宮崎駿 忘却エンドロール

素敵映画に出会えた時の感動をそのまま書き綴る、映画感想ブログ.

映画「千と千尋の神隠し」観ました

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Tag:日本 宮崎駿

千と千尋の神隠し
製作:日本’01 125分
監督:宮崎駿
ジャンル:★ファンタジー/アドベンチャー

【あらすじ】引っ越の途中で、両親と共に奇妙な世界へと迷い込んだ少女千尋。勝手に神々の食べ物を食べた両親を豚にされ、自身も働かなければ豚にされてしまうと知る。ハクという少年の助けで、彼女は湯屋で働く事になるが…。

ジブリ作品の中だと「猫の恩返し」の次に好きな作品ですね~。何が好きって、さみしんぼうのカオナシが可愛くて可愛くて…。もうイラストに描いた編み物をするシーンなんて、可愛すぎて「スキ♥」って感じですし、話しかけてくれた千尋に懐いて愛が暴走しちゃうところも大好きです。もう寂しくて寂しくて、食べちゃいたいくらい千尋が好きなんだなぁとキュンキュンしました。
銭婆のところへ行く千尋におとなしくついて行くところも、インプリンティングされた雛鳥みたいで可愛いじゃないですか。あんなに暴走してたのが、憑き物が落ちたかのように(実際には取り込んだ相手をその欲望ごと吐き出しきった感じ)いい子になってついて行くんですよ。ネズミになった坊が目を輝かせて列車の窓を見ている横で、お行儀よくしてるのがもう!
カオナシが何なのかは描かれてませんが、この八百万の神たちが暮らす国にいる存在だから、きっと何かの神なんでしょうね。私の想像だと、長年使った道具に宿る付喪神の類で、昔はみんなに必要とされていたのに、時代の変化ですっかり人々に忘れ去られた存在なのかなと思いました。
ついでに、この列車に乗ってる影みたいな人たちは亡くなった人で、あの列車の行き着く先は黄泉の国なのかなぁと。こういう想像の余地があるところも、この作品の好きなところです。
例えば、序盤で神様の食べ物をむさぼり罰を受ける両親のエピソード。色んな国に存在する神話やおとぎ話によく出てくるエピソードで、神様の食べ物を目の前にしたら大抵の人間は我慢できないんですが、千尋はまだ俗世の穢れに染まってないから大丈夫なんだろうなぁと思ったり。あと、彼らが神隠しされてたのはたぶん3か月くらいで、きっと一家失踪事件とかテレビでニュースになったりして…。その間の支払いとかどうなるんだろう?(汗)

そして、やっぱり千尋とハクですね。出会いからして胸きゅんです。いきなり両親が豚にされて、自分も消えそうになって、ハクに助けてもらったかと思ったら「ハク様と呼べ」とか「ハクは湯婆婆の手先だ」とか言われて頭の中ごちゃごちゃで泣き出してしまうのも仕方がない。
でも、それでも信じる心を失わない千尋が好きです。どちらかというと臆病な子だったのに、本当に色々あって、化け物みたいになったカオナシに追いかけられてもまったく動じない強い子に!
ハクに乗って飛びたち、やっと彼との出会いを思い出したシーンは何度見ても鳥肌ものです。
気になるハクのその後ですが、湯婆婆に八つ裂きにされてもいいと言っていたものの、ただの口約束だし湯婆婆も本気じゃなかったというか怒りに任せて言っただけで、あの和やか楽しいムードの後には毒気も抜かれて追放くらいで済ませたと思います。あと坊が怒るでしょ、大好きな千尋のボーイフレンドだもん。
川(の神)として再会できるのか、それとも人間か何かに生まれ変わって再会できるのかはわからないけど、いつかきっと再会できると思います!

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Tag:宮崎駿 日本

風の谷のナウシカ
製作:日本’84 116分
監督:宮崎駿
ジャンル:★ ファンタジー/ドラマ/アクション

【あらすじ】風により”腐海”の毒から守られていた”風の谷”。そこでは心の優しい王女ナウシカと、彼女を慕う国民たちが手を取合い暮していた。そんなある日、オームに襲われた輸送船が墜落。それに積まれていた兵器を巡り、この地は争いの渦に巻き込まれてゆく。

久しぶりに再見しました。ひたすら王蟲が可愛い!!!
私の虫好きの原点かもしれないです。大きいのも大好きですが、抱っこできるサイズの王蟲がもう可愛くて可愛くて。これは守ってあげたくなりますよね!
たぶんナウシカって、クラリスやシータ、ラナ並みに聖女or聖母ヒロインなんだけど、私が王蟲だいすきだから感情移入しやすいんですよ。空を舞うメーヴェを乗りこなすサマも素敵だし、憎しみに駆られて人を殺してしまったというエピソードもあって完璧聖女というわけじゃないところもとっつきやすい。
まあ、よく考えると優秀な戦士で、研究者で、動物と心を通わせられて、メーヴェを乗りこなして、飛行機も操縦できて、度胸があって優しくて、明るくて、カリスマで、可愛くて、スタイルも良くて、お前欠点とかあるのかよ?というくらいのパーフェクト・ヒロインですが。

