題:「マルセルの夏」LA GLOIRE DE MON PERE
   :「マルセルのお城」LE CHATEAU DE MA MERE
監督:イヴ・ロベール
原作:マルセル・パニョル
ジャンル:★青春/ファミリー

【あらすじ】南仏オーバーニュ、厳格で頼もしい父と優しく美しい母の間に産まれたマルセル。彼が9歳の夏、弟を加えたマルセル一家と叔父夫婦は、プロヴァンスの小高い丘へバカンスに。それは彼の生涯でもっとも美しい日々で…。

他人の思い出話を聞かされているようなものなのに、まるで本当に自分がこのような美しい夏休みを過ごしたような気分になれる作品でした。「マルセルの夏(原題では「父のお手柄」)」では尊敬する父、「マルセルのお城(「母のお城」)」では愛する母の姿を、子供の視点で繊細に描いています。ふたつあわせると結構な時間になるんですが、幸せな思い出を振り返るように時間を忘れて観られました。
大人でも嘘を吐くのだと悟る瞬間や、父が全能ではないと不安に揺れる姿、母を友だちのように感じているところなど、飾ることなく子供の頃のそのままの気持ちが綴られていて、自分とはまるで違っていても自然と入り込めるんですよね。丘で出会った人々や、こういう作品では忘れられがちな弟もしっかり描かれており、素朴で微笑ましいエピソードの数々に心温まりました。
神を信じない父親と信仰の厚い叔父の、何度もつっかかりながら互いに尊重しあう関係も素敵。
家族の団らんを何よりも大切にする彼らを愛しく思いつつ、そのために私有地をこっそり通り抜けるというちょっとした冒険に、とてもハラハラさせられたりしました。
ラストは予想外に切ないものでしたが、時が進むのを止められないからこそ、その時その時を大切に生きなければならないんですよね。永久保存しようかと思ったけれど、いつかまたふとめぐり合った時に観る方がいいような気がしてやめました。わたしにとって大切な作品になったと思います。

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「ぐうたらバンザイ!」観ました

映画「グラン・ブルー 完全版/デジタル・リストア・バージョン」観た

グラン・ブルー 完全版
エンゾを描きたかったけど、夏なのでやっぱりブルー!
製作:フランス/イタリア’88
原題:LE GRAND BLEU: VERSION LONGUE
監督:リュック・ベッソン
ジャンル:ドラマ/ロマンス

【あらすじ】イタリア人の潜水チャンピオン、エンゾは、子供の頃に彼が唯一認めていたジャック・マイヨールを、シチリア島タオルミナで開催される競技会に招待する。自動車事故の調査でジャックに出会った保険調査員ジョアンナも追ってきて…。

久しぶりにこの作品を堪能しようとドキドキしながら観始めたものの…なんか記憶と違う!
そうか、わたしが高校生くらいの時に観たのは、ディレクターズ・カット版の「グラン・ブルー オリジナル版」だったのんですね…。記憶からすっぽり抜け落ちていたジョアンナが、今回は可哀そうで仕方がなかったということは、彼女のシーンが増えたんでしょうか?
まあ、細かい違いはわからなかったけれど、彼女へ感情移入すればするほどラストが哀しいので、わたし的にはエンゾが記憶に焼きついたオリジナル版のほうが好きです。完全版はやたら長いし。
でも、たぶん増えているはずのダイビングシーンは変わらず素敵でした。わたしもイルカさんと友達になりたい!!とマジで夢見てしまった(笑)
「海底の静けさの中でじっと沈黙して、人魚のために死んでもいいと決意すると、人魚たちがその愛を確かめに近づいてくる。その愛が真実で、純粋で人魚の意にかなえば、ぼくを永遠に連れていく…」というセリフがラストの行動に繋がるなら、”イルカ=人魚=海に命を捧げた者”ってことなんでしょうか。そうすると、あのイルカは父親でありエンゾでもあるのかな。
ダイビングをしていると、こんな風に海に誘われてしまうのかと思うと、ちょっと怖いです。天井から水面が迫るシーンはグッときたけど。
コインを潜って拾う子供時代のふたりや、小さな車から堂々と出てくるエンゾ、エンゾママの前でパスタをモリモリ食べるジョアンナ、イルカと戯れるジャックなど、楽しい雰囲気の前半が印象に残りました。

