西部劇 忘却エンドロール

素敵映画に出会えた時の感動をそのまま書き綴る、映画感想ブログ.

TVM「復讐のガンマン・ジャンゴ」観た

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Tag:イタリア

復讐のガンマン・ジャンゴ
原題:W DJANGO/VIVA! DJANGO
製作:イタリア’71 100分
監督:エドワルド・G・ミュラー
ジャンル:★西部劇

【あらすじ】トンプソンら3人の男が農場に押し入り、家にいた女を撃ち殺した。殺された女の夫ジャンゴは復讐を誓い、敵を追う。彼は手始めに、メキシコ人の山賊カランザが縛り首になるところを救い…。

導入からカッコよかったですね。悲惨な事件が起こるんですが、その拍子に落ちたオルゴールが鳴り始めて、その曲からキレイにOPテーマに繋がります。
で、本編もとにかくカッコいい。主人公ジャンゴがこれでもかってくらいカッコつけていて、ダイナマイトを投げつけられても優雅に拾ってたばこに火をつけ、ぎりぎりのタイミングで投げ返すシーンとか最高です。ベタすぎて笑えるのにちゃんとカッコいい!

全体的に痛快でコミカルなマカロニで、サービス精神旺盛です。かなり最初の方からクライマックスかよってくらいの銃撃戦があり、それが4回くらいありました。
それもただの銃撃戦ではなく、主人公が頭を使ってかわしつつ敵が翻弄されたところでお得意の連射!数の不利を覆していきます。

でも、丸腰の相手を撃つようなことはしなくて、基本的にはお人よしなところもよかったです。
妻の仇3人の元仲間だった男カランザを縛り首から救い出し、ジャンゴは敵の情報、そしてカランザは金のために手を組みます。即興コンビにしては息ピッタリで、それでいてベタベタはしてないギブ・アンド・テイクな関係なのがいいですね。
最後のどんでん返しは伏線がわかりやすすぎて、主人公がまったく気付いてなかったのが逆に意外だったけども、お人好しなところがあったのでまあ納得できます。

個人的には酒場の主人が良いキャラしていたので、あんな退場の仕方をして、その上それを主人公にも知られてなさそうなのが可哀そうでした。最後はジャンゴと祝い酒を交わしてほしかったなぁ。

映画「シルバー・サドル 新・復讐の用心棒」観た

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Tag:イタリア

シルバー・サドル 新・復讐の用心棒
原題:SELLA D'ARGENTA
製作:イタリア’78 94分
監督:ルチオ・フルチ
ジャンル:★西部劇

【あらすじ】富豪の依頼で、自分とも因縁のある相手を殺すため賞金首の待つ墓地に向った流れ者のガンマン。だが、そこに現われたのは小さな少年だった。事件に裏があると睨んだガンマンは少年を匿うが…。

「サンゲリア」の前の年にフルチさんが監督した作品。
グロホラーのサンゲリアとは別の方向性で面白かったです。8歳くらいの少年が可愛くてね~、ジェンマ演じるガンマンとのやり取りが微笑ましくて笑えました。
この少年、見た目はフリルとリボンつきの服を来たいいとこの坊ちゃんだし、口調も丁寧で育ちの良さがうかがえるんだけど、彼と親しい修道士が”撃たれる前に撃て”というタイプで、蛇の倒し方や護身の心得を教えられてるんですよ。
おかげでワイルドな一面もあって、坊ちゃん風の外見とのちぐはぐさがたまらない!
自分の命を狙っているガンマンたちに、ジェンマお手製の火炎瓶的な(銃で撃つとガスに引火する感じ?)ものを心底楽しそうに投げたり、こんなに楽しかったのは初めて!と嬉しそうに語ったりと、そこはかとなく狂気が垣間見えるというか(汗)

最初は因縁の相手の身内だからと冷たくしていたジェンマが、いつしか彼を息子のように世話しているのもいいですね~。彼をかくまった場所が馴染みの酒場兼娼館みたいなところで、少年と馴染みの娼婦の前で嬉々として手品を披露するジェンマが…(笑)
そして、楽しい時間を満喫した少年は、娼婦のお姉さんに「そうだ、ここを姉さんに買ってもらおう!」とか言い出すし。

ストーリーの方もなかなかで、二転三転する展開は飽きないし、最後にジェンマが名推理を披露して黒幕のたくらみを阻止する展開も痛快でした。
ラストはホントもう監督狙いすぎだろ!とつっこみたくなるくらい可愛い展開で、男性より女性におすすめしたい西部劇です。

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映画「小さな巨人」観ました

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Tag:アーサー・ペン

小さな巨人
原題:LITTLE BIG MAN
製作:アメリカ’70 140分
監督:アーサー・ペン
原作:トーマス・バーガー
ジャンル:★ドラマ/西部劇

【あらすじ】幼い頃に両親を殺されたジャックは、通りがかったシャイアン族に拾われ育てられる。体は小さいが勇気があると“小さな巨人”と呼ばれるようになるが、騎兵隊との戦闘で捕らえられ、今度は白人社会で生活することに。様々な出会いを通して、やがて彼はインディアン撲滅に異常な執念を燃やすカスター将軍と対峙する。

主人公ジャックは架空のキャラだけど、白人によるネイティブアメリカンへの迫害の歴史をまざまざと描いた作品。
惨たらしい虐殺シーンはマジで西部劇や白人が嫌いになりそうな描写で、よくアメリカでこんな映画が撮れたなぁと感心するほど。それでいて、主人公のキャラが人間味があって飄々としていてコミカルなところもあるので、140分なんとか観てられました。
ダスティン・ホフマンを初めとする俳優陣の演技も素晴らしく、ダレることのない話運びなど、良く出来た作品だったと思います。
印象に残ったのは、冒頭とラストで登場する121歳の主人公(のプルプル感)。これ特殊メイク?と判断しかねていたら、本当にホフマンが演じていたのね。この見事なシワと哀愁漂う姿が、ジャックの人生の壮絶さを表してます。冒頭とラストでは印象も違って見えました。

また、登場するキャラが全体的にデフォルメされた感じで、誘惑に弱い宣教師の奥さんとか、体の一部をいくら失ってもへこたれないペテン師、異常なまでに危険に敏感なガンマン、適応力のある女達、滑稽なほど傲慢な実在の人物カスター将軍など、長い物語なのにみんな印象に残ります。
シャイアン族の長老がとくに素敵で、いつでも優しくジャックを迎え入れる懐の大きさに感動。終盤『心の目を開かせてくれた盲目に感謝する』と、様々なものに感謝を述べて死すらも迎え入れようとする姿からは、後悔は少しも感じられません。彼なら予知夢も精霊との会話もできて当然と思えました。
見応えある作品だったと思います。

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映画「駅馬車(1939)」観ました

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Tag:ジョン・フォード

駅馬車(1939)
原題:STAGECOACH
製作:アメリカ’39
監督:ジョン・フォード
原作:アーネスト・ヘイコックス
ジャンル:★西部劇

【あらすじ】アリゾナのトントから、ニューメキシコのローズバーグ行きの駅馬車が発車しようとしていた。乗客は銀行家ヘンリー、婦人会に追い出された女性ダラスと酔っ払いの医者ブーン、ウイスキー行商人ピーコック、大尉の妻ルーシーの5名。そして、護衛として保安官カーリーと賭博師ハットフィールドがつき、出発するが…。

