
名シーンばかりなのに、あえて寝起き王女
アメリカ’53
原題:ROMAN HOLIDAY
監督:ウイリアム・ワイラー
原作:イアン・マクレラン・ハンター
ジャンル:★ロマンス/コメディ
ローマに親善訪問したアン王女は、連日のハードスケジュールに疲れ大使館を抜け出した。だが、睡眠薬のせいで眠りこけ、たまたま通りがかった新聞記者ジョーに助けられる。翌朝、彼は”急病”を報じる新聞でアン王女の写真を見て・・・。
運よく他に観るものがなかったので再見。
結末まで知っていることもあって、アン王女が無邪気に楽しむほど、ふたりが楽しげにしているほどに切なくなってしまいました。
でも、ローマの街をウキウキ見て回りながら、ジェラートを食べたり髪を切ったりと、ささやかな望みをかなえて幸せそうな彼女を見ていると、やっぱり楽しくなってしまうんですよね。
そんなわけで、観ている間ずっと、楽しくなったり切なくなったり笑ってしまったり忙しかったです。あと、ジョーの借金が増えていくのにハラハラしたり(笑)
船上パーティで、お互いの想いと別れを意識しだした頃からは、油断すると涙腺崩壊しそうになって大変でした。タクシーでの別れのシーン、「祖国と王室に対して義務があればこそ戻って来ました」というセリフ、ラストの記者会見での表情・・・心に残る珠玉の名作です。
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- 「ミニヴァー夫人」観ました
DVD 「ローマの休日」

イギリス’65
原題:Help!
監督:リチャード・レスター
ジャンル:★コメディ/音楽
バハマ、カイリ教が儀式で使用する”生贄の指輪”がなくなった。それをファンから受け取っていたリンゴ・スターは、教徒たちに執拗に追われる破目に。なんとか指輪を外そうとするがそれも叶わず、困リ果てた四人の前に謎の美女が現れる。
邦題からしてゆるくて、いったい何の映画だろうと思いながら観始めたらビートルズ映画第二弾でした。第一弾は「ビートルズがやって来る ヤア!ヤア!ヤア!」で、タイトルは知ってるけど観たことはありません。
ビートルズについては有名ロックバンドだとしか知らず、なんだかんだで彼らが格好良く活躍するのかなぁと思っていたら、予想以上にナンセンスなドタバタコメディで驚かされました。でも、彼らを知らなくても気楽に笑って楽しめる作品になっています。
オープニングは「Help!」のプロモ映像で、教祖がメンバーの顔に向かってダーツの矢を投げるというもの。他にも、四つの玄関がある四人の家とか、郵便ポストのなかに潜む教徒とか、指輪を弛めるための変な機械でズボンがずり落ちるとか、薬でポールが小さくなって「踏んじゃったかも!?」と騒ぎ出したりと、ベタなんだけど笑えるネタがたくさん!
なんといっても、四人とも楽しそうなのが良いですね。アルプスでスキーのシーンがあるのも、彼らがスキーをやりたいと言ったからだそうです。(自由だ!)
「ヘルプ!」「恋のアドバイス」「悲しみはぶっとばせ」「涙の乗車券」「アイ・ニード・ユー」「ザ・ナイト・ビフォア」「アナザー・ガール」の7曲が使われていました。(わかったのは4曲だけだった・・・)
DVD 「HELP! - 4人はアイドル」