あと、王蟲も好きだけど、彼らが暮らす腐海とそれに侵食されつつある荒廃した世界も大好きです。
原作の設定を聞きかじっていたので、初見時よりも”巨神兵をつくった時代の人間はクソ”っていうのがわかって、そんな前人類の思惑なんて関係なく必死に生きていく人々の姿に応援したくなります。
巨神兵も人間の欲望によって生み出されたのに、あんな風に利用された上に”存在しちゃいけない”扱いで哀れに感じました。

ユパ様も超かっこいいし、曲もいいし、昔持ってたアニメソングのカセットに入ってた歌も思い出したりと懐かしかったです。なんで使わないんだろうなぁ?

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Tag:にゃんこ 日本 宮崎駿

となりのトトロ
製作:日本’88 88分
監督・原作:宮崎駿
ジャンル:★ファンタジー/ファミリー/ドラマ

【あらすじ】考古学者の父に連れられ、母がいる病院近くのぼろ家に越してきたサツキとメイの姉妹。となりには山の様にそびえるクスノキの森があった。彼女たちはやがて、不思議な生き物トトロと出会う。

音楽映画祭3本目。当時は「さんぽ」がしつこく流れていたせいで、この曲は嫌いだったりします。そのせいで、この作品自体もあまり再見する気が起きなかったんですよね~。トトロ自体は可愛いと思っていたし、ネコバスには一度でいいから乗ってみたいと思っていたので、今回いい機会だと思って再見することに。
…思ってたよりぜんぜん楽しめました。優しくノスタルジックでファンタジックな世界が完成されています。サツキとメイも純真で健気で強い子で、後半はホロリとさせられました。

でも、個人的にはやはりネコバスですね!
人間がつくった道なんて気にせず風のように駆け抜けて、行きたいところに連れて行ってくれるナイスなにゃんこです。メイを見つけるだけでなく、言わなくてもお母さんの所へ連れて行ってくれるところなんて感動的!
メイを案じて裸足で走ったサツキや、疲労困憊していたメイも、ネコバスのふわふわで温かい背中に乗せてもらって、気持ちいい風を感じながら心も体も癒されたと思います。うらやましい…。
チェシャ猫を思わせるお顔で親しみも湧いたし、そういえばメイやサツキは木の根の間の穴に落ちていったシーンもあって、これは「不思議の国のアリス」をモチーフにした作品だったのか~と今更気付いたり。

あと、サツキに一目惚れ?した少年のことは再見するまですっかり忘れていて、素直になれないところや、やっとのことでサツキに傘を貸すことができて、今までの悪い印象を払拭できたと一人で喜んでいるところなんかがすごく可愛いかったです。
…それと、どうでもいいけど子供と暮らすなら腐った柱はさっさと修理してほしいと思いました(汗)

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Tag:日本 宮崎駿

製作:日本’2013
監督:宮崎駿
ジャンル:★ドラマ/ロマンス/青春

【あらすじ】大学卒業後、晴れて少年時代からの夢だった飛行機の設計士となった堀越二郎。1933年夏、ドイツとの技術差を痛感していた彼は、以前助けた菜穂子と軽井沢で運命の再会を果たすが…。

評判が微妙だったので期待してなかったけど、とても良かったです。宮崎駿監督作品で楽しめたのは「千と千尋の神隠し」以来かも。
アニメ的な表現が「何かに没頭する人」の感じを見事に再現していたし、「風立ちぬ」のタイトル通り風を感じる作品でした。
小説「風立ちぬ」の映像化作品はまったく入り込めなかった私ですが、この作品のロマンス部分は不思議と抵抗なかったです。花嫁衣装をまとって花の舞うなか歩くシーンは、美しすぎて泣けてきたくらい。
純粋可憐なジブリヒロインらしく醜さなんてひとつも描かれないけども、紙飛行機を飛ばして無邪気に笑い合っていた様子を思い浮かべると、それでもいいかなと思えてしまう。
少なくとも、彼らは限られた時間を「目一杯美しく幸せな時間」にしようと意識して過ごしてたのは伝わってきて、それが逆に描いてない醜い部分の存在を意識させなくもない…ような?