集中力がない時に見たので、最初の30分くらいで付いていけなくて最初から見直す破目になったけど、とても優れた群像劇でした。
駅馬車に乗り合わせた8名の道中を描いた作品なんですが、旅の様子や人間模様を無駄なく濃密に描いているんですよね。100分未満の作品とは思えないくらい、観終わった頃にはそれぞれの人生が見えてくるような。
実際にはそれほど彼らの背景を詳しく説明しているわけではなく、ダラスがなんであそこまで嫌われていたのかとか、ハットフィールドが何者だったのか、ルーシーがあまり幸せそうに見えない…などなど、色々気になる点は残ったものの、言葉以外の部分で丁寧に描写されているので、どことなく前から知ってる人のような感じがしてくるんですよ。
例えばダラスがどんな問題を抱えていようと、彼女が聖母のように赤子を抱く姿(銃撃戦時は必死に庇って!涙)、表情を見たら、深い愛をもった優しい女性なのだとわかるし、ハットフィールドが絶体絶命の時にルーシーにしようとしたことは、彼なりに彼女を本気で守ろうとしていたことが伝わってきます。頑なだったルーシーも、最後はダラスに心を開こうとしてたし。
大変な旅のなかで、それぞれの生き様を垣間見ることができました。

印象に残ったのは、ダラス以外では飲んだくれブーンと酒商人ピーコックさんですね。
ブーンの方は、何があって飲んだくれになったのかはやっぱり謎のままでしたが、医者として自分以外の健康と幸せを願ってるひとでした。終盤、リンゴーとダラスの行く末を見守る姿は父親のよう。
赤ん坊を取り上げなければならないという時になって、コーヒーをがぶ飲みして一生懸命、酔いを醒まそうとしてるくだりも良かったです。
そして、個人的に誰よりも好印象だったのが酒商人のピーコックさん!
安全のために”急がば回れ”を実行したかったのに、飲んだくれに目をつけられ強引に馬車旅を続ける破目になった気弱な人です。
でも、自分の身が心配な一方で、きちんと冷静に状況を見て、周りに対して思いやりのある言動をとっているんですよね。5児の父親として、出産直後のルーシーのために出発は遅らせたほうがいいと、控えめながらきっぱり意見するシーンはカッコよかったです。
彼が矢を受けたシーンでは本気で心配してしまって、この時代の映画らしく即行で矢を引き抜くシーンでは「うわぁー、やめてー!」と声をあげそうになりました(笑)
ダラスとリンゴーの行く末より、彼の無事が気になって仕方がなかったです。

インディアン襲撃シーンが有名らしく、当然見応えある映像で手に汗握ったものの(河を渡った時、馬車に水は入らないのかな?)、やはりメインは旅の中で描かれる人間模様だったと思います。名作でした。
ちなみに、原題「ステージコーチ」は、4頭の馬が引く屋根つきの馬車のことで、都市間などの長距離移動に使われたもの。駅馬車と乗合馬車の違いは、列車とバスの違いみたいなものなんですね、知りませんでした。

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映画「大いなる勇者」観た

大いなる勇者
原題:JEREMIAH JOHNSON
製作:アメリカ’72
監督:シドニー・ポラック
原作:レイモンド・ソープ 、ロバート・バンカー
ジャンル:ドラマ/西部劇

【あらすじ】1850年代の西部、ジェレマイア・ジョンソンはロッキー山中で狩りをして生きると決めた。厳しい自然やインディアン、猛獣と戦いつつも、ひょんなことから奇妙な出会いに恵まれる。口の利けない少年と言葉が通じない嫁との、穏やかで幸せな生活が始まるが…。

冒頭で報われない物語だと暗示しているし、凍死した男の死体と出くわしたりと不穏な空気が流れているものの、どこかほのぼのしていて油断してしまいました。
何度か描かれる”出会い”の描写が秀逸なんですよね~。俗世が嫌で山に来たと思われるんですが、そんな彼を待ち受けていたのは自然の厳しさだけではなく、さまざまな人との出会いだったりします。
サバイバル術を教えてくれたお爺さんは、「イントゥ・ザ・ワイルド」でもこんな人と出会えてればなぁと思えるような頼れる人生の先輩だったし、子供たちを殺されて気が狂ってしまった(たぶん最初は錯乱してたけど、墓を立てた後は冷静だったと思う)母親との出会いは、”一人で生きる”という彼の決意を簡単に壊してしまいます。
口が利けなくなってしまった幼い息子を彼に預けた(おそらく復讐に巻き込まないため)のは、彼が信用できる男だったからだけではなく、人恋しい気持ちを見破ったからかも。

その後も、先住民に襲われたという男を助け、復讐に巻き込まれた挙句に、なぜか英雄扱いされて族長の娘をもらったりと波乱万丈(笑)
言葉が通じない嫁と心通わせ、喋れない息子とも笑顔で意思疎通できるようになっていきます。
この”本当の家族”になっていくくだりが本当に幸せに満ちていて素晴らしいんですよ。言葉が通じない(嫁は英語を覚える気なし!)からこそ目と目でお互いを観察し、相手を思いやります。
擬似親子でクリケット?みたいな遊びをしてる様子なんて、ホント幸せな家族そのものでした。

しかし、そんなふうに人との出会いを大切にするジェレマイアだからこそ、時には不幸を呼び寄せてしまいます。
一度に全てを失ってしまった彼の抜け殻のような表情…俗世間を捨ててから彼が得たもっとも大切なものが”家族”だったと伝わってきて涙が溢れました。これからも彼は悲しみを抱えながら山で生きていくんでしょうね…。
西部劇というより、ひとりの男の人生を描いた良質なドラマでした。

ただ、この作品で描かれる先住民”クロウ族”のやり方はあまりに卑劣かつ冷酷で、違和感があって調べてみたところ、白人を敵対視してない友好的な部族だったそうです。
実話(1847年に奥さんを殺され、何十年もかけて復讐し続けた)を基にしており、伝承などを集めて小説にしたのでしょう。実際は、奥さんを殺されたということ以外は、映画(原作)とは違うかもしれません。
ロバート・レッドフォードの演技も素晴らしかっただけに、この部分には時代を感じてしまいました。

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映画「西部に賭ける女」観た

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Tag:ジョージ・キューカー

西部に賭ける女
原題:HELLER IN PINK TIGHTS
製作:アメリカ’60
監督:ジョージ・キューカー
原作:ルイス・ラムーア
ジャンル:★西部劇/ロマンス

【あらすじ】旅回りの演劇一座「ヒーリー劇団」は、花形女優アンジェラが問題を起こすたびに夜逃げをする貧乏一座だった。今回も男に貢がせるつもりが失敗して、借金から逃げてきたところだ。だが、今度はポーカーに大金と自分自身を賭け、流れ者のガンマン、メイブリーに負けてしまう。

やや時間を長く感じたけど、ほんのりコミカルなロマンスものの西部劇として楽しめました。
時間を長く感じた理由は、ヒロインの前半のバカ女っぷりが目に余るんですよ。本人は手練手管はお手の物と思ってるかもしれないけど、まったくできてないという(苦笑)
それで本人だけドツボに嵌ってるならいいんですが、一座の団長トムが彼女に惚れていて”彼女の借金=一座の借金”になってしまうんですよね。
仲間は役者の母娘と、おじさんの俳優と道具係くらいだったと思うんですが、解散ということになれば食べるのにも苦労しそうな状態。振り回される団員たちが可哀想で、華麗に衣装を着こなすソフィア・ローレンがヒロインでも笑って許せませんでした。

でも、再び彼女が問題を起こして、借金や殺し屋からの逃避行が始まってからは面白くなってきます。
自分自身と大金を賭けて負けた事をトムに言えないアンジェラと、その賭けに勝ったガンマンのメイブリー、何も知らず用心棒としてマドリーを歓迎するトム。
そんな緊張感ある三角関係も楽しめたし、先住民に襲われシャレにならない状況になっていくのも、冒頭のからは想像できない展開で見ごたえありました。
とくに、メイブリーとの関係に気付いてしまったトムの傷ついた表情と、落ち込んで夢も諦めてしまうところが哀愁漂ってます。どれだけ彼女を愛していたのか伝わってきて切ない…。

一方、メインキャラ以外もしっかり描き込まれていて、母親にいつまでも子ども扱いされるデラの描写も印象的です。20歳なのに少女のような役ばかりやらされているデラが、世の中の厳しさを目の当たりにして変化、成長していきます。
彼女を演じるのマーガレット・オブライエンは、「若草の頃」の四女を演じてたとかで有名な子役だった人なんですよ。実際の彼女と被る役柄だったということで、どうりで印象に残ったわけです。はまり役でした。

ラストは、アンジェラが「ほしいものは手に入れる」性分を思いっきり発揮して、なんとも豪快な解決方法を取ってくれます。この展開はホント予想もつかなかった、さすがキューカー監督!
これで前半のアンジェラへの評価も一気に覆ってしまいました。愛に生きる女、可愛いです。トムってば観る目ある!