フランス/アメリカ’66
原題:仏語「Paris brûle-t-il ?」、英語「Is Paris Burning?」
監督:ルネ・クレマン
原作:ラリー・コリンズ ドミニク・ラピエール
ジャンル:戦争
1944年8月。独軍占領下のパリではレジスタンスが一斉蜂起のタイミングを計り、連合軍の到着を首を長くして待っていた。一方、ドイツ軍司令官コルティッツ将軍は、正気を失ったヒトラーに撤収時にパリを破壊するよう命じられる。
以前感想を書いた「まぼろしの市街戦」で、”北フランス寒村から撤退するドイツ軍が、嫌がらせに時限爆弾を仕掛けていく”というのに状況が似てると思いながら観賞。あの作品では”戦争をする人間は狂っている”と訴えていたので、なんとなくそういう目でみてしまいました。
レジスタンス内での派閥争いや、市街戦に突入してからの市民の目(最終的には犠牲者約1500人出したのに、解放間近で嬉しさが隠し切れないというか、ハイになっているというか・・・)、そしてもちろん「パリは燃えているか!」というヒットラーの叫びなど。やっぱり、狂わなきゃやってられないんだなぁという感じ。
また、「パットン大戦車軍団」を観た時は”戦場でしか生きられない男”に見えたパットンが、レジスタンスに救いの手を差し伸べるシーンを見たとたん”戦場では頼りになる男”に感じられたり(笑) 実際にはこんな好意的じゃなかったらしいけどね。
解放後、無条件降伏したコルティッツ将軍が、民衆に囲まれリンチされそうになっていたのも恐いです。その後、彼はパリを救った英雄として名誉パリ市民号を受けたけど、ナチス協力者たちは民衆の餌食にななりました。
中盤、駅で一人の男が殺されたシーンの、悲鳴のような汽笛が耳から離れません。
三ヶ月前にリカバリしてから調子の良かったうちのXP。
録画したい映画がかぶった時は、プリインストールされていたTVfunSTUDIOで録画していたんですが、最近使ってみたら予約録画終了後に電源切れなくなってたよ!!
リカバリ後に何をどう設定したか、前と何が違うのか、色々考えたけど全くわからんし。(設定をいじるくせに、何をしたか覚えていないやつ)
それで、いつものように”同じような体験談”とかサポートとか調べて、アップデートやら再インストールやら頑張ったけど・・・やっぱり、ムリ!目が充血するまで調べまくったけど、所詮わたしは万年パソコン初心者さ。
というわけで、今度は別の方法で電源切れないか考えました。
いや、シャットダウンタイマー使えば一発なんだけどね?こんなことのためにソフトダウンロードしたら、負けた気がするじゃない?
今のところ、時間になったらPC起動して録画開始、録画終了後TVfunSTUDIO終了までは自動でできているから、あとはシャットダウン・・・というか節電的な状態に出来ればOKなわけよ。
と、そこで思い出したのが電源オプション!!
一応説明すると、一定時間(設定可)パソコンをアイドル状態にしておくとパソコン本体やモニターの電源を切ったり、スタンバイ、休止状態にしてくれる機能。画面プロパティのスクリーンセイバーのとこにあります。
確か予約録画中は”アイドル状態”にはならないから、1分後に休止状態になるように設定すれば・・・
で、できたぁ〜!自力で解決できたよ〜〜(違
いちいち電源オプション設定し直さないといけないのが面倒だけど、アナログ放送しか録画できないやつだから、しばらく我慢するか。
とまあ、頑張って解決(?)して嬉しかったものの、疲れ果ててしまったので夕飯はおでんにしました。50分しかなくて大根の皮を剥かず面取りもしませんでしたが、濃い目のつゆと圧力鍋で美味しくできました。
なんか冬は鍋物ばっかだな・・・。まあ、突然具合が悪いとか言われても、美味しい”おじや”を出せるからいいんだけどね・・・。

アメリカ’03
監督:ゲイリー・フレダー
原作:ジョン・グリシャム
★サスペンス/ドラマ
2年前に起きた銃乱射事件で夫を失った女性が、使用された銃の製造会社を訴えた。武器業界全体に関わる重大な裁判に、伝説の陪審コンサルタント・フィッチが動く。彼はあらゆる手段を講じて陪審員候補者を選別するが・・・。
再見なので緊張感とか驚きは半減するかと心配だったんですが、杞憂に終わりました。幸せな誕生日パーティの映像と、突然襲い掛かる悲劇・・・。ベタだなと思いつつも、冒頭の勢いのままにテンポ良く物語が進んでいくので、いつの間にか企画の事も忘れて熱中。
そしたら、前回気付かなかったこととか、見逃していた部分がありましたよ!
まず、アパート前の噴水で、主人公とタバコを吸いながら咳き込む老人との「タバコはやめないと」「なんでだ?」というやり取り。原作が銃器会社ではなくタバコ会社を訴えていることを意識してるんですね。
また、主人公が”陪審召喚状”を受け取ったときの「今年はクリスマスが早く来た」という言葉。
どうやって候補者に選ばれたのか謎だったんでが、結局はほとんど運まかせだったんですね。復讐を決意してから、銃器メーカー相手の訴訟が起きそうな(事件が起こった)場所に移住しては、候補者に選ばれるのを待っていたと。これって一生かけるくらいの心構えだったんじゃないでしょうか。そう考えると、召喚状を見つけるシーンは感動的です。きっと彼女のほうも同じように召喚状を待っていただろうから、もし彼女の方にきていたら役割は逆になっていたかもしれません。・・・でも、キューザックはハマリ役だったから、そうならなくて良かったかも。
ハマリ役といえば、悪徳陪審コンサルタント・フィッチ役のハックマンも相当ハマリ役でした。伝説と言われるくらいだから、この職業が登場した70年代からやってる設定なんですかね?
モニターがずらっと並ぶ薄暗いアジトで(表のオフィスはないの?)、彼が”私にわからないことはない”というような顔をしてエキサイティングしてる様子が素敵。わざわざ弁護士に隠しカメラを持たせてまでアジトに篭もったりしていたけど、身体検査しないのでしょうか。
日本でもそのうち現れるだろうから、こういう性質の悪いコンサルタントを取り締まる方法を考える必要があるんでしょうね。あと、主人公のように他の陪審員をコントロールするのも防がないと・・・。日本の裁判員制度もまだまだ問題山積みなんだなと実感させられました。
スカッと気持ちよく観られるだけでなく、色々考えさせられるタイムリーな作品です。まだ観たことがないという方、観ておいて損はないですよ。