あと面白かったのが主人公のキャラですね。交通事故に遭わないか心配になるくらい「ふらっ」と夢の世界に入ってしまう人で、飛行機の事となると子供のように目を輝かせるところや、設計している時の真剣な表情、素直で端的な台詞回しがしっくりきます。
正直彼の声は好きではなかったものの(せめて学生時代にもう一人…)、彼の言動が面白くてそれだけで笑ってた時間が結構あったり。さばの骨の曲線を見て「美しい…」とか「牛は好きだ」とかツボでした(笑)
他には、効果音をボイスパーカッションでやっているところが凄いです。凄い=素晴らしいではないけども、地震の地響きを表現するくだりは恐怖を煽る感じで良い。ただ、プロペラ音などところどころ違和感があったので、使いどころをもっと限定した方がよかったとは思いました。…ボイパの人、口が疲れただろうなぁ。
好き嫌いが分かれそうな作品ですが、個人的には「美しいものを作りたい!」という情熱に共感できたし、その情熱のせいで最愛の人を最優先できない事、情熱の産物が多くの人の命を奪ってしまうという事への葛藤、罪悪感も、何度も描かれる彼の心象風景からしっかり伝わってきて、見ごたえある作品だと思いました。

映画じゃなく主人公への批判ばっかり書いてる人がいるけど、いつの時代にも、なりふり構わず好きな事に没頭して何かをやり遂げる人がいて、この作品はそれをよく描いていたと思います。
こういう天才タイプは生まれた時代に左右されず自分の使命を果たそうとするし、だからこそ科学技術の急速な発展があって、その恩恵(戦争ではなく天才の)にあずかっている以上、彼らの行動に対してまったく無関係とは言えないと思うんですよね。
責任の事を言うなら、主人公・堀越二郎ではなく戦争を起こしてしまう人間そのものにあると思います。
彼の飛行機だって時代が違えば人のためになっただろうし、戦時中だってパイロットを守るために性能を良くしようと頑張ったはずで、結局は使い方しだいでしょう。
別にこの作品は彼の行為を肯定しているわけじゃないと思うし、私はこの作品から、本来なら美しいものを作り出す才能を汚してしまう戦争なんて二度とごめんだ、という思いを感じました。

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「ルパン三世 カリオストロの城」観ました

映画「ルパン三世 カリオストロの城」観ました

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Tag:日本 宮崎駿

ルパン三世 カリオストロの城
製作:日本’79
監督:宮崎駿
原作:モンキー・パンチ
ジャンル:★アクション/犯罪コメディ

【あらすじ】ニセ札を作っていると噂の小国カリオストロ公国へやって来たルパンたち。そこで、悪漢に追われる少女クラリスを助けるが、再び連れ去られてしまう。彼女は大公家のひとり娘で、カリオストロ伯爵によって城に幽閉されているのだった。

そういえば最近は観てないということで再見してみました。
そしたら記憶違い発覚。これにロボット兵はでてないんだね!?
調べたら、ロボット兵がでるのはTV第2シリーズの最終話「さらばいとしきルパンよ」でした。個人的にロボット兵は嫌いなので、この作品の好感度UPです。
まあそれがなくても、ルパンは格好いいし、次元は可愛いし、不二子ちゃんはいい女だからOKですが。この3人大好き!
とくに、偽札に埋もれながらはしゃぐ次元が好き。この前、「荒野の七人」の登場人物を調べていて、次元がナイフ投げのブリットをもとにしたキャラクターだと知ってビックリしたんだけど、わたしの知ってる次元は渋いうえに可愛いよ? 少年のようにはしゃいじゃうよ? むしろ、五右衛門のほうが寡黙でしょ?(シャイだけど)
そして、ルパンを語るのにこのひとは外せない銭形のとっつぁんも、普段の三割り増し素敵でした。がむしゃらでさわがしく、でも決めるときはビシッと決めてくれます(ラストのセリフはちょっと恥ずかしい)。
中盤はルパンと息ぴったりで、さすが長年追いかけてるだけあるなぁとか思っていたら、ふたりは大学の先輩後輩だったんですね。
ってことは年齢差ほとんどないのに”とっつぁん”呼ばわり!?
…いやでも、そういえばわたしの同級生にも”とっつぁん”って呼ばれてるひと居たわ(笑)

そんな感じでいつものメンバーは多少雰囲気違ってもいつものメンバーで懐かしく思いました。
そして、ゲストキャラクターである、クラリスと庭師(アルムおんじそっくり!?)、ロリコン伯爵…はどうでもいいや、はもう宮崎駿作品のキャラクターまんまです。小さい頃から観てるから違和感なく溶け込んでみえるけど、あんまりクラリスが純真無垢なんで近寄りがたいオーラを感じました。わたし的にはちょっとワルなふじこちゃんのほうが好きかな。
ラストシーンはほんといいですね。あそこで抱きしめてたら二度と観ないところだけど、やっぱりルパンは格好いい!

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