ちなみに、原題の意味は「ピンクのタイツをはいた厄介者」かな?
小悪魔と訳している方もいるみたい。原題のままのタイトルの方が良かったかも…。

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映画「ブラッディ・ガン」観ました

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Tag:オーストラリア

ブラッディ・ガン
やっぱり西部劇は青空だよね~。舞台はオーストラリアだけど。
原題:QUIGLEY DOWN UNDER
製作:アメリカ・オーストラリア’90
監督:サイモン・ウィンサー
ジャンル:★西部劇

【あらすじ】凄腕のガンマン、マシュー・クィッグリーは、アメリカから遥々海を渡り、腕の立つガンマンを求める豪州の大牧場主マーストンの元へやってくる。しかし、彼の目的が原住民アボリジニ狩りだと知ってマシューは取引を拒否。マーストンと対決することとなるが…。

邦題が地味というか、内容にあまり合ってません。原題の意味は「クィグリー、オーストラリアにて」みたいな感じですかね?
最初はぼーっと観てたんですが(後で最初から観なおしました)、ヒロインが過去を語るシーンで泣いてしまいました。ほんの短い、回想シーンすらない身の上話だったのに…。
クレイジー・コーラと呼ばれ、会話がかみ合わず主人公をロイと呼び続ける彼女が、どうしてそうなってしまったのか、それがわかって一瞬で彼女の印象が変わります。
その後も、普通かと思えばわざとおどけているように見えたり、本当に過去と現在の区別が付いてないようだったり、彼女から目が離せなかったです。
もちろんクィグリーも素敵で、ヒロインとのかけあいもコミカルで面白いし、射撃(狙撃?)の名手でも失敗は結構あって、完璧なヒーローじゃないところがよかったです。
砂漠で助けてくれたアボリジニや、匿ってくれた一家も、ヒーローとしてじゃなく友人として迎え入れてくれたから、巻き込まれても彼の事を恨んじゃいないんだろなぁ。
西部劇だけどドンパチやるばかりでなく、仕掛けておいた丸太やロープを射撃で上手く使いつつ敵を排除するという、彼の戦闘スタイルも面白かった。
西部かぶれの敵ボスも地味ながらよくて、相手にあえて銃を取らせて一騎打ちを楽しむ性格がラストに繋がって痛快です。
ラストは「愛し合う前に二つの言葉を言えといってたでしょ」の後のキスシーンがロマンティック!
「この映画では動物を傷つけてません」と注意書きで終わるところも好感持てました(崖から落ちたお馬さんがいたので)。
西部劇の名作だと思います!

映画「荒野の一つ星」観た

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Tag:イタリア

荒野の一つ星
原題:WANTED
製作:イタリア’67
監督:カルヴィン・ジャクソン・パジェット
ジャンル:西部劇

【あらすじ】新保安官としてグリーンフィールドにやってきたライアンは、初仕事から優秀な仕事ぶりをみせた。だが、彼の赴任により保安官になり損ねたロイドは、彼に人殺しの罪をかぶせる。ロイドの背後に市長ゴールドがいると知ったライアンは、彼らの悪事の証拠を掴もうとするが…。

イマジカ無料放送で鑑賞。「暴れん坊将軍」や「水戸黄門」みたいな、安心感ある時代劇という雰囲気でした。
主人公は強くて当然、ピンチに陥れば優秀な協力者が現れるし、美人とは当然のごとく相思相愛、最後はカッコよく勝って、悪は倒されハッピーエンド!
テンポがよく、ジェンマは自信たっぷりに決めてくれるし、正義の心を持った協力者たちもカッコよくて痛快です。
とくに印象に残ったのは、協力者である牧師と賭博師。
牧師さんは、銃が必要というジェンマに「自分の信仰を信じろ!」と厳しく言うんだけど、決まり悪そうにするジェンマに「とはいえこれは必要だな」と使い慣れた様子でローブの下から銃を取り出し、くるくるっと回して手渡すんですよ(笑)
カッコいいじゃんか、おっさん!
あと賭博師の方も、追われる身で路銀に悩むジェンマを見かけ、さりげなく目配せして、他人の振りをしながら助けるとかね。
しかも、偽証した女をひっぱたいて自白させるも、彼女が殺されそうになったら身を挺して庇うんですよ。別に恋愛感情とかあるわけでなく自然体で…こりゃあ彼女、惚れちゃうわ~。
ラストは死者と遺族についてとくに触れてなかったのが物足りないものの、ジェンマのアクションも堪能できて満足でした。

映画「モンテ・ウォルシュ」観た

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モンテ・ウォルシュ
原題:MONTE WALSH
製作:アメリカ’70
監督:ウィリアム・A・フレイカー
原作:ジャック・シェーファー
ジャンル:★西部劇

【あらすじ】牧場に雇われたモンテと相棒チェット。だが、時代の波は西部の町にも及び、同じ牧場で働いていた若者ショーティはクビに。チェットは金物屋の娘と結婚し、かつての恋人マルティーヌと再会したモンテも足を洗おうと考えるが…。

もう、泣いちゃったじゃないの!
おばさんが西部劇を観てボロボロ泣くのもどうかと思ったけど、冒頭のシーンを一人で繰り返されたりしたらもう泣くしかないでしょ。カウボーイでありながら、家畜を襲う狼を殺せない心優しい人なのに…それなのに一人になっちゃって…………ウォルシュさーん!!!(泣)
最初はのんびりほのぼのした雰囲気で、軽い感じにカウボーイの終焉を描いていくのかなぁと思ってたんですよ。料理の腕はいいけど体臭がきついコックを無理やり洗うくだりは面白かったし、恋人マルティーヌへのプロポーズは胸キュンでした。
ウォルシュの決意を表すような、荒馬の調教シーンは必見。馬ってこんなに暴れるものなのかという暴れっぷりと、町の破壊っぷり(誰が弁償したのかな…)は大迫力。振り落とされずにいるウォルシュさんもすごい(さすがに馬が倒れた時は下敷きにならないように自分から離してます)。
それが…経営難で解雇された若者ショーティーが道を踏み外したせいで…。「白馬を慣らしたぞ。男のプライドで」と、以前この馬の調教を諦めたショーティーに告げるシーンはマジで痺れました。
ジャンヌ・モロー演じるマルティーヌとの別れも、”資本”やハサミの小道具が利いていて、胸に迫るものがあります。
そしてラスト、カウボーイしかできない彼が去っていく姿が物悲しく、切ないメロディが心に染みました。
日本語のDVDもないし、永久保存決定です!

