トニーノ・ヴァレリ 忘却エンドロール

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映画「ミスター・ノーボディ」観た

ミスター・ノーボディ
原題:MY NAME IS NOBODY
IL MIO NOME E NESSUNO
製作:イタリア・フランス・西ドイツ・アメリカ’74 115分
監督:トニーノ・ヴァレリ
ジャンル:コメディ/西部劇

【あらすじ】伝説の老ガンマンの前に現われた風来坊。彼は無敵と謳われたガンマンを自分の手で倒したいと語りながらも、老ガンマンとの対決を何故か避けようとする。そして150人のワイルドバンチを倒して伝説となるようお膳立てをはじめ…。

先が読めないユーモアあふれる作品。序盤で風来坊が雑魚敵に言われる「てめぇはツケが利くほど長生きしねぇ」というセリフから痺れました。画づくりもカッコいい!
とにかく主人公?の風来坊が何考えてるかわからないんですよ。伝説の老ガンマンと戦いたいのか、彼に150人のワイルドバンチと戦って死んでほしいのか、それとも…?

老眼鏡で目をしばたかせてる伝説の男が、150人の馬に乗ったガンマンたちと戦わなきゃいけないという状況に陥ったシーンの絶望感がすごかったです。主人公はサイコパスだったのか!?と、あの笑顔が怖く見えてきたり。
最後はそういうことか、と笑顔になれますが、ホント先が読めなかったです。

あと、途中出てくる遊園地みたいなところが面白かったですね。あの時代の西部って、意外と凝った出し物が多かったのかな。ミラーハウスでの対決とか、若干長かったけど西部劇としては斬新。
しかし、お墓にサム・ペキンパーって名前が…(笑)
ちなみに、ワイルドバンチは「荒くれ者」の意味で某作品のタイトルを意識しているだけでなく、アメリカ西部開拓時代末期に実在したギャング団の俗称らしいです。

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Tag:イタリア トニーノ・ヴァレリ

復讐のダラス(怒りの用心棒)
原題:IL PREZZO DEL POTERE
製作:イタリア'69
監督:トニーノ・ヴァレリ
ジャンル:西部劇/サスペンス/アクション

【あらすじ】1881年、南北戦争直後のテキサス州。人種差別がいまだ残るダラスを、大統領が訪れる。だが、大統領は何者かに暗殺され、ビルの黒人の友人が犯人として逮捕されてしまう。友人の無実を信じるビルは真相を解明しようとするが…。

ジェンマというと、かっこよくアクションで魅せる作品が多いと思ったけど、これは策謀や駆け引きがメインのサスペンスでした。
ケネディ暗殺を題材にしているらしく(登場するのは他の実在する大統領ですが)、事件のすぐ後にこういう形で疑惑を投げかけたのはすごいと思うし、ジェンマの復讐劇に政治的な駆け引きが加わって、いつもとは一味違う見ごたえある作品になってます。
大統領の影響で心を入れ替えた副大統領の命により、悪役どもを倒すのではなく封じ込める(ゆすりのタネを取り戻し、逆に弱点を握る)補佐官がステキ!
彼が目的のためなら感情も抑え任務を遂行できるひとだから、ジェンマの真っ直ぐな役どころが引き立つんですよね。
黒人の友人が大統領暗殺の濡れ衣を着せられようとしていた時、ジェンマの「彼は白人と黒人を同じだと言った大統領を尊敬していた。暗殺はそれだと困る奴の仕業だ!」というセリフが単純かつ的を得ていて響きます。裏をかいたり回りくどいことをしていた法廷で、一番説得力のある言葉でした。
ラストは、全てを明らかにしたいと一度は”ゆすりのタネ”を補佐官に渡すのを拒むも、秘密のままの方がいい事もあるという彼の言葉で、かつて北軍の父親に従わず南軍として戦った自分が(父親のために?)弁明を一切せずに服役した事を思い出したのか、「あんたに任せる」と返すシーンは痺れました。
多くを失い、虚しい気持ちを抱えながら、タバコに火をつけて汽車を見送るシーンが印象的でした。
邦題は何種類かあるみたいですね。個人的に「復讐のダラス」の方がお気に入り。原題の意味は「権力の代償」。こちらも渋いです。

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怒りの荒野
製作:イタリア/ドイツ’67
原題:I GIORNI DELL'IRA
監督:トニーノ・ヴァレリ
ジャンル:★西部劇

【あらすじ】メキシコ国境近くの町クリフトンで”娼婦の息子”と蔑まれてきた掃除夫の青年スコット。ガンマンになる夢を胸にひたすら耐えてきた彼は、流れ者のガンマン、タルビーと出会い弟子入りを決意。やがて、彼は師に匹敵するほどに腕を上げ…。

これはもう、カッコよすぎでした。ツッコミどころもあるけれど、子供の頃に観ていたら確実に西部劇にはまってしまいそうな魅力があります。まさしく王道という感じ。原題の意味は、エキサイト翻訳では「怒りの日」でした。
老獪なガンマン・タルビーと、彼に純粋な憧れを抱く青年スコット。”ガンマン十ヶ条”を教えながら、さらりと決めてくれるタルビーが渋くて素敵です。でも後半、ガンマンがああいう場所に落ち着こうとするのは格好悪いかな?
無垢な笑顔を失くしてしまったスコットが、十ヶ条を唱えながら敵を倒していくクライマックスにしびれました。

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