アメリカ’74
監督:ポール・マザースキー
★ドラマ
ニューヨーク。区画整理のためアパートを追い出されたハリーは、愛猫トントと共に長男バートの家へ。だが、嫁の嫌味に耐えかね、今度はシカゴで暮らす娘シャーリーを訪ねる事に。トントと一緒に行くため、彼は車を買いシカゴへ旅立つ。
猫出ずっぱりで、魅力的な爺ちゃんが主役で、ロードムービーという、まさに私好みの作品。
ハリーがとにかく”猫中心”の生活を送っていて、人間と同じ様に話しかけるし、飛行機でトントが荷物扱いされるのが嫌でバスに変えるし、トントがトイレを嫌がったら途中でもバスを降りるし、微笑ましいんだけど老人の孤独をひしひしと感じます。
それは、友人の遺体確認や認知症になった初恋のひととのダンスのシーン、変わってしまった子供たちとの再会などにも表れていて、淡々とした中に哀愁が漂っていました。
また、沈黙の誓いを立てた孫やヒッピーコミューンを目指す年齢不詳少女、高級娼婦や無免許で治療行為を行ったインディアンなど、ちょっと変わった出会いもあります。
どんな相手でも変わらぬ態度で接するハリーが素敵でした。
今のところ”あったかくてユーモアがあって、哀愁漂う猫映画”という感想ですが、きっと年を重ねていくほどに感慨深いものになっていくんじゃないでしょうか?
いつか必ず再見したいと思える作品でした。

日本’35
監督:山中貞雄
原作:林不忘
★時代劇/コメディ/ドラマ
ある小藩に伝わる”こけ猿の壷”に、百万両の在りかが示されていると判明した。だが、壷は婿入りした弟・源三郎の手にあり、妻が道具屋へ売り、隣に住む少年・安吉の手に渡る。父親を亡くした安吉は矢場の左膳とお藤に引き取られ、そうとは知らない源三郎は、看板娘に会いに矢場に入り浸っていた。
タイトル漢字ばっかだし音質悪いし、どうかなぁと思って観始めたら超面白かったです。
主役は隻眼隻腕の恐そうな剣豪なんだけれども、情に脆くて安吉を引き取ってから完全に”親ばか”になってしまいます。
安吉に父親が亡くなったことを伝えられず、「お前男なんだから、そう簡単に泣いたりしないよな?」「一度も泣いたことがないんだな?」と念を押した挙句、「ああ、一度だけ泣いたんだった。おっ母が死んだときに。」と言われてやっぱり伝えられなかったり。(結局、お藤に頼んだ)
寺子屋でいじめられていると聞いて、いてもたってもいられず後から追いかけ、現れたいじめっ子を一喝したりと、どっからどうみても”ほのぼのパパさん”です。
一方、お藤はというと、「あんな小汚い子供、ここに置いてやるもんかい」とか「わたしは子供が嫌いなんだ。面倒なんてみないよ!」ときついことばかり言います。でも、画面が切り替わると、さっきやらないと言っていたことを母親のような顔をしてやっているんですよね。もう、いっぺんに好きになってしまいました。
他にも、安吉を道場にやるか寺子屋にやるか言い争う様子とか、お藤が唄いだすと左膳が招き猫を後ろ向きにしていたのを安吉がやるようになったりとか、口喧嘩を聞いて家を出た安吉を迎えに来た二人の様子とか、実に家族らしい家族でみていてあったかい気持ちになります。
源三郎と妻とのやりとりや壷を巡るどたばた劇も、文句の無い楽しさでした。
時代劇で一番好きな作品になったかもしれません・・・。