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映画「復讐のダラス(怒りの用心棒)」観ました

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Tag:イタリア

復讐のダラス(怒りの用心棒)
原題:IL PREZZO DEL POTERE
製作:イタリア'69
監督:トニーノ・ヴァレリ
ジャンル:西部劇/サスペンス/アクション

【あらすじ】1881年、南北戦争直後のテキサス州。人種差別がいまだ残るダラスを、大統領が訪れる。だが、大統領は何者かに暗殺され、ビルの黒人の友人が犯人として逮捕されてしまう。友人の無実を信じるビルは真相を解明しようとするが…。

ジェンマというと、かっこよくアクションで魅せる作品が多いと思ったけど、これは策謀や駆け引きがメインのサスペンスでした。
ケネディ暗殺を題材にしているらしく(登場するのは他の実在する大統領ですが)、事件のすぐ後にこういう形で疑惑を投げかけたのはすごいと思うし、ジェンマの復讐劇に政治的な駆け引きが加わって、いつもとは一味違う見ごたえある作品になってます。
大統領の影響で心を入れ替えた副大統領の命により、悪役どもを倒すのではなく封じ込める(ゆすりのタネを取り戻し、逆に弱点を握る)補佐官がステキ!
彼が目的のためなら感情も抑え任務を遂行できるひとだから、ジェンマの真っ直ぐな役どころが引き立つんですよね。
黒人の友人が大統領暗殺の濡れ衣を着せられようとしていた時、ジェンマの「彼は白人と黒人を同じだと言った大統領を尊敬していた。暗殺はそれだと困る奴の仕業だ!」というセリフが単純かつ的を得ていて響きます。裏をかいたり回りくどいことをしていた法廷で、一番説得力のある言葉でした。
ラストは、全てを明らかにしたいと一度は”ゆすりのタネ”を補佐官に渡すのを拒むも、秘密のままの方がいい事もあるという彼の言葉で、かつて北軍の父親に従わず南軍として戦った自分が(父親のために?)弁明を一切せずに服役した事を思い出したのか、「あんたに任せる」と返すシーンは痺れました。
多くを失い、虚しい気持ちを抱えながら、タバコに火をつけて汽車を見送るシーンが印象的でした。
邦題は何種類かあるみたいですね。個人的に「復讐のダラス」の方がお気に入り。原題の意味は「権力の代償」。こちらも渋いです。

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映画「馬上の二人」観た

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Tag:ジョン・フォード

馬上の二人
原題:TWO RODE TOGETHER
製作:アメリカ’61
監督:ジョン・フォード
原作:ウィル・クック
ジャンル:★西部劇/ドラマ

【あらすじ】旧友の騎兵隊員ゲイリー中尉に、強引にグランド砦へ連れて行かれた保安官マケーブ。コマンチ族に連れされられた開拓民の家族を、交渉により連れ戻してほしいというのだ。気乗りしないマケーブだったが…。

実際はどうだったのかはわからないけど、拉致問題や偏見、エゴについて考えさせられる作品でした。惨い部分とコミカルな部分のギャップがあるものの、重過ぎないので観やすいです。
主役の一人マケーブが、悪徳保安官でけっこう嫌なヤツなのが面白い。最初はとても主人公とは思えなかったんですが、裏表はないし、最初から「この任務は気が乗らない、金のためならやる」ときっぱり主張して変えないので、後半にはちゃんとらしく見えるんですよね。
一方、正義感が強くて誠実なキャラを貫くゲイリー中尉も、まさしく西部劇のヒーローという感じでバランスが取れてます。彼の友人ならマケーブもそんなに悪い奴ではないんだろうと思えるくらい。
この二人の意見がぶつかったり、ぴったり合うのを見ていくうちに、いつの間にか西部劇における先住民の描かれ方、それを描いている白人について考えさせられていました。
救出後の開拓民によるあからさまな差別の描写はおぞましいものがあります。コマンチ族として生きてきた者を無理やり連れ帰ってきたくせに、その姿を見た瞬間にもう”厄介者”扱い。オルゴールの使い方も上手くて、少年の哀しい運命に胸が締め付けられました…。
でも、ラストはベルの粋な計らいもあって、明るい未来を感じさせるもので良かったです。もう一人の拉致被害者エレナのため、わざとキツイ事を言ってマケーブをたきつけたり。彼は追いかけられるより追いかける方が好きなんですよね(笑)
あまり評判はよくないようですが、考えさせられる良作でした。

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「三人の名付親」観た

映画「三人の名付親」観た

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Tag:ジョン・フォード

三人の名付親
原題:THREE GODFATHERS
製作:アメリカ’48
監督:ジョン・フォード
原作:ピーター・B・カイン
ジャンル:★西部劇/ドラマ

【あらすじ】西部のならず者三人組、ボブ、ピート、キッドは、銀行襲撃に失敗し灼熱の砂漠に逃亡した。保安官スイートの追撃を受け、三人は水を求めて砂漠をさすらう。そこで、身重の女を乗せた幌馬車を発見した彼らは、水がほとんどない状況で赤ん坊を託され…。

タイトルとはかけ離れた展開からはじまって、どうなるのかと思ったけど、なかなかの異色西部劇でした。
冒頭で、姪夫婦と出会わなかったか保安官の妻にたずねられるんですが、その姪夫婦が起こした不幸な事故がきっかけで、三人は赤ん坊を世話することになるんですね~。見事な展開です!
ここにたどり着くまでの間に、この三人が根っからの悪人ではないことがしっかり描かれているので(超がつくほど仲間想い)、生き残った赤ん坊を守ろうという流れにも違和感ありませんでした。…まあ、なんでそんな奴らが強盗なんて、と考えると変ですが(笑)
赤ん坊の世話なんてしたことがない彼らが、水がほとんどない状況の中、育児指南書や聖書を片手に、赤ん坊にグリースを塗ったり、サボテンを搾ったり、子守唄を歌ったりする姿がほほえましい。
後半は宗教色が強いものの、すっかり父親の顔になってしまった彼らの魅力と、赤ん坊の将来を考えるにつれ自分の生き方を見直す心理描写、砂漠でのサバイバルの緊張感で、ぐいぐい引き込まれました。
ただ、ラストは時代的なものなのか、ジョン・ウェインだけいいとこ持ってきすぎなのが気になっちゃいましたね~。別にロマンスの予感とかいらなくない?
三人の友情を胸に、この子を立派に育てるぞと空に誓うような感じで良かったような。母親に誓った時みたいに。

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映画「弾丸を噛め」観ました

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弾丸を噛め
原題:BITE THE BULLET
製作:アメリカ’75
監督:リチャード・ブルックス
ジャンル:★西部劇

【あらすじ】1900年初頭の西部。賞金2千ドルの1120キロ耐久レースが始まろうとしていた。馬を乗りかえることは許されず、定められた過酷なコースをゆく死のレースだ。アメリカ中が注目する中、一癖も二癖もある猛者8人が各地から集まり、闘いの火蓋は切って落とされる…。

これは素晴らしくわたし好みの西部劇ですね!
過酷なレースってことで、馬がかわいそうで観てられないシーンもありましたが、作品自体は心から観てよかったと思えるものでした。
ロードムービー並の穏やかな道中で、動物愛護の精神を持ったクレイトンや、大金を自分の優勝に賭けてたのに彼が参加する事になって焦る親友マシューズ、周りに力を示したい粋がった若者や、ひどい虫歯で涙目なおじさん、過酷なレースに似つかわしくない美人さんなど、8名の参加者の交流が爽やか。
とくに、登場から動物をいじめていた、ケツを蹴っ飛ばしてやりたくなるような若者が、クレイトンに指導され、最後には彼を父親のように慕うとこがよかった。美しきケイトにもきちんと謝ったし、成長が見られるっていいよね!
ただ、最初はレースなんて馬には何の意味もないと言っていたクレイトンが、何故参加する気になったのかはよくわかりませんでした。保存してあるから、いつか確認せねば!
そして、彼とマシューズとの友情もいいんですよ。べたべたしすぎず、言わなくても気持ちが通じるみたいな。最後にヘロヘロになりながらもある行動にでたクレイトンの姿に涙が…。

邦題は原題の直訳ですが、原題は熟語で”苦しみに耐えてやりぬけ”という 意味。 でも、ある登場人物がやむをえない事情で弾丸を噛んでおり、終盤、怪我の痛みに顔をしかめる彼に「弾丸を噛んで耐えろ」と言うシーンがあるから、間違ってはいない気もします。というか「こんな弾丸は初めてだ。人の役に立つなんて」と、レース仲間との絆を感じさせるエピソードでは、タイトルの意味を考えて感動してしまったので、むしろ直訳でよかったと思います。
のんびりした作風や、友情が好きな方にはお勧めです!