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映画「ハスラー2」観た

 | 青春  Comment(8) 

ハスラー2
製作:アメリカ’86
原題:THE COLOR OF MONEY
監督:マーティン・スコセッシ
原作:ウォルター・テヴィス
ジャンル:ドラマ/スポーツ

【あらすじ】かつてのハスラー、エディは現役を離れ、シカゴでハスラーの胴元などをして生活していた。ある時、連勝する青年ビンセントの姿が目に止まり、彼に若い頃の自分を重ねる。エディは彼を最高のハスラーに育て上げようと決心するが…。

なんか気付くと”2”をやっていて”1”を観た事がないんですが、スルーするのも飽きてきたので先に観てしまいました。
それで、私ハスラーってただのビリヤードをやる人のことだと思ってたけど、ビリヤードで稼ぐ勝負師のことだったんですね。原題も直訳すると”銭の色”で、ドルは緑インクで印刷されているので緑色のビリヤード台のことを指しているんだとか。ギャンブル関係のテーブルでたいてい緑の布が張られているのは、全部そういう意味なんでしょうか?アメリカから広まったのかな。

それはともかく、ポール・ニューマンが渋くて格好良かったです。酒を売ってる冒頭の彼は普通のおじさんだったのに、ビンセントを見つけてから次第に眼光が鋭くなっていくのが痺れます。後半の哀愁漂う姿もいいですね~。
ビンセントの要らぬお節介でエディが傷つくエピソードでは、彼の無神経さに腹が立ったりもしたんだけど、よく考えたら「金を稼ぐためには負けることも必要だ」と教えてきた上に、ビンセントがそれを無視して真剣勝負にでたのをきっかけに途中で投げ出したわけだし、"お金が一番!”と思われたとしても自業自得ですよね。自分の事は棚に上げて「傷ついた」とか言っちゃうエディが可愛いです。

ところで、こいつどっかで見た顔だなぁとずっと思ってたらビンセント役はトム・クルーズでした。最後までわからないとか、自分の顔識別能力の低さに唖然!
あと、”2”を先に観た呪いなのか(笑)、ラストのエディのセリフのところが電波障害で見られませんでした。たぶん昔の気持ちを完全に取り戻して、「何度でも挑戦してやるぜ!」って感じだったと思うんですが…再放送を待つしかないか(できれば”1”からやって下さい!)。

<追記感想:2016/3/7>
初見でラストの台詞がわからなかったようなので再見。確認したところ「復活だ!(カムバック!)」でした。渋いです。
概ね初見時と同じ感想でしたが、今回は一目でトム・クルーズを見分けられましたよ。「ア・フュー・グッドメン」を観た直後だったからね!
恋人に夢中なガキっぽい彼を、エディがハスラーというヤクザな道?に引きずり込むわけですが、「彼女はお前に退屈してる」と唆す様子はまさに”悪い大人”でした。
言うことを聞かないビンセントに「はじめてお前を見た時、情熱がよみがえった」的なことを熱っぽく語っていたので、それも本心だったとは思います。でも、半分はどう見ても金儲けなんですよね。
大会でビンセントに勝ってひとりで「よしっ!」と小さくガッツポーズをした後、ネタばらしされて傷つくくだりは相変わらず切なかったものの、やっぱり初見時と同じく、それに対して怒るのは大人気ないと思いました。…相手は単細胞なビンセントですし。ただ、カルメンが気付かないのはしっくりこなかったかな~。実はわかっててけしかけたとか?(怖い!)

しかし、エディがビンセントの成長を見守る師弟関係が描かれると思いきや、最終的には哀愁漂う、おじ様の青春ストーリーという展開は狙ってのことなんでしょうか?
次観た時も騙されそうです(笑)
あと、相変わらず1作目のオンエアには巡り会えません…。

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