フランス・カナダ’03
監督:ドゥニ・アルカン
★ドラマ/コメディ
父親の病状悪化の連絡を受け、カナダ・モントリオールに帰ってきたセバスチャン。愛人をつくり家族を苦しめてきた父親レミを嫌い、彼はロンドンで証券ディーラーとして働いていた。だが、末期ガンで死にかけている父を前にして・・・。
社会主義の父親は、主義に反するからアメリカでの治療を断りました。
でも、資本主義の息子は、父親を苦しませたくないから金で幸せな最期を演出しようとします。
快適な病室、ヘロイン、父親のかつての教え子、美人マッサージ師。金で集めても虚しいものもあるけど、父親を想う気持ちは本物です。
ヘロイン入手と使用のため、父親の元愛人の娘で麻薬常用者のナタリーに「父の分と君の分の(ヘロインの)金を払う」と言ったときは『悪魔かこいつ!?』と思ったけど、レミとの出会いは彼女のためにもなったので結果オーライ。というか、彼女の再生の物語だと思うのです、これは。
また、母親や(自主的に)集まった父親の友達や愛人たちが「このエロジジイ」とふざけあう様子は、死を間近にしているとは思えないほど明るく幸せそうでした。(下ネタと知的な会話は聞いていても楽しい)
それに、自由気ままに太平洋を航海中の娘は、帰ってこれなかったものの溢れんばかりの愛情をビデオレターに込めて送ってきます。
きっと、どれが欠けてもダメだったし、どれも欠けることなく揃っていた彼は幸せ者だと思います。
最後に息子と抱き合い、「お前のような息子を育ててくれ」と言葉をかけるシーンに涙が溢れ出しました。
唯一気に入らなかったのは、ダサい邦題。原題はフランス語で「Les Invasions barbares」”蛮族の侵入”です。

日本人顔になってしまった。
アメリカ’04
監督:ポール・ウェイツ
★コメディ/ドラマ
スポーツ雑誌営業部に長年勤めるダンは、大手企業による買収で息子並に年の離れた青年カーターに重役ポストを奪われた。妻の妊娠や長女の大学進学で仕事を辞める訳にはいかず、その上いつの間にか彼と娘が付き合い始め・・・。
この間、不注意でドアに頭を激突し「こりゃコブになるな〜」と思っていたら、むしろうっすら凹んでました(笑)
まあ、いざ感想を書こうとしたら内容がよく思い出せないのは、これが原因というわけではないと思うんですが・・・。観ている間は結構楽しめたのに、思い返すと印象的なシーンがほとんどないんですよね。イラストに使うシーンを探すのにもすごく手間取りました。
メインは家族のために頑張る父親ダンと、家族愛に飢えた青年カーターが反発しながらも信頼関係を築いていくというもの。カーターは最初から、ダンを人生の先輩として慕っているところがあるので、割と珍しいタイプかもしれません。
全体的にほんのりコメディという感じ。ダンが妊娠検査薬を見つけて心配してたら娘じゃなく妻だったとか、カーターが新車を買って店から出た途端ぶつけたりとか、リラックスして観られます。誰もいない家に帰りたくなくて家庭料理をごちそうになりに来たというカーターに、アレックスが「ムチャクチャ正直ね」と言ったのには笑えました。
ラストはハッピーエンドとは言い切れないような、それでいて安心感はあるような。お決まりの流れではないところに好感が持てます。
未公開だったのは、やっぱり印象的なシーンがなかったからかなぁ?
第4回ブログDEロードショーのお知らせ!
今回は、アメリカ’03年、ゲイリー・フレダー監督の「ニューオリンズ・トライアル」です。作品を選んだのは「そのスピードで」のケンさん。期間は11月13日(金)〜15日(日)の3日間でーす。
お時間のある方は参加してみてくださいね♪
イタリア’59
監督:ピエトロ・ジェルミ
原作:C・E・ガッタ
★サスペンス/ドラマ
ローマのアパートに泥棒が入り、宝石が盗まれる。イングラバッド警視は隣室バンドゥッチ家の使用人の恋人ディオメデを取り調べるが、彼にはアリバイがあった。その数日後、バンドゥッチ夫人リリアーナが刺殺体で発見され・・・。
昨日録画してみたら観たことある作品だったけど、面白かったので結局最後まで観てしまいました。
主人公イングラバッド警視のモチベーションが高く、序盤からキビキビと捜査が進むので、観始めたら目が離せなくなってしまうんですよね。怪しい人物を調べ、確かなアリバイがあれば次の容疑者を探し、とにかく迅速な捜査が心地よいです。
そのため主人公の人物像描写は控えめになっているんだけれど、刑事が天職だということだけは一目瞭然。全身からかもし出す渋さや、サングラスの使い方が魅力的でした。
捜査方法はかなり強引で、盗まれた被害者が非協力的だと叱るし、隣で殺人が起きたら彼の部屋を連絡場所に使うし、家宅捜査なんて”ホテルに荷物を運んでやる”と容疑者に嘘ついて行ってました。現在じゃ通用しない捜査方法です。
でも、ろくでもない女たらし2人をパンッパンッと引っぱたいてやったのは気持ちよかった。
推理モノというよりは、とある刑事の日常を切り取った感じかな?