映画「決断の3時10分」観ました

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決断の3時10分
製作:アメリカ’57
原題:3: 10 TO YUMA
監督:デルマー・デイヴィス
原作:エルモア・レナード
ジャンル:★西部劇/ドラマ

【あらすじ】ベン・ウェイド強盗一味による駅馬車襲撃が横行するアリゾナ。その場に居合わせても何もできなかった牧場主ダンは、ベンが逮捕された時、ユマへの護送を手伝う事に。生活のため、200ドルの謝礼目当てでそれを引き受けた彼だったが…。

痺れました。異色西部劇で、人死にもドンパチもあるんですけど、心理戦というか、心理描写に重きを置いた作品ですね。
ウェイドが妙に男前なんですよ。犯罪者だけど礼儀があって、女に優しいけど部下の死には冷淡。敵であっても認めた相手には敬意を払う。…という感じで、怖い人のはずなのに、いつの間にか気を許してしまいそうな親しみやすさがあります。そんな彼だから、ダンとの駆け引きが面白い。ジッとしてる時間のほうが長いのに、ぐいぐい引き込まれました。
一方、彼と比べると情けなくて、どちらかというと悪党面のダン。息子達の前で強盗事件を見守る事しかできず、奥さんには遠まわしに”息子達の尊敬できる父親でいて”と言われてしまいます(息子の安全より大事か?)
最初は報酬目当てで引き受けた護送だけど、ウェイドとのやり取りの中で、彼の誠実さと信念が見えてきます。あのウェイドの巧みな話術によろめきかけ、死の恐怖にさらされて、それでもなお信念を貫く姿がカッコイイ!
ラストのウェイドの行動も、ダンを真の漢と認め、敬意を払っての事ですよね。ダンの決断の成果だと思います。
爽やかな感動を味わいながら、頭の片隅では「脱獄のために、また部下が苦労するんだろうなぁ」と思ってしまいました(笑)

映画「帰らざる河」観ました

 | 西部劇  Comment(5) 
Tag:オットー・プレミンジャー

帰らざる河
製作:アメリカ’54
原題:RIVER OF NO RETURN
監督:オットー・プレミンジャー
原作:ルイス・ランツ
ジャンル:★西部劇

【あらすじ】ゴールドラッシュで沸くアメリカ北西部。9歳の息子マークと農場で新生活を始めたマットだったが、ある日、金鉱登記を急ぐ男に馬と銃を奪われる。先住民の襲撃を受けた親子は、男の恋人である酒場の歌手ケイと共に筏で河に逃れるが…。

今まで見たモンローのなかで一番魅力的でした。シーンごとに違う味わいをみせる歌が素敵だし、酒場の歌手としての人生が言葉の端々から感じられるところがいい。
ひょんな事からマット親子とサバイバルな急流下りをする事になって、酒場の女からパパっとシャツにジーンズ姿に早変わりするのもいいですね。頼まれてもいないのに息子の面倒を見てくれていた彼女のことを、最初から”酒場の女”という色眼鏡で見ていたマットが、しだいに彼女を見直して態度が柔らかくなっていくのも見ごたえがありました。ただ、息子がすぐ近くにいるのに、息子の親友である彼女に襲いかかった時は、「馬鹿かこいつ」と思いましたが。あれを目撃されてたら、完全に息子の信頼を失ってましたよね。ただでさえ人殺しでムショに入ってたと知られてるのに…。まあ、未遂だし、ちゃんと謝ったからいいですけど。
あと、途中で鹿を捕まえるシーンでしんみりしてしまいました。食べなきゃ飢え死になので仕方がないとはわかっていても、オスを捕まえたらメスが寄添うように近寄ってきて、つがいなのかなぁと思ったり…。別れを暗示してるのかと深読みしてみたら、まったくそんな事なかった(笑)
息子も可愛らしくて、最後までじっくり観られる西部劇でした。

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映画「ヤングガン」観た

 | 西部劇  Comment(6) 

ヤングガン
製作:アメリカ’88
原題:YOUNG GUNS
監督:クリストファー・ケイン
ジャンル:西部劇

英国紳士の牧場主タンストールの元で働く、はみだし者の若者たち6人。だが、恩人である彼が対立するマーフィ一味に殺され、彼等は復讐を決意。保安官代行となるが、ビリーの独断で相手を撃ち殺し、逆に終われる立場となり…。

これは一度ビリーに嫌悪感を抱いてしまうと、もう入り込めませんね~。彼にタンストールさんへの感謝とか、仲間との友情の気持ちがある事はわからないでもないんですが、いかんせん相手を撃ち殺した時の楽しそうな表情が…。復讐はただの建前で、自分が楽しみたいだけのように見えてしまいました。彼のやり方は、法と秩序をもたらそうと努力していた人々を嘲笑うかのようだし。
ラストはまあ、さすがのカッコよさなんだけど、そこに行き着くまでが納得いかないので楽しめませんでした。
あと、いつも通り顔が覚えられなくて、被害者が増えるまで誰が誰だかわからなかったり(笑)
イラストは「子育て 時々 映画」のマミイさんからリクエストがあったキッドの仲間チャベスです。彼は本当に素敵で、馬を引き連れてやってくるシーンなんかたまりません!
ナイフを投げる姿を描きたかったけど、速過ぎて画面を一時停止するとブレるんですよ。仕方なくこのシーンにしました。顔が見えなくてすみません。
タイトルには、”若いガンマンたち”という意味と“有望なアメリカ若手俳優たち”というふたつの意味があるそうです。
続編は録画し忘れて観られませんでした。やっと覚えたメンバーの顔を忘れないうちに再放送してくれないかな。

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映画「西部開拓史」観ました

西部開拓史
製作:アメリカ’62
原題:HOW THE WEST WAS WON
監督:ヘンリー・ハサウェイ、ジョン・フォード、ジョージ・マーシャル
ジャンル:★西部劇

【あらすじ】アメリカ西部開拓時代の1839年から1889年。開拓民ゼブロン一家の視点で、親子三代に渡る生涯を描く。第一話「河」、第二話「平原」、第三話「南北戦争」、第四話「鉄道」、第五話「無法者」の全5話からなる叙事詩。

西部開拓史というと、つまり原住民から土地を奪った歴史なんだけども、ここに描かれているのは、その時代に生きた人々の活力というか、フロンティアスピリットそのものだったと思います。
その”人々”っていうのはもちろん白人なんですが、誰もが原住民を踏みにじろうとしていたわけじゃなく、必死に生きて幸せを追い求めていただけなんですよね。
強盗に遭っても、大きな河を渡らなくてはならなくても、大切な人を亡くしても、それぞれ夢を追いながら生きていく姿が力強く描かれていました。
また、西部の風景が美しかった!
気合を入れてデジタルリマスターしたのか、空の青さは澄み渡るようだし山脈も存在感ありまくり。ラストで西部の風景から現代のものに変わっていく様子が描かれ、妙に感慨深いものがありました。
やや長いので、二回に分けて観るくらいが丁度よく、牛の群れの暴走や列車でのアクションなど、西部の魅力がギュッと詰め込まれたような作品だったと思います。

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映画「シルバラード」観ました

 | 西部劇  Comment(2) 
Tag:ローレンス・カスダン

シルバラード
製作:アメリカ’85
原題:SILVERADO
監督:ローレンス・カスダン
ジャンル:★西部劇

【あらすじ】故郷シルバラードへ帰ろうとしていたエメット。その道すがら、砂漠で身包み剥がされたペイドンや、縛り首寸前の弟ジェイク、酒場で揉め事を起こしたマルを助ける。やがて、シルバラードに辿り着くが、牧場主が土地独占を企てており…。

やや軽めな正統派西部劇。ちょっと地味かもしれないけど、気分よく観られる作品でした。
なんたって、全面対決となる理由が復讐でも恋人でもないですからね。家族や友だちを守るため、決着をつけようと立ち上がる主人公たちがカッコイイ!馬に乗った4人が並んで歩くサマなんて、ベタすぎるけど決まってます。
4人の仲間のうち、兄弟であるふたり以外はたまたま知り合っただけなのに、「じゃあ、またな!」と別れて数年後に偶然出会っても昨日別れたみたいに仲良くしてそうな雰囲気があって、それがまたよかった!
酒場の女主人ステラ(おばさん)の身を案じて動けなかったペイドンは渋くて素敵だし、女絡みで縛り首になりかけたエメットの弟はコミカルで楽しかったです。
ラストの銃撃戦もただ撃ちまくるわけじゃないし、仲間に後ろから敵が迫るのを知らせるため、顔すれすれに撃ったりするところがお茶目。何気に、家に火をつけようと投げたたいまつを撃ち落した名も無き村人が凄かったです。
ただ、サクサク進んでいくので、顔を覚えられないわたしには一回じゃ理解しきれませんでした。時間のある時に、また見直そう…。

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映画「夕陽のギャングたち」観ました

 | 西部劇  Comment(4) 
Tag:イタリア

夕陽のギャングたち
製作:イタリア’71
原題:GIU LA TESTA
監督:セルジオ・レオーネ
ジャンル:★西部劇/ドラマ

【あらすじ】革命の動乱が続く1913年、メキシコ。子供たちと山賊として生きるフアンは、鉱山を目指す発破屋ジョンと出会う。すぐにメサ・ヴェルデ銀行襲撃を思いついたフアンは、強引に彼と手を組むのだった。だが、彼はアイルランド革命の闘士で…。

ちょっと長い作品なんですけど、主人公ふたりがすっごい魅力的で最後まで画面に釘付けでした。
コバーン演じる発破屋が格好いいのはもちろんのこと、一人だったら絶対に好きになれないフアンという悪党が彼と組む事で一気に魅力を増しています。もう彼らの友情が輝いちゃっているんですよ。
彼らが組む事になるまでのコミカル前半と、革命に巻き込まれていくシリアスな後半のギャップで戸惑ったり、発破屋の回想で一人の女性を共有している関係が謎だったりするものの、二人を観ていられるならそれくらい気になりません。
負けず嫌いのフアンが涙を見せるシーン、そして”ダイナマイトしか信じない”発破屋がフアンに「友よ」と言うシーンではボロボロ泣いてしまいました。豪快な爆破シーンもあって、久しぶりに西部劇を堪能した~!って感じです。
ちなみに原題の意味は「伏せろ!」、英題は「一握りのダイナマイト」です。

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映画「男の出発(たびだち)」観た

 | 西部劇  Comment(4) 

男の出発(たびだち)
製作:アメリカ’72
原題:THE CULPEPPER CATTLE COMPANY
監督:ディック・リチャーズ
ジャンル:★西部劇/青春

【あらすじ】カウボーイに憧れる16歳の少年ベンは、テキサスからコロラド州へ牛を運ぶカウボーイのボス・カルペッパーに頼み込み、コックの助手として雇ってもらう。だが、失敗ばかりで足を引っ張るばかり。それでも彼らについていくベンだったが…。

いやぁ、カウボーイって大変ですね~。
牛の大群を引き連れて移動するだけでも一苦労なのに、その道中は危険が一杯。牛を狙って悪党が寄ってくるし、気を抜けば馬も銃も奪われてしまう。そのうえ、悪質な地主は”牛がオレの土地の草を食べ、水を飲んでいる”と大金を要求してきたり…。一番の悪党は金のあるところに居るものです。
そんな大変な仕事に憧れてついて来たベンなんですが、ならざるを得なかった人間とは違い覚悟が足りません。でも、失敗ばかりするベンに対し、気に入らない相手には容赦ないカウボーイたちは意外と優しかったりするんですよね。なんかこう、昔の自分を重ねているというか、カウボーイなんかに憧れてしまったのを哀れんでいるというか。まあ、主人公の素朴なお顔をみていたら、つい甘くなっちゃうのもわかる気がします。

そんな感じで、甘やかされつつも現実を知っていったベンは、知ったうえで自分の思い描いていたカウボーイを信じようとします。結局自分では何もできなかったけど!
ラストは微妙に疑問もあるんですが、全体的にノスタルジックでいい雰囲気の作品でした。
ちなみに原題を直訳するとカルペッパー牛会社(笑) カルペッパーさん率いるカウボーイ隊ってとこでしょう。

映画「大いなる男たち」観た

 | 西部劇  Comment(3) 
Tag:にゃんこ

大いなる男たち
製作:アメリカ’69
原題:THE UNDEFEATED
監督:アンドリュー・V・マクラグレン
原作:スタンリー・L・ハフ
ジャンル:★西部劇

【あらすじ】南北戦争が終った。北軍の大佐トーマスは、部下たちの今後のため野生馬で一稼ぎすることに。一方、元南軍の大佐ラングドンは、家族や部下と共に新天地を求めてメキシコへ。その道中、危機に見舞われた彼らを、トーマスらが救い…。

あまり知られてない作品みたいですけど、とっても見ごたえある西部劇でした。
かつての敵を助けるために、3千頭の馬を引き連れ走るトーマスが素敵です。原題の意味が「無敗」だけあって、彼強いんですよね。あんまり非の打ち所がないんで、これはちょっと完璧すぎやしないかと思ってしまったくらいなんですが、仲間と馬鹿騒ぎ(大変な旅の途中なのに料理や荷馬車を台無しに)して女性陣が銃をぶっ放して鎮めるというエピソードもあって茶目っ気を見せてくれました。
銃撃戦の時に、馬を狙わないところも好感持てます(優しいのか、その馬も売るつもりなのか?)
また、南軍を嫌いながらトーマスと友情を育んでいくラングドン大佐をはじめ、猫を可愛がっているおじさん、トーマスの先住民の養子ブルー・ボーイ、戦争で夫を亡くした女性など、他の登場人物もそれぞれ味がありました。
正直、どこかで観た事のあるような展開もあったけれど、大佐たちの友情は感動的だったし、馬の大群が駆けるシーンは圧巻!!
一度、大画面で観てみたい作品です。

映画「荒野の七人」観ました

 | 西部劇  Comment(34) 
Tag:ジョン・スタージェス 黒澤明

荒野の七人
ユル・ブリンナーも描きたかったけど、やっぱりブロンソン!
製作:アメリカ’60
原題:THE MAGNIFICENT SEVEN
監督:ジョン・スタージェス
原作:黒澤明、橋本忍、小国英雄
ジャンル:★西部劇

【あらすじ】カルヴェラ率いる無法者に貢物を強要される農村。耐えかねた百姓たちは、少ない金をかき集め町まで銃を買いに行く。そこで腕利きのガンマン・クリスを見つけるのだった。村の救済を依頼されたクリスは、7人のガンマンを集め村へ向かう。

う~ん、やっぱり面白いですね。
もう、クリスの登場シーンからして格好いいです。通りすがりに、赤の他人の遺体を危険を冒して守ろうってんですから、農民たちがほれ込むのも無理ないと思います。黒服がキマッてます。
そしてもちろん、ブロンソンも素敵!
「今は20ドルでも大金だ」と引き受けてしまうお人好しで、子供に好かれる優しく頼れるおじさんという感じでした。
印象的だったのが”彼の係”になった少年三人組。「おじさんが死んだらお墓に花を供えてあげる」だとか、「死ななきゃもっと嬉しいよ…たぶん」とか微妙な空気の漂う会話が楽しく、そして切ない…。父親を臆病者と言った少年を叱るシーンもホロリときました。
また、向こう見ずな若造チコも、彼がいるだけで賑やかになる感じでよかったです。女の人はいなくてもいいような気もしましたが、彼の不器用な恋はつい応援してしまいます。
後半ぐっとくるのが、早撃ちリーがその心情を吐露する場面と、ハリーがありもしない黄金を夢見ながら死んでいくところ。それまで好きでもなかったのが、一気に引き込まれてしまいました。

カルヴェラが彼らに銃を返してしまうところは何度見ても「え~!!」となってしまいますが、最後まで楽しく観れました。でも、「七人の侍」と同じく未だ七人の名前が覚えられなかったり…。再見だから顔は見分けられるようになったけどさ。

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映画「大いなる西部」観ました

 | 西部劇  Comment(10) 
Tag:ウィリアム・ワイラー

大いなる西部
製作:アメリカ’58
原題:THE BIG COUNTRY
監督:ウィリアム・ワイラー
原作:ドナルド・ハミルトン
ジャンル:ドラマ/西部劇

【あらすじ】結婚のため東部からテキサスに来たジェームズ。だが婚約者の父親テリルは、水源地の所有をめぐって大地主ヘネシー家と対立していた。やがて、水源地の所有者で女性教師のジュリーが、騒動を避けたがっていることを知り…。

午後のロードショーの新しいテーマ曲がこの映画のものだとわかってちょっと嬉しかったり。
それはともかく、いまいち主人公に感情移入できなかったものの、妙に爽やかで見ごたえのある作品でした。

好きなシーンは、主人公とヒロインが怖い話を言い合い、彼女の話にわざと怖がってみせるところ。その話の内容は途中で身振り手振りだけになってしまって気になるけれど、主人公がお茶目で可愛い。この二人の恋模様が爽やかでよかったです。
また、テリルが一人で決戦の場に向かうシーンで、一度は彼を見捨てた牧童頭が放っておけなくて結局ついてきてしまうところ。男の絆ですね。
風景も素晴らしいです。

気になったのは、婚約者が終盤出てこないこと!
彼女のその後がすごく気になるんですが、わたしが見逃しただけでしょうか?
暴れ馬ももっと出して欲しかったです。
あと、ヘネシー家の親父がいい味出してたんだけど、馬鹿息子の末路を見たら子育ての才能はなかったんだなぁと哀しくなりました。母親がいればね!

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映画「南から来た用心棒」感想

 | 西部劇  Comment(12) 
Tag:イタリア フランス スペイン

南から来た用心棒
製作:イタリア/フランス/スペイン’66
原題:ARIZONA COLT
監督:ミケーレ・ルーポ
ジャンル:西部劇

【あらすじ】手下を補充するため盗賊ゴルドが監獄を襲うが、囚人の一人アリゾナだけは彼に従わず去っていった。ゴルドの手下に姉を殺されたジェーンは、彼に敵討ちを頼むのだった。アリゾナはどうにか仇を討つが、ゴルドに両手両足を撃ちぬかれ…。

主人公が人間的に格好良くないため(いろいろ中途半端)、ジェンマを格好良く撮れば撮るほどいけ好かない感じがしてしまいました。
盗賊ゴルドも逃げさせた相手を後ろから撃つのが好きな極悪非道な人物で(しかも顔に似合わず射撃の名手)、派手に人が殺されるので観る人を選びそう。まあ、悪役らしい悪役で素晴らしいともいえるけれど。

でも、アリゾナにくっついてるウィスキーという元ゴルドの手下が、いい味だしてるんですよね!
アリゾナを初めて見た時、思わず「カッコイイ」と呟いたり、仲間に置いていかれたところを彼に拾われて心底嬉しそうな顔をしたり。いかにも西部劇にでてくる小汚いおじさんなんですが可愛げがあります。酒瓶(?)が手投げ弾というのも彼ならではで面白い!
金の臭いを嗅ぎつけて、次々と内ポケットやら靴のなかやらから金を見つけ出すシーンでは大笑いしてしまいました。

終盤の対決もなかなか見ごたえがあり、(殺伐としてるのに)最後までコミカルさを失いません。
全体的にどっかで観たことあるような感じがぬぐえませんが、こういうのが好きな人なら楽しめると思います。DVDはプレミアがつきとんでもない事になってるようなので、気になる方は再放送時に録画することをおススメします。(ブルーレイが出ました!)

映画「砂漠の流れ者」観た

 | 西部劇  Comment(6) 

砂漠の流れ者
製作:アメリカ’70
原題:THE BALLAD OF CABLE HOGUE
監督:サム・ペキンパー
ジャンル:★コメディ/西部劇/ドラマ

【あらすじ】砂漠のど真ん中で仲間に裏切られ、水もなしに置き去りにされたケーブル・ホーグ。彼は復讐のため何が何でも生き延びると誓い、4日後には水を掘り当てる。そして、そこが駅馬車が通る道の側だと知り、休憩所を営み始めるのだった。

荒野を彷徨う系の作品かと思って期待したら、彷徨っているのは冒頭だけでちょっとガッカリしました。ふつうはサム・ペキンパー=バイオレンスみたいな期待を抱くようですが、それもありません。それどころか、復讐に向かうかと思えば水で金儲けを計画し、商売を始めるかと思えば女にうつつを抜かし、西部劇という雰囲気でもなかったかも。砂漠で生きる男の半生(というほどでもない?)を描いた感じです。

しかし、ケーブル・ホーグという男には妙な魅力があり、娼婦の胸元が何度も(しつこいくらい!)頭をよぎったり、お札に印刷されたインディアンがニヤリと笑うなどのコミカルな演出と相俟って、なんか憎めないんですよね。砂漠で出会ったインチキ臭いエロ牧師や、自分の名前を下着に刺繍した娼婦など、他の登場人物たちも魅力的。
人間の温かみを感じるほのぼのとしたエピソードも多く、あの「ワイルドバンチ」を撮った監督とは思えませんでした。

ただ、個人的に分割画面には何故か生理的嫌悪感を抱いてしまうので、それを多用した冒頭にはイラッとしてしまいます。でも、この作品はペキンパーがいろいろな演出で遊んでいるようで、観終わった頃には忘れてました。愛すべき小品という印象。
西部劇に詳しければもっと楽しめるかな?

ちなみに、原題を直訳すると”ケーブル・ホーグのバラード”で、リバイバル公開タイトルになってます。

映画「怒りの荒野」観た

 | 西部劇  Comment(6) 
Tag:イタリア ドイツ

怒りの荒野
製作:イタリア/ドイツ’67
原題:I GIORNI DELL'IRA
監督:トニーノ・ヴァレリ
ジャンル:★西部劇

【あらすじ】メキシコ国境近くの町クリフトンで”娼婦の息子”と蔑まれてきた掃除夫の青年スコット。ガンマンになる夢を胸にひたすら耐えてきた彼は、流れ者のガンマン、タルビーと出会い弟子入りを決意。やがて、彼は師に匹敵するほどに腕を上げ…。

これはもう、カッコよすぎでした。ツッコミどころもあるけれど、子供の頃に観ていたら確実に西部劇にはまってしまいそうな魅力があります。まさしく王道という感じ。原題の意味は、エキサイト翻訳では「怒りの日」でした。
老獪なガンマン・タルビーと、彼に純粋な憧れを抱く青年スコット。”ガンマン十ヶ条”を教えながら、さらりと決めてくれるタルビーが渋くて素敵です。でも後半、ガンマンがああいう場所に落ち着こうとするのは格好悪いかな?
無垢な笑顔を失くしてしまったスコットが、十ヶ条を唱えながら敵を倒していくクライマックスにしびれました。

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映画「血と怒りの河」観ました

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血と怒りの河
製作:アメリカ’68
原題:BLUE
監督:シルヴィオ・ナリッツァーノ
ジャンル:★西部劇

【あらすじ】幼い頃に両親を亡くし、盗賊の首領オルテガに育てられたアズール(ブルー)。盗賊として兄弟たちと村を襲っていた彼は、医者の娘ジョアンが襲われそうになっているのをみて思わず銃を抜く。負傷した彼をジョアンは連れ帰るが…。

少し毛色の違う西部劇でした。
特徴は、風景が綺麗な事と、主人公にガンマンやヒーローのイメージが無い事、わりとドラマやロマンス重視というところでしょうか。派手さはないけど取っ付きやすい印象でした。
主人公の名前はスペイン語で”青”を意味するアズール。メキシコ人の盗賊であるオルテガがつけた愛称のようなもので、医者親子にはブルーと呼ばれます。
実の息子のように愛してくれたオルテガと、盗賊の自分を助け、愛してくれたジョアン。メキシコ人にもアメリカ人にもなりきれない苦悩が描かれていました。

印象に残ったのは、ふたりの父親。
極悪非道な盗賊であるオルテガが、(実の子を殺した)アズールが帰らないと知り「私は二人も息子を失った」と嘆く姿には正直驚きました。ブルーや村人に報復を宣言した時の表情も迫力があり、失ったものの大きさを表すようです。
ジョアンの父親の方は、盗賊に対し厳しい態度を見せながら、娘の意思を尊重するとこがいいですね。ちゃんと彼の本質を見て、家族として、娘の恋人として受け入れてゆく素敵な父親でした。

好きなシーンは、心を開こうとせず口も利かないブルーに対し、ジョアンが髭剃りをしてあげるシーン。「あれもこれも得意だけど、髭剃りだけはやったことがないのよ」と言いながら剃刀を滑らせ、何度も怪我させてしまいます。ついにはブルーも「自分で剃る」と口を開くんですよね。一気にほのぼのした空気になって和みます。
育ての親と対決するラストも印象的ですが、わたし的にはブルーと医者親子との交流が心に残る作品でした。

映画「ウィル・ペニー」観ました

 | 西部劇  Comment(0) 

ウィル・ペニー
イカレた説教師。目が血走ってます。
製作:アメリカ’67
原題:WILL PENNY
監督:トム・グライス
ジャンル:★西部劇/ドラマ

【あらすじ】牧場で雇われたカウボーイのウィルは、番小屋で勝手に暮らしていた母子キャサリンとホーレスに立ち退きを要求する。彼女たちはカリフォルニア目指しての旅の途中だった。そんな時、ウィルは以前争ったクイント親子に襲われ、倒れていたところを彼女たちに救われる。

仕事を求めてあっちこっち放浪する老練なカウボーイ、ウィル・ペニーが、一仕事終えるところから物語は始まります。字が書けなくて周りを気にしながら名簿に×と書いたり、雇い主にカンザスへ誘われても帰郷したい若者に譲ってしまったり、しょっぱなからおじ様の魅力全開です
肉(鹿)の取り合いで銃撃戦になり、息子(?)を殺され執念深くウィルを狙う狂信的説教師クイントも迫力満点。キャサリンといい雰囲気になっている時に突然扉を蹴破って登場するなど、彼が出ているシーンだけサイコ・サスペンスのようでした。
重傷を負った仲間ダッチを救うため、医者を探すくだりも印象に残ります。キャサリンと初めて出会うシーンでもあり、気弱になっているダッチの手を取る姿はまるでナイチンゲールのよう。けれどそれよりも、静かながら確かなものとして描かれているのは、ウィルとダッチの友情だと思えました。
酒場の親父との賭け(医者のいる町まで行って生きて帰ってこれるか、だったかな?)がラストにつながるところも好きです。
後半は、キャサリンとのロマンスというより、母子との交流の中で「家庭」のぬくもりを知っていくというもの。幼い頃に両親を亡くしカウボーイとして生きてきた彼が、戸惑いながらクリスマスソングを歌う姿にジーンとします。

ラスト、自分たちを捨てたも同然の夫(入植者らしい)とは別れ、ウィルと農場を始めたいと提案するキャサリン。それに対するウィルの答えに、彼のカウボーイとしての人生の悲哀を感じます。

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映画「荒野の決闘/いとしのクレメンタイン」観ました

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Tag:ジョン・フォード

荒野の決闘/いとしのクレメンタイン
製作:アメリカ’46
原題:MY DARLING CLEMENTINE
監督:ジョン・フォード
原作:サム・ヘルマン/スチュアート・N・レイク
ジャンル:★西部劇/ドラマ

【あらすじ】メキシコからカリフォルニアへ牛を運んでいたワイアット・アープら兄弟は、墓場の町トゥームストンへ立ち寄った。だが、留守の間に末弟が殺され、牛も盗まれる。クラントン一家の仕業だと睨んだ彼は、保安官となって町に留まるのだった。

いわずと知れた西部劇の名作を、ついに観ることができました。同じくワイアット・アープを描いた「OK牧場の決斗」を先に観ていたので、もう観た気になって何度か見逃していたようです。
「荒野の決闘」というタイトルから想像したのとはまるで違い、静かで味わい深いドラマでした。リバイバル時には原題の”いとしのクレメンタイン”が付け加えられたようなので、やっぱり昔から邦題に疑問を抱く人がいたんでしょうね。わたしも原題の方が好きなので、記事のタイトルもそっちにしてしまいました。

お気に入りは、悪態をつくチワワを無視し、椅子を浮かせて遊ぶお茶目なワイアット。急に彼が人間臭く見えたというか、身近に感じたというか。とにかく、いっぺんに彼が好きになってしまったシーンです。(どうでもいいけど、チワワと聞くと犬しか思い浮かびません。でも、この時代はまだチワワいないかも。…彼女はメキシコのチワワ出身?)
また、空と雲がやたらと目に留まりました。多くの方が言ってますが、ほんとうに白黒とは思えない美しさです。
演奏家のひとたちがタイミングよく演奏をやめたり再開したりするのも地味にいいですね。しょっちゅう銃弾が飛び交うような町ですから、空気読めないと殺されかねないのかなぁと思ってしまいました(笑)
そしてラスト、いとしのクレメンタインとの別れが胸に染みます。

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映画「ワイルドバンチ」観ました

 | 西部劇  Comment(10) 

ワイルドバンチ
製作:アメリカ’69
原題:THE WILD BUNCH
監督:サム・ペキンパー
原作:ウォロン・グリーン/ロイ・N・シックナー
ジャンル:★西部劇/アクション

【あらすじ】1913年テキサス。パイク率いる強盗団ワイルドバンチは、銀貨強奪に失敗。賞金稼ぎとなった旧友ソーントンらに追われメキシコに逃れた彼らは、政府軍マパッチ将軍と出会う。そして、米軍軍用列車の武器強奪を依頼され…。

冒頭から良かったです。子供たちが蟻の群れにサソリを放り込み、しばらくサソリが襲われるのを眺めたあと火をつけてしまうんですよね。何かあるんだろうなぁと観ていたら、やっぱりラストに壮絶な銃撃戦があって…。
あと、この無邪気に遊んでいる子供たちと、重機関銃を手に入れてはしゃぎながら試し撃ちさせるマパッチ将軍は、からだがでかい(”でかい”って何語かと思って調べたら、ギリシャ語の十をあらわす接頭語デカからきてるんだね…関係ないけど)だけで大差ないといっているようにも思えます。
相変わらず顔を覚えるのが苦手で、誰が主役かしばらくわからなかったり、サイクス老人の背後に立っていたのが何者かわからなかったり、最後の銃撃戦はもう誰が誰だか…という感じでしたが、始終必死になって観てました。(でも珍しく「マーティ」のひとはわかったよ!)

悪党同士の駆け引きのすえ、一度は引き渡した仲間を死を覚悟して助けに行くシーンはしびれます。悲壮な覚悟とかではなく、淡々と行くべきところに行くという雰囲気が良い。よくわからないけど。
最後に笑うのが、あのサイクスというのもなかなか。

<再見:2017/04/19>
ほとんど初見時と同じ感想ですね~。デジタルリマスターで映像が奇麗だったし、OPがカッコいい!
ボーグナインさんは名前と顔が一致している数少ない俳優さんの一人で、しかも顔が濃いから、再見なのにますます他の登場人物を見分けるのが困難になってました(汗)
かつての仲間、しかも自分のミスで捕まってひどい目に遭っていた仲間ソーントンに追われることになったパイクさんの気持ちについては、初見時より考えられたかな。あと、なんとなく生き残ってしまったソーントンが茫然と去っていく人々を見送るシーンもよかった。あの後、サイクスと組んだんだろうか?

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